令和元年度 2級建築施工管理技術検定
実地試験 解答・解説
問題3
鉄骨造3階建て事務所ビルの建設工事における右の工程表と出来高表に関し、次の1.から4.の問いに答えなさい。
工程表は、工事着手時点のものであり、予定出来高曲線を破線で表示している。
また、出来高表は、4月末時点のものを示している。
ただし、工程表には、外壁工事における押出成形セメント板取付けの工程は未記入であり、出来高表には、総工事金額の月別出来高及び押出成形セメント板の出来高は記載していない。
[ 工事概要 ]
用 途:事務所
構造・規模:鉄骨造 地上3階建て 延べ面積470m2
地 業:既製コンクリート杭
山 留 め:自立山留め
鉄骨工事 :建方は、移動式クレーンで行う。
耐火被覆は、耐火材巻付け工法、外周部は合成工法
仕 上 げ:屋根は、アスファルト露出断熱防水
外壁は、押出成形セメント板(ECP)張り、耐候性塗料塗り
内装は、壁、天井は軽量鉄骨下地せっこうボード張り
床はOAフロアー、タイルカーペット仕上げ
用 途:事務所
構造・規模:鉄骨造 地上3階建て 延べ面積470m2
地 業:既製コンクリート杭
山 留 め:自立山留め
鉄骨工事 :建方は、移動式クレーンで行う。
耐火被覆は、耐火材巻付け工法、外周部は合成工法
仕 上 げ:屋根は、アスファルト露出断熱防水
外壁は、押出成形セメント板(ECP)張り、耐候性塗料塗り
内装は、壁、天井は軽量鉄骨下地せっこうボード張り
床はOAフロアー、タイルカーペット仕上げ
工程表
出来高表
1.工程表の鉄骨工事のAに該当する作業名を記入しなさい。
解答
アンカーボルト設置
[ 解説 ]
鉄骨工事の工程は、
A → 鉄骨建て方・本締め → デッキプレート敷き → スタッド溶接 → 耐火被覆となっており、Aに該当する作業名はアンカーボルト設置と考えられる。
2.外壁工事の押出成形セメント板取付け終了日を月次と旬日で定めて記入しなさい。
ただし、解答の旬日は、上旬、中旬、下旬とする。
解答
3月下旬
[ 解説 ]
押出成形セメント板取付けは、防水工事の外部シール及び建具工事の外部サッシ取付け(ガラス共)前に完了している必要がある。したがって、押出成形セメント板取付けの終了日は 3月下旬が適当と判断できる。なお、押出成形セメント板取付け開始日は、鉄筋・型枠コンクリート工事のRF床が終了する3月中旬が適当と考えられる。
3.出来高表から、2月末までの完成出来高の累計を金額で記入しなさい。
解答
1,950万円
[ 解説 ]
出来高表には、外壁工事の押出成形セメント板取付け工事の工事金額が抜けているので、工事金額を入れる必要がある。押出成形セメント板取付工事の工事金額は、次式で算定される。
押出成形セメント板取付工事の工事金額
= 外壁工事の工事金額 – 外壁工事の4月の工事金額
= 600万 – 100万 = 500万
上記金額を外壁工事の3月の予定及び実績の部分に入れ、各月の総工事金額を算定すると次表のようになる。
また、各月ごとの累計は表の下のとおりである。
2月末までの完成出来高の累計は、下記表の2月の累計実績 1,950万円となる。
4.出来高表から、総工事金額に対する4月末までの完成出来高の累計をパーセントで記入しなさい。
解答
70%
[ 解説 ]
総工事金額に対する 4月末までの完成出来高の累計のパーセントは、次式で算定される。
総工事金額に対する4月末までの完成出来高の累計のパーセント
= 4月度の累計(実績)/ 総工事金額 × 100
= 5,250/7,500 × 100
= 70%
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