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2級建築施工管理技士試験
年別 一次(学科)解答解説
─────────────
令和 5年(後期)一次
令和 5年(前期)一次
令和4年(後期)一次
令和4年(前期)一次
令和3年(後期)一次
令和3年(前期)一次
令和2年(後期)学科
令和元年(後期)学科
令和元年(前期)学科
平成30年(後期)学科
平成30年(前期)学科
平成29年(後期)学科
平成29年(前期)学科
2級建築施工管理技士試験
項目別 一次(学科) 解答解説
─────────────
建 築 学環境工学
建築構造
構造力学
建築材料

 共通問題
施  工
躯体工事
 仮設工事
 土工事
 地業工事
 鉄筋工事
 型枠工事
 コンクリートの調合
 鉄骨工事
 木造軸組構法
 解体工事
仕上工事
 コンクリートブロック工事等
 防水工事
 石工事
 タイル工事
 屋根及びとい工事
 金属工事
 左官工事
 建具工事
 塗装工事
 内装工事
 仕上改修工事

施工管理
施工計画
 事前調査
 仮設計画
 材料の保管
 申請及び届出等
工程管理
 工程計画
 バーチャート工程表
 品質管理工程表
品質管理
 用  語
 鉄骨工事
 鉄筋工事
 コンクリート工事
 品質管理に関する記述
 試験及び検査
安全管理
 工事現場の安全管理
 労働安全衛生法

応用能力問題躯体工事
仕上工事

法  規建築基準法
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
廃棄物処理法
建設リサイクル法
消防法
騒音規制法
道路法
2級建築施工管理技士試験
年別 二次(実地) 解答解説
─────────────
令和 5年 二次検定
令和4年 二次検定
令和3年 二次検定
令和2年 実地試験
令和元年 実地試験
平成30年 実地試験
平成29年 実地試験
平成28年 実地試験
平成27年 実地試験
平成26年 実地試験
平成25年 実地試験
2級建築施工管理技士試験
項目別 二次(実地) 解答解説
─────────────
問題1 経験記述
問題2 用語の解説
問題3 工程管理
問題4 法規
問題5-A 建築工事
問題5-B 躯体工事
問題5-C 仕上工事

2級建築施工管理技士試験
過去問題
───────────── 第一次検定(学科)

令和06年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(後期)
令和04年 一次検定(前期)
令和04年 一次検定(後期)
令和03年 一次検定(前期)
令和03年 一次検定(後期)
令和02年 学科(前期)(中止)
令和02年 学科(後期)
令和01年 学科(前期)
令和01年 学科(後期)
平成30年 学科(前期)
平成30年 学科(後期)
平成29年 学科(前期)
平成29年 学科(後期)
平成28年 学科
平成27年 学科
─────────────
第二次検定(実地)

令和05年 二次検定
令和04年 二次検定
令和03年 二次検定
令和02年 実地
令和01年 実地
平成30年 実地
平成29年 実地
平成28年 実地
平成27年 実地
(建設業振興基金より)
官庁営繕の技術基準

公共建築工事標準仕様書
(令和4年度版)
建築工事編
電気設備工事編
機械設備工事編

官庁営繕事業における
BIM モデルの作成及び利用に関するガイドライン
建築工事監理指針

1章 各章共通事項序節 監督職員の立場及び業務
01節 共通事項
02節 工事関係図書
03節 工事現場管理
04節 材  料
05節 施  工
06節 工事検査及び技術検査
07節 完成図等

2章 仮設工事01節 共通事項
02節 縄張り,遣方,足場他
03節 仮設物
04節 仮設物撤去等
05節 揚重運搬機械

3章 土工事 01節 一般事項
02節 根切り及び埋戻し
03節 山留め

4章 地業工事 01節 一般事項
02節 試験及び報告書
03節 既製コンクリート杭地業
04節 鋼杭地業
05節 場所打ちコンクリート杭地業
06節 砂利,砂及び
   捨コンクリート地業等

07節 「標仕」以外の工法

5章 鉄筋工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 加工及び組立て
04節 ガス圧接
05節 機械式継手,溶接継手

6章 コンクリート工事 01節 一般事項
02節 種類及び品質
03節 材料及び調合
04節 発注、製造及び運搬
05節 普通コンの品質管理
06節 現場内運搬並びに
   打込み及び締固め

07節 養  生
08節 型  枠
09節 試  験
10節 軽量コンクリート
11節 寒中コンクリート
12節 暑中コンクリート
13節 マスコンクリート
14節 無筋コンクリート
15節 流動化コンクリート
 [ 参考文献 ]

7章 鉄骨工事 01節  一般事項
02節  材  料
03節  工作一般
04節  高力ボルト接合
05節  普通ボルト接合
06節  溶接接合
07節  スタッド,デッキプレート溶接
08節  錆止め塗装
09節  耐火被覆
10節  工事現場施工
11節  軽量形鋼構造
12節  溶融亜鉛めっき工法
13節  鉄骨工事の精度
14節  資  料

8章 コンクリートブロック工事等 01節 一般事項
02節 補強コンクリートブロック造
03節 コンクリートブロック帳壁及び塀
04節 ALCパネル
05節 押出成形セメント板
  一般事項、材料
  外壁パネル工法
  間仕切壁パネル工法
  溝掘り及び開口部の処置
     施工上の留意点

9章 防水工事 01節 一般事項
02節 アスファルト防水
03節 改質As.シート防水
04節 合成高分子系
   ルーフィングシート防水

05節 塗膜防水
06節 ケイ酸質系塗布防水
07節 シーリング

10章 石工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 外壁湿式工法
04節 内壁空積工法
05節 乾式工法
06節 床および階段の石張り
07節 特殊部位の石張り

11章 タイル工事01節 一般事項
02節 セメントモルタルによる
   陶磁器質タイル張り

03節 接着剤による
   陶磁器質タイル張り

04節 陶磁器質タイル
   型枠先付け工法

05節 「標仕」以外の工法

12章 木工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 防腐・防蟻・防虫
04節 RC造等の内部間仕切等
05節 窓、出入り口その他
06節 床板張り
07節 壁及び天井下地
08節 小屋組(標仕以外)
09節 屋根野地,軒回り他
   (標仕以外)

13章 屋根及びとい工事 01節 一般事項
02節 長尺金属板葺
03節 折板葺
04節 粘土瓦葺
05節 と  い

14章 金属工事 01節 一般事項
02節 表面処理
03節 溶接,ろう付けその他
04節 軽量鉄骨天井下地
05節 軽量鉄骨壁下地
06節 金属成形板張り
07節 アルミニウム製笠木
08節 手すり及びタラップ

15章 左官工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り
03節 床コンクリート直均し仕上げ
04節 セルフレベリング材仕上
05節 仕上塗材仕上げ
06節 マスチック塗材仕上げ
07節 せっこうプラスター塗り
08節 ロックウール吹付け

16章 建具工事 01節 一般事項
02節 アルミニウム製建具
03節 樹脂製建具
04節 鋼製建具
05節 鋼製軽量建具
06節 ステンレス製建具
07節 木製建具
08節 建具用金物
09節 自動ドア開閉装置
10節 自閉式上吊り引戸装置
11節 重量シャッター
12節 軽量シャッター
13節 オーバーヘッドドア
14節 ガラス

17章 カーテンウォール工事 01節 共通事項
02節 メタルカーテンウォール
03節 PCカーテンウォール

18章 塗装工事 01節 共通事項
02節 素地ごしらえ
03節 錆止め塗料塗
04節 合成樹脂調合ペイント塗
   (SOP)

05節 クリヤラッカー塗(CL)
06節 アクリル樹脂系
  非水分散形塗料塗(NAD)

07節 耐候性塗料塗(DP)
08節 つや有合成樹脂
  エマルションペイント塗り(EP-G)

09節 合成樹脂エマルションペイント塗
   (EP)

10節 ウレタン樹脂ワニス塗(UC)
11節 オイルステイン塗
12節 木材保護塗料塗(WP)
13節 「標仕」以外の仕様

19章 内装工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り,ビニル床タイル
   及びゴム床タイル張り

03節 カーペット敷き
04節 合成樹脂塗床
05節 フローリング張り
06節 畳敷き
07節 せっこうボード、
   その他ボード、
   及び合板張り

08節 壁紙張り
09節 断熱・防露
10節 内装材料から発生する室内空気汚染物質への対策

20章 ユニットその他工事 01節 共通事項
02節 ユニット工事等
  2 フリーアクセスフロア等
  3 可動間仕切
  4 移動間仕切
  5 トイレブース
  6 手すり
  7 階段滑り止め
  8 床目地棒
  9 黒板,ホワイトボード
 10
 11 表示
 12 タラップ
 13 煙突ライニング
 14 ブラインド
 15 ロールスクリーン
 16 カーテン,カーテンレール
03節 プレキャスト
   コンクリート工事

04節 間知石及び
   コンクリート間知ブロック積み

05節 敷地境界石標

21章 排水工事 01節 共通事項
02節 屋外雨水排水
03節 街きょ,縁石,側溝

22章 舗装工事01節 共通事項
02節 路  床
03節 路  盤
04節 アスファルト舗装
05節 コンクリート舗装
06節 カラー舗装
07節 透水性アスファルト舗装
08節 ブロック系舗装
09節 砂利敷き
10節 補  修
11節 「標仕」以外の舗装
12節 用  語

23章 植栽,屋上緑化工事 01節 共通事項
02節 植栽基盤
03節 植  樹
04節 芝張り,吹付けは種
   及び地被類

05節 屋上緑化

原発・放射能

>放射能について正しく学ぼう
>内部被ばくを考える市民研究会
>国際環境NGO FoE Japan
>代々木市民観測所
>チェルノブイリへのかけはし
>放射線防護の仕方(緊急時編)
>放射線防護の仕方(日常編)
>放射線防護の仕方(食品編)
>セシウム汚染全国マップ
>Sv/Bq換算ツール
>経口時の年齢換算計算ツール
>Fukushima Voice version 2
>Simply Info
>日本原子力産業協会
原子力発電を考える
>グリーンアクション
>サイエンス・メディア・センター
>バンクーバー食品放射能モニタリング
>東京江戸川放射線
>品川区ママ友からの 放射線情報便
>福島30年プロジェクト
>全国の空間線量率
>村田 光平 オフィシャルサイト
>国会事故調査委員会
>福島第一原発カメラ(LIVE)
>全国放射線量測定マップ

2023年02月04日

2級建築施工管理技術検定(令和2年後期)学科の問題分析

令和2年度 2級建築施工管理技術検定(後期)

学科 問題分析 

令和2年11月 8日(日)に実施された、
令和2年度の2級建築施工管理技術検定(後期)学科試験

試験時間:10時15分から12時45分の2時間30分

問題は、50問出題され、そのうち40問を選択して解答する試験で、全て四肢一択である。


問題内容の詳細は以下のようになっている。

1.[ No. 1 ]〜[ No.14 ] 【 建築学 】
 ( ↑ No.をクリックすると解答解説へ行きます:以下同様)

 14問題のうちから、9問題を選択し、解答する。

 01.環境工学(換気)
 02.環境工学(照明)
 03.環境工学(吸音・遮音)
 04.建築構造(鉄筋コンクリート構造)
 05.建築構造(鉄骨構造)
 06.建築構造(鉄骨構造)
 07.建築構造(杭基礎)
 08.構造力学(構造設計)
 09.構造力学(/応力)
 10.構造力学(曲げモーメント)
 11.建築材料(鋼材)
 12.建築材料(木材)
 13.建築材料(建具)
 14.建築材料(防水材料)


2.[ No.15 ]〜[ No.17 ] 【 共通問題 】

 3問題は、全問題を解答する。

 15.測  量(距離の補正)
 16.建築設備(防災設備)
 17.建築設備(空気調和設備)


3.[ No.18 ]〜[ No.32 ]  【 躯体工事,仕上工事 】

 15問題のうちから、12問題を選択し、解答する。

 18.躯体工事(仮設工事 / 墨出し)
 19.躯体工事(地業工事 )
 20.躯体工事(鉄筋工事 / 鉄筋の継手及び定着)
 21.躯体工事(コンクリート工事 / 型枠支保工)
 22.躯体工事(コンクリート工事 / 調合)
 23.躯体工事(鉄骨工事 / 鉄骨の加工)
 24.躯体工事(木工事 / 在来軸組工法)
 25.仕上工事(防水工事 / シーリング工事)
 26.仕上工事(タイル工事 / 床タイル圧着張り)
 27.仕上工事(屋根工事 / 雨どい工事)
 28.仕上工事(左官工事 / セルフレベリング材塗り)
 29.仕上工事(建具工事 / ガラス工事)
 30.仕上工事(塗装工事)
 31.仕上工事(内装工事 / ビニル床シート張り)
 32.改修工事(内装改修工事)


4.[ No.33 ]〜[ No.42 ]  【 施工管理 】

 10問題は、全問題を解答する。

 33.施工計画(事前調査)
 34.施工計画(仮設計画)
 35.品質管理(材料の保管)
 36.工程管理(総合工程表)
 37.工程管理(バーチャート工程表)
 38.品質管理(品質管理)
 39.品質管理(試験)
 40.品質管理(試験)
 41.安全管理(安全管理)
 42.安全管理(労働安全衛生法)


5.[ No.43 ]〜[ No.50 ]  【 法 規 】

 8問題のうちから、6問題を選択し、解答する。

 43.建築基準法(用語の定義)
 44.建築基準法(居室の採光及び換気)
 45.建設業法(建設業の許可)
 46.建設業法(請負契約書に記載しなければならない事項)
 47.労働基準法(書面で交付しなければならない労働条件)
 48.労働安全衛生法(安全教育を行わなければならない者)
 49.廃棄物の処理及び清掃に関する法律(産業廃棄物)
 50.道路法(道路占用許可)



2023年02月03日

2級建築施工管理技士 令和2年度 一次 (後期) [ No.01 ] 〜[ No.14 ] 解答・解説

令和2年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期)


学科試験問題  [ No.01 ] 〜[ No.14 ]  解答・解説

令和2年11月8日(日)


※問題番号[ No. 1 ]〜[ No. 14 ]までの14問題のうちから、9問題を選択し、解答してください。


[ No. 1 ]
換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.第1種機械換気方式は、地下街や劇場など外気から遮断された大きな空間の換気に適している。


2.第2種機械換気方式は、室内で発生した汚染物質が他室に漏れてはならない室の換気に適している。


3.事務室における必要換気量は、在室者の人数でその値が変動し、室の容積に関係しない。


4.室内外の空気の温度差による自然換気では、温度差が大きくなるほど換気量は多くなる。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
第1種機械換気方式は、給気、排気ともに送風機(ファン)などの機械換気を用いる換気方式で、地下街や劇場など外気から遮断された大きな空間の換気に適している。

2.×
第2種機械換気方式は、給気は送風機などの機械換気、排気は排気口による換気方式で、室外の汚染物質が室内に侵入てはならない室の換気に適している。室内で発生した汚染物質が他室に漏れてはならない室の換気方式は、給気が給気口、排気が送風機などの機械換気を用いた第3種機械換気方式である。

2K_R02_No.01_第1種換気.jpg 

2K_R02_No.01_第2種換気.jpg

2K_R02_No.01_第3種換気.jpg

3.◯
事務室の必要換気量は、在室者の人数により算定され、室の容積には直接関係しない。

4.◯
室内外の空気の温度差による自然換気では、温度差が大きくなるほど、空気の密度差が大きくなり、換気量は多くなる。




[ No. 2 ]
照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.光束は、視感度に基づいて測定された単位時間当たりの光のエネルギー量である。


2.照度は、単位面積当たりに入射する光束の量である。


3.輝度は、光源の光の強さを表す量である。


4.グレアは、高輝度な部分や極端な輝度対比などによって感じるまぶしさである。


答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
光束とは、人の視感度に基づいて測定された単位時間当たりの光のエネルギー量と定義されている。

2.◯
照度とは、被対象面に単位面積当たりに入射する光束の量と定義されている。

3.×
光源の光の強さを表す量は、光度である。輝度とは、ある方向への光源の単位投影面積当たりの光度と定義され、人が感じるまぶしさを表す量である。

4.◯
グレアとは、輝度の高い部分や極端な輝度対比などにより、人が感じるまぶしさのことをいう。なお、輝度対比とは、対象物と周辺や背景との輝度の相違の程度をいう。




[ No. 3 ]
吸音及び遮音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.遮音とは、壁などに入射する音を吸収又は透過させて反射させないようにすることをいう。


2.遮音による騒音防止の効果を上げるには、壁や窓などの透過損失の値を高めるようにする。


3.有孔板と剛壁の間に空気層があるとき、主に中音域の音を吸音する。


4.グラスウールなどの多孔質材料は、主に高音域の音を吸音する。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
遮音とは、壁などに入射する音を、吸収又は反射させて透過させないようにすることをいう。

2K_R02_No.03_壁の遮音.jpg

2.◯
透過損失とは、音が壁や窓などを透過するときに損失するエネルギーを表す。透過損失が大きいと、音が透過しにくくなり、遮音効果が大きくなる。

3.◯
吸音のため合板などに孔をあけた有孔板とコンクリート壁などの剛壁の間に空気層がある壁は、主に中音域の音を吸音に効果がある。中音域とは、800Hz〜2kHzの周波数帯域の音域で、人の聴覚が最も認識しやすい帯域である。尚、人の可聴音域は、一般に 低周波20Hz〜高周波20kHzである。

4.◯
グラスウールなどの多孔質材料は、主に高音域の音を吸音に効果がある。高音域とは、2kHz〜20kHzの周波数帯域の音域である。




[ No. 4 ]
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.片持ちスラブの厚さは、原則として、持出し長さの1/10以上とする。


2.柱の最小径は、原則として、その構造耐力上主要な支点間の距離の1/20以上とする。


3.腰壁やたれ壁が付いた柱は、地震時にせん断破壊を起こしやすい。


4.大梁は、せん断破壊よりも曲げ降伏が先行するように設計する。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
片持ちスラブ(チャンチスラブ)とは、ひさしやバルコニーのように突出した床のことをいう。片持ちスラブの厚さは、持出し長さ(突出している長さ)の1/10以上とする必要がある。

2.×
柱の最小径は、その構造耐力上主要な支点間の距離の 1/15 以上とする。ただし、国土交通大臣が定める基準に従った構造計算によって構造耐力上安全であることが確かめられた場合においては、この限りでない。(建築基準法施行令第77条第五号)

3.◯
腰壁やたれ壁が付いた短柱は、地震発生時にせん断破壊を起こしやすい。

2K_R02_No.04_短柱のせん断破壊.jpg

4.◯
大梁は、せん断破壊される前に曲がるよう、せん断破壊よりも曲げ降伏が先行するように設計する。




[ No. 5 ]
鉄骨構造の一般的な特徴に関する記述として、鉄筋コンクリート構造と比べた場合、最も不適当なものはどれか。

1.骨組の部材は、工場で加工し、現場で組み立てるため、工期を短縮しやすい。


2.骨組の部材は、強度が高いため、小さな断面の部材で大きな荷重に耐えることができる。


3.構造体は、剛性が大きく、振動障害が生じにくい。


4.同じ容積の建築物では、構造体の軽量化が図れる。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
鉄骨構造の骨組の部材は、工場で加工し、現場で組み立てるので、現場での加工が不要なため、工期を短縮しやすい

2.◯
鉄骨構造の骨組の部材は、鉄筋コンクリート構造の部材に比べて、部材の断面積当たりの強度が高く、小さな断面の部材で大きな荷重に耐えることが可能である。

3.×
鉄骨構造の構造体は、鉄筋コンクリート構造の構造体に比べて、剛性が小さく、振動障害が発生しやすい

4.◯
鉄骨構造の構造体は、鉄筋コンクリート構造に比べて、小さな断面の部材で大きな荷重に耐えることが可能なので、同じ容積の建築物では構造体の軽量化が可能である。




[ No. 6 ]
鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.ガセットプレートは、節点に集まる部材相互の接合のために設ける部材である。


2.添え板(スプライスプレート)は、梁のウェブの座屈防止のために設ける補強材である。


3.ダイアフラムは、柱と梁の接合部に設ける補強材である。


4.合成梁に用いる頭付きスタッドは、鉄骨梁と鉄筋コンクリート床スラブが一体となるように設ける部材である。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
ガセットプレートは、節点おける部材相互の接合に用いられる部材である。

2K_R02_No.06_ガセットプレート.jpg

2.×
添え板(スプライスプレート)は、柱や梁の継手の接合に用いられる部材である。梁のウェブの座屈防止のために設ける補強材は、スチフナーである。

2K_R02_No.06_スチフナー.jpg

3.◯
ダイアフラムは、柱と梁の接合部に設ける補強材である。

2K_R02_No.06_内ダイアフラム.jpg

4.◯
頭付きスタッドとは、鉄骨と鉄筋コンクリート構成される合成梁において、鉄骨に対するコンクリートの付着性をよくするために設けられる部材である。

2K_R02_No.06_頭付きスタッド.jpg




[ No. 7 ]
杭基礎に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.場所打ちコンクリート杭工法には、アースオーガーを使用するプレボーリング拡大根固め工法がある。


2.SC杭(外殻鋼管付きコンクリート杭)は、一般に継杭の上杭として、PHC杭(遠心力高強度プレストレストコンクリート杭)と組み合わせて用いられる。


3.鋼杭は、地中での腐食への対処法として、塗装やライニングを行う方法、肉厚を厚くする方法等が用いられる。


4.既製杭工法には、鋼管の先端を加工した鋼管杭本体を回転させて地盤に埋設させる回転貫入工法がある。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
アースオーガーを使用するプレボーリング拡大根固め工法は、現場でコンクリートを打設する場所打ちコンクリート杭工法ではなく、既製コンクリート杭を挿入する既製杭工法である。

2.◯
SC杭(外殻鋼管付きコンクリート杭)は、一般に、杭を継いで用いる継杭の上部の杭、上杭としてPHC杭(遠心力高強度プレストレストコンクリート杭)と組み合わせて用いられる

3.◯
鋼杭の地中での腐食防止方法には、塗装やライニング(被覆)を行う方法や、腐食による減肉を見込んで鋼杭の肉厚を厚くする方法等がある。

4.◯
既製杭工法の回転貫入工法は、鋼管の先端を翼状に加工し、鋼管杭を回転させて地盤に鋼管杭を貫入、埋設させる工法である。




[ No. 8 ]
建築物の構造設計における荷重及び外力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.固定荷重は、建築物各部自体の体積にその部分の材料の単位体積質量及び重力加速度を乗じて計算する。


2.積雪荷重は、雪下ろしを行う慣習のある地方では、低減することができる。


3.地震力は、建築物の固定荷重又は積載荷重を減ずると小さくなる。


4.風圧力は、地震力と同時に作用するものとして計算する。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
建築物の各部の固定荷重を当該建築物の実況に応じて計算する場合は、建築物各部の体積にその部分の材料の単位体積質量と重力加速度を乗じて算定する

2.◯
雪下ろしを行う慣習のある地方においては、その地方における垂直積雪量が1mを超える場合において、積雪荷重は、雪下ろしの実況に応じて垂直積雪量を1mまで減らして計算することができる。(建築基準法施行令第86条第6項)

3.◯
建築物の地上部分の地震力は、当該部分の固定荷重と積載荷重との和に当該高さにおける地震層せん断力係数を乗じて計算しなければならないため、固定荷重又は積載荷重が小さくなると地震力も小さくなる。(建築基準法施行令第88条第1項)

4.×
短期に生ずる力の応力の組み合わせにおいて、風圧力と地震力、多雪区域を除いた積雪荷重は同時に作用しないものとして、積雪時、暴風時、地震時それぞれを計算する。(建築基準法施行令第82条第1項第二号)




[ No. 9 ]
図に示す単純梁に集中荷重P1及びP2が作用したとき、支点Aの鉛直方向の反力の値の大きさとして、正しいものはどれか。

2K_R02_No.09_単純梁の集中荷重.jpg

1.4kN

2.5kN

3.6kN

4.8kN



答え

  3

[ 解答解説 ]
支点Aにおける反力をPAとすると、P1、P2の反力であるPAは上向きの力が生じる。支点BにおけるモーメントをMBとすると、モーメントのつり合いより
MB = 0
である。

モーメントの方向を、時計方向を正、反時計方向を負とすると、MBは次のようになる。

MB = +PA ×( 1 + 2 + 2 ) −P1 ×(2+2)–P2 × 2 = 0 [ kN・m ]

P1 = 5kN、P2 = 5kN より

+ 5PA ~ 5 × 4 − 5 × 2 = 0

PA – 4 − 2 = 0

PA = 6 [ kN ]




[ No. 10 ]
図に示す単純梁に等変分布荷重が作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは、材の引張側に描くものとする。

2K_R02_No.10_単純梁の等変分布荷重.jpg

2K_R02_No.10_モーメント図1.jpg2K_R02_No.10_モーメント図2.jpg

2K_R02_No.10_モーメント図3.jpg2K_R02_No.10_モーメント図4.jpg


答え

  3

[ 解答解説 ]
単純梁に等分布荷重が作用したときの曲げモーメントは次のようになる。
両端はピン構造なので、モーメントは 0

2K_R02_No.10_単純梁の等変分布荷重のモーメント.jpg

したがって、この単純梁への荷重(応力)が偏って、等変分布荷重になった場合はの曲げモーメントは次のようになる。

2K_R02_No.10_単純梁の等変分布荷重のモーメント.jpg

ゆえに、正解は3となる。




[ No. 11 ]
鋼の一般的な性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.鋼は炭素含有量が多くなると、ねばり強さや伸びが大きくなる。


2.鋼は弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。


3.鋼は炭素含有量が多くなると、溶接性が低下する。


4.鋼は熱処理によって、強度などの機械的性質を変化させることができる。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
鋼は、鉄に炭素を加えたの合金であり、炭素の含有量が多くなると、ねばり強さや伸びが小さくなる

2.◯
鋼に引張荷重を加えると伸びるが、加えられた引張荷重が鋼の弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。

3.◯
鋼は、炭素の含有量が増加すると溶接性が低下し、溶接しにくくなる。

4.◯
鋼は、焼入れ、焼きなましなどの熱処理によって、強度などの機械的性質を変化させることができる。




[ No. 12 ]
木材の一般的な性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.木材の乾燥収縮の割合は、年輪の接線方向が最も大きく、繊維方向が最も小さい。


2.木材の強度は、繊維飽和点以下では、含水率の減少とともに低下する。


3.木材の強度は、繊維方向と平行に加力した場合が最も高い。


4.針葉樹は、広葉樹に比べ、一般的に軽量で加工がしやすい。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
木材は、乾燥すると内部の水分量が減少して、体積が減少、すなわち収縮する。木材の乾燥収縮の割合は、円形状の年輪の接線方向が最も大きく、繊維方向が最も小さい

2.×
木材の強度は、繊維飽和点以下においては、含水率の減少とともに上昇する。なお、繊維飽和点とは、細胞壁内以外の水である自由水が完全に消失するときの含水率をいう。

2K_R02_No.12_木材の含水率と強度の関係.jpg


3.◯
木材の強度は、繊維方向に対して平行な力を加えた場合に、最も高くなる。

4.◯
一般に、スギなどの針葉樹は、ブナなどの広葉樹に比べて、軽量で加工しやすい




[ No. 13 ]
JIS(日本産業規格)に規定する建具の性能試験における性能項目に関する記述として、不適当なものはどれか。

1.開閉力とは、開閉操作に必要な力の程度をいう。

                                   
2.水密性とは、風雨による建具室内側への水の浸入を防ぐ程度をいう。


3.遮熱性とは、熱の移動を抑える程度をいう。


4.結露防止性とは、建具表面の結露の発生を防ぐ程度をいう。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
開閉力は、開閉操作に必要な力の程度と規定されている。(JIS A 1513)

2.◯
水密性は、風雨による建具室内側への水の浸入を防ぐ程度と規定されている。(JIS A 1513)

3.×
遮熱性は、日射熱を遮る程度と規定されている。熱の移動を抑える程度は、断熱性として規定されている。(JIS A 1513)

4.◯
結露防止性は、建具表面の結露の発生を防ぐ程度と規定されている。(JIS A 1513)




[ No. 14 ]
防水材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.アスファルトルーフィングは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透、被覆し、表面側のみに鉱物質粒子を付着させたものである。


2.網状アスファルトルーフィングは、天然又は有機合成繊維で作られた粗布にアスファルトを浸透、付着させたものである。


3.ストレッチルーフィングは、有機合成繊維を主原料とした不織布原反にアスファルトを浸透、被覆し、表裏両面に鉱物質粒子を付着させたものである。


4.アスファルトフェルトは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透させたものである。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
アスファルトルーフィングとは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透、被覆し、裏表全面に鉱物質粒子を付着させたものをいう。

2.◯
網状アスファルトルーフィングとは、天然(綿、麻)又は有機合成繊維で作られた網目状の粗布にアスファルトを浸透、付着させたものをいう。

3.◯
ストレッチルーフィングとは、有機合成繊維を主原料とした不織布原反にアスファルトを浸透、被覆し、表裏両面に鉱物質粒子を付着させたものをいう。

4.◯
アスファルトフェルトは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透させたものをいう。







2023年02月02日

2級建築施工管理技士 令和2年度 一次 (後期) [ No.15 ] 〜[ No.17 ] 解答・解説

令和2年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期)


学科試験問題 [ No. 15 ]〜[ No. 17 ] 解答・解説)

※問題番号[ No. 15 ]〜[ No. 17 ]までの3問題は、全問題を解答してください。

[ No. 15 ]
鋼製巻尺を用いる距離測定において、距離の補正を行う場合、最も必要のないものはどれか。

1.温度による補正

2.湿度による補正

3.尺定数による補正

4.傾斜による補正


答え

  2


[ 解答解説 ]
鋼製巻尺を用いる距離測定においては、温度による補正、尺定数による補正、傾斜による補正が必要である。湿度による補正は不要である。なお、尺定数とは、巻尺固有の補正に用いられる定数をいう。
ゆえに、最も必要のないものは 2の湿度による補正である。




[ No. 16 ]
防災設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.傾斜路に設ける通路誘導灯は、避難上必要な床面照度の確保と避難の方向の確認を主な目的とする避難設備である。


2.劇場の客席に設ける客席誘導灯は、客席から一番近い避難口の方向の明示を主な目的とする避難設備である。


3.自動火災報知設備は、火災発生時に煙又は熱を感知し、自動的にベルやサイレンを鳴らす警報設備である。


4.非常用の照明装置は、火災等で停電した場合に自動的に点灯し、避難上必要な床面照度を確保する照明設備である。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
通路誘導灯は、避難上必要な床面照度の確保と避難の方向の確認を主な目的とする避難設備である。

2.×
客席誘導灯は、避難上必要な床面照度の確保を主目的とする避難設備である。

3.◯
自動火災報知設備は、火災発生に伴って発生する熱、煙又は炎を感知し、自動的にベルやサイレンを鳴動させて火災の発生を報知する警報設備である。

4.◯
非常用の照明装置は、火災や地震等の非常時に停電した場合に自動的に点灯し、避難上必要な床面照度を確保する照明設備である。




[ No. 17 ]
空気調和設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.定風量単一ダクト方式は、一定の風量で送風するシステムであり、負荷変動の異なる複数の空間に適するものである。


2.二重ダクト方式は、冷風、温風の2系統のダクトを設置するシステムであり、混合ボックスで温度を調節して室内に吹き出すものである。


3.パッケージユニット方式は、機内に冷凍機、ファン、冷却コイル、加熱コイル等を内蔵した一体型の空調機を使用するものである。


4.ファンコイルユニット方式は、熱源機器でつくられた冷水や温水を各室のファンコイルユニットに供給し、冷風や温風を吹き出すものである。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
定風量単一ダクト方式は、一定の風量で送風するシステムであり、送風量を変化させる変風量方式よりも、負荷変動の異なる複数の空間の空気調和には適していない

2.◯
二重ダクト方式は、冷風ダクト、温風ダクトの2系統のダクト(風道)を設置し、吹出し口近傍の混合ボックスで冷風と温風を混合して吹出し温度を調節する空気調和システムである。

3.◯
パッケージユニット方式は、機内に冷凍機、ファン(送風機)、冷却コイル、加熱コイル等を内臓(パッケージ)した一体型の空調調和機を用いた空気調和システムである。

4.◯
ファンコイルユニット方式は、別置の冷凍機やボイラーなどの熱源機器でつくられた冷水や温水を各室に設置されたのファンコイルユニットに供給し、冷風や温風を吹き出す空気調和システムである。






2023年02月01日

2級建築施工管理技士 令和2年度 一次 (後期) [ No.18 ] 〜[ No.32 ] 解答・解説

令和2年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期)


学科試験問題 [ No. 18 ]〜[ No. 32 ] 解答・解説

※問題番号[ No. 18 ]〜[ No. 32 ]までの15問題のうちから、12問題を選択し、解答してください。


[ No. 18 ]
墨出しに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.平面上の位置を示すために床面に付ける墨を、地墨という。


2.垂直を示すために壁面に付ける墨を、たて墨という。


3.基準墨から一定の距離をおいて平行に付ける墨を、逃げ墨という。


4.逃げ墨をもとにして型枠などの位置に付ける墨を、親墨という。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
墨とは、部材に付ける基準となる線をいう。地墨とは、平面上の位置を示すがめに床面につける墨をいう。

2.◯
たて墨とは、垂直を示すために壁面に付ける墨をいう。

3.◯
逃げ墨とは、基準墨から一定の距離をおいて平行に付ける墨をいう。

4.×
親墨とは、基準になる墨をいう。逃げ墨をもとにして型枠などの位置に付ける墨は、型枠墨と言われている。




[ No. 19 ]
地業工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.砂利地業で用いる砕石は、硬質なものとする。


2.砂利地業で用いる砂利は、砂が混じったものよりも粒径の揃ったものとする。


3.捨てコンクリートは、墨出しをしやすくするため、表面を平坦にする。


4.捨てコンクリートは、床付け地盤が堅固で良質な場合、地盤上に直接打ち込むことができる。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
地業とは、基礎を支えるために地盤に対して設ける砕石、砂、砂利などを施工する部分をいう。砂利地業で用いる砕石は、変形しにくく硬質なものが適当である。

2.×
砂利地業で用いる砂利は、砂が混じった粒径の揃っていないものとする。

3.◯
地業で施されるコンクリートを捨てコンクリートという。捨てコンクリートは、墨出しをしやすくするため、表面が平坦にし、かつ、基準からのレベルが間違いのないように施工する。

4.◯
地盤が堅固で良質な場合は、捨てコンクリートは、割栗や砂利を介さずに、直接、地盤上に打設することができる。




[ No. 20 ]
鉄筋の継手及び定着に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.耐圧スラブが付く基礎梁主筋の継手の位置は、上端筋、下端筋ともスパンの中央部とする。


2.一般階の大梁の下端筋を柱内に折り曲げて定着する場合は、原則として曲げ上げる。


3.鉄筋の重ね継手の長さは、コンクリートの設計基準強度の相違により異なる場合がある。


4.フック付き定着とする場合の定着の長さは、定着起点からフックの折曲げ開始点までの距離とする。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
鉄筋の継手は、部材に生じる曲げ応力の圧縮側に設ける。したがって、下からの地盤反力を受ける基礎梁主筋の継手の位置は、上端筋はスパンの両眼部、下端筋はスパンの中央部とする。

2.◯
一般階の大梁の下端筋を柱内に折り曲げて定着する場合は、原則として曲げ上げとする。

3.◯
鉄筋の重ね継手の長さは、コンクリートの設計基準強度の違いにより異なる場合がある。(公共建築工事標準仕様書)

4.◯
フック付き定着とする場合の定着の長さは、定着起点からフックの折曲げ開始点までの距離とし、フックの折曲げ開始点から末端までの長さは含まない。




[ No. 21 ]
型枠支保工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.パイプサポートに設ける水平つなぎは、番線を用いて緊結する。


2.上下階の支柱は、できるだけ平面上の同一位置になるように設置する。


3.梁下の支柱は、コンクリートの圧縮強度が設計基準強度以上で、かつ、所要の安全性が確認されれば取り外すことができる。


4.スラブ下の支柱は、コンクリートの圧縮強度によらない場合、存置期間中の平均気温から存置日数を決定する。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
パイプサポートに水平つなぎを設ける場合、緊結金具(クランプ)を用いて緊結する

2.◯
型枠の上下階の支柱は、できるだけ平面上の同一位置になるように設置する。

3.◯
梁下の型枠の支柱は、コンクリートの圧縮強度が設計基準強度以上であり、かつ、構造計算により安全であることが確認されれば取り外すことができる。(公共建築工事標準仕様書)

4.◯
スラブ下の型枠の支柱は、コンクリートの圧縮強度によらない場合は、存置期間中の平均気温により、存置期間を決定する。(公共建築工事標準仕様書)




[ No. 22 ]
コンクリートの調合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.耐久性を確保するためには、水セメント比は小さいほうがよい。


2.スランプの大きいコンクリートでは、細骨材率が小さすぎると分離しやすくなる。


3.スランプは、工場出荷時における値を指定する。


4.AE減水剤を用いると、所定のスランプを得るのに必要な単位水量を減らすことができる。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
水セメント比とは、フレッシュコンクリート中のセメントに対する水の重量比をいう。水セメント比は、耐久性を確保するためには、できるだけ小さいほうがよい

2.◯
スランプとは、スランプ試験により求められる値で、フレッシュコンクリートの流動性を示す指標である。細骨材率とは、フレッシュコンクリート中の骨材(砂利と砂)に対する細骨材(砂)の容積比をいう。スランプの大きいコンクリートにおいて細骨材率が小さいと、フレッシュコンクリート中の材料が分離しやすくなる

3.×
スランプは、荷卸し時点における値を指定する。

4.◯
AE減水剤とは、フレッシュコンクリートに混ぜあわされる混和剤の一つで、所定のスランプを得るのに必要な単位水量を低減することができる。なお、単位水量とは、単位体積のフレッシュコンクリート中に含まれる水の質量である。




[ No. 23 ]
鉄骨の加工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.ひずみの矯正を常温加圧で行う場合は、ローラー又はプレスを使用する。


2.溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は、同じ呼び径の高力ボルトの孔径よりも大きくする。


3.柱の十字形鉄骨に設ける梁主筋の貫通孔は、耐力低下の大きいフランジを避けて、ウェブに設ける。


4.開先の加工は、自動ガス切断、機械加工等により行う。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
常温加圧で行うひずみの矯正を場は、ローラー又はプレスを用いて行う。

2.×
溶融亜鉛めっき高力ボルトのめっき前の孔径は、高力ボルトによる。(公共建築工事標準仕様書)溶融亜鉛めっき高力ボルトのめっき前の孔径は、同じ呼び径の高力ボルトの孔径と同一である。

3.◯
鉄骨鉄筋コンクリート造の柱の十字形鉄骨に設ける梁主筋の貫通孔は、十字形鉄骨のフランジを避けて、ウェブに設ける

2K_R02_No.23_十字形鉄骨.jpg


4.◯
開先とは、溶接部材間に生じる溝をいい、開先の加工とは、溶接性能を高めるために開先の形状を加工することをいう。鉄骨の開先加工は、自動ガス切断、機械加工等により行う。




[ No. 24 ]
在来軸組構法における木工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.土台の継手は腰掛けあり継ぎとし、継手付近の下木をアンカーボルトで締め付けた。


2.隅通し柱の仕口は土台へ扇ほぞ差しとし、ホールダウン金物を用いてボルトで締め付けた。


3.建入れ直し完了後、接合金物や火打材を固定し、本筋かいを取り付けた。


4.垂木の継手は母屋の上でそぎ継ぎとし、釘で取り付けた。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
土台の継手は、腰掛けかま継ぎとし、上木となる方をアンカーボルトで締め付ける。

2K_R02_No.24_腰掛けあり継ぎ.jpg

2K_R02_No.24_腰掛けかま継ぎ.jpg


2.◯
通し柱とは、2階以上の木造建物で土台から軒桁まで1本の材で通した柱のことである。隅柱は特に引き抜き力が作用するので、土台へ扇ほぞ差しとし、ホールダウン金物当てボルトで締めとする

3.◯
建入れ直し後に、接合金物や火打材を固定し、本筋かいを取り付ける。

4.◯
垂木の継手は、母屋の上でそぎ継ぎとし、釘打ちとする。




[ No. 25 ]
シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.マスキングテープは、シーリング材のへら仕上げ終了後、直ちに取り除いた。


2.コンクリートの目地等のノンワーキングジョイントは、シーリング材の充填深さの最小値を10mmとした。


3.裏面に粘着剤が付いているバックアップ材は、目地幅より1〜2mm小さい幅のものを使用した。


4.異種シーリング材を打ち継ぐため、先打ちシーリング材が硬化しないうちに、後打ちシーリング材を施工した。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
マスキングテープは、シーリング材のへら仕上げ終了後、シーリング材が硬化する前に、直ちに取り除く

2.◯
ワーキングジョイントとは挙動が大きな継ぎ目、ノンワーキングジョイントとは挙動がほとんどない継ぎ目のことをいう。コンクリートの目地等はノンワーキングジョイントであり、シーリング材の目地寸法は、幅・深さとも10mm以上とする。(公共建築工事標準仕様書)

3.◯
裏面に粘着剤が付いているバックアップ材は、目地幅より1mm程度小さいもの、接着剤が付いていないものは、目地幅より 2mm程度大きいものを使用する。

2K_R02_No.25_バックアップ材とボンドブレーカー.jpg

4.×
やむを得ず異種シーリング材を打ち継ぐ場合、先打ちシーリング材が十分に硬化した後に、後打ちシーリング材を施工する。




[ No. 26 ]
セメントモルタルによる床タイル圧着張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.タイルの張付けモルタルは、塗り付ける厚さを5〜7mmとし、1度に塗り付けた。


2.タイルの張付けモルタルは、1回に塗り付ける面積をタイル工1人当たり2m2以下とした。


3.タイルの張付け面積が小さかったため、下地となる敷きモルタルは貧調合とした。


4.タイルの張付けは、目地部分に張付けモルタルが盛り上がるまで、木づちでたたき押さえた。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
床タイルの圧着張りでは、張付けモルタル厚は3〜7mm程度とし、張付けるモルタルは必ず二度塗りとする。(公共建築工事標準仕様書)

2.◯
タイルの張付けモルタルの1回当たりの塗付け面積は、タイル工1人当たり2m2以下とする。(公共建築工事標準仕様書)

3.◯
トイレ、浴室等、張付け面積が小さい場合、敷きモルタルの調合はセメント量を少なくした貧調合とする。

4.◯
タイルの張付けは、目地の部分に張付けモルタルが盛り上がるまで、タイルを木づちでたたき押さる。




[ No. 27 ]
硬質塩化ビニル雨どいの工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.たてどいの継手は、専用の部品により接着剤を用いて取り付けた。


2.たてどいの受け金物は、900mm間隔で通りよく取り付けた。


3.軒どいの両端は、集水器に接着剤を用いて堅固に取り付けた。


4.軒どいの受け金物は、所定の流れ勾配をとり、600mm間隔で取り付けた。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
硬質塩化ビニル雨どいのたてどい継手は、専用の部品を使用して、接着剤を用いて固定する。

2.◯
硬質塩化ビニル雨どいのたてどいの受け金物は、1.2m以下の取付け間隔とする。

3.×
とい1本の長さは10m以内とし、伸縮はあんこう又は集水器部分で吸収するか、製造所の指定する長さ、方法で吸収する。塩化ビニル製品は熱によって、伸縮するため、両端を接着剤で固定すると熱膨張・収縮を吸収できずに、といが曲がるなどしてしまう

4.◯
硬質塩化ビニル雨どいの軒どいの受け金物は、所定の勾配を確保して、1.0m以下の取付け間隔とする。(公共建築工事標準仕様書)




[ No. 28 ]
セルフレベリング材塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.セルフレベリング材塗りは、下地となるコンクリートの打込み後、1か月経過したのちに行った。


2.セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材塗布後、直ちに行った。


3.セルフレベリング材の流し込み作業中は、できる限り通風を避けるよう窓や開口部をふさいだ。


4.セルフレべリング材の流し込み後の乾燥養生期間は、外気温が低い冬季であったため、14日間とした。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
セルフレベリングとは、硬化前の塗材の流動性を利用して、水平で平滑な床面を施工することをいう。セルフレベリングの流し込みに先立ち、下地となるコンクリートの乾燥期間は、一般に、打込み後 1か月以上確保する。

2.×
セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材を塗布した後、吸水調整材を十分乾燥させてから行う。

3.◯
セルフレベリング材塗り後、硬化するまでは、窓や開口部をふさぎ、硬化後は自然乾燥状態とする。

4.◯
セルフレべリング材塗り後の養生期間は、7日以上、低温の場合は14日以上とする。(公共建築工事標準仕様書)




[ No. 29 ]
外部に面するサッシのガラス工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.熱線反射ガラスは、反射膜コーティング面を室内側とした。


2.建具下辺のガラス溝内に置くセッティングブロックは、ガラス1枚につき2箇所設置した。


3.グレイジングチャンネルの継目の位置は、ガラスの下辺中央部とした。


4.厚さ8mmの単板ガラスの留付けは、不定形シーリング材構法とした。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
熱線反射ガラスは、ガラス片面に金属の反射薄膜を付けたもので、まぶしさや冷房負荷の低減効果がある。反射膜面は、反射膜の耐久性上室内側が望ましい。また、高遮蔽熱反射ガラスの反射膜は、室内側に限定されている

2.◯
セッテイングブロックは、ガラス1枚につき2箇所設置する。

2K_R02_No.29_セッティングブロック.jpg

3.×
グレイジングチャンネルとは、ガラスを建具にはめ込む際に周囲に巻き付けるゴム状の部材をいう。グレイジングチャネルの継目の位置は、ガラスの上辺中央部になるようにする。

2K_R02_No.29_グレイジングチャネル.jpg


4.◯
外部に面する厚さ 8mm以上の単板ガラスの留付けは、不定形シーリング材構法とする。




[ No. 30 ]
塗装工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.上塗りに用いる塗料が少量だったため、同一製造所の同種塗料を用いて現場調色とした。


2.合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、天井面等の見上げ部分では研磨紙ずりを省略した。


3.木部のクリヤラッカー塗りの下塗りに、ウッドシーラーを用いた。


4.高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装は、エアレススプレーではなくエアスプレーにより吹き付けた。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
上塗りに用いる塗料は、原則として、製造所において指定された色及びつやに調色する。ただし、少量の場合は、同一製造所の塗料を用いて現場調色とすることができる。(公共建築工事標準仕様書)

2.◯
合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、天井面等の見上げ部分は、研磨紙ずりを省略する。(公共建築工事標準仕様書)

3.◯
木部のクリヤラッカー塗りの下塗りには、ウッドシーラーを用いる。(公共建築工事標準仕様書)

4.×
エアレススプレーによる吹付け塗りは、塗料自体に直接圧力を加え、ノズルチップから霧化して吹き付ける物であり、高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装に適している。




[ No. 31 ]
ビニル床シート張りにおける熱溶接工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.床シートの幅木部への巻上げは、シートをニトリルゴム系接着剤により張り付けた。


2.継目の溝はV字形とし、シート厚さの2/3程度まで溝切りした。


3.溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、250〜300℃の熱風で加熱溶融した。


4.溶接完了後、溶接部が完全に冷却したのち、余盛りを削り取り平滑にした。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
ニトリルゴム系接着剤は、ゴム系ではあるが、硬い皮膜が得られ、可塑剤の移行を受けにくいので、軟質のビニル系床材(特にビニル系床シートや軟質塩化ビニル幅木、単層及び複層ビニル床タイル)に使用する。

2.◯
溝は、V字形又はU字形とし、均一な幅に床シート厚さの2/3程度まで溝切りする。(公共建築工事標準仕様書)

3.×
熱溶接機を用いて、溶接部を材料温度 160〜200℃の温度で、床シートと溶接棒を同時に溶接する。(建築工事監理指針)

4.◯
熱溶接工法における溶接継目の余盛りは、溶接部が完全に冷却した後、削りとって平滑にする。




[ No. 32 ]
内装改修工事における既存床仕上げ材の除去に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、除去する資材は、アスベストを含まないものとする。

1.コンクリート下地の合成樹脂塗床材は、ブラスト機械を用いてコンクリート表面とともに削り取った。


2.モルタル下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、ディスクサンダーを用いて除去した。


3.モルタル下地の磁器質床タイルの張替え部は、はつりのみを用いて手作業で存置部分と縁切りをした。


4.根太張り工法の単層フローリングボードは、丸のこを用いて適切な寸法に切断し、根太下地を損傷しないように除去した。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
合成樹脂塗床材の除去は、ブラスト機械をよりコンクリート表面を3mm程度の深さまで削りとる。(公共建築改修工事標準仕様書)

2.◯
下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、アスベストを含んでいない場合、ディスクサンダーを用いて除去できる。(公共建築改修工事標準仕様書)

3.×
磁器質床タイルの張替え部分の撤去は、撤去部分をダイヤモンドカッター等を用いて縁切りし、はつり器具等を用いて撤去する。(公共建築改修工事標準仕様書)

4.◯
乾式工法のフローリング張り床材の撤去は、丸のこを用いて適切な寸法に切断し、ケレン棒によりはがし取る。(公共建築改修工事標準仕様書)






2023年01月31日

2級建築施工管理技士 令和2年度 一次 (後期) [ No.33 ] 〜[ No.42 ] 解答・解説

令和2年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期)


学科試験問題 [ No. 33 ]〜[ No. 42 ] 解答・解説


※問題番号[ No. 33 ]〜[ No. 42 ]までの10問題は、全問題を解答してください。

[ No. 33 ]
事前調査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.解体工事の事前調査として、近接する建物や工作物の現況の調査をすることとした。


2.鉄骨工事の建方の事前調査として、日影による近隣への影響の調査をすることとした。


3.敷地内の排水工事の事前調査として、排水管の勾配が公設桝まで確保できるか調査をすることとした。


4.根切り工事の事前調査として、前面道路や周辺地盤の高低の調査をすることとした。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
一般に、解体工事の事前調査では、近接する建物や工作物の現況調査等を実施する

2.×
一般に、鉄骨工事の建方の事前調査では、移動式クレーン配置場所の地盤についての調査などが実施され、日影による近隣への影響は実施されない。日影による近隣への影響の調査は、建築計画の事前調査において実施する

3.◯
一般に、敷地内の排水工事の事前調査では、公設桝までの排水管の勾配確保に関する調査等を実施する。

4.◯
一般に、根切り工事の事前調査では、前面道路や周辺地盤の高低の調査等を実施する。




[ No. 34 ]
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.施工者用事務所と監理者用事務所は、機能が異なるため、それぞれ分けて設ける。


2.仮囲いの出入り口は、管理をしやすくするため、人や車両の入退場の位置を限定する。


3.ハンガー式門扉は、扉を吊る梁が車両の積荷高さを制約する場合があるため、有効高さを検討する必要がある。


4.仮囲いは、工事現場の周辺の状況が危害防止上支障がない場合であっても、設ける必要がある。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
施工者用の事務所と監理者用の事務所は、それぞれの機能が異なるため、それぞれ分けて設ける

2.◯
仮囲いの出入り口は、人や車両の入退場の位置を限定し、管理をしやすい位置に計画する。

3.◯
ハンガー式門扉は、扉を吊る梁が車両の積荷高さを制約する場合があるため、扉の有効高さを検討して計画する。

4.×
建築基準法施行令第136条の2の20(仮囲い)に次のように規定されている。「木造の建築物で高さが13m若しくは軒の高さが9mを超えるもの又は木造以外の建築物で2以上の階数を有するものについて、建築、修繕、模様替又は除去のための工事(以下この章において「建築工事等」という。)を行う場合においては、工事期間中工事現場の周囲にその地盤面(その地盤面が工事現場の周辺の地盤面より、低い場合においては、工事現場の周囲の地盤面)から高さが 1.8m以上の板塀その他これに類する仮囲いを設けなければならない。ただし、これらと同等以上の効力を有する他の囲いがある場合又は工事現場の周辺若しくは工事の状況により危害防止上支障がない場合においては、この限りでない。」




[ No. 35 ]
工事現場における材料の保管に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.高力ボルトは、箱の積上げ高さを5段までとして保管する。


2.型枠用合板は、直射日光が当たらないよう、シートを掛けて保管する。


3.袋詰めセメントは、風通しのよい倉庫に保管する。


4.防水用の袋入りアスファルトは、積重ねを10段までとして保管する。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
箱の強度を考慮し、積み上げる段数は4〜5段以下とすること。(高力ボルト協会)

2.◯
型枠用合板は、シブ(アク)や硬化不良を防止するため、水ぬれを避け、長時間直射日光に当てないように、シートで養生して保管する。

3.×
袋詰めセメントは、二酸化炭素による風化と湿気による硬化を防ぐため、風通しを避けて保管する。

4.◯
防水用の袋入りアスファルトを屋外で保管する場合は、シート等を掛けて雨露に当たらず、土砂等に汚れないようにする。なお、積み重ねて保管する時は、荷崩れに注意して10段を超えて積まないようにする。(建築工事監理指針)




[ No. 36 ]
総合工程表の立案に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.工程計画上のマイルストーン(管理日)は、工程上の重要な区切りを避けて計画する。


2.工区分割を行い、後続作業を並行して始めることにより、工期短縮が可能か検討する。


3.型枠工事の工程計画では、型枠存置期間を考慮して、せき板や支保工の転用を検討する。


4.工事を行う地域における労務、資材、機材等の調達状況を調査して、手配を計画する。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
工程上の重要な区切りにマイルストーン(管理日)を設けて、総合工程表を立案する。

2.◯
工区を分割して後続作業を並行して開始すると、工期短縮につながる。

3.◯
型枠工事の工程計画では、型枠存置期間を考慮しながら、型枠に使用するせき板や支保工の転用を検討する。

4.◯
工事地域の労務、資材、機材等の調達状況を調査し、手配計画を立てて、総合工程表を立案する。




[ No. 37 ]
バーチャート工程表に関する記述として、最も適当なものはどれか。

1.工事全体を掌握することが容易で、作成しやすい。


2.工事を構成する各作業を縦軸に記載し、工事の達成度を横軸にして表す。


3.工程上のキーポイント、重点管理しなければならない作業が判断しやすい。


4.多種類の関連工事間の工程調整に有利である。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.◯
バーチャート工程表は、工事全体を掌握することと、作成が容易である。

2.×
バーチャート工程表は、縦軸に各作業、横軸に暦日を表す。縦軸に各作業、横軸に達成度を表した工程表は、ガンチャート工程表という。

3.×
バーチャート工程表は、ネットワーク工程表等と比較して、工程上のキーポイントの作業や重点管理しなければならない作業を判断しにくい

4.×
バーチャート工程表は、ネットワーク工程表等と比較して、多種類の関連工事間の工程調整に不向きである。

2K_R03Z_No.33_バーチャート工程表.jpg




[ No. 38 ]
品質管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.検査とは、性質又は状態を調べた結果と判定基準を比較して、良否の判断を下すことである。


2.施工品質管理表(QC工程表)には、検査の時期、方法、頻度を明示する。


3.工程間検査は、作業工程の途中で、ある工程から次の工程に移ってもよいかどうかを判定するために行う。


4.品質管理とは、品質計画に従って試験又は検査を行うことをいう。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
検査とは、性質や状態を調べた結果と判定基準を比較して、良否の判断をすることをいう。

2.◯
施工品質管理表(QC工程表)には、検査の時期、方法、頻度等を明示する。

3.◯
工程間検査は、次の工程に進んでもよいか判定するために、作業工程の途中で行う検査である。

4.×
品質管理とは、「品質要求事項を満たすことに焦点を合わせた品質マネジメントの一部」、「品質マネジメントとは「品質に関して組織を指揮し、管理するための調整された活動」と定義されている(ISO9001-2015)。品質管理とは、品質要求事項を満たすために行う活動であり、試験又は検査を行うことではない。




[ No. 39 ]
工事現場における試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.吹付けロックウールによる耐火被覆材の厚さの確認は、確認ピンを用いて行った。


2.外壁タイル張り後のタイル接着力試験は、油圧式簡易引張試験器を用いて行った。


3.鉄筋のガス圧接部のふくらみの直径の測定は、ダイヤルゲージを用いて行った。


4.コンクリートのスランプフロー試験は、スランプコーンを用いて行った。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
吹付けロックウールの耐火被覆材の厚さの確認は、確認ピンを用いて行う。

2.◯
タイル接着力試験は、油圧式簡易引張試験器等が用いられる。

3.×
鉄筋のガス圧接部のふくらみの直径の測定には、ダイヤルノギス等が用いられる。ダイヤルゲージは塗膜厚の測定などに用いられる。

4.◯
スランプコーンは、スランプ試験及びスランプフロー試験に用いられる。スランプ試験とは、フレッシュコンクリートを充填したスランプコーンを逆さにして面に置き、スランプコーンを引き上げた後のフレッシュコンクリートの頭部の下がり(スランプ値)を求める試験をいう。スランプフロー試験とは、スランプ試験時のスランプコーンを引き上げた後のフレッシュコンクリートの下部の直径を求める試験をいう。




[ No. 40 ]
鉄筋のガス圧接継手部の試験方法として、最も不適当なものはどれか。

1.圧縮試験

2.引張試験

3.外観試験

4.超音波探傷試験


答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
圧縮試験は、硬化後のコンクリートの試験として行われ、鉄筋のガス圧接継手の試験方法としては不適当である。

2.◯
引張試験は、鉄筋のガス圧接継手の試験方法として適当である。一般に、1ロットあたり3本の抜き取り検査を行う。

3.◯
外観試験は、鉄筋のガス圧接継手の試験方法として適当である。圧接部のふくらみの形状及び寸法、圧接面のずれ、鉄筋中心軸の偏心量などが規定値内であることを試験する。

4.◯
超音波探傷試験は、鉄筋内部に超音波を入射して、反射エコーを確認することにより、内部の割れなどの欠陥の有無を試験する。鉄筋のガス圧接継手の試験方法として適当である。一般に、1ロットあたり30箇所の抜き取り検査を行う。ロット数は鉄筋径により異なる。
 D22の場合 100〜200箇所
 D32の場合 80〜150箇所
 D38の場合 50〜100箇所、程度




[ No. 41 ]
工事現場の安全管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.安全施工サイクル活動とは、施工の安全を図るため、毎日、毎週、毎月に行うことをパターン化し、継続的に取り組む活動である。


2.新規入場者教育とは、作業所の方針、安全施工サイクルの具体的な内容、作業手順などを教育する活動である。


3.TBM(ツールボックスミーティング)とは、職長を中心に、作業開始前の短時間で、当日の安全作業について話し合う活動である。


4.ZE(ゼロエミッション)とは、作業に伴う危険性又は有害性に対し、作業グループが正しい行動を互いに確認し合う活動である。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
安全施工サイクル活動とは、施工の安全を図るため、毎日、毎週、毎月単位で実施すべきことをパターン化し、パターンを繰り返すことで継続的に取り組む安全活動である。

2.◯
新規入場者教育とは、新たに作業所に入場することになった者に対する作業所の方針、安全施工サイクルの具体的な内容、作業手順などの教育である。

3.◯
TBM(ツールボックスミーティング)とは、職長を中心とした作業グループが、作業開始前に、当日の作業内容や安全作業について短時間で行うミーティングである。

4.×
ZE(ゼロエミッション)とは、直訳すると「ゼロ排出」であり、作業所等から廃棄物をゼロにする活動をいう。なお、安全管理に関する用語にゼロ災があり、ゼロ災とは、作業所等の労働災害をゼロにするという活動である。作業に伴う危険性又は有害性に対し、作業グループが正しい行動を互いに確認し合う活動は、危険予知活動(KY活動)等において実施される。




[ No. 42 ]
型わく支保工の組立て等に関し、事業者の講ずべき措置として、「労働安全衛生法」上、定められていないものはどれか。

1.型わく支保工の材料、器具又は工具を上げ、又はおろすときは、つり綱、つり袋等を労働者に使用させること。


2.型わく支保工の組立て等作業主任者を選任すること。


3.型わく支保工の組立て等の作業を行う区域内には、関係労働者以外の労働者の立入りを禁止すること。


4.型わく支保工の組立て等の作業の方法を決定し、作業を直接指揮すること。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
事業者の講ずべき措置として、労働安全衛生規則第245条第三号に記載されている。

2.◯
事業者の講ずべき措置として、労働安全衛生規則第246条に記載されている。

3.◯
事業者の講ずべき措置として、労働安全衛生規則第245条第一号に記載されている。

4.×
事業者が、型枠支保工の組立て等作業者主任に行わせなければなだない事項として、労働安全衛生規則第247条第一号に規定されている。事業者の講ずべき措置ではない。






2023年01月30日

2級建築施工管理技士 令和2年度 一次 (後期) [ No.43 ] 〜[ No.50 ] 解答・解説

令和2年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期)


学科試験問題 [ No. 43 ]〜[ No. 50 ] 解答・解説

※問題番号[ No. 43 ]〜[ No. 50 ]までの8問題のうちから、6問題を選択し、解答してください。

[ No. 43 ]
用語の定義に関する記述として、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。

1.建築物を移転することは、建築である。


2.公衆浴場の浴室は、居室ではない。


3.コンクリートや石は、耐水材料である。


4.基礎は、構造耐力上主要な部分であるが、主要構造部ではない。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
建築とは、「建築物を新築し、増築し、改築し、又は移転することをいう。」(建築基準法第2条第十三号)

2.×
居室とは、「居住、執務、作業、集会、娯楽その他これらに類する目的のために継続的に使用する室をいう。」(建築基準法第2条第四号)住居の浴室は継続的に使用しないので居室に該当しないが、公衆浴場の浴室は、その他これらに類する目的のために継続的に使用する室に該当し、居室に該当する。

3.◯
耐水材料とは、「れんが、、人造石、コンクリート、アスファルト、陶磁器、ガラスその他これらに類する耐水性の建築材料をいう。」(建築基準法施行令第1条第四号)

4.◯
構造耐力上主要な部分とは、「基礎、基礎ぐい、壁、柱、小屋組、土台、斜材(筋かい、方づえ、火打材その他これらに類するものをいう。)、床版、屋根版又は横架材(はり、けたその他これらに類するものをいう。)で、建築物の自重若しくは積載荷重、積雪荷重、風圧、土圧若しくは水圧又は地震その他の震動若しくは衝撃を支えるものをいう。」(建築基準法施行令第1条第三号)




[ No. 44 ]
居室の採光及び換気に関する記述として、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。

1.温湿度調整を必要とする作業を行う作業室については、採光を確保するための窓その他の開口部を設けなくてもよい。


2.ふすま、障子その他随時開放することができるもので仕切られた2室は、居室の採光の規定の適用に当たっては、1室とみなすことはできない。


3.換気設備を設けるべき調理室等に設ける給気口は、原則として、天井の高さの1/2以下の高さに設けなければならない。


4.居室には、政令で定める技術的基準に従って換気設備を設けた場合、換気のための窓その他の開口部を設けなくてもよい。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
建築基準法第28条第1項のただし書きの記述により、正しい。

2.×
建築基準法第28条第4項の記述により、一室としてみなす。

3.◯
「給気口は、換気設備を設けるべき調理室等の天井の高さの2分の1以下の高さの位置(煙突を設ける場合又は換気上有効な排気のための換気扇その他これに類するもの(以下このイにおいて「換気扇等」という。)を設ける場合には、適当な位置)に設けること。」(建築基準法第28条の3第2項第一号イ(1))

4.◯
建築基準法第28条第2項のただし書きの記述により、正しい。




[ No. 45 ]
建設業の許可に関する記述として、「建設業法」上、誤っているものはどれか。

1.工事1件の請負代金の額が1,500万円に満たない建築一式工事のみを請け負う場合、建設業の許可を必要としない。


2.建設業の許可は、建設工事の種類ごとに、29業種に分けて与えられる。


3.国又は地方公共団体が発注者である建設工事を請け負う者は、特定建設業の許可を受けていなければならない。


4.下請負人として建設業を営もうとする者が建設業の許可を受ける場合、一般建設業の許可を受ければよい。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
建設業の許可が不要な軽微な建設工事について、建設業法施行令第1条の2第1項に次のとおり規定されている。「法第3条第1項ただし書の政令で定める軽微な建設工事は、工事一件の請負代金の額が500万円(当該建設工事が建築一式工事である場合にあっては、1500万円)に満たない工事又は建築一式工事のうち延べ面積が 150m2に満たない木造住宅を建設する工事とする。」

2.◯
建設業の許可は、建設業法第3条第2項に規定され、建設工事の種類(29業種)ごとに、分けて与えられている。(建設業法別表第一)

3.×
特定建設業の許可の要件は、建設業法第3条第1項第二号に、「建設業を営もうとする者にあって、その営業にあたって、その者が発注者から直接請け負う一件の建設工事につき、その工事の全部又は一部を、下請代金の額(その工事に係る下請契約が二以上あるときは、下請代金の額の総額)が政令で定める金額以上となる下請契約を締結して施工しようとするもの」と規定されている。発注者の属性は、特定建設業の許可の要件として規定されていない

4.◯
選択肢3の解説のとおり、発注者から直接請け負わない下請負人として建設業を営もうとする者は、一般建設業の許可を受ければよい。




[ No. 46 ]
建設工事の請負契約書に記載しなければならない事項として、「建設業法」上、定められていないものはどれか。

1.注文者が工事の全部又は一部の完成を確認するための検査の時期及び方法並びに引渡しの時期


2.工事の完成又は出来形部分に対する下請代金の支払の時期及び方法並びに引渡しの時期


3.工事の施工により第三者が損害を受けた場合における賠償金の負担に関する定め


4.天災その他不可抗力による工期の変更又は損害の負担及びその額の算定方法に関する定め



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.定められている
建設業法第19条第1項第十一号に規定されている。

2.定められていない

3.定められている
建設業法第19条第1項第九号に規定されている。

4.定められている
建設業法第19条第1項第七号に規定されている。




[ No. 47 ]
労働契約の締結に際し、「労働基準法」上、使用者が定め、原則として、労働者に書面で交付しなければならない労働条件はどれか。

1.職業訓練に関する事項


2.安全及び衛生に関する事項


3.災害補償及び業務外の傷病扶助に関する事項


4.就業の場所及び従事すべき業務に関する事項



答え

  4

[ 解答解説 ]
労働基準法施行規則第5条第1項第一号〜第四号までに掲げる事項が、書面で交付しなければならない労働条件に該当する。

1.×
労働基準法施行規則第5条第1項第八号の職業訓練に関する事項は、書面で交付しなければならない労働条件に該当しない。

2.×
労働基準法施行規則第5条第1項第七号の安全及び衛生に関する事項は、書面で交付しなければならない労働条件に該当しない。

3.×
労働基準法施行規則第5条第1項第八号の職業訓練に関する事項は、書面で交付しなければならない労働条件に該当しない。

4.◯
労働基準法施行規則第5条第1項第一の三号の就業の場所及び従事すべき業務に関する事項は、書面で交付しなければならない労働条件に該当する。




[ No. 48 ]
建設業において、「労働安全衛生法」上、事業者が安全衛生教育を行わなくてもよい者はどれか。

1.新たに選任した作業主任者


2.新たに職務につくこととなった職長


3.新たに建設現場の事務職として雇い入れた労働者


4.新たに雇い入れた短時間(パートタイム)労働者



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.不要
労働安全衛生法第60条柱書の規定により、作業主任者は、安全又は衛生のための教育を行わなければならない者から除かれている

2.必要
新たに職務につくこととなった職長は、労働安全衛生法第60条の規定により、安全又は衛生のための教育を行わなければならない。

3.必要
新たに雇い入れた労働者は、労働安全衛生法第59条第1項の規定により、安全又は衛生のための教育を行わなければならない。

4.必要
選択肢3に同じ




[ No. 49 ]
次の記述のうち、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」上、誤っているものはどれか。

1.建築物の新築に伴って生じた段ボールは、産業廃棄物である。


2.建築物の地下掘削に伴って生じた土砂は、産業廃棄物である。


3.建築物の除去に伴って生じた木くずは、産業廃棄物である。


4.建築物の杭工事に伴って生じた汚泥は、産業廃棄物である。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第2条第一号により、産業廃棄物に該当する。

2.×
建設工事により発生した土砂は建設発生土といい、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に定義される廃棄物には該当しない

3.◯
廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第2条第二号により、産業廃棄物に該当する。

4.◯
廃棄物の処理及び清掃に関する法律第2条第4項第一号により、産業廃棄物に該当する。




[ No. 50 ]
次の記述のうち、「道路法」上、道路の占用の許可を受ける必要のないものはどれか。

1.歩道の一部にはみ出して、工事用の仮囲いを設置する。


2.道路の上部にはみ出して、防護棚(養生朝顔)を設置する。


3.工事用電力の引込みのために、仮設電柱を道路に設置する。


4.屋上への設備機器揚重のために、ラフタークレーンを道路上に設置する。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.必要
道路法第32条第1項第七号の規定により、道路の占用の許可が必要である。

2.必要
道路法第32条第1項第七号の規定により、道路の占用の許可が必要である。

3.必要
道路法第32条第1項第七号の規定により、道路の占用の許可が必要である。

4.不要
道路の占用の許可は不要である。ただし、道路交通法第77条第1項第一号の規定により、道路の使用の許可が必要である。すぐに移動できるものは、占用許可は不要である。







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