第一次検定問題 [ No.39 ]〜[ No.42 ] 解答・解説
※問題番号[ No.39 ]〜[ No.42 ]までの4問題は応用能力問題です。全問題を解答してください。
[ No.39 ]
型枠の締付け金物等に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
1.セパレータは、せき板に対して垂直となるよう配置した。
2.打放し仕上げとなる外壁コンクリートの型枠に使用するセパレータは、コーンを取り付けないものを用いた。
3.塗り仕上げとなる壁コンクリートの型枠に使用するフォームタイと座金は、くさび式を用いた。
4.柱の型枠に用いるコラムクランプは、セパレータと組み合わせて使用した。
答え
2,4
[ 解答解説 ]
1.◯
型枠は、コンクリートに垂直に接するせき板、せき板を支える支保工及びせき板と支保工を緊結するセパレータ、締付け金物等からなり、セパレータは、せき板に対して直交するように設置する。
2.×
打放し仕上げや直接塗装仕上げとなる外壁コンクリートの型枠に使用するセパレータは、コーンを取り付けたものを用いる。型枠解体後、セパレータの穴はモルタルで埋めて仕上げる。
3.◯
塗り仕上げとなる壁コンクリートの型枠に使用するフォームタイと座金は、くさび式を用いるのが一般的である。
4.×
周囲に壁がついていない独立柱の型枠の組立てには、セパレータやフォームタイが不要なコラムクランプ(柱型枠締付金具)が用いられる。したがって、柱の型枠に用いるコラムクランプは、セパレータと組み合わせずに使用される。
[ No.40 ]
レディーミクストコンクリートに関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
1.コンクリート荷卸し時のスランプの許容差は、スランプの値に関係なく一定である。
2.コンクリートに含まれる塩化物は、原則として塩化物イオン量で0.30kg/m3以下とする。
3.空気量の許容差は、普通コンクリートよりも高強度コンクリートの方が大きい。
4.単位水量は、最大値を185kg/m3とし、所定の品質が確保できる範囲内で、できるだけ少なくする。
答え
1,3
[ 解答解説 ]
1.×
公共建築工事標準仕様書では、コンクリートのスランプの許容差は、スランプが 8cm未満の場合は ±1.5cm、スランプが 8cm以上18cm以下の場合は ±2.5cm、スランプが18cmを超える場合は、±1.5cmである。したがって、コンクリート荷卸し時のスランプの許容差は、スランプの値により異なる。
2.◯
コンクリートに含まれる塩化物HA、鉄筋の腐食原因となるので、原則として塩化物イオン量で、0.3kg/m3以下とする。
3.×
普通コンクリートの空気量は 4.5±1.5%である。高強度コンクリートの空気量は 4.5±1.5%である。(JIS A 5308:2019 レディミクストコンクリート)したがって、空気量の許容差は、普通コンクリートも高強度コンクリートも同じである。
4.◯
コンクリート1m3当たりの水の質量 [ kg ] である単位水量は、最大値を 185kg/m3とし、所定の品質が確保できる範囲内で、できるだけ少なくする。
[ No.41 ]
仕上塗材仕上げに関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
1.各工程ごとに用いる下塗材、主材及び上塗材は、同一製造所のものとした。
2.仕上塗材の所要量は、被仕上塗材仕上面の単位面積に対する希釈前の仕上塗材の使用質量から算出した。
3.屋外や室内の湿潤になる場所の下地調整に用いるパテは、合成樹脂エマルションパテを使用した。
4.シーリング面への仕上塗材仕上げは、シーリング材の硬化前に行った。
答え
3,4
[ 解答解説 ]
1.◯
各工程ごとに用いる下塗材、主材及び上塗材は、同一製造所のものを使用する。
2.◯
仕上塗材を施工する場合の所要量とは、被仕上塗材仕上面の単位面積に対する仕上塗材(希釈する前)の使用質量と定義されている。
3.×
屋外や室内の湿潤になる場所の下地調整には、耐水性のない合成樹脂エマルションパテではなく、耐水性のある塩化ビニル樹種系パテなどを用いる。
4.×
シーリング面への仕上塗材仕上げは、塗重ね適合性を確認してから、シーリング材が硬化した後に実施する。
[ No.42 ]
床のフローリングボード張りに関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
1.フローリングボードに生じた目違いは、パテかいにより平滑にした。
2.フローリングボード張込み後、床塗装仕上げを行うまで、ポリエチレンシートを用いて養生をした。
3.フローリングボードの下張り用合板は、長手方向が根太と直交するように割り付けた。
4.隣り合うフローリングボードの木口の継手位置は、すべて揃えて割り付けた。
答え
1,4
[ 解答解説 ]
1.×
フローリングボードの継手は、乱に配置されている。もともと目違いである。
2.◯
張り込み後、ポリエチレンシート等を敷き、傷、汚れ、しみ、狂いを防ぎ、雨等がかからないようにする。
3.◯
下張り用合板は、長手方向が根太と直交するように割り付け、ゆるみ、がたつき、きしみ音がないように張り込む。
4.×
隣り合うフローリングボードの小口の継手位置は、揃えずに乱して割り付ける。
-
no image
-
no image
-
no image