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2級建築施工管理技士試験
年別 一次(学科)解答解説
─────────────
令和 5年(後期)一次
令和 5年(前期)一次
令和4年(後期)一次
令和4年(前期)一次
令和3年(後期)一次
令和3年(前期)一次
令和2年(後期)学科
令和元年(後期)学科
令和元年(前期)学科
平成30年(後期)学科
平成30年(前期)学科
平成29年(後期)学科
平成29年(前期)学科
2級建築施工管理技士試験
項目別 一次(学科) 解答解説
─────────────
建 築 学環境工学
建築構造
構造力学
建築材料

 共通問題
施  工
躯体工事
 仮設工事
 土工事
 地業工事
 鉄筋工事
 型枠工事
 コンクリートの調合
 鉄骨工事
 木造軸組構法
 解体工事
仕上工事
 コンクリートブロック工事等
 防水工事
 石工事
 タイル工事
 屋根及びとい工事
 金属工事
 左官工事
 建具工事
 塗装工事
 内装工事
 仕上改修工事

施工管理
施工計画
 事前調査
 仮設計画
 材料の保管
 申請及び届出等
工程管理
 工程計画
 バーチャート工程表
 品質管理工程表
品質管理
 用  語
 鉄骨工事
 鉄筋工事
 コンクリート工事
 品質管理に関する記述
 試験及び検査
安全管理
 工事現場の安全管理
 労働安全衛生法

応用能力問題躯体工事
仕上工事

法  規建築基準法
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
廃棄物処理法
建設リサイクル法
消防法
騒音規制法
道路法
2級建築施工管理技士試験
年別 二次(実地) 解答解説
─────────────
令和 5年 二次検定
令和4年 二次検定
令和3年 二次検定
令和2年 実地試験
令和元年 実地試験
平成30年 実地試験
平成29年 実地試験
平成28年 実地試験
平成27年 実地試験
平成26年 実地試験
平成25年 実地試験
2級建築施工管理技士試験
項目別 二次(実地) 解答解説
─────────────
問題1 経験記述
問題2 用語の解説
問題3 工程管理
問題4 法規
問題5-A 建築工事
問題5-B 躯体工事
問題5-C 仕上工事

2級建築施工管理技士試験
過去問題
───────────── 第一次検定(学科)

令和06年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(後期)
令和04年 一次検定(前期)
令和04年 一次検定(後期)
令和03年 一次検定(前期)
令和03年 一次検定(後期)
令和02年 学科(前期)(中止)
令和02年 学科(後期)
令和01年 学科(前期)
令和01年 学科(後期)
平成30年 学科(前期)
平成30年 学科(後期)
平成29年 学科(前期)
平成29年 学科(後期)
平成28年 学科
平成27年 学科
─────────────
第二次検定(実地)

令和05年 二次検定
令和04年 二次検定
令和03年 二次検定
令和02年 実地
令和01年 実地
平成30年 実地
平成29年 実地
平成28年 実地
平成27年 実地
(建設業振興基金より)
官庁営繕の技術基準

公共建築工事標準仕様書
(令和4年度版)
建築工事編
電気設備工事編
機械設備工事編

官庁営繕事業における
BIM モデルの作成及び利用に関するガイドライン
建築工事監理指針

1章 各章共通事項序節 監督職員の立場及び業務
01節 共通事項
02節 工事関係図書
03節 工事現場管理
04節 材  料
05節 施  工
06節 工事検査及び技術検査
07節 完成図等

2章 仮設工事01節 共通事項
02節 縄張り,遣方,足場他
03節 仮設物
04節 仮設物撤去等
05節 揚重運搬機械

3章 土工事 01節 一般事項
02節 根切り及び埋戻し
03節 山留め

4章 地業工事 01節 一般事項
02節 試験及び報告書
03節 既製コンクリート杭地業
04節 鋼杭地業
05節 場所打ちコンクリート杭地業
06節 砂利,砂及び
   捨コンクリート地業等

07節 「標仕」以外の工法

5章 鉄筋工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 加工及び組立て
04節 ガス圧接
05節 機械式継手,溶接継手

6章 コンクリート工事 01節 一般事項
02節 種類及び品質
03節 材料及び調合
04節 発注、製造及び運搬
05節 普通コンの品質管理
06節 現場内運搬並びに
   打込み及び締固め

07節 養  生
08節 型  枠
09節 試  験
10節 軽量コンクリート
11節 寒中コンクリート
12節 暑中コンクリート
13節 マスコンクリート
14節 無筋コンクリート
15節 流動化コンクリート
 [ 参考文献 ]

7章 鉄骨工事 01節  一般事項
02節  材  料
03節  工作一般
04節  高力ボルト接合
05節  普通ボルト接合
06節  溶接接合
07節  スタッド,デッキプレート溶接
08節  錆止め塗装
09節  耐火被覆
10節  工事現場施工
11節  軽量形鋼構造
12節  溶融亜鉛めっき工法
13節  鉄骨工事の精度
14節  資  料

8章 コンクリートブロック工事等 01節 一般事項
02節 補強コンクリートブロック造
03節 コンクリートブロック帳壁及び塀
04節 ALCパネル
05節 押出成形セメント板
  一般事項、材料
  外壁パネル工法
  間仕切壁パネル工法
  溝掘り及び開口部の処置
     施工上の留意点

9章 防水工事 01節 一般事項
02節 アスファルト防水
03節 改質As.シート防水
04節 合成高分子系
   ルーフィングシート防水

05節 塗膜防水
06節 ケイ酸質系塗布防水
07節 シーリング

10章 石工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 外壁湿式工法
04節 内壁空積工法
05節 乾式工法
06節 床および階段の石張り
07節 特殊部位の石張り

11章 タイル工事01節 一般事項
02節 セメントモルタルによる
   陶磁器質タイル張り

03節 接着剤による
   陶磁器質タイル張り

04節 陶磁器質タイル
   型枠先付け工法

05節 「標仕」以外の工法

12章 木工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 防腐・防蟻・防虫
04節 RC造等の内部間仕切等
05節 窓、出入り口その他
06節 床板張り
07節 壁及び天井下地
08節 小屋組(標仕以外)
09節 屋根野地,軒回り他
   (標仕以外)

13章 屋根及びとい工事 01節 一般事項
02節 長尺金属板葺
03節 折板葺
04節 粘土瓦葺
05節 と  い

14章 金属工事 01節 一般事項
02節 表面処理
03節 溶接,ろう付けその他
04節 軽量鉄骨天井下地
05節 軽量鉄骨壁下地
06節 金属成形板張り
07節 アルミニウム製笠木
08節 手すり及びタラップ

15章 左官工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り
03節 床コンクリート直均し仕上げ
04節 セルフレベリング材仕上
05節 仕上塗材仕上げ
06節 マスチック塗材仕上げ
07節 せっこうプラスター塗り
08節 ロックウール吹付け

16章 建具工事 01節 一般事項
02節 アルミニウム製建具
03節 樹脂製建具
04節 鋼製建具
05節 鋼製軽量建具
06節 ステンレス製建具
07節 木製建具
08節 建具用金物
09節 自動ドア開閉装置
10節 自閉式上吊り引戸装置
11節 重量シャッター
12節 軽量シャッター
13節 オーバーヘッドドア
14節 ガラス

17章 カーテンウォール工事 01節 共通事項
02節 メタルカーテンウォール
03節 PCカーテンウォール

18章 塗装工事 01節 共通事項
02節 素地ごしらえ
03節 錆止め塗料塗
04節 合成樹脂調合ペイント塗
   (SOP)

05節 クリヤラッカー塗(CL)
06節 アクリル樹脂系
  非水分散形塗料塗(NAD)

07節 耐候性塗料塗(DP)
08節 つや有合成樹脂
  エマルションペイント塗り(EP-G)

09節 合成樹脂エマルションペイント塗
   (EP)

10節 ウレタン樹脂ワニス塗(UC)
11節 オイルステイン塗
12節 木材保護塗料塗(WP)
13節 「標仕」以外の仕様

19章 内装工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り,ビニル床タイル
   及びゴム床タイル張り

03節 カーペット敷き
04節 合成樹脂塗床
05節 フローリング張り
06節 畳敷き
07節 せっこうボード、
   その他ボード、
   及び合板張り

08節 壁紙張り
09節 断熱・防露
10節 内装材料から発生する室内空気汚染物質への対策

20章 ユニットその他工事 01節 共通事項
02節 ユニット工事等
  2 フリーアクセスフロア等
  3 可動間仕切
  4 移動間仕切
  5 トイレブース
  6 手すり
  7 階段滑り止め
  8 床目地棒
  9 黒板,ホワイトボード
 10
 11 表示
 12 タラップ
 13 煙突ライニング
 14 ブラインド
 15 ロールスクリーン
 16 カーテン,カーテンレール
03節 プレキャスト
   コンクリート工事

04節 間知石及び
   コンクリート間知ブロック積み

05節 敷地境界石標

21章 排水工事 01節 共通事項
02節 屋外雨水排水
03節 街きょ,縁石,側溝

22章 舗装工事01節 共通事項
02節 路  床
03節 路  盤
04節 アスファルト舗装
05節 コンクリート舗装
06節 カラー舗装
07節 透水性アスファルト舗装
08節 ブロック系舗装
09節 砂利敷き
10節 補  修
11節 「標仕」以外の舗装
12節 用  語

23章 植栽,屋上緑化工事 01節 共通事項
02節 植栽基盤
03節 植  樹
04節 芝張り,吹付けは種
   及び地被類

05節 屋上緑化

原発・放射能

>放射能について正しく学ぼう
>内部被ばくを考える市民研究会
>国際環境NGO FoE Japan
>代々木市民観測所
>チェルノブイリへのかけはし
>放射線防護の仕方(緊急時編)
>放射線防護の仕方(日常編)
>放射線防護の仕方(食品編)
>セシウム汚染全国マップ
>Sv/Bq換算ツール
>経口時の年齢換算計算ツール
>Fukushima Voice version 2
>Simply Info
>日本原子力産業協会
原子力発電を考える
>グリーンアクション
>サイエンス・メディア・センター
>バンクーバー食品放射能モニタリング
>東京江戸川放射線
>品川区ママ友からの 放射線情報便
>福島30年プロジェクト
>全国の空間線量率
>村田 光平 オフィシャルサイト
>国会事故調査委員会
>福島第一原発カメラ(LIVE)
>全国放射線量測定マップ

2023年01月29日

2級建築施工管理技術検定(令和3年後期)一次検定の問題分析

令和3年度 2級建築施工管理技術検定(後期)

第一次検定 問題分析 

令和3年11月14日(日)に実施された、
令和3年度の2級建築施工管理技術検定(後期)第一次検定

試験時間:10時15分から12時45分の2時間30分

5.の【 応用能力 】 は令和2年度からのの新しい問題で、
四肢二択で、選んだ肢の番号が2つとも正しい場合のみ正答

それ以外の問題は、四肢一択

なお、配点は 50問出題に対し、40問解答する問題で、各問題1点、40点満点となる。
合格は、60%以上の24問以上の正解

問題内容の詳細は以下のようになっている。

1.[ No. 1 ]〜[ No.14 ] 【 建築学 】
 ( ↑ No.をクリックすると解答解説へ行きます:以下同様)

 14問題のうちから、9問題を選択し、解答する。

 01.環境工学(通気及び換気)
 02.環境工学(日照及び日射)
 03.環境工学(採光及び照明)
 04.建築構造(鉄筋コンクリート構造)
 05.建築構造(鉄骨構造)
 06.建築構造(鉄骨構造)
 07.建築構造(基礎杭)
 08.構造力学(構造設計)
 09.構造力学(反力)
 10.構造力学(曲げモーメント)
 11.建築材料(構造用鋼材)
 12.建築材料(木材)
 13.建築材料(建具)
 14.建築材料(防水材料)


2.[ No.15 ]〜[ No.17 ] 【 共通問題 】

 3問題は、全問題を解答する。

 15.建築設備(屋外排水工事)
 16.電気設備(LED)
 17.建築設備(用語)


3.[ No.18 ]〜[ No.28 ]  【 躯体工事,仕上工事 】

 11問題のうちから、8問題を選択し、解答する。

 18.躯体工事(仮設工事 / 遣方及び墨出し )
 19.躯体工事(地業工事)
 20.躯体工事(コンクリート工事 / 型枠工事)
 21.躯体工事(コンクリート工事 / 型枠の最小存置期間)
 22.躯体工事(鉄骨工事 / 高力ボルト接合)
 23.仕上工事(防水工事 / 加硫ゴム系シート防水接着工法)
 24.仕上工事(屋根工事 / 金属製折板葺)
 25.仕上工事(左官工事 / セメントモルタル塗り)
 26.仕上工事(建具工事 / 建具金物)
 27.仕上工事(内装工事 / せっこうボード張り)
 28.仕上工事(改修工事)


4.[ No.29 ]〜[ No.38 ]  【 施工管理 】

 10問題は、全問題を解答する。

 29.施工計画(事前調査)
 30.施工計画(仮設計画)
 31.施工計画(材料の保管)
 32.施工計画(工程計画)
 33.施工計画(バーチャート工程表)
 34.品質管理(QC工程表)
 35.品質管理(ボルトのマーキング)
 36.品質管理(コンクリートの試験)
 37.施工計画(安全管理 / 建築工事の危害・迷惑)
 38.施工計画(法規 / 労働安全衛生規則)


5.[ No.39 ]〜[ No.42 ]  【 応用能力 】

 4問題は、全問題を解答する。

 39.躯体工事(鉄筋工事 / 鉄筋の加工及び組立て)
 40.躯体工事(木工事 / 在来軸組構法)
 41.仕上工事(タイル工事 / あと張り工法)
 42.仕上工事(塗装工事 / 塗装工事)


6.[ No.43 ]〜[ No.50 ]  【 法 規 】

 8問題のうちから、6問題を選択し、解答する。

 43.建築基準法(用語)
 44.建築基準法(採光)
 45.建設業法 (特定建設業の許可等)
 46.建設業法 (請負契約書に記載しなければならない事項)
 47.労働基準法(労働条件等)
 48.労働安全衛生法(安全衛生教育に関する事項)
 49.廃棄物の処理及び清掃に関する法律
 50.消防法(警報設備,避難設備,消火活動上必要な設備,消防用水)



2023年01月28日

2級建築施工管理技士 令和3年度 一次 (後期) [ No.01 ] 〜[ No.14 ] 解答・解説

令和3年度 2級建築施工管理技術検定(後期)


第一次検定問題  [ No.01 ] 〜[ No.14 ]  解答・解説

令和3年11月14日(日)



※問題番号[ No.1 ]〜[ No.14 ]までの14問題のうちから、9問題を選択し、解答してください。


[ No.1 ]
通風及び換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.風圧力による自然換気では、換気量は開口部面積と風速に比例する。


2.室内外の温度差による自然換気では、給気口と排気口の高低差が大きいほど換気量は大きくなる。


3.室内における必要換気量は、在室人数によらず一定になる。


4.室内を風が通り抜けることを通風といい、もっぱら夏季の防暑対策として利用される。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
風圧力による自然換気では、風による換気を期待できる開口部が風圧を受け、それによって換気される。このため、開口面積が大きいほど、また、開口部に対する風が強いほど、換気量は大きくなる。

2.◯
室内外の温度差による換気を温度差換気という。室内空気が屋内空気より高温(室内空気密度が屋外空気密度よりも小さい)の場合は、空気は下方から室内に流入し、反対に、室内空気が屋外空気より低温(室内空気密度が屋外空気密度よりも大きい)の場合は、空気は上方から室内に流入する。換気を促進させるためには、給気口と排気口の高低差を大きくする。

3.×
室内における必要換気量は、在室者の人数によりその値が変動する。

4.◯
室内を風が通り抜けることを通風という。通風は、主に夏季の防暑対策に利用される。




[ No.2 ]
日照及び日射に関する記述として、最も不適当なものはどれか。


1.日照時間は、日の出から日没までの時間をいう。


2.太陽放射の光としての効果を重視したものを日照といい、熱的効果を重視したものを日射という。


3.1年を通して終日日影となる部分を、永久日影という。


4.天空日射量とは、日射が大気中で散乱した後、地表に到達する日射量をいう。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
日の出から日没までの時間は可照時間という。日照時間とは、実際に日照のあった時間、すなわち可照時間のうち晴天の時間をいう。

2.◯
日照とは、太陽が直接地表面を照射した状態をいい、設問のとおり、太陽放射の光としての効果を重視している。また、日射とは、太陽から受ける熱の強さを表し、熱的効果を重視している。

3.◯
建物などにより1日中照射がない場所を終日日影といい、1年を通して終日日影となる部分を永久日影という。日照に最も有利な夏至でも終日日影となる場所は永久日影である。

4.◯
日射とは、太陽から受ける熱の強さを表すもので、日射量は、単位時間に単位面積当たりに受ける熱量である。日射量は、直達日射量(大気を透過して直接地表へ到達した日射量)と天空日射量(大気中で散乱した後、地表へ到達した日射量)に大別される。




[ No.3 ]
採光及び照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.室内のある点における昼光率は、時刻や天候によって変化する。


2.昼光率は、室内表面の反射の影響を受ける。


3.全天空照度は、直射日光による照度を含まない。


4.モデリングは、光の強さや方向性、拡散性などを視対象の立体感や質感の見え方によって評価する方法である。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
時刻や天候によって屋外の全天空照度が変化しても、それに比例して室内の測定点の照度も変化するので、昼光率は変化しない

2.◯
昼光率は、通常百分率(%)で表され、次の式で求めることができる。

昼光率(D)=ある点の面照度(E)/野外水平面照度(E0) × 100(%)

ある点の照度は、室内表面の仕上げ材の反射等により変わるため、昼光率はその影響を受ける。

3.◯
全天空照度とは、全天空が望める場所で、直射日光の照度を除いた水平面照度のことをいう。

4.◯
光の強さや方向性、拡散性などを、立体の対象物の立体感や質感の見え方によって評価する方法をモデリングという。人の顔などは当たる光の方向性、拡散性によって印象が大きく異なるため、モデリングによって適切な照明で表現することが重視されてきている。




[ No.4 ]
鉄筋コンクリート造の構造形式に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。

1.シェル構造は、薄く湾曲した版を用いた構造で、大きな空間をつくることができる。


2.壁式鉄筋コンクリート構造は、室内に梁形や柱形が突き出ないため、室内空間を有効に利用できる。


3.フラットスラブ構造は、鉄筋コンクリートの腰壁が梁を兼ねる構造で、室内空間を有効に利用できる。


4.ラーメン構造は、柱と梁の接合部を剛接合とした骨組で、自由度の高い空間をつくることができる。


答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
薄く湾曲した版を用いた構造をシェル構造といい、大きな空間をつくることができる。ドームの屋根などに用いられる。

2.◯
柱や梁を用いず、壁とスラブのみつくられた構造を壁式鉄筋コンクリート構造といい、梁形や柱形が室内にないため、室内空間を有効に利用できる。

3.×
フラットスラブ構造は、柱とスラブを直結して梁をなくした構造で、室内空間を有効に利用できる。

4.◯
柱と梁の接合部を剛接合とした構造をラーメン構造といい、設計において自由度の高い空間をつくることができる。




[ No.5 ]
鉄骨構造の一般的な特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.トラス構造は、比較的細い部材による三角形を組み合わせて構成し、大きな空間をつくることができる。


2.H形鋼の大梁に架けられる小梁には、大梁の横座屈を拘束する働きがある。


3.柱脚の形式には、露出形式、根巻き形式、埋込み形式がある。


4.鋼材は不燃材料であるため、骨組は十分な耐火性能を有する。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
トラス構造は、三角形を組み合わせた構成の構造形式で、比較的細い部材で大きな空間をつくることができるという特徴を有している。

2.◯
小梁は、大梁の座屈防止のため、また、スラブの荷重を分散して受けるために用いられる。

3.◯
柱脚の形式には、コンクリートに埋め込まない「露出形式」、根巻きコンクリートを建て込む「根巻き形式」、基礎コンクリートに埋め込む「埋込み形式」がある。

4.×
鋼材は不燃材料ではあるが、高温になると強度が低下し、骨組は十分な耐火性能を有していない。したがって、必要な耐火時間に応じた耐火被覆をする必要がある




[ No.6 ]
鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.ダイアフラムは、梁から柱へ応力を伝達するため、仕口部に設ける。


2.エンドタブは、溶接時に溶接線の始終端に取り付けられる。


3.丸鋼を用いる筋かいは、主に引張力に働く。


4.スチフナーは、ボルト接合の継手を構成するために、母材に添える。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
ダイアフラムとは、鉄骨構造の梁から柱へ応力を伝達するため、仕口部(部材の接合部分)に設ける補強材である。

2.◯
エンドタブとは、溶接時に溶接線の始端部、終端部に取り付けられる補助部材をいう。

3.◯
筋かいとは、柱と梁により構成される方形の構面に対角線状に入れる補強材のことをいう。鋼材は引張力に対抗する部材であり、丸鋼を用いる筋かいは、主に引張力に働く部材である。

4.×
設問は、スプライスプレートの説明である。スチフナーは、梁のウェブの座屈防止のために設けられる補強材のことである。




[ No.7 ]
基礎杭に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.既製コンクリート杭の埋込み工法のひとつで、杭の中空部を掘削しながら杭を圧入する中掘工法は、比較的杭径の大きなものの施工に適している。


2.拡径断面を有する遠心力高強度プレストレストコンクリート杭(ST杭)は、拡径部を杭の先端に使用する場合、大きな支持力を得ることができる。


3.摩擦杭は、硬い地層に杭先端を貫入させ、主にその杭の先端抵抗力で建物を支持する。


4.場所打ちコンクリート杭は、地盤を削孔し、その中に鉄筋かごを挿入した後、コンクリートを打ち込んで造る。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
中掘工法は、先端が開放されている杭の中空部にオーガーを挿入し、地盤の掘削を行い、杭を圧入する工法である。比較的杭径の大きなものの施工に適している

2.◯
プレストレストコンクリート杭(ST杭)は、杭の先端支持力をより大きく確保するために、先端部を太くした既製コンクリート杭で、大きな支持力を得ることが可能である。

3.×
杭の種類には、支持杭と摩擦杭がある。
支持杭は、軟弱地盤を貫いて硬い層まで到達させ、主としてその先端抵抗力で支持させる。摩擦杭は、大部分を杭周面の摩擦力によって支持させる。

4.◯
場所打ちコンクリート杭は、あらかじめ地盤中に削孔した抗内に、鉄筋かごを挿入した後、コンクリートを打設することにより、現場において造成する杭である。




[ No.8 ]
建築物の構造設計における荷重及び外力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.床の構造計算をする場合と大梁の構造計算をする場合では、異なる単位床面積当たりの積載荷重を用いることができる。


2.屋根面における積雪量が不均等となるおそれのある場合、その影響を考慮して積雪荷重を計算する。


3.風圧力は、その地方における過去の台風の記録に基づいて定められた風速に、風力係数のみを乗じて計算する。


4.地上階における地震力は、算定しようとする階の支える荷重に、その階の地震層せん断力係数を乗じて計算する。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
建築基準法施行令第85条第1項に「建築物の各部の積載荷重は、当該建築物の実況に応じて計算しなければならない。ただし、次の表に掲げる室の積載荷重については、それぞれ同表の(い)、(ろ)又は(は)の欄に定める数値に床面積を乗じて計算することができる。」と規定されている。(い)は床の構造計算をする場合、(ろ)は大梁、柱又は基礎の構造計算をする場合、(は)は地震力を計算する場合である。したがって、床の構造計算をする場合と大梁の構造計算をする場合では、異なる単位床面積当たりの積載荷重を用いることができる。

2.◯
積雪荷重は、屋根面における積雪量が不均等となるおそれのある場合には、その影響を考慮して計算する必要がある

3.×
建築基準法施行令第87条第1項に「風圧力は、速度圧に風力係数を乗じて計算しなければならない。」と規定されている。

4.◯
建築基準法施行令第88条第1項に「建築物の地上部分の地震力については、当該建築物の各部分の高さに応じ、当該高さの部分が支える部分に作用する全体の地震力として計算するものとし、その数値は、当該部分の固定荷重と積載荷重との和(第86条第2項ただし書きの規定により特定行政庁が指定する多雪区域においては、更に積雪荷重を加えるものとする。)に当該高さにおける地震層せん断力係数を乗じて計算しなければならない。」と規定されている。したがって、地上階における地震力は、算定しようとする階の支える荷重に、その階の地震層せん断力係数を乗じて計算する。




[ No.9 ]
図に示す単純梁ABに等変分布荷重が作用するとき、支点Aの垂直反力VA及び支点Bの垂直反力VBの大きさの比率として、正しいものはどれか。

2K_R03_No.09_単純梁の等変分布荷重.jpg
 1.VA:VB=1:1

 2.VA:VB=2:1

 3.VA:VB=3:1

 4.VA:VB=4:1


答え

  2

[ 解答解説 ]
図-1のように、等変分布荷重、梁の長さを仮定する。

2K_R03_No.09_単純梁の等変分布荷重_図1.jpg
図-1

仮定した等変分布荷重を集中荷重に置き換えると図-2のようになる。
(三角形の重心の位置)

2K_R03_No.09_単純梁の等変分布荷重_図2.jpg
図-2


ΣV = 0 より、
VA – 9 + VB = 0
VA + VB = 9 ・・・@
支点Aは回転支点なので、モーメントMAは発生しない。
よって、
MA = 9 × 1 − VB × 3 = 0
  3VB = 9
  VB = 3 kN(上向き)
@に代入して、
VA + 3 = 9
VA = 6 kN(上向き)

∴ VA : VB = 6:3 = 2;1




[ No.10 ]
図に示す単純梁ABのBC間に等分布荷重wが作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは、材の引張側に描くものとする。

 2K_R03_No.10_単純梁の半分に等分布荷重が作用.jpg

2K_R03_No.10_モーメント図1.jpg2K_R03_No.10_モーメント図2.jpg

2K_R03_No.10_モーメント図3.jpg2K_R03_No.10_モーメント図4.jpg


答え

  2

[ 解答解説 ]
集中荷重での曲げモーメント図は「力×距離」より、比例(直線)となる。

等分布荷重での曲げモーメント図は、反力の「力 × 距離 」– 荷重の「力 × 距離」より、2次曲線となる。

よって、A〜C区間は直線、C〜B区間は曲線となり、肢2又は肢4になる。

また、支点Aは回転支点であるから、モーメントは発生しないため、肢4は不適切である。

∴、正解は 2となる。




[ No.11 ]
構造用鋼材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.建築構造用圧延鋼材SN400の引張強さの下限値は、400N/mm2である。


2.引張強さは250〜300℃で最大となり、それ以上の高温になると急激に低下する。


3.線膨張係数は、約1.2 × 10-5(1/℃)である。


4.ヤング係数は、約3.14 × 105 N/mm2である。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
鋼材の材料記号において、数字は、保証される引張強さの下限値であることがJISで定められている。

2.◯
引張強さとは、物体に張力が加えられるとき、破断に至るまでの最大の応力をいう。鋼の引張強さは温度によって変化し、250〜300℃程度で最大となり、それ以上の高温になると急激に低下する。

3.◯
線膨張係数は、1 × 10-5(1/℃)程度である。

4.×
鋼材のヤング係数は、約2.05 × 105 N/mm2で、常温では鋼材の強度にかかわらずほぼ一定である。




[ No.12 ]
木材の樹種に関する一般的な圧縮強度の比較として、適当なものはどれか。

 1.ス ギ < ヒノキ < ケヤキ

 2.ヒノキ < ス ギ < ケヤキ

 3.ケヤキ < ス ギ < ヒノキ

 4.ヒノキ < ケヤキ < ス ギ



答え

  1

[ 解答解説 ]
設問の樹種の一般的な圧縮強度(kgf/cm2)は、
スギ  350
ヒノキ 400
ケヤキ 500
である。
よって、選択肢 1が適当である。




[ No.13 ]
日本産業規格(JIS)に規定する建具の性能試験方法に関する記述として、不適当なものはどれか。

1.耐風圧性の性能試験では、変位及びたわみを測定する。


2.遮音性の性能試験では、音響透過損失を測定する。


3.結露防止性の性能試験では、熱貫流率を測定する。


4.遮熱性の性能試験では、日射熱取得率を測定する。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
JIS.建具の性能試験方法通則における、耐風圧性能試験の測定項目は、変位・たわみである。

2.◯
JIS.建具の性能試験方法通則における、遮音性試験の測定項目は、音響透過損失である。

3.×
JIS.建具の性能試験方法通則における、結露防止性能試験の測定項目は温度低下率である。熱貫流率断熱性試験の測定項目である。

4.◯
JIS.建具の性能試験方法通則における、遮熱性試験の測定項目は、日射熱取得率である。




[ No.14 ]
防水材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.金属系シート防水のステンレスシート又はチタンシートは、連続溶接することで防水層を形成する。


2.ウレタンゴム系の塗膜防水材は、塗り重ねることで連続的な膜を形成する。


3.アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いる。


4.防水モルタルに混入した防水剤は、塗り付ける下地に浸透して防水効果を高めるために用いる。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
ステンレスシート又はチタンシートは、連続溶接してステンレスシート防水層を形成するために用いられる防水材料である。

2.◯
塗膜防水とは、塗膜防水材を塗り重ねて防水層となる連続的な膜を形成するものである。塗膜防水材には、ウレタンゴム系やゴムアスファルト系などがある。

3.◯
アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いられる。

4.×
塗り付ける下地に浸透して防水効果を高めるために用いるものは、プライマーである。防水モルタルに混入した防水剤は、モルタルの防水性能を高めるために用いられる。






2023年01月27日

2級建築施工管理技士 令和3年度 一次 (後期) [ No.15 ] 〜[ No.17 ] 解答・解説

令和3年度 2級建築施工管理技術検定(後期)

第一次検定問題 [ No.15 ]〜[ No.17 ] 解答・解説

※問題番号[ No.15 ]〜[ No.17 ]までの3問題は、全問題を解答してください。

[ No.15 ]
屋外排水工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.内法が600mmを超え、かつ、深さ1.2mを超える雨水用排水桝には、足掛け金物を取り付けた。


2.雨水用排水桝及びマンホールの底部には、深さ50mmの泥だめを設けた。


3.地中埋設排水管の長さが、その内径又は内法幅の120倍を超えない範囲内で、桝又はマンホールを設けた。


4.排水管を給水管に平行して埋設する場合、給水管を上方にして、両配管は500mm以上のあきを設けた。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
内法が600mmを超え、かつ、深さ1.2mを超える排水桝には、足掛け金物を取り付ける。(公共建築工事標準仕様書)

2.×
桝及びマンホールの底部には、専ら雨水その他の地表水を排除すべき桝にあっては深さ15cm以上の泥だめが、その他の桝又はマンホールにあってはその接続する管きょの内径又は内法幅に応じ相当の幅のインバートが設けられていること。(都市計画法施行規則第26条第七号)50mmでは足りない

3.◯
地中埋設排水管において、桝又はマンホールを設ける箇所は、

@管きょの始まる箇所
A下水の流路の方向、勾配又は横断面が著しく変化する箇所
B管きょの内径又は内法幅の120倍を超えない範囲内の長さごと

の管きょの部分のその清掃上適当な場所である。(都市計画法施行規則第26条第五号)

4.◯
排水管を給水管に平行して埋設する場合には、原則として、両配管の水平実間隔を500mm以上とし、かつ、給水管は排水管の上方に埋設するものとする。(公共建築工事標準仕様書)




[ No.16 ]
LEDランプに関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。

1.他のランプ類に比べ耐熱性が低いため、高温にさらされないよう、発熱体の周辺への設置は避ける。


2.他のランプ類に比べ寿命が短いため、高い天井等、ランプの交換がしにくい場所への設置は避ける。


3.光線に紫外線をほとんど含まないため、屋外照明に使用しても虫が寄り付きにくい。


4.光の照射方向に熱をほとんど発しないため、生鮮食料品の劣化を助長しない。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
LEDは他のランプ類に比べ、耐熱性が低く、高温の状態に弱い

2.×
LEDの大きな特徴は、他のランプ類に比べ寿命が長いことである。

3.◯
LEDの光線は、虫が寄り付くとされる紫外線をほとんど含まない。そのため、屋外照明に使用しても他の照明類のように虫が寄り付くことが少ない。

4.◯
LEDは低温でも点灯する特徴があり、光の照射方向に熱をほとんど発しない




[ No.17 ]
建築設備とそれに関連する用語の組合せとして、最も関係の少ないものはどれか。

1.給水設備 ─── バキュームブレーカー

2.排水設備 ─── 通気管

3.ガス設備 ─── マイコンメーター

4.空気調和設備 ─ バスダクト



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
バキュームブレーカーとは、水受け容器中に吐き出された水、又は使用した水が逆サイホン作用により上水系統へ逆流するのを防ぐ装置である。給水管内に生じた負圧に対して自動的に空気を補充する。

2.◯
通気管とは、重力式の排水系統のタンク類において通気のために設ける管である。

3.◯
マイコンメーターとは、ガスメーターに、マイコン制御器を組み込んだ、遮断装置付きガスメーターのことである。地震時やガスの圧力低下、ガスの流量が多大になった場合など、異常時に自動的にガスを遮断する。

4.×
バスダクトとは、平角電気導体を金属ダクト内に収容し、一定長さの配線材料としたものである。空気絶縁形と密着絶縁形の2種類がある。空気調査設備とは関係性がない。






2023年01月26日

2級建築施工管理技士 令和3年度 一次 (後期) [ No.18 ] 〜[ No.28 ] 解答・解説

令和3年度 2級建築施工管理技術検定(後期)

第一次検定問題 [ No.18 ]〜[ No.28 ] 解答・解説

※問題番号[ No.18 ]〜[ No.28 ]までの11問題のうちから、8問題を選択し、解答してください。

[ No.18 ]
遣方及び墨出しに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.ベンチマークは、移動するおそれのない既存の工作物に2箇所設けた。


2.2階より上階における高さの基準墨は、墨の引通しにより、順次下階の墨を上げた。


3.水貫は、水杭に示した一定の高さに上端を合わせて、水杭に水平に取り付けた。


4.鋼製巻尺は、同じ精度を有する巻尺を2本以上用意して、1本は基準巻尺として保管した。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
建築物等の高低(レベル)及び位置の基準であるベンチマークは、通常2箇所以上設け相互にチェックできるようにする。(建築工事監理指針)

2.×
2階より上階における高さの基準墨は、常に1階の基準高さから測定する。墨の引通しにより、順次下階の墨を上げないようにする

3.◯
水貫とは、水杭に示した一定の高さに上端を合わせて、水杭に水平に取り付ける板をいう。

4.◯
鋼製巻尺は、同じ精度を有する巻尺を2本以上用意し、うち1本は基準巻尺として保管する




[ No.19 ]
地業工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.土間コンクリートに設ける防湿層のポリエチレンフィルムは、砂利地業の直下に敷き込んだ。


2.砂利地業の締固めによるくぼみが生じた場合は、砂利を補充して表面を平らにした。


3.砂利地業に、砕砂と砕石の混合した切込砕石を使用した。


4.捨てコンクリート地業は、基礎スラブ及び基礎梁のセメントペーストの流出等を防ぐために行った。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
土間コンクリートに設ける防湿層のポリエチレンフィルムは、土間コンクリートの直下、又は土間コンクリートの下に断熱材がある場合は断熱材の直下に、敷き込んで施工する。

2.◯
砂利地業の締固めによるくぼみが生じた場合は、砂又は砂利を補充して再度転圧して、締め固める。

3.◯
砂利地業に使用する砂利は、再生クラッシャラン、切込砕砂又は切込砕石とし、粒度は、JIS A 5001(道路用砕石)によるC-40程度のものとする。

4.◯
捨てコンクリート地業は、掘削底面の安定化や基礎スラブ及び基礎梁のコンクリートの流出あるいは脱水を防ぐ効果がある。表面は一般コンクリートと同様に打つ。




[ No.20 ]
型枠工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.内柱の型枠の加工長さは、階高からスラブ厚さとスラブ用合板せき板の厚さを減じた寸法とした。


2.柱型枠の足元は、型枠の変形防止やセメントペーストの漏出防止等のため、桟木で根巻きを行った。


3.壁の窓開口部下部の型枠に、コンクリートの盛り上がりを防ぐため、端部にふたを設けた。


4.床型枠用鋼製デッキプレート(フラットデッキ)を受ける梁の側型枠は、縦桟木で補強した。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
内柱の型枠の加工長さは、階高からスラブ厚さを減じた寸法とする。

2.◯
柱型枠の足元は、変形防止、セメントペーストの漏出防止等のため、桟木、プラスチックアングルなどを使用する。

3.◯
窓開口部下部の型枠は、コンクリートが盛り上がるので、端部にふたをして吹出しを防止する。

4.◯
フラットデッキを受ける梁の側型枠は、縦桟木で受けるので、十分な補強が必要である。




[ No.21 ]
型枠の最小存置期間に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.コンクリートの圧縮強度による場合、柱とスラブ下のせき板は同じである。


2.コンクリートの圧縮強度による場合、壁とはり側のせき板は同じである。


3.コンクリートの材齢による場合、柱と壁のせき板は同じである。


4.コンクリートの材齢による場合、基礎と壁のせき板は同じである。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
柱とスラブ下のせき板の最小存置期間は、コンクリートの圧縮強度による場合、異なるは、計画共用期間が標準の場合、圧縮強度 5N/mm2以上を満たしたとき、スラブ下は、設計基準強度の50%に達した時である。

2.◯
壁と梁側のせき板の最小存置期間は、コンクリートの圧縮強度による場合、同じである。

3.◯
柱と壁のせき板の最小存置期間は、コンクリートの材齢により定める場合、同じである。

4.◯
基礎と壁のせき板の最小存置期間は、コンクリートの材齢により定める場合、同じである。




[ No.22 ]
高力ボルト接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.ナット側の座金は、座金の内側面取り部がナットに接する側に取り付ける。


2.高力ボルト接合部のフィラープレートは、両面とも摩擦面処理を行う。


3.摩擦面の錆の発生状態は、自然発錆による場合、鋼材の表面が一様に赤く見える程度とする。


4.ボルトの締付けは、ボルト群ごとに継手の周辺部より中央に向かう順序で行う。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
ナット側の座金は、座金の内側面取り部がナットに接する側になるように取り付ける。

2.◯
接合部の力を伝達する部分には、すべり係数の小さいものを挟んではならないので、フィラープレートも主材と全く同様に処理しなければならない。(建築工事監理指針)

3.◯
摩擦面の錆の発生状態は、自然発錆による場合、鋼材の表面が一様に赤く見える程度とする。少ないもの、浮き錆に近いものは不適当である。

4.×
ボルトの締付けは、ボルト群ごとに継手の中央部より周辺に向かう順序で行う。





[ No.23 ]
加硫ゴム系シート防水接着工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.プライマーを塗布する範囲は、その日にシートを張り付ける範囲とした。


2.下地への接着剤の塗布は、プライマーの乾燥後に行った。


3.シートは、接着剤を塗布後、オープンタイムを置かずに張り付けた。


4.仕上塗料塗りは、美観と保護を目的に行った。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
接着工法の場合、ローラーはけ等を用いて当日の施工範囲をむらなく塗布する。

2.◯
プライマーは、下地への浸透性を高め、接着力を向上させるために用いる。接着剤は、プライマー塗布、乾燥後に使用する。

3.×
接着工法の場合は、塗布した接着剤のオープンタイムを確認してからローラー等で転圧して接着させる。

4.◯
仕上塗料には、豊富な色彩があり、美観とシート保護のために塗布される。




[ No.24 ]
金属製折板葺の工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.嵌合形折板は、折板を仮葺せずに本締めを行う。


2.はぜ締め形折板は、本締めの前にタイトフレームの間を1m程度の間隔で部分締めを行う。


3.けらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いる。


4.タイトフレームと下地材との接合は、スポット溶接とする。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
嵌合形折板は、仮葺やボルト締めの必要がない。片側を引っ掛け嵌合する片嵌合形と、キャップを上部よりはめ込み嵌合する両嵌合形がある。(建築工事監理指針)

2.◯
固定金具の位置及び固定金具間は、手動はぜ締め機を用いて 1m間隔程度で部分締めする。(建築工事監理指針)

3.◯
折板葺のけらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いる。なお、けらばとは、屋根の妻側の端部をいう。

4.×
タイトフレームと下地材との接合は、隅肉溶接とし、溶接後はスラグを除去し、錆止め塗料を塗り付ける。




[ No.25 ]
コンクリート壁下地のセメントモルタル塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.下塗り、中塗り、上塗りの各層の塗り厚は、6mm程度とした。


2.下塗りは、吸水調整材塗りの後、3時間経過後に行った。


3.下塗り用の砂は、ひび割れを防止するため、粒度が粗いA種の砂を用いた。


4.吸水調整材は、下地とモルタルの接着力を増強するため、厚膜となるように十分塗布した。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
下塗り、中塗り、上塗りの各層の塗り厚は、一般的には6mm程度とする。

2.◯
下塗りは、吸水調整材塗りの後、1時間以上放置する。

3.◯
セメントモルタル塗りの下塗り用の砂の粒度は、粒度が粗いA種が望ましいとされている。(建築工事監理指針)

4.×
吸水調整材とは、モルタル塗りの下地となるコンクリート面などに直接塗布し、下地とモルタル界面に非常に薄い膜を形成して、モルタルの中の水分が下地へ吸収(ドライアウト)されて、付着力が低下するのを防ぐものである。




[ No.26 ]
建具金物に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.モノロックは、押しボタンやシリンダーが設けられており、内外の握り玉の同一線上で施解錠することができる。


2.ピボットヒンジは、床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整することができる。


3.空錠は、鍵を用いずに、ハンドルでラッチボルトを操作することができる。


4.本締り錠は、鍵又はサムターンでデッドボルトを操作することができる。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
モノロックとは、内外の握り玉の同一線上で施解錠の操作が集約化され、トリガー付きのラッチボルトのみで、デッドボルトを有しない錠である。

2.×
床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整することができるものは、フロアヒンジである。ピボットヒンジは、扉の上端と下端に取り付けられるもので、自閉機能も閉鎖速度制御機能も有していない

3.◯
空錠とは、ハンドルでラッチボルト(戸が風等であおられないための仮締まりで、ハンドル操作で引き込ませるもの)を操作する錠である。

4.◯
本締り錠は、デッドボルトのみを有するシリンダ本締り錠・棒かぎ本締り錠で、鍵又はサムターンで施解錠できる錠である。




[ No.27 ]
壁のせっこうボード張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.ボードを突付けとせず隙間を開けて底目地を取る目透し工法で仕上げる壁は、スクェアエッジのボードを使用した。


2.鋼製下地に張り付ける場合のドリリングタッピンねじの頭は、仕上げ面の精度確保のため、ボード面と同面となるように締め込んだ。


3.鋼製下地に張り付ける場合のドリリングタッピンねじの留付け間隔は、ボードの中間部より周辺部を小さくした。


4.ボードの重ね張りは、上張りと下張りのジョイント位置が同位置にならないように行った。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
目透し工法で壁を仕上げる場合には、へり折り面はスクェアエッジのボードを使用する。

2.×
ドリリングタッピンねじの頭は、ボード面よりやや低くなるように締め込む

3.◯
鋼製下地に張り付けるドリリングタッピンねじの留付け間隔は、周辺部200mm程度、中間部は300mm程度とする。

4.◯
ボードの重ね張りは、上張りと下張りのジョイント位置が同位置にならないようにする




[ No.28 ]
外部仕上げ改修工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.既存防水層撤去後の下地コンクリート面の軽微なひび割れは、新規防水がアスファルト防水のため、アスファルト防水用シール材により補修した。


2.コンクリート下地面の複層仕上塗材の既存塗膜の劣化部は、高圧水洗工法にて除去した。


3.既存露出アスファルト防水層の上に、アスファルト防水熱工法にて改修するため、下地調整材としてポリマーセメントモルタルを用いた。


4.外壁石張り目地のシーリング材の劣化した部分を再充填工法にて改修するため、既存シーリング材を除去し、同種のシーリング材を充填した。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
防水層撤去後の下地コンクリート面の軽微なひび割れは、新規防水が絶縁工法の場合であれば、シール材により補修することができる。

2.◯
旧塗膜の除去方法には、ディスクサンダー等によって削る方法のほか、高圧水洗工法等により除去する方法、溶解・膨潤・軟化させる方法、焼く方法がある。(建築改修工事監理指針)

3.×
既存露出アスファルト防水層の上に、アスファルト防水熱工法により改修する際の下地調整材は、ストレッチルーフィングである。(建築改修工事監理指針)ポリマーセメントモルタルは外壁仕上げに使用し、表面の軽微な欠損部に適用する。

4.◯
再充填工法で改修する場合、既存シーリング材を除去し、同種又は異種のシーリング材を再充填する。既存よりも高い耐久性が求められる場合は、耐久性の高い異種の材料を用いる。






2023年01月25日

2級建築施工管理技士 令和3年度 一次 (後期) [ No.29 ] 〜[ No.38 ] 解答・解説

令和3年度 2級建築施工管理技術検定(後期)

第一次検定問題 [ No.29 ]〜[ No.38 ] 解答・解説

※問題番号[ No.29 ]〜[ No.38 ]までの10問題は、全問題を解答してください。

[ No.29 ]
事前調査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.既製杭の打込みが予定されているため、近接する工作物や舗装の現況の調査を行うこととした。


2.掘削中に地下水を揚水するため、周辺の井戸の使用状況の調査を行うこととした。


3.工事予定の建物による電波障害に関する調査は済んでいたため、タワークレーン設置による影響の調査を省くこととした。


4.地中障害物を確認するため、過去の土地利用の履歴について調査を行うこととした。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
既製杭の打込みが予定されている場合には、近接する工作物や舗装の現況の調査を行う必要がある。

2.◯
掘削中に地下水を揚水する場合には、周辺の井戸の使用状況の調査を行う必要がある。

3.×
工事予定の建物による電波障害に関する調査とともに、タワークレーン設置による影響についても確認を行う必要がある

4.◯
地下埋設物等の地中障害物は施工に影響を及ぼすので、地下障害物を確認するため、過去の土地利用の履歴について調査を行うことは、事前調査において適当である

なお、地下埋設物は工期等に影響を及ぼす事象として、建設業第20条の2に「建設工事の注文者は、当該建設工事について、地盤の沈下その他の工期又は請負代金の額に影響を及ぼすものとして国土交通省令で定める事象が発生するおそれがあると認めるときは、請負契約を締結するまでに、建設業者に対して、その旨及び当該事象の状況の把握のため必要な情報を提供しなければならない。」と規定があり、国土交通省令で定める事象は、建設業法施行規則第13条の14に、

@地盤の沈下、地下埋設物による土壌の汚染その他の地中の状態に起因する事象
A騒音、振動その他の周辺の環境に配慮が必要な事象

と規定されている。




[ No.30 ]
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.規模が小さい作業所のため、守衛所を設けず、警備員だけを出入口に配置することとした。


2.作業員詰所は、職種数や作業員の増減に対応するため、大部屋方式とすることとした。


3.下小屋は、材料置場の近くに設置し、電力及び水道等の設備を設けることとした。


4.鋼板製仮囲いの下端には、雨水が流れ出やすいように隙間を設けることとした。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
規模が小さい作業所の場合は、業務に支障がなければ、守衛所を設けずに警備員だけを出入口に配置する仮設計画としてもよい。

2.◯
作業員詰所は、職種数や作業員の増減に対応するため、大部屋方式とすることは適当な措置である。

3.◯
下小屋(工事現場に設けられる仮設作業小屋)は、材料置場の近くに設置し、電力及び水道等の設備を設ける。

4.×
鋼板製仮囲いの下端は、雨水が流出しないように、隙間をあけないようにする。




[ No.31 ]
工事現場における材料の保管に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.アスファルトルーフィングは、屋内の乾燥した場所に平積みで保管する。


2.ALCパネルは、台木を水平に置いた上に平積みで保管する。


3.巻いた壁紙は、くせが付かないように屋内に立てて保管する。


4.アルミニウム製建具は、平積みを避け、縦置きにして保管する。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
アスファルトルーフィングは、屋内の乾燥した場所に立てて保管する。

2.◯
ALCパネルは、台木を水平に置いた上に平積みで保管する。

3.◯
壁紙は、くせが付かないように屋内に立てて保管する。その際、ポリエチレンフィルム等を掛けれ養生を行う。

4.◯
アルミニウム製建具を保管する場合は、接触腐食を起こすおそれのある異種金属との接触を防ぎ、縦置きとする。また、結露による汚れを防止するため、室温を外気温より高くする。




[ No.32 ]
工程計画の立案段階で考慮すべき事項として、最も不適当なものはどれか。

1.敷地周辺の上下水道やガス等の公共埋設物を把握する。


2.敷地内の既存埋設物の状況を把握する。


3.全ての工種別の施工組織体系を把握する。


4.敷地における騒音及び振動に関する法的規制を把握する。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
敷地周辺の上下水道、ガス等の公共埋設物は、着工前の総合工程表の立案段階で考慮すべき事項の一つである。

2.◯
既存の地下埋設物について、工事の障害となるおそれがある場合には、桝やマンホール等から位置を調べ、必要があれば試堀して必要な対策を講ずる

3.×
工種別の施工組織体系は、立案段階で考慮すべき事項ではない。工種別の施工組織体系は、総合工程表や工種別施工計画を計画した後に検討される

4.◯
騒音及び振動について、周囲に与える環境や法的規制を把握し、必要があれば適当な処置を検討する。




[ No.33 ]
バーチャート工程表に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.縦軸に工事項目を、横軸に月日を示し、各作業の開始から終了までを横線で表したものである。


2.主要な工事の節目をマイルストーンとして工程表に付加すると、工程の進捗状況が把握しやすくなる。


3.各作業の相互関係が表されていないため、工期に影響する作業がどれであるか掴みにくい。


4.工程表に示す作業を増やしたり、作業を細分化すると、工程の内容が把握しやすくなる。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
バーチャート工程表は、縦軸に各工事項目を列記し、横軸に月日を設け、作業開始から終了までを棒グラフで表す。

2.◯
バーチャート工程表に、主要な工事の節目をマイルストーンとして付加すると、工程の進捗状況が把握しやすくなる

3.◯
バーチャート工程表では、各作業の相互関係を明確に把握することはできない。また、各作業の全体工期への影響度が把握しにくい

4.×
バーチャート工程表に、作業を細分化して表に示す作業を増やしたりたりすると、工程の内容が把握しにくくなる




[ No.34 ]
施工品質管理表(QC工程表)の作成に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.工種別又は部位別に作成する。


2.管理項目は、目指す品質に直接関係している要因から取りあげる。


3.管理項目は、品質に関する重要度の高い順に並べる。


4.管理項目ごとに、管理担当者の分担を明確にする。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
QC工程表とは、品質確保のために各工程において行う管理・検査等をまとめたものである。一般的に工種別又は部位別に作成する。

2.◯
管理項目とは、目標の達成を管理するために、評価尺度として選定した項目をいう(JIS Q 9023 2018)管理項目は、結果を導く要因を総合的に評価する尺度を代替的な管理項目として用いられるので、目指す品質に直接関係している要因から取りあげていく必要がある。

3.×
QC工程表では、管理項目を並べる順序は決められていない

4.◯
品質管理を組織的に行うために、管理項目ごとに工事監理者、施工管理者、専門業者など、管理担当者の分担を明確にすることが重要である。




[ No.35 ]
トルシア形高力ボルトの1次締め後に行うマーキングに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.マークのずれによって、軸回りの有無を確認できる。

2.マークのずれによって、トルク値を確認できる。

3.マークのずれによって、ナットの回転量を確認できる。

4.マークのずれによって、共回りの有無を確認できる。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
軸回りの有無は、マークのずれによって確認する。

2.×
トルク値は、マークのずれによって確認できない。

3.◯
ナットの回転量は、マークのずれによって確認する。

4.◯
共回りの有無は、マークのずれによって確認する。




[ No.36 ]
コンクリートの試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.フレッシュコンクリートの温度測定は、その結果を1℃単位で表示する。


2.圧縮強度の試験は、コンクリート打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ、150m3以下にほぼ均等に分割した単位ごとに行う。


3.スランプ試験は、1cm単位で測定する。


4.スランプ試験時に使用するスランプコーンの高さは、300mmとする。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
フレッシュコンクリートの温度測定については、測定結果の温度は、1℃単位で表示する。(JIS A 1156)

2.◯
圧縮強度の試験はコンクリート打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ、150m3以下の単位ごとに行う。

3.×
スランプ試験は、0.5cm単位で測定する。

4.◯
スランプコーンは、スランプ試験及びスランプフロー試験に用いられ、その高さは 300mmとする。




[ No.37 ]
建築工事における危害又は迷惑と、それを防止するための対策の組合せとして、最も不適当なものはどれか。

1.投下によるくずやごみの飛散 ── ダストシュートの設置


2.工事用車両による道路の汚れ ── 沈砂槽の設置


3.高所作業による工具等の落下 ── 水平安全ネットの設置


4.解体工事による粉塵の飛散 ─── 散水設備の設置



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
ダストシュートは、工事現場で高所からくず、ごみ等を投下する場合に、飛散しないように設置する筒状のものである。

2.×
工事用車両による道路の汚れは、タイヤ洗浄場を設置する。沈砂槽は、工事現場の排水に際して、土砂やモルタル等が下水道等に流入しないように設置するものである。

3.◯
事業者は、作業のため物体が落下することにより、労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、防網の設置を設け、立入区域を設定する等当該危険を防止するための措置を講じなければならない。(労働安全衛生規則第537条)

4.◯
解体工事による粉塵の飛散を防ぐために、散水設備の設置することは適当な措置である




[ No.38 ]
特定元方事業者が行うべき安全管理に関する記述として、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。

1.毎作業日に、作業場所を巡視すること。


2.足場の組立て作業において、材料の欠点の有無を点検し、不良品を取り除くこと。


3.関係請負人が行う安全教育に対して、安全教育に使用する資料を提供すること。


4.クレーン等の運転についての合図を統一的に定めること。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
労働安全衛生法第30条により、作業場所を巡視することは、統括安全衛生責任者が、労働災害を防止するために行わなければならない事項の一つである。

2.×
労働安全衛生規則第566条(足場の組立て等作業主任者の職務)に「事業者は、足場の組立て等作業主任者に、次の事項を行わせなければならない。ただし、解体の作業のときは、第一号の規定は、適用しない。

一 材料の欠点の有無を点検し、不良品を取り除くこと。」
と規定されており、特定元方事業者の講ずべき措置としてではなく、足場の組立て等作業主任者の職務として定められている。

3.◯
労働安全衛生規則第638条により、関係請負人が行う安全教育に対して、安全教育に使用する資料を提供することは、特定元方事業者が、労働災害を防止するために行わなければならない事項の一つである。

4.◯
労働安全衛生規則第639条により、クレーン等の運転の合図を統一的に定めることは、統括安全衛生責任者を選任すべき特定元方事業者が、労働災害を防止するために行わなければならない事項の一つである。







2023年01月24日

2級建築施工管理技士 令和3年度 一次 (後期) [ No.39 ] 〜[ No.42 ] 解答・解説

令和3年度 2級建築施工管理技術検定(後期)

第一次検定問題 [ No.39 ]〜[ No.42 ] 解答・解説

※問題番号[ No.39 ]〜[ No.42 ]までの4問題は応用能力問題です。全問題を解答してください。

[ No.39 ]
鉄筋の加工及び組立てに関する記述として、不適当なものを2つ選べ。

1.鉄筋の折曲げ加工は、常温で行う。


2.壁筋は、鉄筋相互の交点の半数以上を結束する。


3.鉄筋相互のあきの最小寸法は、鉄筋の強度によって決まる。


4.鉄筋末端部のフックの余長の最小寸法は、折曲げ角度が大きいほど長くなる。



答え

  3,4

[ 解答解説 ]
1.◯
鉄筋の折曲げ加工は、常温で加工(冷間加工)して組み立てる。

2.◯
交差する鉄筋相互の結束は、帯筋、あばら筋では四隅の交点で全数、その他の交点の半数以上、スラブ、壁では交点の半数以上を標準とする。

3.×
鉄筋のあき・間隔の最小寸法は、鉄筋の径と粗骨材の最大寸法によって決まる。鉄筋のあきは、鉄筋とコンクリートの付着による応力の伝達が十分に行われ、かつコンクリートが分離することなく密実に打ち込まれるよう過小であってはならない。


4.×
鉄筋末端部のフックの余長は、折曲げ角度180°の場合は 4d以上、135°の場合は6d以上、90°の場合は 8d以上であり、折曲げ角度が大きいほど短くなる




[ No.40 ]
在来軸組構法における木工事に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。

1.土台を固定するアンカーボルトは、土台の両端部や継手の位置、耐力壁の両端の柱に近接した位置に設置した。


2.根太の継手は、大引の心を避けて突付け継ぎとし、釘打ちとした。


3.火打梁は、柱と梁との鉛直構面の隅角部に斜めに入れた。


4.内装下地や造作部材の取付けは、屋根葺き工事が終わった後に行った。



答え

  2,3

[ 解答解説 ]
1.◯
「木造住宅工事仕様書:住宅金融支援機構」において、土台を固定するアンカーボルトは、土台の両端部継手の位置、耐力壁の両端の柱に近接した位置に設置する旨が規定されている。

2.×
根太の継手位置は、大引等の受け材の心として、突付け継ぎとし、釘打ちとした。

3.×
火打梁は、梁と梁との水平構面の隅角部に斜めに入れる。

4.◯
一般的に、内装下地や造作部材の取付けは、屋根葺き工事が終わり、建物内への雨水浸入のおそれがなくなった後に行う




[ No.41 ]
セメントモルタルによるタイル後張り工法に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。

1.密着張りにおいて、タイルの張付けは、下部から上部にタイルを張った。


2.改良積上げ張りにおいて、小口タイルの張付けは、1日の張付け高さを1.5mとした。


3.モザイクタイル張りのたたき押えは、紙張りの目地部分がモルタルの水分で濡れてくるまで行った。


4.改良圧着張りにおいて、張付けモルタルの1回に塗り付ける面積は、タイル工1人当たり3m2とした。



答え

  1,4

[ 解答解説 ]
1.×
密着張りにおいて、タイルの張付けは、上部から下部に水糸に合わせタイルを張り、その間を埋めるように張る。

2.◯
改良積上げ張りにおいて、小口タイルの張付けは、剥離を防止するため、1日の張付け高さを1.5m程度とする

3.◯
モザイクタイル張りのたたき押えは、全面にわたって十分に行う必要があるが、その目安は、タイル目地に盛り上がった張付けモルタルの水分で、紙張りの目地部分が濡れてくることによって判断する。(建築工事監理指針)

4.×
改良圧着張りにおいては、張付けモルタルの1回に塗り付ける面積は、タイル工1人当たり1.8m2程度とする。




[ No.42 ]
塗装工事に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。

1.強溶剤系塗料のローラーブラシ塗りに、モヘアのローラーブラシを用いた。


2.オイルステイン塗りの色濃度の調整は、シンナーによって行った。


3.モルタル面の塗装に、合成樹脂調合ペイントを用いた。


4.壁面をローラーブラシ塗りとする際、隅やちり回りなどは、小刷毛を用いて先に塗布した。



答え

  1,3

[ 解答解説 ]
1.×
モヘアとは、天然繊維である獣毛の一つであるアンゴラ山羊の毛をいう。モヘアのローラーブラシは、強溶剤系の塗料には不適である。強溶剤系の塗料には、ウール(羊毛)などが用いられる

2.◯
オイルステイン、油溶性染料をシンナー等で溶融して、少量の油ワニス又は合成樹脂ワニスを添加した着色剤である。よって、色濃度の調整に、シンナーを使用しても問題はない

3.×
合成樹脂調合ペイントは、塗膜の耐アルカリ性が劣るため、コンクリート、モルタル等のアルカリ性素地の塗装には使用できない。(建築工事監理指針)

4.◯
ローラーブラシ塗りの、隅やちり回りなどは、小刷毛や専用ローラーを用いて先行して塗る







2023年01月23日

2級建築施工管理技士 令和3年度(後期一次) [ No.43 ] 〜[ No.50 ] 解答・解説

令和3年度 2級建築施工管理技術検定(後期)

第一次検定問題 [ No.43 ]〜[ No.50 ] 解答・解説

※問題番号[ No.43 ]〜[ No.50 ]までの8問題のうちから、6問題を選択し、解答してください。

[ No.43 ]
用語の定義に関する記述として、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。

1.設計者とは、その者の責任において、設計図書を作成した者をいう。


2.コンビニエンスストアは、特殊建築物ではない。


3.建築物に関する工事用の仕様書は、設計図書である。


4.駅のプラットホームの上家は、建築物ではない。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
建築基準法第2条十七号に、設計者はその者の責任において、設計図書を作成した者をいうと規定されいている。

2.×
建築基準法第2条二号に、特殊建築物の規定がされている。
特殊建築物は学校(専修学校及び各種学校を含む。以下同様とする。)、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、市場、ダンスホール、遊技場、公衆浴場、旅館、共同住宅、寄宿舎、下宿、工場、倉庫、自動車車庫、危険物の貯蔵庫、と畜場、火葬場、汚物処理場、その他これらに類する用途に供する建築物をいう、と規定されている。

なお、コンビニエンスストアは、その他これらに類する用途に供する建築物に該当し、施行令第115条の3より物品販売業を行う店舗に該当し、特殊建築物となる。

3.◯
設計図書とは、建築物、その敷地又は建築基準法第88条第1項から第3項までに規定する工作物に関する工事用の図面(現寸図その他これに類するものを除く。)及び仕様書をいう。(建築基準法第2条十二号)

4.◯
建築基準法第2条一号により、建築物が規定されている。

建築物とは、土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの(これに類する構造のものを含む。)、これに附属する門若しくは塀、観覧のための工作物又は地下若しくは高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫その他これらに類する施設(鉄道及び軌道の線路敷地内の運転保管に関する施設並びに跨線橋、プラットホームの上家、貯蔵槽その他これらに類する施設を除く。)をいい、建築設備を含むものとする。したがって、駅のプラットホームの上家は、建築物ではない




[ No.44 ]
地上階にある次の居室のうち、「建築基準法」上、原則として、採光のための窓その他の開口部を設けなくてよいものはどれか。

1.病院の診察室

2.寄宿舎の寝室

3.有料老人ホームの入所者用談話室

4.保育所の保育室



答え

  1

[ 解答解説 ]
採光のための窓その他の開口部を設けなければならない居室は、建築基準法第28条第1項及び同施行令第19条に規定されており、保育所の保育室が定めされている。また、病院については、診察室ではなく病室が定められている。

その他、採光に必要な開口部が必要な居室には、居住のための居室、学校の教室、寄宿舎の寝室、下宿の宿泊室、児童福祉施設等の入所者用寝室、児童福祉施設等の居室のうちこれらに入所し、又は通う者に対する保育、訓練、日常生活に必要な便宜の供与その他これらに類する目的のために使用されるもの、病院、診療所及び児童福祉施設等の居室のうち入院患者又は入所する者の談話、娯楽その他これらに類する目的のために使用されるものがある。(有料老人ホームは建築基準法施行令第19条により、児童福祉施設等に含まれる。)

したがって、採光のための窓その他の開口部を設けなくてもよいものは、1の病院の診察室である。




[ No.45 ]
建設業の許可に関する記述として、「建設業法」上、誤っているものはどれか。

1.解体工事業で一般建設業の許可を受けている者は、発注者から直接請け負う1件の建設工事の下請代金の総額が4,000万円の下請契約をすることができない。


2.建築工事業で一般建設業の許可を受けている者は、発注者から直接請け負う1件の建設工事の下請代金の総額が6,000万円の下請契約をすることができない。


3.建設業を営もうとする者は、すべて、建設業の許可を受けなければならない。


4.建設業の許可を受けようとする者は、営業所の名称及び所在地を記載した許可申請書を国土交通大臣又は都道府県知事に提出しなければならない。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
解体工事業において、発注者から直接請け負う1件の建設工事の下請代金の総額が4,000万円以上の下請契約をする場合には、特定建設業の許可を受けなければならない。(建設業法施行令第2条)

2.◯
建築工事業でにおいて、発注者から直接請け負う1件の建設工事の下請代金の総額が6,000万円以上の下請契約をする場合には、特定建設業の許可を受けなければならない。(建設業法施行令第2条)

3.×
建設業法第3条第1項柱書により、建設業を営もうとする者は、建設業の許可を受けなければならない。ただし、政令で定める軽微な建設業のみを請負うことを営業とする者は、この限りでない

4.◯
一般建設業の許可を受けようとする者は、2以上の都道府県の区域内に営業所を設けて営業をしようとする場合は国土交通大臣に、1の営業所の区域内にのみ営業所を設けて営業しようとする場合は、営業所の所在地を管轄する都道府県知事に、営業所の名称及び所在地等を記載した許可申請書を提出しなければならない。(建設業法第3条第1項)




[ No.46 ]
建設工事の請負契約書に記載しなければならない事項として、「建設業法」上、定めらせていないものはどれか。

1.工事内容及び請負代金の額


2.工事の履行に必要となる建設業の許可の種類及び許可番号


3.各当事者の履行の遅滞その他債務の不履行の場合における遅延利息、違約金その他の損害金


4.請負代金の全部又は一部の前金払の定めをするときは、その支払いの時期及び方法



答え

  2

[ 解答解説 ]
建設工事の請負契約書に記載しなければならない事項については、建設業法第19条に規定されている。

1.◯
工事内容及び請負代金の額は、建設業法第19条第1項第一号及び二号に規定されている

2.×
工事の履行に必要となる建設業の許可の種類及び許可番号は、規定されていない

3.◯
各当事者の履行の遅滞その他債務の不履行の場合における遅延利息、違約金その他の損害金は、建設業法第19条第1項第十四号に規定されている

4.◯
請負代金の全部又は一部の前金払の定めをするときは、その支払いの時期及び方法は、建設業法第19条第1項第五号に規定されている




[ No.47 ]
労働契約に関する記述として、「労働基準法」上、誤っているものはどれか。

1.使用者は、労働することを条件とする前貸の債権と賃金を相殺することができる。


2.労働者は、使用者より明示された労働条件が事実と相違する場合においては、即時に労働契約を解除することができる。


3.使用者は、労働者が業務上の傷病の療養のために休業する期間及びその後30日間は、原則として解雇してはならない。


4.労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきものである。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
使用者は、前借金その他労働することを条件とする前貸の債権と賃金を相殺してはならないと規定されている。(労働基準法第17条)

2.◯
使用者より明示された労働条件が事実と相違する場合においては、労働者は、即時に労働契約を解除することができる。(労働基準法第15条第2項)

3.◯
使用者は、労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかり療養のために休業する期間及びその後30日間並びに産前産後の女性が休業する期間及びその後30日間は、解雇してはならない。(労働基準法第19条第1項)

4.◯
労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきものである。(労働基準法第2条第1項)




[ No.48 ]
事業者が、新たに職務に就くことになった職長に対して行う安全衛生教育に関する事項として、「労働安全衛生法」上、定められていないものはどれか。ただし、作業主任者を除くものとする。

1.労働者の配置に関すること

2.異常時等における措置に関すること

3.危険性又は有害性等の調査に関すること

4.作業環境測定の実施に関すること



答え

  4

[ 解答解説 ]
事業者が、新たに職務に就くことになった職長に対して行う安全衛生教育に関する事項については、労働安全衛生法及び労働安全衛生規則に規定されている。

1.◯
労働者の配置に関することは、労働安全衛生法第60条第1項第一号に規定されている

2.◯
異常時等における措置に関することは、労働安全衛生規則第40条第1項第二号に規定されている

3.◯
危険性又は有害性等の調査に関することは、労働安全衛生規則第40条第1項第一号に規定されている

4.×
作業環境測定の実施に関することは、事業者が、新たに職務に就くことになった職長に対して行う安全衛生教育に関する事項には規定されていない。作業環境測定は労働安全衛生法第65条第1項に事業者が行うと定められている。




[ No.49 ]
次の記述のうち、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」上、誤っているものはどれか。

1.工作物の新築に伴って生じた紙くずは、一般廃棄物である。


2.建設工事の現場事務所から排出された新聞、雑誌等は、一般廃棄物である。


3.工作物の除去に伴って生じたコンクリートの破片は、産業廃棄物である。


4.工作物の新築に伴って生じたゴムくずは、産業廃棄物である。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
工作物の新築に伴って生じた紙くずは、一般廃棄物ではなく、産業廃棄物である。(廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第2条第一号)

2.◯
建設工事の現場事務所から排出された新聞や雑誌等は、一般廃棄物である。(廃棄物の処理及び清掃に関する法律第2条第2項)

3.◯
工作物の除去に伴って生じたコンクリートの破片は、産業廃棄物である。(廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第2条第九号)

4.◯
工作物の新築に伴って生じたゴムくずは、産業廃棄物である。(廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第2条第五号)




[ No.50 ]
消防用設備等の種類と機械器具又は設備の組合せとして、「消防法」上、誤っているものはどれか。

1.警報設備 ─── 自動火災報知設備

2.避難設備 ─── 救助袋

3.消火設備 ─── 連結散水設備

4.消防用水 ─── 防火水槽


答え

  3

[ 解答解説 ]
消防法施行令第7条に消防用設備等の種類が掲げられている。

1.◯
自動火災報知設備は、警報設備である。その他、警報設備には、ガス漏れ火災警報設備、漏電火災警報器、消防機関へ通報する火災報知設備等がある。(第3項)

2.◯
救助袋は、避難設備である。その他、避難設備には、すべり台等の機械器具のほか、誘導灯及び誘導標識がある。(第4項)

3.×
連結散水設備は、消火活動上必要な設備である。消火設備は、水その他消火剤を使用して消火を行う機械器具又は設備であって、消火器及び簡易消火用具、屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、動力消防ポンプ設備等である。(第2項)

4.◯
防火水槽は、消防用水である。その他、消防用水には、防火水槽又はこれに代わる貯水池その他の用水がある。(第5項)






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