2023年09月25日
2級建築施工管理技士 第二次検定(実地)の攻略 問題1 経験記述 H29〜H25年
問題1 経験記述の攻略
問題1
あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、工程管理を行った工事を1つ選び、工事概要を具体的に記入した上で、次の 1.から 2.の問いに答えなさい。
なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。
イ.工 事 名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積(又は施工数量)、
主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、主な改修内容、施工数量(又は建物規模)
ニ.工 期 (年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
へ.業 務 内 容
1.工事概要であげた工事であなたが担当した工種において、工期に遅れることのないよう工程を管理するうえで、次の@からBの各項目の手配や配置をする際、あなたがどのようなことに留意したのか、留意した内容と着目した理由を、工種名をあげてそれぞれ具体的に記述しなさい。
ただし、留意した内容が同一のものは不可とする。また、工程管理以外の品質管理、安全管理、コストのみについて記述したものも不可とする。
なお、工種名については、同一の工種名でなくてもよい。
[項目]
@ 材 料 (本工事材料、仮設材料)
A 工事用機械・器具・設備
B 作業員 (交通誘導警備員は除く)
解答試案
@ -1
材料 (本工事材料、仮設材料)
工種名:鉄筋工事
留意した内容:
工程に遅れを発生させないため、配筋の工期短縮を図る。
着目した理由:
圧接継手は雨天時に施工の制約があるので、圧接継手を機械式継手に変更した。
@ - 2
材料 (本工事材料、仮設材料)
工種名:外壁石張り工事
留意した内容:
工程に遅れを発生させないため、外壁石張り工事の工期短縮を図る。
着目した理由:
湿式石張り工事を乾式石張り工事への変更を可能とした。
A-1
工事用機械・器具・設備
工種名:仮設工事(足場)
留意した内容:
現場で足場材料を組み上げる時間的余裕がない中、工期遅れを防止。
着目した理由:
ストックヤードで足場材を組立て、現場では運搬用トラックの荷台から直接重機で荷取りし、つり上げて取付けた。
A-2
工事用機械・器具・設備
工種名:揚重工事
留意した内容:
単位時間当たりの揚荷重を増大し、工期が遅れるのを防止した。
着目した理由:
2台配置の揚荷装置を1台の大型揚重装置に変更した。
B-1
作業員 (交通誘導警備員は除く)
工種名:内装工事
留意した内容:
効率的な作業時間確保のため、作業員に整理整頓、常時点検を実施させて、資材の不足を防止する。
着目した理由:
資材が不足すると、材料の現場搬入待ちとなり、関連業種の待機時間が長くなり、作業が進まず工程が遅れ、非効率的である。
B-2
作業員 (交通誘導警備員は除く)
工種名:木工事
留意した内容:
工場内生産品の間仕切り壁に変更し、造作大工の手間を省略化して工期短縮をはかった。
着目した理由:
内部間仕切り壁の品質が均一に保たれ、作業員の技量によるばらつきがなくなるため品質が確保できる。
2.工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、あなたの今日までの建築工事の経験に照らし、工期を短縮するための有効な方法や手段を 2つ具体的に記述しなさい。また、それらがもたらす工期短縮以外の工事への良い影響を、それぞれ具体的に記述しなさい。
ただし、有効な方法や手段が同一のもの及び 1.の留意した内容と同一のものは不可とする。
解答試案
工程短縮に有効な方法や手段及び良い影響
@有効な方法や手段:
柱、梁材の鉄筋加工を現場加工から、工場加工に変更し現場加工時間を短縮する。
良い影響:
加工条件が安定し、作業性が良いので、製品の品質が向上する。
A有効な方法や手段:
関連業種を含めた施工検討会議を開催し、施工上の課題を事前に洗い出し、手戻りを無くし、結果工期を短縮する。
良い影響:
業者間のコミュニケーションが活発になり、安全管理にも好結果となる。
B有効な方法や手段:
柱、梁材を在来のコンクリートから、工場製作のプレキャストコンクリートに変更して工期短縮をはかる。
良い影響:
認定工場で製作するため、加工条件が安定し、作業性が良いので、製品の品質が向上する。
問題1
あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、事前に施工の計画を行った工事を 1 つ選び、工事概要を具体的に記入したうえで、次の 1.から 2.の問いに答えなさい。
なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。
イ.工 事 名
ロ.工 事 場 所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積(又は施工数量)、
主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、主な改修内容、施工数量(又は建物規模)
ニ.工 期 (年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
へ.業 務 内 容
1. 工事概要であげた工事で、あなたが担当した工種において、次の項目の中から異なる項目を 3つ 選び、施工に当たり事前に検討したこととその結果行ったこと、何故そうしたのかその理由を、工種名をあげて具体的に記述しなさい。
ただし、「事前に検討したこととその結果行ったこと」については、同じ内容を記述したもの又はコストについてのみ記述したものは不可とする。
なお、工種名については、同一の工種名でなくてもよい。
[項目]
「施工方法又は作業方法」
「資材の搬入又は荷揚げの方法」
「資材の保管又は仮置きの方法」
「作業床又は足場の設置」
「施工中又は施工後の養生の方法」(安全に関する養生は除く)
「施工方法又は作業方法」 解答試案
工種名:建方工事(組立)
事前に検討したこと:天候の影響が少なく、底騒音、低振動の工法
その結果行ったこと:RC工法を取りやめ、柱、梁、外壁をPC化して施工した。
その理由:計画建物に隣接建物がほぼ接しており、かつ短工期であるため。
「資材の搬入又は荷揚げの方法」 解答試案
工種名:建て方工事(荷取)
事前に検討したこと:敷地いっぱいに計画建物が建築予定であり、資材搬入が厳しい状況下での荷取方法
その結果行ったこと:PC部材の荷取を運搬車両上で行い、荷卸しせずにクレーンで揚重した。
その理由:搬入したPC部材を荷卸しする場所がなかったため。
「資材の保管又は仮置きの方法」 解答試案
工種名:仮設工事
事前に検討したこと:出来上がった躯体部分を保管場所、仮置き場として活用すること。
その結果行ったこと:現場内を整理整頓し作業用の通路等を除き、保管仮置き場を確保した。
その理由:作業に必要な資材、設備機器、器具などの置場の確保が必要であったため。
「作業床又は足場の設置」 解答試案
工種名:仮設工事(足場・作業床)
事前に検討したこと:足場設置が困難な中での、外装工事タイル張りの方法。
その結果行ったこと:無足場工法とし、PC作成時に打込みタイルとし工場製作とした。
その理由:計画建物が敷地いっぱいに計画され、隣接建物との隙間が狭小であったため。
「施工中又は施工後の養生の方法」 解答試案
工種名:コンクリート工事
事前に検討したこと:地中梁コンクリート打設中の寒中コンクリート対応。
その結果行ったこと:コンクリート打設後のシート養生、ジェットヒーターを稼働した。
その理由:コンクリート打設後の外気温が低くなる可能性があったため。
2. 工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、次の項目の中から 2 つ選び、あなたの今日までの工事経験に照らして、検討すべき事項とその理由及び対応策を、工種名をあげて具体的に記述しなさい。
ただし、解答はそれぞれ異なる内容の記述とし、1.の解答とも重複しないものとする。
[項目]
「品質低下の防止」
「工程遅延の防止」
「公衆災害の防止」
「品質低下の防止」 解答試案
工種名:プレキャストコンクリート工事
検討すべき事項:PC製作時、運搬時に生じる欠損、ひび割れた製品の搬入取付の防止。
その理由:PC部材の欠損部、ひび割れ部分からの漏水、錆発生など品質が低下するため。
対応策:PC製作出荷時、現場搬入時の製品検査を適切に行い、不具合を修正する。
「工程遅延の防止」 解答試案
工種名:現場管理(工程調整)
検討すべき事項:各工種担当者との工程調整の方法、参加者など。
その理由:工程の遅延は、各工種の調整不足による誤った施工手順等により発生するから。
対応策:詳細な工程表による打ち合わせを行い。各工種間の協力関係を構築する。
「公衆災害の防止」 解答試案
工種名:仮設工事(足場)
検討すべき事項:外壁設置時に発生するボルト等の飛来落下物による公衆災害を防止する方法。
その理由:飛来落下物の多くは、通行人等に落下衝突すれば重篤な災害になるため。
対応策:敷地外に落下物が出ないように、外壁周囲をメッシュシートで覆った上にあさがおを設置した。
問題1
あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、品質管理を行った工事を1つ選び、工事概要を具体的に記入したうえで、次の 1.から 2.の問いに答えなさい。
なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物にかかる工事とし、建築設備工事を除くものとする。
イ.工事名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積(又は施工数量)、
主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、主な改修内容、施工数量(又は建物規模)
ニ.工 期 (年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
ヘ.業 務 内 容
1. 工事概要であげた工事で、あなたが実際に担当した工種において、その工事を施工するにあたり、施工の品質低下を防止するため、特に留意したことと何故それに留意したのかその理由及びあなたが実際に行った対策を、工種名をあげて 3 つ具体的に記述しなさい。
ただし、「設計図どおり施工した。」など施工にあたり行ったことが具体的に記述されていないものや、品質以外の工程管理、安全管理などについての記述は不可とする。
なお、工種名については、同一の工種名でなくてもよい。
解答試案
施工の品質低下を防止するために留意したこと、
その理由及び実際に行った対策とその工種名
例1)
工種名:場所打ちコンクリート杭工事
留意したこと:杭長(支持層貫入 1dかつ1m)以上の確保(d=杭径)
理由:杭長が不足し杭が支持層に達していいないと、杭支持力が低減するため。
実際に行った対策:
・支持層と杭掘削長の確認
・アースドリルの先端トルク値及び掘削長の確認
・ドリル先端付着土とボーリング標本の照合確認
・スライム処理後検尺テープによる掘削長計測
例2)
工種名:鉄筋工事
留意したこと:ガス圧接の品質確保
理由:鉄筋継手部が不良の場合、構造耐力が保てないため。
実際に行った対策:
圧接部位に適合する圧接技術有資格者による圧接と行うとともに、技量付加試験を行った。
例3)
工種名:コンクリート工事
留意したこと:密実なコンクリートの確保
理由:コールドジョイントやじゃんか等は耐久性低下や強度不足となるため。
実際に行った対策:
コンクリート打設を連続して行うと同時に、バイブレーターを用い適切な人数の作業員を配置した。
例4)
工種名:アスファルト防水工事
留意したこと:ルーフィングシートの着実な施工(重ねしろ100mm以上の確保)
理由:施工不良に伴う施工後の漏水防止ため。
実際に行った対策:
アスファルトルーフィングの継ぎ目(縦、横とも)を確実に100mm以上の重ね合わせること、併せてドレイン回りでは増し張りを確認した。24時間以上、水張り試験を行った。
例5)
工種名:タイル工事
留意したこと:剥落防止
理由:外壁タイルの剥落による第三者災害の防止のため。
実際に行った対策:
密着張りの張付けモルタルは、1回当たりの塗り付け面積を2m2以内とし、ヴィブラートをかけ、モルタルがタイル厚さの1/2以上はみ出るまでの施工を確認した。
例6)
工種名:内装工事(長尺シート張り)
留意したこと:適切な継ぎ目処理による平たん性の確保
理由:床シートに凹凸があると、歩行の支障や汚れの原因となるため。
実際に行った対策:
長尺シートの継ぎ目部は、ビードを盛り上げて溶接し、冷却後平滑に削り取るのを確認した。
2. 工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、品質の良い建物を造るために品質管理の担当者として、工事現場においてどのような品質管理を行ったらよいと考えるか、品質管理体制、手順又はツールなど品質管理の方法とそう考える理由を、2 つ具体的に記述しなさい。
ただし、2つの解答はそれぞれ異なる内容の記述とし、また、上記1.の「実際に行った対策」と同じ内容の記述は不可とする。
解答試案
品質管理の方法とそう考える理由
例1)
品質管理の方法:
設計図書の内容を十分に理解した上で、施工計画書、各種施工要領書の作製を行い、それに基づいいた確実な施工を実施する。
理 由:
施工計画書、施工要領書により、品質管理目標や施工手順が明確化され、作業員に説明する際にも理解が得られやすくなり、施工品質の確保、向上につながる。
例2)
品質管理の方法:
施工者の定めた品質管理基準により施工し、施工後は品質を目視、試験等で確認する。
理 由:
品質管理基準をもとに工程ごとに具体的目標を明示して施工することで、良好な品質が確保できると考えたため。
例3)
品質管理の方法:
作業員用に工程ごとの品質基準を作成し、毎日の打ち合わせ時に確認することを徹底する。
理 由:
当日の作業での品質基準を目標に、作業が進み、品質を確保することができる。
例4)
品質管理の方法:
重要工程については、QC工程表を作成し、実施する。
理 由:
管理項目、管理値、注意事項、検査方法等を明示することにより、明確な作業を実施することができ、良好な品質を確保することができる。
例5)
品質管理の方法:
重要な工事については、重点管理項目を設定して、重点管理を実施する。
理 由:
管理項目、管理値、注意事項、検査方法等を明示することにより、明確な作業を実施することができ、良好な品質を確保することができる。
問題1
あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、工程管理を行った工事を1つ選び、下記の工事概要を具体的に記入した上で、次の1.から2.の問いに答えなさい。
なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とする。ただし、建築設備工事を除く。
イ.工事名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積又は施工数量、
主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、主な改修内容、施工数量又は建物規模
ニ.工期(年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
ヘ.業務内容
解答試案
[ 工事概要 ]
イ.工事名 ◯◯伏見丹波橋計画
(プロジェクト名称を記載する)
ロ.工事場所 京都府京都市伏見区丹波橋○丁目△番地
(正確な住所を都道府県名から記載する)
ハ.工事の内容
建物用途:共同住宅
(建築基準法でいう用途を記載する。× マンション)
構造:鉄筋コンクリート造
(RC造などと略さずに鉄筋コンクリート造と記載する)
階数:地上7階建、地下1階
延べ面積:16,605.59 m2
主な外部仕上げ:タイル張り
主要室の内部仕上げ:床 フローリング張り
壁・天井 ビニルクロス張り
ニ.工期:平成18年6月〜平成19年11月
(できるだけ最近の物件がよい)
ホ.あなたの立場:設計監理
(主には、現場主任などであるが、
設計監理、工事監理などでも正確に記載する)
ヘ.業務内容:品質監理
(主には、施工管理、品質管理、工事総合管理であるが、
設計者、工事監理者は、品質監理等、工事に際して実際に行った内容を記載する)
1.工事概要であげた工事のうち、あなたが担当した工種において、与えられた工期内にその工事を完成させるため、工事の着手前に着目した工期を遅延させる要因とその理由、及び遅延させないために実施した内容を工種名(鉄骨工事、タイル工事など)とともに3つ、それぞれ具体的に記述しなさい。
ただし、実施した内容の記述が同一のもの及び工程管理以外の品質管理、安全管理、コストのみについての記述は不可とする。なお、工種名については同一の工種名でなくてもよい。
解答試案
@
工種名:コンクリート工事
工事の着手前に着目した工期を遅延させる要因とその理由:
前面道路幅員が狭い上に通学路であるので、工事用車両の通行制限時間があり、かつ大型車両のすれ違い通行が困難であるため、建設資材の搬入や搬出に通常よりも時間がかかる。
遅延させないために実施した内容:
生コンクリート打設時に地元の住民、警察と綿密に打ち合わせを行い、交通誘導員を現場出入口以外にも道路の要所に配置し、通行車両、通行人の誘導をスムーズに行い、予定打設数量を確実にした。
A
工種名:鉄筋工事
工事の着手前に着目した工期を遅延させる要因とその理由:
敷地が狭く、余裕がない。ストックヤードや材料加工用スペースが少なく、あらかじめ現場内に次工程の資材の準備ができない。
遅延させないために実施した内容:
現場加工を行わず、柱、梁の鉄筋加工は全て工場加工とし、搬入時には荷卸しをせず、トラック荷台で製品点検後そのままクレーンにて取り付けを行なった。
B
工種名:鉄筋工事
工事の着手前に着目した工期を遅延させる要因とその理由:
鉄筋工事の溶接継手は雨天等の影響が大きく、雨天時には中止せざるを得ない場合がある。
遅延させないために実施した内容:
鉄筋の継手に機械式継手を採用し、雨天による施工中止の影響のないものとした。
2.工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、あなたの今日までの建築工事の経験を踏まえて工期を短縮するための合理化の方法とそれが工期短縮となる理由について工種名とともに2つ具体的に記述しなさい。また、その合理化の方法を行うことにより派生する効果についてそれぞれ具体的に記述しなさい。
ただし、工期を短縮するための合理化の方法については上記1の実施した内容と同一の記述は不可とする。なお、派生する効果については、工期短縮以外の品質面、安全面、コスト面、環境面などの観点からの記述とする。また、工種名については同一の工種名でなくてもよい。
解答試案
@
工種名:鉄筋コンクリート工事
合理化の方法:
現場打設のコンクリート部材をPC化を行う。
工期短縮となる理由:
雨天の影響に関わりなく製作できるので、工期を短縮することができる。
派生する効果:
工場製作とすることにより、安定した品質も確保できる。
A
工種名:型枠工事
合理化の方法:
スラブの合板型枠をフラットデッキスラブに変更する。
工期短縮となる理由:
型枠脱型の手間が省略でき、配筋工事の現場での作業量も少なくできるので、工期短縮することができる。
派生する効果:
合板型枠の切断加工に伴う端材や木くずの発生がなくなるので、建設副産物の発生抑制にもつながる。
問題1
あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、事前に施工の計画を行った工事を1つ選び、下記の工事概要を具体的に記入した上で、次の問いに答えなさい。
なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とする。ただし、建築設備工事を除く。
イ.工事名
ロ.工 事 場 所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積又は施工数量、
主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、主な改修内容、施工数量又は建物規模
ニ.工 期 (年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
ヘ.業 務 内 容
1. 工事概要であげた工事で、あなたが担当した工種において、施工にあたり事前に検討したことを次の項目の中から 3つ選び、事前に検討し実際に行ったことと何故そうしたのかその理由を、工種名をあげて、それぞれについて具体的に記述しなさい。
なお、工種名については、同一の工種名でなくてもよい。
ただし、「事前に検討し実際に行ったこと」の記述内容が、同一のもの及びコストについてのみ記述したものは不可とする。
[ 項目 ]
「施工方法」
「資材の搬入又は仮置きの方法」
「資材の揚重の方法」
「作業床又は足場の設置」
「施工中又は施工後の養生の方法」 (労働者の安全に関する養生を除く。)
「試験又は検査の方法と実施の時期」
「他の関連工事との調整」
「施工方法」解答試案
工種名:鉄筋工事
検討し行ったこと:
悪天候が予想されたため、ガス圧接継手を機械式継手に変更した。
理 由:
機械式継手は、雨、風など悪天候による影響は受けにくく、予定されている工期を順守できるため。
「資材の搬入又は仮置きの方法」解答試案
工種名:型枠工事
検討し行ったこと:
敷地が狭小なため、柱、梁の型枠は、工場で組み立てて現場に搬入した。
理 由:
敷地の有効利用と現場での省力化による工期短縮のため。
「資材の揚重の方法」解答試案
工種名:鉄骨工事
検討し行ったこと:
本締めが終了した1節目の床最上部デッキプレート敷き込み作業を急ぎ、2節目の鉄骨建方の上下作業の安全行動の防止をした。
理 由:
上下作業になってしまうため、どちらかの作業を中止せざるを得なくなり、効率が悪くなる。安全確保、工期短縮のため。
「作業床又は足場の設置」解答試案
工種名:コンクリート工事
検討し行ったこと:
高い壁の中間に作業足場を設置した。
理 由:
壁のコンクリート打設において、壁のたたき、壁のバイブレータを確実に行い、じゃんかを防ぐため。
「施工中又は施工後の養生の方法」解答試案
工種名:コンクリート工事
検討し行ったこと:
夏場の施工のため、コンクリート打設後、自動散水装置を設置して5日間は、コンクリート表面に湿潤に保った。
理 由:
コンクリート強度は硬化初期の養生が特に重要であり、特に夏期や風の強い日に施工した床スラブ・ひさし等薄い部材ではコンクリートが急速に乾燥するため。
「試験又は検査の方法と実施の時期」解答試案
工種名:アスファルト防水工事
検討し行ったこと:
防水下地コンクリートの表面が平坦で突起物が完全に撤去されていることを管理者と同時に確認する体制とした。
理 由:
不十分な下地状態では、防水性能が確保できないため。
「他の関連工事との調整」解答試案
工種名:タイル工事
検討し行ったこと:
外壁タイル張りは、前面道路を先行して早期に外部足場を解体し、接着試験などはゴンドラで行うこととした。
理 由:
前面道路側の埋設物、外構工事の期間を十分の確保するため。
2. 工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、事前に検討し計画した施工方法や作業手順を作業員に周知徹底するためには、どのようにしたら よいと考えるか、周知徹底するための方法と実行されているか確認する方法について、工種名又は 作業名をあげて 2つ具体的に記述しなさい。
ただし、それぞれの解答は異なる内容の記述とする。
周知徹底するための方法と確認する方法 解答試案
@鉄筋工事
周知徹底方法:
職長が、毎日作業前に行われる朝礼において、その日に作業を行うガス圧接の施工方法や管理の方法など重点項目について説明し周知徹底を図る。
確認方法:
ガス圧接完了後の検査に立会い、判定基準を満たしているかを確認する。
A塗装工事
周知徹底方法:
試験施工の見本を製作して、工事打ち合わせの際に要求される品質を確認させ、具体的な施工方法や管理方法を指示する。
確認方法:
各工程完了時に現場確認を行い、管理項目を満足しているか確認する。
-
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