2023年01月24日
2級建築施工管理技士 令和3年度 一次 (後期) [ No.39 ] 〜[ No.42 ] 解答・解説
第一次検定問題 [ No.39 ]〜[ No.42 ] 解答・解説
※問題番号[ No.39 ]〜[ No.42 ]までの4問題は応用能力問題です。全問題を解答してください。
[ No.39 ]
鉄筋の加工及び組立てに関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
1.鉄筋の折曲げ加工は、常温で行う。
2.壁筋は、鉄筋相互の交点の半数以上を結束する。
3.鉄筋相互のあきの最小寸法は、鉄筋の強度によって決まる。
4.鉄筋末端部のフックの余長の最小寸法は、折曲げ角度が大きいほど長くなる。
答え
3,4
[ 解答解説 ]
1.◯
鉄筋の折曲げ加工は、常温で加工(冷間加工)して組み立てる。
2.◯
交差する鉄筋相互の結束は、帯筋、あばら筋では四隅の交点で全数、その他の交点の半数以上、スラブ、壁では交点の半数以上を標準とする。
3.×
鉄筋のあき・間隔の最小寸法は、鉄筋の径と粗骨材の最大寸法によって決まる。鉄筋のあきは、鉄筋とコンクリートの付着による応力の伝達が十分に行われ、かつコンクリートが分離することなく密実に打ち込まれるよう過小であってはならない。
4.×
鉄筋末端部のフックの余長は、折曲げ角度180°の場合は 4d以上、135°の場合は6d以上、90°の場合は 8d以上であり、折曲げ角度が大きいほど短くなる。
[ No.40 ]
在来軸組構法における木工事に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
1.土台を固定するアンカーボルトは、土台の両端部や継手の位置、耐力壁の両端の柱に近接した位置に設置した。
2.根太の継手は、大引の心を避けて突付け継ぎとし、釘打ちとした。
3.火打梁は、柱と梁との鉛直構面の隅角部に斜めに入れた。
4.内装下地や造作部材の取付けは、屋根葺き工事が終わった後に行った。
答え
2,3
[ 解答解説 ]
1.◯
「木造住宅工事仕様書:住宅金融支援機構」において、土台を固定するアンカーボルトは、土台の両端部や継手の位置、耐力壁の両端の柱に近接した位置に設置する旨が規定されている。
2.×
根太の継手位置は、大引等の受け材の心として、突付け継ぎとし、釘打ちとした。
3.×
火打梁は、梁と梁との水平構面の隅角部に斜めに入れる。
4.◯
一般的に、内装下地や造作部材の取付けは、屋根葺き工事が終わり、建物内への雨水浸入のおそれがなくなった後に行う。
[ No.41 ]
セメントモルタルによるタイル後張り工法に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
1.密着張りにおいて、タイルの張付けは、下部から上部にタイルを張った。
2.改良積上げ張りにおいて、小口タイルの張付けは、1日の張付け高さを1.5mとした。
3.モザイクタイル張りのたたき押えは、紙張りの目地部分がモルタルの水分で濡れてくるまで行った。
4.改良圧着張りにおいて、張付けモルタルの1回に塗り付ける面積は、タイル工1人当たり3m2とした。
答え
1,4
[ 解答解説 ]
1.×
密着張りにおいて、タイルの張付けは、上部から下部に水糸に合わせタイルを張り、その間を埋めるように張る。
2.◯
改良積上げ張りにおいて、小口タイルの張付けは、剥離を防止するため、1日の張付け高さを1.5m程度とする。
3.◯
モザイクタイル張りのたたき押えは、全面にわたって十分に行う必要があるが、その目安は、タイル目地に盛り上がった張付けモルタルの水分で、紙張りの目地部分が濡れてくることによって判断する。(建築工事監理指針)
4.×
改良圧着張りにおいては、張付けモルタルの1回に塗り付ける面積は、タイル工1人当たり1.8m2程度とする。
[ No.42 ]
塗装工事に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
1.強溶剤系塗料のローラーブラシ塗りに、モヘアのローラーブラシを用いた。
2.オイルステイン塗りの色濃度の調整は、シンナーによって行った。
3.モルタル面の塗装に、合成樹脂調合ペイントを用いた。
4.壁面をローラーブラシ塗りとする際、隅やちり回りなどは、小刷毛を用いて先に塗布した。
答え
1,3
[ 解答解説 ]
1.×
モヘアとは、天然繊維である獣毛の一つであるアンゴラ山羊の毛をいう。モヘアのローラーブラシは、強溶剤系の塗料には不適である。強溶剤系の塗料には、ウール(羊毛)などが用いられる。
2.◯
オイルステイン、油溶性染料をシンナー等で溶融して、少量の油ワニス又は合成樹脂ワニスを添加した着色剤である。よって、色濃度の調整に、シンナーを使用しても問題はない。
3.×
合成樹脂調合ペイントは、塗膜の耐アルカリ性が劣るため、コンクリート、モルタル等のアルカリ性素地の塗装には使用できない。(建築工事監理指針)
4.◯
ローラーブラシ塗りの、隅やちり回りなどは、小刷毛や専用ローラーを用いて先行して塗る。
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