実地試験 解答・解説
問題3
図に示すネットワーク工程表について、次の 1.から 3.の問いに答えなさい。
なお、 ◯内の数字はイベント番号、矢線の上段のアルファベットは作業名、下段の数値は所要日数を示す。
1. 工程表において、クリティカルパスを、作業名で工程順に並べて答えなさい。
解答
A → B → E → J → L
[ 解説 ]
@全イベントの右上に□を表示する。(形は□でなくても、何でも良い)
A最初のイベントの右上の□に 0 を記入し、最初の作業Aの最早開始時刻(EST)とする。
Bイベント番号の若い順に、□(最早開始時刻)と所要日数との和を記入する。
これが各作業の最早開始時刻となる。
C2本以上の矢線(アロー)がイベントに流入するときは、そのうち最大値(max)を最早開始時刻とする。こうして計算した、最終イベントの最早開始時刻が工期となり、その経路がクリティカルパスとなる。
A → B → E → J → L
= 3 + 4 + 11 + 8 + 7
= 33日
2. 工程表において、作業Hの EFT(最早終了時刻)とフリーフロートをそれぞれ日数で答えなさい。
解答
EFT(最早終了時刻):22日
フリーフロート :4日
[ 解説 ]
EFT(最早終了時刻)とは、その作業が最も早く終了できる時刻である。
その作業の最早開始時刻(EST) + 所要日数(D)
により求める。
つまり、その作業が開始できる時刻になって、直ちに開始し、予定の所要日数で終了する時刻をいう。
作業 H のEFTは、
最早開始時刻(10日) + 所要時間(12日)
= 22 日
フリーフロートとは、作業の中で自由に使っても、継続する作業に影響を及ぼさない余裕時間のことである。
作業 H のフリーフロートは、
イベントIの最早開始時刻(26日)− イベントDの最早開始時刻(10日)– 作業日数(12日)
= 4日
3. 工程表において、作業Dと作業Kがそれぞれ3日間遅延したときの@からJまでの総所要日数を答えなさい。
解答
36日
[ 解説 ]
工程表において、作業Dと作業Kがそれぞれ3日間遅延したときのクリティカルパスは図による。
D + G + K + M
= 13日 + 8日 + 10日 + 5日
= 36日
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