2024年01月26日
癌治療に有効な笑い療法
がん治療や予防に役立つ免疫力を増強させる方法として、笑い療法というのがあった。
その原理は、楽しいことや笑いがあると免疫細胞が活性化されて、がん細胞が発生しても
ナチュラルキラー細胞という免疫細胞が小さいうちにがん細胞を捕食して、がんになるのを防ぐためだ。
以前の記事で記載した通り、脳の働きと免疫力には大きな相関関係があることは述べたとおりである。
笑い療法のヒントになったことは、あるアメリカ人が重い膠原病に罹患し、医師からは
ほぼ治癒は不能と告げられたが、ある本に、悲観的なマイナス感情を抱くと病状が悪化するという内容が書かれており、
笑うことを続けたところ、病状が急激に改善し、数か月で完治してしまったという事実である。
日本では倉敷病院でがん患者に笑い療法を取り入れて効果を得ていることが紹介されていた。
実験結果では、人為的でも笑ったり、心から笑うことをすると、顔面の筋肉が笑っているという信号を、
脳の視床下部や大脳辺縁系に伝え、ホルモン分泌や免疫細胞の活性が高まることが証明されたということだった。
特にがん細胞の増殖を抑制するナチュラルキラー細胞という免疫細胞が活性化することが明らかになっていた。
これを顔面フィードバック効果というらしい。このことはその当時の大阪大学の精神科の教授や奈良女子大などの教授が立証している。
私は自分で言うのも恥ずかしいが、真面目すぎてあまり笑わない人間である。
それが、自分の弱点で病気の根源だったのかもしれないと気づいた。
また、上記の大学の先生曰く、笑うというのは人と一部のサルにのみみられるもので、
赤ちゃんが笑うのは本能的に、笑うことで自分を保護して育ててもらうためではないかと言っている。
そういえば、脳科学の分野では人の場合、人種が違っても、笑うという感情にだけ反応する神経細胞が
存在することが確認されている。
真面目で勤勉なことはよいことかもしれないが、例えば仕事でも私生活でも、人を笑わせたり、
自分も大いに笑うことは精神の健康だけでなく、体の健康にもよいことといえそうだ。
私は笑点などの面白い落語が好きなので、そのようなことで笑おうと思う。
これから、笑うことと、人の気分をよくするユーモアな人間を目指しつつ、管理職を楽しみたいと考えている。
2023年11月13日
ストレス耐性の強弱は脳内の扁桃体と関係あり
私は過去に脳科学について、かなり学習を重ねた人間なので
ストレス時の反応を脳科学にもとづいてその根拠を調べてみた。
すると、最近の研究ではストレスは脳内の偏桃体の感受性と遺伝が関係していることがわかった。
扁桃体は脳内の深部の海馬傍回に位置する小さい脳の組織の一部である。
また、扁桃体は不安という人の感情に関係していることも記載されている。
偏桃体といえば、好きか嫌いかを判断する脳の一部である以外に
ストレス耐性と関係していることは知られている。
遺伝的素因と成長期における神経ネットーワーク形成と神経伝達物質の分泌特性に個人差があり、
それがストレス耐性の強弱に関係していると考えられる。
2023年08月05日
サプリメントは激安品はだめだと思う
激安ショップで青魚成分のDHAや目の疲れに効くアントシアニンが売られている。
私はこの間まで、ドラックストアで正規品のそれらを2日に1回程度飲んでいる中で
物忘れや仕事での集中力、目の疲れなどに一定の効果があると思っていた。
ところが最近激安ショップで売られているもでも同様の効果があるのではと思って購入して7日ほど試したが効果は感じられず、
逆に下痢するなど(偶然かもしれないが)で、激安ショップのものはだめな製品ではと悟った。
やっぱりサプリメントは多少高くともドラックストアで購入すべきだと思った。
もし、人によっては最初から激安ショップでいろいろなサプリメントやミネラルを購入して
効果を感じなかったら、サプリメントやミネラルは何も必要ないと誤った認識をしてしまう可能性があると思う。
体調不良でも医師のほとんどが食生活での栄養、人が体内で合成できず食事でしか摂取できない
必須アミノ酸、タンパク質、必要なビタミンやミネラルなどを調剤薬局で処方することは少ない。
よって、医者では医療保険がきく厚生労働省が認可した薬のみを調剤薬局で処方することがほとんどだと思う。
今のような暑い時期はビタミンB1、B2やB12、B6、Cが特に不足しがちである
これらのビタミンが体内で少なくなると代謝が悪くなり、体内の糖分をエネルギーに変える効率が低下し
体がだるくなったり、体が凝ったり、やる気低下やうつ状態、ストレス耐性低下、
胃腸障害や睡眠障害などさまざまな自律神経失調症状を呈することが多くなる。
ビタミンB1が不足すると最終的にかっけで心停止して亡くなることは有名だが、
暑い時期の体調不良は、汗でミネラルが外に出やすく、ビタミンやミネラルが消費されやすいので
食べ物やサプリメントで補給を考えよう。
安物のビタミンやミネラルは控たほうがよいと思う。
2023年04月02日
ストレスと関連性が高い病気
私は昨年から若いころに購入した本や最近購入した脳科学分野の専門書を時間さえあれば
見落としや忘れていることがないか再度読み直している。
その中で、ストレスと病気との相関関係を取り上げたいと思う。
なぜ、最近の私の記事はストレスに関連したものが多いのかといえば、
まず第一に私も仕事での過剰ストレスを原因とした体調不良に悩まされてきたため(特にここ10年)、
数年前に50人以上の従業者の企業ではストレステストが義務付けとなった。
それは国としても仕事とストレス疾患に相関関係があることを認めたことであると考えられる。
ストレス疾患に罹患すると多くの場合働けなくなるため、本人の家庭や生活も不幸になるだけでなく、
労働生産性の低下、社会保障費のうち国家予算の多くを占める社会保険料などの医療費がかさむためと思われる。
ストレス疾患というと普通の人はうつ病や心身症などの精神神経疾患が代表だと思われがちだが、
実は多くの疾患になりやすいことがもうすでに20年以上前の本に記載されていた。
20年以上前はストレスとの相関関係が大きな疾患として、以下が挙げられていた。
1、気管支喘息
2、アトピー性皮膚炎
3、慢性関節リウマチ
4、潰瘍性大腸炎(頻繁な腹痛下痢症状)
5、甲状腺機能亢進症
6、消化器性潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、胃痛など)
7、本態性高血圧
ところが最近になり私が脳科学を学習した中で挙げると、
上記の7つ以外にありとあらゆる多くの疾患と関係することが分かってきた。
それは
1、うつ病、神経症
2、自律神経失調症
3、糖尿病(高血糖症)
4、腰痛や慢性痛などの疼痛系疾患
5、心臓疾患
6、アレルギー
7、不眠症
8、頭痛
9、めまい等耳疾患
10、拒食症、過食症
なぜ、多くの疾患と関係するかといえば、内臓を例にとるとすべての内臓は自律神経の支配で動いており、
自律神経は脊髄の中に集約され、それが延髄、中脳、視床下部、視床、大脳辺縁系、大脳の働きの影響をうけているからである。
脊髄というと運動神経束を収納しているイメージだが、自律神経をも収納しているのである。
なので、ストレスによって心に強い負の作用が生じると、自律神経やホルモン分泌のアンバランスが生じ、
それが急激だったり長く続くと神経同士の働きの協調性が失われ体調不良や様々な内臓疾患として現れるわけである。
まさに、現代社会はストレスの連続であり、過剰なストレスは様々な病気を生み出し、社会保障費を押し上げる要因にもなっている。
私が思うに、人を不健康にするのはストレスだけではなく、運動不足も大きな要因であると考える。
なぜなら、汗をかくくらいの適度な運動は自律神経にもホルモン分泌にも良い影響を与えるため、
産業革命以前の肉体労働が主体であったころは現在のようなストレス疾患は少なかったというデータある。
つまり、100年前の労働の主体は肉体労働であり、労働の後には心地よい疲労感があり熟睡することが当たり前だった。
ところが、近年の労働形態は精神労働が労働の主体となり、肉体労働においても交代勤務制が多くなり、
夜間でも働くことを余儀なくされ、インターネットなどの情報化社会の進展で、情報量が多く拡散性があるため
人に過剰な精神的緊張感が生まれるなど過剰なストレスの場面がが多くなり、労働でも私生活でも肉体を使う場面が少なくなり、
精神と肉体のアンバランスが健康を害する社会システムと化している。
こうなると、日周リズムは乱れ、人の食生活も乱れ、心地よい眠りが少なく睡眠障害が生じてくる。
睡眠や食事のリズムが狂えば、脳に悪い。脳に悪ければ体にも悪いという悪循環が生まれる。
人の生活には真に必要な便利と、人の健康を奪う過剰な便利があると思う。
過剰な便利は両刃の刃であり、健康に悪影響を及ぼすことも多い。
その最たるものが、コンピュータ技術、スマートフォン、インターネットなどの情報通信技術だと思う。
今後、これらの便利なものだけに頼らず、なるべく体を動かすことが必要ではないだろうか。
2023年02月09日
うつ病などストレス系メンタル疾患改善法のページ
うつ病や自律神経失調症の体験談や治療法を記載したページは以下があるので参考までに。
https://fanblogs.jp/fuannaoru8/
科学的な根拠論文を引用しているため納得しやすいと思う。