問題5−C の攻略
※受検種別:仕上げの受検者は解答する。
次の1.から4.の各記述において、 [ ] に当てはまる最も適当な語句又は数値を、下の該当する枠内から1つ選びなさい。
1.屋根保護アスファルト防水において、現場打ちコンクリート保護層には [ @ ] が発生することを防ぐために伸縮目地を設ける。
伸縮目地の割付けは、中間部の縦横間隔を3,000mm程度とし、端部を立上りパラペット及び塔屋等の立上り際から [ A ] mm程度とする。
解答・解説
@-3、A-2
[ 解説 ]
屋根保護アスファルト防水において、現場打ちコンクリート保護層にはひび割れが発生することを防ぐために伸縮目地を設ける。
伸縮目地の割付けは、中間部の縦横間隔を3,000mm程度とし、端部を立上りパラペット及び塔屋等の立上り際から 600mm程度とする。
2.セメントモルタルによる外壁タイル張りにおいて、 [ B ] 工法は、タイルを下地に塗り付けた張付けモルタルに押し付け、軟らかいうちに振動工具を用いて振動を与え、モルタルに埋め込むようにタイルを張り付ける工法である。
タイル張付け後、 [ C ] 時間以上経過した後、張付けモルタルの硬化を見計らって目地詰めを行い、目地ごてで目地深さをタイル厚さの 1/2以下に仕上げる。
解答・解説
B-3、C-4
[ 解説 ]
セメントモルタルによる外壁タイル張りにおいて、密着張り工法は、タイルを下地に塗り付けた張付けモルタルに押し付け、軟らかいうちに振動工具を用いて振動を与え、モルタルに埋め込むようにタイルを張り付ける工法である。
タイル張付け後、24時間以上経過した後、張付けモルタルの硬化を見計らって目地詰めを行い、目地ごてで目地深さをタイル厚さの 1/2以下に仕上げる。
3.フローリングボード張りにおいて、下張り用床板の上に接着剤を併用してフローリングボードを釘打ちで張り込む場合、下張り用床板は乱に継ぎ、継手部は根太心で突付けとし、 [ D ] mm程度の間隔で釘打ちとする。
フローリングボードは、所定の接着剤を下張り用床板に塗布し、通りよく敷き並べて押さえ、 [ E ] の付け根から隠し釘留めとする。
解答・解説
D-1、E-4
[ 解説 ]
フローリングボード張りにおいて、下張り用床板の上に接着剤を併用してフローリングボードを釘打ちで張り込む場合、下張り用床板は乱に継ぎ、継手部は根太心で突付けとし、 150mm程度の間隔で釘打ちとする。
フローリングボードは、所定の接着剤を下張り用床板に塗布し、通りよく敷き並べて押さえ、雄ざねの付け根から隠し釘留めとする。
4.押出成形セメント板工事において、外壁パネルの取付け方法は、縦張り工法及び横張り工法がある。
縦張り工法の場合、パネルは各段ごとに構造体に固定された下地鋼材で受け、パネルが [ F ] により層間変形に追従できるように、取付け金物を上下端部に正確に、かつ、堅固に取り付ける。
横張り工法の場合、パネルは積上げ枚数 3枚以下ごとに自重受け金物で受け、パネルがに [ G ] より層間変形に追従できるように、取付け金物を左右端部に正確に、かつ、堅固に取り付ける。
解答・解説
F-1、G-2
[ 解説 ]
押出成形セメント板工事において、外壁パネルの取付け方法は、縦張り工法及び横張り工法がある。
縦張り工法の場合、パネルは各段ごとに構造体に固定された下地鋼材で受け、パネルがロッキングにより層間変形に追従できるように、取付け金物を上下端部に正確に、かつ、堅固に取り付ける。
横張り工法の場合、パネルは積上げ枚数 3枚以下ごとに自重受け金物で受け、パネルがにスライドより層間変形に追従できるように、取付け金物を左右端部に正確に、かつ、堅固に取り付ける。
次の1.から4.の各記述において、[ ] に当てはまる最も適当な語句又は数値を、下の該当する枠内から1つ選びなさい。
1.アスファルト防水の密着工法において、平場部のアスファルトルーフィング類の張付けに先立ち、コンクリ−ト打継ぎ部は、幅50mm程度の絶縁用テープを張った上に、幅 [ @ ] mm以上の[ A ] ルーフィングを増張りする。
アスファルトルーフィング類の張付けは、空隙、気泡、しわ等が生じないよう均一に押し均して、下層に密着させる。
答え
@-4、A-2
[ 解答解説 ]
アスファルト防水の密着工法において、平場部のアスファルトルーフィング類の張付けに先立ち、コンクリートの打継ぎ箇所等で防水上不具合のある下地は、幅50mm程度の絶縁用テープを張り付け、その上に幅 300mm以上のストレッチルーフィングを増張りする。
アスファルトルーフィング類の張付けは、空隙、気泡、しわ等が生じないように均一に押し均して、下層に密着するように行う。
(公共建築工事標準仕様書建築工事編 9.2.4(4)(ア)(a)(b))
2.セメントモルタルによる壁タイル張りの工法において、 [ B ] は、張付けモルタルを下地面とタイル裏面の両方に塗ってタイルを張り付ける工法である。
タイルの張付けは、タイル張りに用いるハンマー等でタイル周辺からモルタルがはみ出すまで入念にたたき押し、 [ C ] に向かって張り進める。
張付けモルタルの1回の塗り付け面積は、2m2/人以内、かつ、60分以内に張り終える面積とし、1回のタイルを張り終わったら、張付けモルタルの硬化を見ながら、はみ出したモルタルを除去する。
答え
B-3、C-3
[ 解答解説 ]
改良圧着張りは、モルタル下地面に張付けモルタルを塗り、モルタルが軟らかいうちにタイル裏面にも同じ張付けモルタルを塗ってタイルを張付ける工法である。
ハンマー等でタイルを入念にたたき押し、1段ごとに上から下に向かって張り進める。
張付けモルタルの1回の塗り付け面積の限度は、張付けモルタルに触れると手に付く状態のままタイル張りが完了できることとし、2m2/人以内かつ、60分以内に梁おける面積とする。1回のタイルを張り終わったとき、モルタルの硬化の程度により、タイル周辺にはみ出しているモルタルを除去する。(公共建築工事標準仕様書建築工事編 11.2.6(3)(ウ)(a)(d))
3.金属屋根工事において、金属板葺の下葺にアスファルトルーフィングを用いる場合、野地面上に軒先と平行に敷き込み、隣接するアスファルトルーフィングを上下、左右とも重ねながら軒先から棟に向かって張り進める。アスファルトルーフィングの左右の重ねは、 [ D ] mm程度を標準とし、継ぎ目が相互に近接しないようにする。
アスファルトルーフィングの留付けは、ハンマー式タッカー等を用い、ステープルで野地板に固定する場合が多く、アスファルトルーフィングの重ね部分は[ E ] mm程度、その他の部分は必要に応じ900mm以内の間隔で留め付けるのが一般的である。
答え
D-4、E-2
[ 解答解説 ]
金属屋根工事において、金属板葺の下葺にアスファルトルーフィングを用いる場合、野地面上に軒先と平行に敷き込み、軒先から上へ向かって張る。上下(流れ方向)は100mm以上、左右(長手方向)は200mm以上重ね合わせる。なお、横方向の継目位置は重ねない。
留付けは留付け用釘又はステープルにより、重ね合せ部は間隔 300mm程度、その他は要所に留め付ける。(公共建築工事標準仕様書建築工事編 13.2.3(4)(ア)(a)(b))
4.塗装工事において、壁面を吹付け塗りとする場合、吹付けはエアスプレーやエアレススプレー等を用いて行う。
エアスプレーによる吹付けは、エアスプレーガンを塗り面から[ F ] cm程度離し、対象面に対し[ G ]に向け、毎秒30cm程度の一定の速度で平行に動かす。
塗料の噴霧は、一般に中央ほど密で周辺が粗になりやすいため、一列ごとに吹付け幅が約1/3ずつ重なるように吹き付ける。
答え
F-2、G-1
[ 解答解説 ]
塗装工事における吹付け塗りは、スプレーガンを塗装面から 30cm程度離した位置で、塗装面に対して直角に向け、平行に動かし塗料を噴霧する。噴霧された塗料は、一般に中央部ほど密になりがちで、周辺部が粗になりやすいため、一列ごとに吹付け幅が 1/3程度重なるように吹き付け、塗膜が均一になるようにする。(JASS 18)
次の1.から4.の各記述において、[ ] に当てはまる最も適当な語句又は数値を、下の該当する枠内から1つ選びなさい。
1.改質アスファルトシート防水トーチ工法において、改質アスファルトシートの張付けは、トーチバーナーで改質アスファルトシートの [ @ ]及び下地を均一にあぶり、 [ @ ]の改質アスファルトシートを溶融させながら均一に押し広げて密着させる。改質アスファルトシートの重ねは、2層の場合、上下の改質アスファルトシートの接合部が重ならないように張り付ける。
出隅及び入隅は、改質アスファルトシートの張付けに先立ち、幅 [ A ]mm程度の増張りを行う。
解答
@ (2)裏面、A (3)200
[ 解説 ]
改質アスファルトシート防水トーチ工法において、改質アスファルトシートの張付けは、トーチバーナーで改質アスファルトシートの裏面及び下地を均一にあぶり、裏面の改質アスファルトシートを溶融させながら均一に押し広げて密着させる。改質アスファルトシートの重ねは、2層の場合、上下の改質アスファルトシートの接合部が重ならないように張り付ける。
出隅及び入隅は、改質アスファルトシートの張付けに先立ち、幅200mm程度の増張りを行う。(公共建築工事標準仕様書)
2.セメントモルタルによるタイル張りにおいて、密着張りとする場合、タイルの張付けは、張付けモルタル塗付け後、タイル用振動機(ビブラート)を用い、タイル表面に振動を与え、タイル周辺からモルタルがはみ出すまで振動機を移動させながら、目違いのないよう通りよく張り付ける。
張付けモルタルは、2層に分けて塗り付けるものとし、1回の塗付け面積の限度は、2m2以下、かつ、 [ B ] 分以内に張り終える面積とする。また、タイル目地詰めは、タイル張付け後 [ C ]時間経過した後、張付けモルタルの硬化を見計らって行う。
解答
B (2)20、C (4)24
[ 解説 ]
セメントモルタルによるタイル張りにおいて、密着張りとする場合、張付けモルタルは、2層に分けて張り付けるものとし、1回の塗付け面積の限界は、2m2以下、かつ、20分以内に張り終える面積とする。
また、タイル目地詰めは、タイル張付け後24時間経過した後、張付けモルタルの硬化を見計らって行う。(公共建築工事標準仕様書)
3.軽量鉄骨天井下地において、鉄筋コンクリート造の場合、吊りボルトの取付けは、埋込みインサートにねじ込んで固定する。野縁の吊下げは、取り付けられた野縁受けに野縁を [ D ]で留め付ける。
平天井の場合、目の錯覚で天井面が下がって見えることがあるため、天井下地の中央部を基準レベルよりも吊り上げる方法が行われている。この方法を [ E ]といい、室内張りのスパンに対して1/500から1/1,000程度が適当とされている。
解答
D (3)クリップ、E (2)むくり
[ 解説 ]
軽量鉄骨天井下地において、鉄筋コンクリート造の場合、吊りボルトの取付けは、埋込みインサートにねじ込んで固定する。野縁の吊り下げは、取付けられた野縁受けに野縁をクリップで留め付ける。
平天井の場合、目の錯覚で天井が下がって見えることがあるため、天井下地の中央部を基準レベルよりも吊り上げる方法が行われている。この方法をむくりといい、室内張りのスパンに対して 1/500から 1/1000程度が適当であるとされている。
4.床カーペット敷きにおいて、 [ F ]カーペットをグリッパー工法で敷き込む場合、張り仕舞いは、ニーキッカー又はパワーストレッチャーを用い、カーペットを伸展しながらグリッパーに引っ掛け、端はステアツールを用いて溝に巻き込むように入れる。
グリッパーは、壁際からの隙間をカーペットの厚さの約 [ G ]とし、壁周辺に沿って均等にとり、釘又は接着剤で取り付ける。
解答
F (1)ウィルトン、G (3)2/3
[ 解説 ]
床カーペット敷きにおいて、ウィルトンカーペットをグリッパー工法で敷き込む場合、張り仕舞いは、ニーキッカー又はパワーストレッチャーを用い、カーペットを伸展しながらグリッパーに引っ掛け、端はステアツールを用いて溝に巻き込むように入れる。
グリッパーは、壁際からの隙間をカーペットの厚さの約2/3とし、壁周辺に沿って均等にとり、釘又は接着剤で取り付ける。
次の1.から4.の各記述において、下線部の語句又は数値が適当なものには○印を、不適当なものには適当な語句又は数値を記入しなさい。
1.アスファルト防水の密着工法において、平場のアスファルトルーフィング類の張付けに先立ち、コンクリート打継ぎ部は、幅50mm程度の絶縁用テープを張った上に幅@200mm以上のAストレッチルーフィングを増張りする。
アスファルトルーフィング類の張付けは、空隙、気泡、しわ等が生じないよう均一に押し均して下層に密着させる。
解答
@ 300
A ◯
[ 解説 ]
コンクリートの打継ぎ箇所等で防水上不具合のある下地は、幅50mm程度の絶縁用テープを張り付け、その上に幅 300mm以上のストレッチルーフィングを増張りする。(公共建築工事標準仕様書)
(建築工事監理指針)
2.金属製屋根折板葺における重ね型折板は、各山ごとにタイトフレームに固定ボルト締めとし、折板の流れ方向の重ね部を緊結するボルトの間隔は、B900mm程度とする。
棟の納まりについては、棟包みを設け、タイトフレームに固定ボルト等で取り付ける。折板のC水下には、先端部に雨水を止めるために止水面戸を設け、折板及び面戸に穴をあけないようポンチング等で固定する。
解答
B 600
C 水上
[ 解説 ]
重ね形の折板は各山ごとにタイトフレームに固定し、流れ方向の重ね部の緊結のボルト間隔は600mm程度とする。(公共建築工事標準仕様書)
折板葺の棟包みの水上側に、雨水を止めるための止水面戸を設ける。
3.軽量鉄骨壁下地において、コンクリートの床、梁下及びスラブ下に固定するランナーは、両端部から50mm内側をそれぞれ固定し、中間部はD1,800mm程度の間隔で固定する。
また、ランナーの継ぎ手はE重ね継ぎとし、ともに端部より50mm内側を打込みピンで固定する。打込みピンは、低速式びょう打銃による発射打込みびょうを用い、使用に当たっては、安全管理に十分注意する。
解答
D 900
E 突付け
[ 解説 ]
ランナーは、端部を押さえ、間隔900mm程度に打込みピン等で、床、梁下、スラブ下などに固定する。(公共建築工事標準仕様書)
ランナーの継手は突付け継ぎとし、端部より約50mm内側に固定する。
4.フローリングボード張りにおいて、下張り用合板の上に接着剤を併用してフローリングボードを釘打ちで張り込む場合、張込みに先立ち、フローリングボードの割り付けを行い、接着剤を下張り用合板に塗布し、通りよく敷きならべて押さえ、F雌ざねの付け根から隠し釘留めとする。
下張り用合板は、乱に継ぎ、継ぎ手部は根太心で突付けとしG150mm程度の間隔で釘打ちとする。
解答
F 雄ざね
G ◯
[ 解説 ]
フローリングボードを釘打ちで張り込む場合、雄ざねの付け根から隠し釘留めとする。
下張り用合板の留付け間隔は、継手部は150mm程度、中間部は200mm程度とする。(公共建築工事標準仕様書)
次の1.から4.の各記述において、下線部の語句又は数値が適当なものには○印を、不適当なものには適当な語句又は数値を記入しなさい。
1.鉄筋コンクリート造の外壁面をセメントモルタルによる磁器質タイル張りとする場合のタイル接着力試験は、夏季を除き、タイル施工後2週間以上経過してから行うのが一般的である。
また、タイル接着力試験では、試験体のタイルの目地部分をダイヤモンドカッターで@モルタル面まで切り込みを入れ、周囲と絶縁した後、引張試験を行い、引張接着強度と破壊状況を確認する。
なお、試験体のタイルの数は、100m2ごと及びその端数につき1個以上、かつ、全体でA2個以上とする。
解答
@ コンクリート
A 3
[ 解説 ]
鉄筋コンクリート造の外壁面をセメントモルタルによる磁気質タイル張りとする場合のタイル接着力試験は、夏季を除き、タイル施工後2週間以上経過してから行うのが一般的である。
また、タイル接着力試験では、試験体のタイルの目地部分をダイヤモンドカッターでコンクリート面まで切り込みを入れ、周囲と絶縁した後、引張試験を行い、引張接着強度と破壊状況を確認する。
なお、試験体のタイルの数は、100m2ごと及びその端数につき1個以上、かつ、全体で3個以上とする。
2.木工事において、製材を加工して内装部材に使用する場合、角材の両面を仕上げる時は、両面合せて5mm程度の削り代を見込んだB仕上がり寸法の製材を使用する。
また、敷居や鴨居に溝じゃくりを行う際に、溝じゃくりを行う面に木の表裏がある場合、木の性質として、C木裏側にそる傾向があるため、C木裏側に溝じゃくりを行う。
解答
B ひき立て
C 木表
[ 解説 ]
木工事において、製材を加工して内装部材に使用する場合、角材の両面を仕上げる時は、両面合わせて5mm程度の削り代を見込んでひき立て寸法の製材を使用する。
また、敷居や鴨居に溝じゃくりを行う際に、溝じゃくりを行う面に木の表裏がある場合、木の性質として、木表側にそる傾向があるがめ、木表側に溝じゃくりを行う。
3.JIS(日本工業規格/現日本産業規格)の建築用鋼製下地材を用いたせっこうボード壁下地の場合、スタッドは、スタッドの高さによる区分に応じたものを使用する。
また、せっこうボード1枚張りの壁の場合のスタッド間隔は、D450mm程度として上下ランナーに差し込み、半回転させて取り付ける。
なお、スタッドの建込み間隔の精度は、±E15mm以下として、せっこうボードを張り付ける。
解答
D 300
E 5
[ 解説 ]
JIS(日本工業規格/現日本産業規格)の建築用鋼製下地材を用いたせっこうボード壁下地の場合、スタッドは、スタッドの高さによる区分に応じたものを使用する。
また、せっこうボード1枚張りの壁の場合のスタッド間隔は、300mm程度として上下ランナーに差し込み、半回転させて取り付ける。
なお、スタッドの建込み間隔の精度は、±5mm以下として、せっこうボードを張り付ける。
4.塩化ビニル系床シートの熱溶接工法では、床シート張り付け後F12時間以上の接着剤の硬化時間を置き溶接作業にかかる。
また、床シートの溶接部は、床シート厚さの1/2 〜 2/3程度の深さでV字又はU字に溝を切り、熱溶接機を用いて床シートと溶接棒をG同時に溶融させて、余盛りができる程度に加圧しながら溶接する。
なお、余盛りは、溶接部が冷却した後に削り取る。
解答
F ◯
G ◯
[ 解説 ]
塩化ビニル系床シートの熱溶接工法では、床シート張り付け後12時間以上の接着剤の硬化時間を置き溶接作業にかかる。
また、床シートの溶接部は、床シート厚さの1/2 〜 2/3程度の深さでV字又はU字に溝を切り、熱溶接機を用いて床シートと溶接棒を同時に溶融させて、余盛りができる程度に加圧しながら溶接する。
なお、余盛りは、溶接部が冷却した後に削り取る。
次の1.から4.の各記述において、下線部の語句又は数値が適当なものには○印を、不適当なものには適当な語句又は数値を記入しなさい。
1.改質アスファルトシート防水トーチ工法・露出仕様の場合、改質アスファルトシート相互の接続部の重ね幅は、長手方向及び幅方向とも100mm以上とし、出隅及び入隅には、改質アスファルトシートの張付けに先立ち、幅@100mm程度の増張り用シートを張り付ける。
露出用改質アスファルトシートの幅方向の接合部などで、下側のシートの砂面に上側のシートを接合するときには、下側のシートの砂面をあぶって砂をA浮き上がらせるか、砂をかき取ってから、上側シートの裏面を十分にあぶって重ね合わせる。
解答
@ 200
A 沈める
[ 解説 ]
改質アスファルトシート防水トーチ工法・露出仕様の場合、出隅及び入隅には、改質アスファルトシートの張付けに先立ち、幅200mm程度の増張り用シートを張り付ける。露出用改質アスファルトシートの幅方向の接合部などで、下側のシートの砂面に上側のシートを接合するときには、下側のシートの砂面をあぶって砂を沈めるか、砂をかき取ってから、上側シートの裏面を十分にあぶって重ね合わせる。
2.有機系接着剤による外壁陶磁器質タイル張りにおいては、タイルと接着剤の接着状況を、張付け作業の途中に確認するとよい。
作業の途中に、張り付けた直後のタイルを1枚はがしてみて、タイル裏面に対して接着剤がB 40%以上の部分に接着しており、かつ、タイル裏のC全面に均等に接着していることを確認した後、次のタイルの張付け作業にかかる。
解答
B 60
C ◯
[ 解説 ]
有機系接着剤による外壁陶磁器質タイル張りにおいては、作業の途中に、張り付けた直後のタイルを1枚はがしてみて、タイル裏面に対して接着剤が60%以上の部分に接着しており、かつ、タイル裏の全面に均等に接着していることを確認した後、次のタイルの張付け作業にかかる。
3.重ね形折板を用いた折板葺においては、折板をタイトフレームに固定した後、折板の重ね部をD 900mm程度の間隔で緊結ボルト止めを行う。
軒先の水切れを良くするためにE雨垂れを付ける場合は、つかみ箸等で軒先先端の溝部分を15°程度折り下げる。
解答
D 600
E 尾垂れ
[ 解説 ]
重ね形折板を用いた折板葺においては、折板をタイトフレームに固定した後、折板の重ね部を600mm程度の間隔で緊結ボルト止めを行う。軒先の水切れを良くするために尾垂れを付ける場合は、つかみ箸等で軒先先端の溝部分を15°程度折り下げる。
折板屋根の尾垂れ
4.軽量鉄骨天井下地の水平精度は、一般に、基準レベルに対して±F10mm以下、水平距離3mに対して±3mm以下程度とされている。
平らな天井の場合、目の錯覚で中央部が下がって見えることがある。そのため、天井の中央部を基準レベルよりも吊り上げる方法が行われている。この方法をGそりといい、室内天井張りのスパンに対して1/500から1/1,000 程度が適当とされている。
解答
F ◯
G むくり
[ 解説 ]
軽量鉄骨天井下地の水平精度は、一般に、基準レベルに対して±10mm以下、水平距離3mに対して±3mm以下程度とされている。平らな天井の場合、目の錯覚で中央部が下がって見えることがある。そのため、天井の中央部を基準レベルよりも吊り上げる。この方法をむくりという。