2023年03月14日
2級建築施工管理技士 建築学 建築材料 練習問題
【 建築材料 】
■ 共通問題 ■
構造材料の力学的性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和4年前期_No.8)
1.部材の材軸方向に圧縮力が生じているとき、その力がある限界を超えると、その部材が安定を失って曲がる現象を座屈という。
2.ヤング係数は、熱による材料の単位長さ当たりの膨張長さの割合である。
3.ポアソン比とは、一方向の垂直応力によって材料に生じる縦ひずみと、これに対する横ひずみの比をいう。
4.座屈荷重は、座屈軸まわりの断面二次モーメントに比例する。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
座屈とは、細長い材の材軸方向に圧縮力が生じているとき、その力がある限界を超えると、その材が安定を失って曲がる現象を現象という。
2.×
ヤング係数とは、弾性係数の一つで、垂直応力度と材軸方向のひずみ度との比(σ/ε)をいう。ヤング係数の大きな物体は剛性が高い性質を有している。熱による材料の単位長さ当たりの膨張長さの割合は、線膨張係数という。
3.◯
ポアソン比とは、横のひずみ度ε’を縦のひずみ度εで除した値をいう。
−ε’/ε = 1/m
( m = 1/ (1/ポアソン比) )
をポアソン数といい、材料によって一定である。
4.◯
座屈荷重とは、座屈を生じさせる荷重の大きさをいう。また、断面二次モーメントとは、部材の曲げにくさを表す値である。座屈に対する抵抗力が最も大きい場所(曲げづらい)及び図心を通る軸を強軸という。座屈荷重が大きくなれば大きくなるほど、この強軸の断面二次モーメントは比例して大きくなる。
■ コンクリート工事 ■
( 1 )
鋼の一般的な性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和4年前期_No.11)
1.弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。
2.炭素含有量が多くなると、溶接性は向上する。
3.熱処理によって、強度等の機械的性質を変化させることができる。
4.空気中で酸化し、錆を生じるため、防食を施す必要がある。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
鋼に引張荷重を加えると伸びるが、加えられた引張荷重が鋼の弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。
2.×
鋼は、炭素の含有量が増加すると溶接性が低下し、溶接しにくくなる。
3.◯
鋼は、焼入れ、焼きなましなどの熱処理によって、強度等の機械的性質を変化させることができる。
4.◯
鋼は、空気中で酸化するため、錆を生じさせないよう防食処理を施す必要がある。
( 2 )
コンクリートに関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.11)
1.スランプが大きいほど、フレッシュコンクリートの流動性は大きくなる。
2.水セメント比が大きいほど、コンクリートの圧縮強度は大きくなる。
3.単位セメント量や細骨材率が大きくなると、フレッシュコンクリートの粘性は大きくなる。
4.コンクリートの圧縮強度が大きくなると、ヤング係数は大きくなる。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
スランプとはスランプ試験により得られる値で、フレッシュコンクリートの流動性を示す指数である。スランプが大きいほど、フレッシュコンクリートの流動性は大きくなる。
2.×
水セメント比とは、フレッシュコンクリート中のセメントに対する水の重量比である。水セメント比が大きいほど、フレッシュコンクリート中のセメントに対する水の重量が大きくなり、硬化後のコンクリートの圧縮強度は小さくなる。
3.◯
単位セメント量とは、フレッシュコンクリート 1m3中に含まれるセメントの重量 [ kg ]をいう。細骨材率とは、骨材(砂利・砂)に占める細骨材(砂)の割合(体積比)をいう。単位セメント量や細骨材率が大きくなると、フレッシュコンクリートの粘性(粘り気)は大きくなる。
4.◯
ヤング係数とは、ひずみと応力の関係を示す係数で、ヤング係数が大きいほど、ひずませるのに大きな応力を要し、変形しにくい硬い性質となる。コンクリートの圧縮強度が大きくなると、ヤング係数も大きくなる。
( 3 )
コンクリートに関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.11)
1. コンクリートの引張強度は、圧縮強度に比べて著しく低い。
2. 単位水量が多くなると、コンクリートの乾燥収縮が大きくなる。
3. コンクリートの耐久性は、水セメント比が低くなるほど向上する。
4. セメントの粉末が微細なほど、コンクリートの強度発現は遅くなる。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
コンクリートは、圧縮強度に比べて、引張強度が著しく低い。
2.◯
単位水量とは、フレッシュコンクリート 1m3当たりの水の質量 [ kg ]をいい、単位水量が多くなると、コンクリートの乾燥収縮が大きくなる。
3.◯
水セメント比とは、フレッシュコンクリート中のセメントに対する水の重量比をいい、硬化後のコンクリートの耐久性は、水セメント比が低いほど向上する。
4.×
セメントの粉末が微細なほど、水和反応が促進され、コンクリートの強度発現は速くなる。
( 4 )
コンクリートに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.11)
1. コンクリートは、不燃材料であり、長時間火熱を受けても変質しない。
2. コンクリートの圧縮強度が高くなるほど、ヤング係数は大きくなる。
3. コンクリートは、大気中の炭酸ガスやその他の酸性物質の浸透によって徐々に中性化する。
4. コンクリートの線膨張係数は、鉄筋とほぼ同じである。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
コンクリートは不燃材料であるが、長時間火熱を受けると変質する。
2.◯
ヤング係数とは、ひずみと応力の関係を示す係数で、ヤング係数が大きいほど、ひずませるのに大きな応力を要し、変形しにくい硬い性質となる。コンクリートの圧縮強度が大きくなると、ヤング係数も大きくなる。
3.◯
中性化とは pHが12~13の強アルカリ性であるコンクリートに、大気中の二酸化炭素(CO2)が侵入し水酸化カルシウム等のセメント水和物と炭酸化反応を起こすことによって細孔溶液のpHを低下させる劣化現象こと。
4.◯
線膨張係数とは、1℃の温度変化を受けて生じた変形量ΔLと元の長さLの割合を表し、コンクリート及び鉄筋の線膨張係数は、1 × 10-5(1/℃)程度である。
■ 鉄骨工事 ■
( 1 )
構造用鋼材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.11)
1.建築構造用圧延鋼材SN400の引張強さの下限値は、400N/mm2である。
2.引張強さは250〜300℃で最大となり、それ以上の高温になると急激に低下する。
3.線膨張係数は、約1.2 × 10-5(1/℃)である。
4.ヤング係数は、約3.14 × 105 N/mm2である。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
鋼材の材料記号において、数字は、保証される引張強さの下限値であることがJISで定められている。
2.◯
引張強さとは、物体に張力が加えられるとき、破断に至るまでの最大の応力をいう。鋼の引張強さは温度によって変化し、250〜300℃程度で最大となり、それ以上の高温になると急激に低下する。
3.◯
線膨張係数は、1 × 10-5(1/℃)程度である。
4.×
鋼材のヤング係数は、約2.05 × 105 N/mm2で、常温では鋼材の強度にかかわらずほぼ一定である。
( 2 )
鋼の一般的な性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.11)
1.鋼は炭素含有量が多くなると、ねばり強さや伸びが大きくなる。
2.鋼は弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。
3.鋼は炭素含有量が多くなると、溶接性が低下する。
4.鋼は熱処理によって、強度などの機械的性質を変化させることができる。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
鋼は、鉄に炭素を加えたの合金であり、炭素の含有量が多くなると、ねばり強さや伸びが小さくなる。
2.◯
鋼に引張荷重を加えると伸びるが、加えられた引張荷重が鋼の弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。
3.◯
鋼は、炭素の含有量が増加すると溶接性が低下し、溶接しにくくなる。
4.◯
鋼は、焼入れ、焼きなましなどの熱処理によって、強度などの機械的性質を変化させることができる。
( 3 )
JIS(日本工業規格/現日本産業規格)に規定する構造用鋼材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.11)
1.建築構造用圧延鋼材は、SN材と呼ばれ、性能によりA種、B種、C種に分類される。
2.溶接構造用圧延鋼材は、SM材と呼ばれ、溶接性に優れた鋼材である。
3.建築構造用炭素鋼鋼管は、STKN材と呼ばれ、材質をSN材と同等とした円形鋼管である。
4.一般構造用圧延鋼材は、SSC材と呼ばれ、一般的に使用される鋼材である。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
SN材「建築構造用圧延鋼材」は、降伏点、降伏比(降伏点/引張強さ)などの性能によりA種、B種、C種に分類されている。
2.◯
SM材「溶接構造用圧延鋼材」は、溶接性に優れた鋼材である。
3.◯
STKN材「建築構造用炭素鋼鋼管」は、材質をSN材と同等とした円形鋼管である。
4.×
一般構造用圧延鋼材は、SS材と呼ばれ、一般的に使用される鋼材である。SSC材は、「一般構造用軽量鋼」のことで、建築物の構造物に使用される軽量形鋼である。
( 4 )
鋼の一般的な性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.11)
1.鋼は、弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。
2.鋼の引張強さは、250〜300℃程度で最大となり、それ以上の高温になると急激に低下する。
3.鋼は、炭素含有量が多くなると、破断までの伸びが大きくなる。
4.鋼のヤング係数は、約2.05×105N/mm2で、常温では鋼材の強度にかかわらずほぼ一定である。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
鋼に引張荷重を加えると伸びるが、加えられた引張荷重が鋼の弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。
2.◯
引張強さとは、物体に張力が加えられるとき、破断に至るまでの最大の応力をいう。鋼の引張強さは温度によって変化し、250〜300℃程度で最大となり、それ以上の高温になると急激に低下する。
3.×
鋼は、鉄に炭素を加えたの合金であり、炭素の含有量が多くなると、ねばり強さや伸びが小さくなる。
4.◯
鋼材のヤング係数は、約2.05 × 105 N/mm2で、常温では鋼材の強度にかかわらずほぼ一定である。
■ 建具工事 ■
( 1 )
日本産業規格(JIS)に規定する建具の性能試験における性能項目に関する記述として、不適当なものはどれか。(令和4年前期_No.12)
1.防火性とは、火災時の延焼防止の程度をいう。
2.面内変形追随性とは、地震によって生じる面内変形に追随し得る程度をいう。
3.水密性とは、風雨による建具室内側への水の浸入を防ぐ程度をいう。
4.遮熱性とは、熱の移動を抑える程度をいう。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
防火性とは、火災時の拡大防止の程度と規定されている。(JIS A 1513)
2.◯
面内変形追随性とは、地震によって生じる面内変形に追随し得る程度と規定されている。(JIS A 1513)
3.◯
水密性とは、風雨による建具室内側への水の浸入を防ぐ程度と規定されている。(JIS A 1513)
4.×
遮熱性とは、日射熱を遮る程度と規定されている。熱の移動を抑える程度は、断熱性である旨、規定されている。(JIS A 1513)
( 2 )
日本産業規格(JIS)に規定する建具の性能試験方法に関する記述として、不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.13)
1.耐風圧性の性能試験では、変位及びたわみを測定する。
2.遮音性の性能試験では、音響透過損失を測定する。
3.結露防止性の性能試験では、熱貫流率を測定する。
4.遮熱性の性能試験では、日射熱取得率を測定する。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
JIS.建具の性能試験方法通則における、耐風圧性能試験の測定項目は、変位・たわみである。
2.◯
JIS.建具の性能試験方法通則における、遮音性試験の測定項目は、音響透過損失である。
3.×
JIS.建具の性能試験方法通則における、結露防止性能試験の測定項目は温度低下率である。熱貫流率は断熱性試験の測定項目である。
4.◯
JIS.建具の性能試験方法通則における、遮熱性試験の測定項目は、日射熱取得率である。
( 3 )
JIS(日本産業規格)に規定する建具の性能試験における性能項目に関する記述として、不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.13)
1.開閉力とは、開閉操作に必要な力の程度をいう。
2.水密性とは、風雨による建具室内側への水の浸入を防ぐ程度をいう。
3.遮熱性とは、熱の移動を抑える程度をいう。
4.結露防止性とは、建具表面の結露の発生を防ぐ程度をいう。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
開閉力は、開閉操作に必要な力の程度と規定されている。(JIS A 1513)
2.◯
水密性は、風雨による建具室内側への水の浸入を防ぐ程度と規定されている。(JIS A 1513)
3.×
遮熱性は、日射熱を遮る程度と規定されている。熱の移動を抑える程度は、断熱性として規定されている。(JIS A 1513)
4.◯
結露防止性は、建具表面の結露の発生を防ぐ程度と規定されている。(JIS A 1513)
( 4 )
JIS(日本工業規格/現日本産業規格)に規定する建具の試験項目と測定項目の組合せとして、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.12)
1.結露防止性試験 ─── 熱貫流率
2.耐風圧性試験 ─── 変位・たわみ
3.気密性試験 ─── 通気量
4.水密性試験 ─── 漏水
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
JIS:建具の性能試験方法通則における、結露防止性試験の測定項目は温度低下率である。熱貫流率は断熱性試験の測定項目である。
2.◯
JIS:建具の性能試験方法通則における、耐風圧性試験の測定項目は、変位・たわみである。
3.◯
JIS:建具の性能試験方法通則における、気密性試験の測定項目は、通気量である。
4.◯
JIS:建具の性能試験方法通則における、水密性試験の測定項目は、漏水である。
( 5 )
日本工業規格(JIS)に規定する建具の性能項目に関する記述として、不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.13)
1.耐衝撃性とは、衝撃力に耐える程度をいう。
2.断熱性とは、熱の移動を抑える程度をいう。
3.開閉力とは、開閉操作に必要な力の程度をいう。
4.耐候性とは、環境の変化に対して形状寸法が変化しない程度をいう。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
耐衝撃性とは、衝撃力に耐える程度と規定されている。(JIS A 1513)
2.◯
断熱性とは、熱の移動を抑える程度と規定されている。(JIS A 1513)
3.◯
開閉力は、開閉操作に必要な力の程度と規定されている。(JIS A 1513)
4.×
耐候性とは、構造,強度,表面状態などがある期間にわたり使用に耐え得る品質を保持している程度と規定されている。環境の変化に対して形状寸法が変化しない程度は、形状安定性のことである。(JIS A 1513)
■ 防水工事 ■
( 1 )
シーリング材の特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和4年前期_No.13)
1.ポリウレタン系シーリング材は、紫外線によって黄変することがある。
2.ポリサルファイド系シーリング材は、表面に塗った塗料を変色させることがある。
3.シリコーン系シーリング材は、表面への塗料の付着性がよい。
4.アクリル系シーリング材は、未硬化の状態では水に弱く、雨に流されやすい。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
ポリウレタン系シーリング材は、耐候性が劣ることや、紫外線によって黄変することが特徴である。
2.◯
ポリサルファイド系シーリング材は、表面の仕上塗材や塗料を変色、軟化させることがある。また、ムーブメントの大きい目地には適さない。
3.×
シリコーン系シーリング材は、表面への塗料の付着性が悪いが、耐候性、耐熱性、耐寒性及び耐久性に優れている。
4.◯
アクリル系シーリング材は、水性タイプのシーリング材であり、未硬化の状態では水に弱く、雨に流されやすいことが特徴である。
( 2 )
防水材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.14)
1.金属系シート防水のステンレスシート又はチタンシートは、連続溶接することで防水層を形成する。
2.ウレタンゴム系の塗膜防水材は、塗り重ねることで連続的な膜を形成する。
3.アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いる。
4.防水モルタルに混入した防水剤は、塗り付ける下地に浸透して防水効果を高めるために用いる。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
ステンレスシート又はチタンシートは、連続溶接してステンレスシート防水層を形成するために用いられる防水材料である。
2.◯
塗膜防水とは、塗膜防水材を塗り重ねて防水層となる連続的な膜を形成するものである。塗膜防水材には、ウレタンゴム系やゴムアスファルト系などがある。
3.◯
アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いられる。
4.×
塗り付ける下地に浸透して防水効果を高めるために用いるものは、プライマーである。防水モルタルに混入した防水剤は、モルタルの防水性能を高めるために用いられる。
( 3 )
シーリング材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.13)
1.ポリウレタン系シーリング材は、施工時の気温や湿度が高い場合、発泡のおそれがある。
2.シリコーン系シーリング材は、耐候性、耐久性に劣る。
3.変成シリコーン系シーリング材は、ガラス越し耐光接着性に劣る。
4.アクリルウレタン系シーリング材は、ガラス回り目地に適していない。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
ポリウレタン系シーリング材の1成分形は、気温・湿度が高いときには発泡のおそれがある。また、硬化後タック(粘着性)が残るものがり、ほこりに注意する。
2.×
シリコーン系シーリング材は、表面への塗装の付着性は悪いが、耐候性、耐熱性、耐寒性及び耐久性に優れている。
3.◯
変成シリコーン系シーリング材は、ガラス越し耐光接着性に劣るため、ガラス面には向かない。
4.◯
アクリルウレタン系シーリング材は、耐候性に欠けるために露出できないので、ガラス回り目地に適していない。
( 4 )
防水材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.14)
1.アスファルトルーフィングは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透、被覆し、表面側のみに鉱物質粒子を付着させたものである。
2.網状アスファルトルーフィングは、天然又は有機合成繊維で作られた粗布にアスファルトを浸透、付着させたものである。
3.ストレッチルーフィングは、有機合成繊維を主原料とした不織布原反にアスファルトを浸透、被覆し、表裏両面に鉱物質粒子を付着させたものである。
4.アスファルトフェルトは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透させたものである。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
アスファルトルーフィングとは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透、被覆し、裏表全面に鉱物質粒子を付着させたものをいう。
2.◯
網状アスファルトルーフィングとは、天然(綿、麻)又は有機合成繊維で作られた網目状の粗布にアスファルトを浸透、付着させたものをいう。
3.◯
ストレッチルーフィングとは、有機合成繊維を主原料とした不織布原反にアスファルトを浸透、被覆し、表裏両面に鉱物質粒子を付着させたものをいう。
4.◯
アスファルトフェルトは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透させたものをいう。
( 5 )
シーリング材の特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.13)
1.ポリサルファイド系シーリング材は、表面の仕上塗材や塗料を変色、軟化させることがある。
2.ポリウレタン系シーリング材は、ガラスまわり目地に適している。
3.シリコーン系シーリング材は、紫外線による変色が少ない。
4.アクリルウレタン系シーリング材は、表面にタックが残ることがある。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
ポリサルファイド系シーリング材は、表面の仕上塗材や塗料を変色、軟化させることがある。また、ムーブメントの大きい目地には適さない。
2.×
ポリウレタン系シーリング材は、耐候性が劣るので、ガラスまわり目地には適していない。
3.◯
シリコーン系シーリング材は、紫外線による変色が少なく、耐候性が優れているので、ガラスまわりの目地に適している。
4.◯
アクリルウレタン系シーリング材は、表面にタック(ひだ)が残ることがある。
( 6 )
防水材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.14)
1. アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いる。
2. 砂付あなあきアスファルトルーフィングは、下地と防水層を絶縁するために用いる。
3. 網状アスファルトルーフィングは、立上り防水層の張りじまいや貫通配管回り等の増張りに用いる。
4. 絶縁用テープは、防水層の末端部に使用し、防水層のずれ落ち、口あき、はく離等の防止に用いる。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いられる。
2.◯
砂付あなあきアスファルトルーフィングは、全面に穴をあけたもので、下地と防水層を絶縁するために用いられる。
3.◯
網状アスファルトルーフィングは、天然又は有機合成繊維で作られて粗布にアスファルトを浸透、付着させるもので、立上り防水層の張りじまいや貫通配管回り等の増張りに用いられる。
4.×
防水層の末端部に使用し、防水層のずれ落ち、口あき、はく離等の防止に用いられるものは、ストレッチルーフィングである。絶縁用テープは、コンクリートスラブの打継ぎにおいて、ストレッチルーフィングを増張りする前に用いられる。
( 7 )
シーリング材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.13)
1. ポリウレタン系シーリング材は、施工時の気温や湿度が高いと発泡のおそれがある。
2. シリコーン系シーリング材は、耐候性、耐久性に優れている。
3. アクリルウレタン系シーリング材は、ガラス回り目地に適している。
4. 2成分形シーリング材は、施工直前に基剤、硬化剤などを練り混ぜて使用する。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
ポリウレタン系シーリング材の1成分形は、気温・湿度が高いときには発泡のおそれがある。また、硬化後タック(粘着性)が残るものがり、ほこりに注意する。
2.◯
シリコーン系シーリング材は、表面への塗装の付着性は悪いが、耐候性、耐熱性、耐寒性及び耐久性に優れている。
3.×
アクリルウレタン系シーリング材は、耐候性に欠けるために露出できないので、ガラス回り目地に適していない。
4.◯
2成分形の材料は、施工直前に基剤、硬化剤などを練り混ぜて使用すように調整したものである。
( 8 )
防水材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.14)
1.アスファルトルーフィングは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透、被覆し、表裏全面に鉱物質粉末を付着させたものである。
2.網状アスファルトルーフィングは、天然又は有機合成繊維で作られた粗布にアスファルトを浸透、付着させたものである。
3.砂付ストレッチルーフィングは、原反にアスファルトを浸透、被覆し、表裏全面に鉱物質粒子を付着させたものである。
4.アスファルトフェルトは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透させたものである。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
アスファルトルーフィングとは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透、被覆し、裏表全面に鉱物質粒子を付着させたものをいう。
2.◯
網状アスファルトルーフィングとは、天然(綿、麻)又は有機合成繊維で作られた網目状の粗布にアスファルトを浸透、付着させたものをいう。
3.×
有機合成繊維を主原料とした不織布原反にアスファルトを浸透、被覆し、表裏両面に鉱物質粒子を付着させたものはストレッチルーフィングのことである。
4.◯
アスファルトフェルトは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透させたものをいう。
■ タイル工事 ■
( 1 )
日本産業規格(JIS)に規定するセラミックタイルに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.12)
1.床に使用可能なタイルの耐摩耗性には、耐素地摩耗性と耐表面摩耗性がある。
2.有機系接着剤によるタイル後張り工法で施工するタイルには、裏あしがなくてもよい。
3.裏連結ユニットタイルの裏連結材には、施工時に剥がすタイプと剥がさないタイプがある。
4.うわぐすりの有無による種類には、施ゆうと無ゆうがある。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
床に使用可能なタイルの耐摩耗性には、接着面に対する耐素地摩耗性と外表面に対する耐表面摩耗性がある。
2.◯
有機系接着剤によるタイル後張り工法で施工するタイルには、裏あしがなくてもよい。一方、セメントモルタルによる外壁タイル後張り工法で施工するタイル等、外装タイル及び外装タイル以外で屋外の壁に使用するタイルの裏あしの形状は、あり状とする。裏あしとは、セメントモルタル等との接着をよくするために裏面につけたあし、リブ又は凹凸をいい、あり状とは、裏あしの形状の一種をいう。
3.×
裏連結ユニットタイルとは、裏面の連結材によりユニット化されているタイルをいい、裏連結ユニットタイルの裏連結材は、タイル張り時に剥がさないでそのまま埋め込んで施工する。
4.◯
タイルの種類には、うわぐすりのある施ゆうと、うわぐすりのない無ゆうがある。
( 2 )
日本工業規格(JIS)に規定するセラミックタイルに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.13)
1. 素地は、タイルの主体をなす部分をいい、施ゆうタイルの場合、表面に施したうわぐすりも含まれる。
2. 表張りユニットタイルとは、多数個並べたタイルの表面に、表張り紙を張り付けて連結したものをいう。
3. 裏連結ユニットタイルとは、多数個並べたタイルの裏面や側面を、ネットや台紙等の裏連結材で連結したものをいう。
4. タイルには平物と役物があり、それぞれ形状は定形タイルと不定形タイルに区分される。
答え
1
[ 解答解説 ]
日本工業規格は、令和元年 7月1日施行の法改正で日本産業規格に名称変更。
1.×
素地は、タイルの主体をなす部分をいい、施ゆうタイルの場合、表面に施したうわぐすりも含まれない。
2.◯
ユニットタイルとは、施工しやすいように、多数個のタイルを並べて連結したものをいい、表張りユニットタイルと裏連結ユニットタイルとがある。表張りユニットタイルとは、タイルの表面に表張り台紙を貼り付けて連結したものをいう。表張り台紙は、施工時にはがす。
3.◯
裏連結ユニットタイルとは、タイルの裏面や側面を裏連結材で連結したものをいう。裏連結材には、ネット、台紙、樹脂などがあり、施工時にそのまま埋め込まれる。
4.◯
タイルには平物と役物があり、それぞれ形状は定形タイルと不定形タイルに区分される。平物とは、建物の壁又は床の平面を構成するものという。役物とは、一つの面又は複数の面で構成されたもので、開口部又は隅角部に用いるタイルをいう。それぞれの定形タイルと不定形タイルの区分は、下記のとおりである。
平物
定形タイル:正方形及び長方形のタイル。ただし、装飾のため側面を非直線状にしたタイルは含まない。
不定形タイル:定形タイル以外の形状のタイル。
役物
定形タイル:平物の定形タイルを施工する場合に用いる役物タイル。
不定形タイル:平物の不定形タイルを施工する場合に用いる役物タイル。
( 3 )
日本工業規格(JIS)に規定するセラミックタイルに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.12)
1. セラミックタイルの成形方法による種類には、押出し成形とプレス成形がある。
2. セメントモルタルによる外壁タイル後張り工法で施工するタイルの裏あしの形状は、あり状としなくてもよい。
3. 裏連結ユニットタイルの裏連結材は、施工時にそのまま埋め込む。
4. うわぐすりの有無による種類には、施ゆうと無ゆうがある。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
セラミックタイルの成形方法による種類は、押出し成形(A)とプレス成形(B)がある。(JIS A5209)
2.×
有機系接着剤によるタイル後張り工法で施工するタイルには、裏あしがなくてもよいが、セメントモルタルによる外壁タイル後張り工法で施工するタイル等、外装タイル及び外装タイル以外で屋外の壁に使用するタイルの裏あしの形状は、あり状とする。裏あしとは、セメントモルタル等との接着をよくするために裏面につけたあし、リブ又は凹凸をいい、あり状とは、裏あしの形状の一種をいう。
3.◯
裏連結ユニットタイルとは、裏面の連結材によりユニット化されているタイルをいい、裏連結ユニットタイルの裏連結材は、タイル張り時に剥がさないでそのまま埋め込んで施工する。
4.◯
うわぐすりの種類には、うわぐすりのある施ゆうと、うわぐすりのない無ゆうがある。
■ 木工事 ■
( 1 )
木材の樹種に関する一般的な圧縮強度の比較として、適当なものはどれか。(令和3年後期_No.12)
1.ス ギ < ヒノキ < ケヤキ
2.ヒノキ < ス ギ < ケヤキ
3.ケヤキ < ス ギ < ヒノキ
4.ヒノキ < ケヤキ < ス ギ
答え
1
[ 解答解説 ]
設問の樹種の一般的な圧縮強度(kgf/cm2)は、
スギ 350
ヒノキ 400
ケヤキ 500
である。
よって、選択肢 1が適当である。
( 2 )
木材の一般的な性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.12)
1.木材の乾燥収縮の割合は、年輪の接線方向が最も大きく、繊維方向が最も小さい。
2.木材の強度は、繊維飽和点以下では、含水率の減少とともに低下する。
3.木材の強度は、繊維方向と平行に加力した場合が最も高い。
4.針葉樹は、広葉樹に比べ、一般的に軽量で加工がしやすい。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
木材は、乾燥すると内部の水分量が減少して、体積が減少、すなわち収縮する。木材の乾燥収縮の割合は、円形状の年輪の接線方向が最も大きく、繊維方向が最も小さい。
2.×
木材の強度は、繊維飽和点以下においては、含水率の減少とともに上昇する。なお、繊維飽和点とは、細胞壁内以外の水である自由水が完全に消失するときの含水率をいう。
3.◯
木材の強度は、繊維方向に対して平行な力を加えた場合に、最も高くなる。
4.◯
一般に、スギなどの針葉樹は、ブナなどの広葉樹に比べて、軽量で加工しやすい。
( 3 )
木質材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.12)
1. 集成材とは、ひき板、小角材等をその繊維方向を互いにほぼ平行にして、厚さ、幅及び長さの方向に集成接着したものである。
2. 直交集成板とは、ひき板又は小角材をその繊維方向を互いにほぼ平行にして幅方向に並べ又は接着したものを、主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして積層接着し、3層以上の構造を持たせたものである。
3. 単板積層材とは、木材の小片を接着し板状に成形した一般材に、切削した単板を積層接着したものである。
4. 合板とは、切削した単板3枚以上を主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして接着したものである。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
集成材とは、ひき板、小角材等をその繊維方向を互いにほぼ平行にして、厚さ、幅及び長さの方向に集成接着したものをいう。
2.◯
直交集成板とは、ひき板等を並べた後、繊維方向を互いにほぼ直角にして積層接着し、3層以上の構造を持たせたものである。
3.×
木材の小片を接着し板状に成形した一般材に、切削した単板を積層接着したものは、構造用パネルという。単層積層材は、単板を、繊維方向が平行になるように積層接着したものをいう。
4.◯
合板は、切削した単板3枚以上を、繊維方向を互いにほぼ直角にして接着したものをいう。
( 4 )
木材に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.12)
1.繊維に直交する方向の引張強さは、繊維方向の引張強さより小さい。
2.心材は、辺材に比べて腐朽菌や虫害に対して抵抗が低い。
3.節は、断面の減少や応力集中をもたらし、強度を低下させる。
4.木材の乾燥収縮の割合は、年輪の接線方向が最も大きく、繊維方向が最も小さい。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
繊維に直交する方向の引張強さは、繊維方向の引張強さより小さい。
2.×
心材に比べて、辺材の方が含水率が高くて軟らかく、腐朽菌や虫害に対して抵抗力が低い。
3.◯
節は、断面の減少や応力集中をもたらし、強度を低下させる。
4.◯
木材は、乾燥すると内部の水分量が減少して、体積が減少、すなわち収縮する。木材の乾燥収縮の割合は、円形状の年輪の接線方向が最も大きく、繊維方向が最も小さい。
■ 内装工事 ■
( 1 )
内装材料に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。(令和4年前期_No.14)
1.インシュレーションボードは、断熱性に優れている。
2.ロックウール化粧吸音板は、吸音性、耐水性に優れている。
3.フレキシブル板は、セメント、無機質繊維を主原料とし、成形後に高圧プレスをかけたものである。
4.せっこうボードは、せっこうを心材として両面をボード用原紙で被覆して成形したものである。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
インシュレーションボードは、天然の木材繊維を絡ませて多孔質のボードに成形したものをいい、断熱性に優れている。
2.×
ロックウール化粧吸音板は、吸音性に優れている。吸水すると強度が低下するので、耐水性には優れていない。
3.◯
フレキシブル板は、無機質(石綿以外)の繊維を多く配合し、高圧プレスをかけたものであり、強度が高く、可とう性がある。床・間仕切・内外装・天井に用いる。
4.◯
せっこうボードは、せっこうを心材として両面をボード用原紙で被覆し、板状に成形したものであり、壁及び天井に防・耐火構造を形成する材料として使用される。
( 2 )
内装材料に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.14)
1.木毛セメント板は、断熱性、吸音性に優れている。
2.けい酸カルシウム板は、軽量で耐火性に優れている。
3.パーティクルボードは、木材小片を主原料として接着剤を用いて成形熱圧したものである。
4.強化せっこうボードは、芯のせっこうに油脂をしみ込ませ、強度を向上させたものである。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
木毛セメント板とは、リボン状に細長く削り出した木材をセメントペーストで圧縮成形したもので、断熱性、吸音性に優れている。
2.◯
けい酸カルシウム板は、石灰質原料(セメントを含む)、けい酸質原料、石綿以外の繊維・混和材料を原料とし高温高圧蒸気養生を施したもので、軽量で耐火・断熱・音響性能がよく、温度や湿度による伸縮、反り等の変形が小さい。
3.◯
パーティクルボードは、木材などの小片を主な材料として、接着剤を用いて成形熱圧した板材である。
4.×
強化せっこうボードは、芯材のせっこうに無機質繊維等を混入したもので、防火性を向上させたものである。防火・準防火・耐火、遮音構造に用いる。
( 3 )
ボード類の一般的な性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.14)
1. インシュレーションボードは、断熱性に優れている。
2. シージングせっこうボードは、普通せっこうボードに比べ吸水時の強度低下が少ない。
3. ロックウール化粧吸音板は、吸音性、耐水性に優れている。
4. 木毛セメント板は、断熱性、吸音性に優れている。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
インシュレーションファイバーボード(インシュレーションボードともいう。密度0.35g/cm3未満)は、畳床用、断熱用、外壁下地用等があり、難燃性を付与したものもある。(建築工事監理指針)
2.◯
シージングせっこうボードは、防水加工したせっこうボード用原紙で被覆され、かつ、せっこう中に適量の防水剤を混入して耐湿性を向上させたボードである。普通せっこうボードが使用できない多湿な場所や水廻りの下地に使用する。
3.×
ロックウール化粧吸音板は、人造鉱物繊維のロックウールを結合材及び混和材を用いて成形し、表面を化粧加工した吸音板をいう。吸音性には優れているが、耐水性はない。
4.◯
木毛セメント板とは、リボン状に細長く削り出した木材をセメントペーストで圧縮成形したもので、断熱性、吸音性に優れている。
( 4 )
カーペットに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.14)
1.タフテッドカーペットは、パイル糸をうね状に並べて基布に接着固定した敷物である。
2.ウィルトンカーペットは、基布とパイル糸を同時に織り込んだ、機械織りの敷物である。
3.ニードルパンチカーペットは、シート状の繊維で基布を挟み、針で刺して上下の繊維を絡ませた敷物である。
4.タイルカーペットは、バッキング材を裏打ちしたタイル状敷物である。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
パイル糸をうね状(波状)に並べて基布に接着固定したカーペットは、コードカーペットである。タフテッドカーペットは、基布にミシン針によってパイルを植え付け、基布の裏から固着剤で加工したカーペットである。
2.◯
ウィルトンカーペットとは、基布とパイル糸を同時に織り込む機械織りで製造されたのカーペットである。
3.◯
ニードルパンチカーペットとは、シート状の繊維で基布を挟み、針で刺して上下の繊維を絡ませて製造されたカーペットである。
4.◯
タイルカーペットとは、タフテッドカーペットなどにバッキング材を裏打ちしたタイル状のカーペットで、OAフロアなどに使用される。
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