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2023年03月26日
2級建築施工管理技士 施工 仕上工事 仕上改修工事 練習問題
【 仕上工事 】
■ 仕上改修工事 ■
( 1 )
外部仕上げ改修工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.28)
1.既存防水層撤去後の下地コンクリート面の軽微なひび割れは、新規防水がアスファルト防水のため、アスファルト防水用シール材により補修した。
2.コンクリート下地面の複層仕上塗材の既存塗膜の劣化部は、高圧水洗工法にて除去した。
3.既存露出アスファルト防水層の上に、アスファルト防水熱工法にて改修するため、下地調整材としてポリマーセメントモルタルを用いた。
4.外壁石張り目地のシーリング材の劣化した部分を再充填工法にて改修するため、既存シーリング材を除去し、同種のシーリング材を充填した。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
防水層撤去後の下地コンクリート面の軽微なひび割れは、新規防水が絶縁工法の場合であれば、シール材により補修することができる。
2.◯
旧塗膜の除去方法には、ディスクサンダー等によって削る方法のほか、高圧水洗工法等により除去する方法、溶解・膨潤・軟化させる方法、焼く方法がある。(建築改修工事監理指針)
3.×
既存露出アスファルト防水層の上に、アスファルト防水熱工法により改修する際の下地調整材は、ストレッチルーフィングである。(建築改修工事監理指針)ポリマーセメントモルタルは外壁仕上げに使用し、表面の軽微な欠損部に適用する。
4.◯
再充填工法で改修する場合、既存シーリング材を除去し、同種又は異種のシーリング材を再充填する。既存よりも高い耐久性が求められる場合は、耐久性の高い異種の材料を用いる。
( 2 )
内装改修工事における既存床仕上げ材の除去に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、除去する資材は、アスベストを含まないものとする。(令和2年後期_No.32)
1.コンクリート下地の合成樹脂塗床材は、ブラスト機械を用いてコンクリート表面とともに削り取った。
2.モルタル下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、ディスクサンダーを用いて除去した。
3.モルタル下地の磁器質床タイルの張替え部は、はつりのみを用いて手作業で存置部分と縁切りをした。
4.根太張り工法の単層フローリングボードは、丸のこを用いて適切な寸法に切断し、根太下地を損傷しないように除去した。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
合成樹脂塗床材の除去は、ブラスト機械をよりコンクリート表面を3mm程度の深さまで削りとる。(公共建築改修工事標準仕様書)
2.◯
下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、アスベストを含んでいない場合、ディスクサンダーを用いて除去できる。(公共建築改修工事標準仕様書)
3.×
磁器質床タイルの張替え部分の撤去は、撤去部分をダイヤモンドカッター等を用いて縁切りし、はつり器具等を用いて撤去する。(公共建築改修工事標準仕様書)
4.◯
乾式工法のフローリング張り床材の撤去は、丸のこを用いて適切な寸法に切断し、ケレン棒によりはがし取る。(公共建築改修工事標準仕様書)
( 3 )
モルタル塗り仕上げ外壁の改修におけるアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.32)
1.モルタルの浮き部分に使用するアンカーピンの本数は、一般部分を16本/m2とした。
2.アンカーピン固定部の穿孔の深さは、構造体コンクリート面から30mmとした。
3.穿孔後は、孔内をブラシで清掃し、圧搾空気で接着の妨げとなる切粉を除去した。
4.アンカーピン固定用エポキシ樹脂は、手動式注入器を用いて、孔の表面側から徐々に充填した。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
浮き部分に対するアンカーピンの本数は、特記がなければ、一般部分は16本/m2、指定部分(見上げ面、ひさしのはな、まぐさ隅角部分等をいう。)は 25本/m2とする。(公共建築改修工事標準仕様書:建築工事編4章外壁改修工事)
2.◯
アンカーピン固定部の穿孔は、コンクリート用ドリルを用い、使用するアンカーピンの直径より約1〜2mm大きい直径とし、壁面に対して直角に穿孔する。穿孔は、マーキングに従って行い、構造体コンクリート中に30mm程度の深さに達するまで行う。(公共建築改修工事標準仕様書:建築工事編4章外壁改修工事)
3.◯
穿孔後は、孔内をブラシ等で清掃後、圧搾空気、吸引機等で接着の妨げとなる切粉等を除去する。(公共建築改修工事標準仕様書:建築工事編4章外壁改修工事)
4.×
アンカーピン固定用エポキシ樹脂は、手動式注入器を用い、アンカーピン固定部の最深部から徐々に注入する。(公共建築改修工事標準仕様書:建築工事編4章外壁改修工事)
( 4 )
内部仕上げの改修工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.32)
1.コンクリート壁下地に塗られたモルタルは、一部軽微な浮きが認められたので、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法で補修した。
2.新たに張るタイルカーペット用の接着剤は、粘着はく離(ピールアップ)形をカーペット裏の全面に塗布した。
3.軽量鉄骨天井下地において、新たに設ける吊りボルト用のアンカーとして、あと施工の金属拡張アンカーを用いた。
4.軽量鉄骨壁下地において、新たに設ける下地材の高速カッターによる切断面には、亜鉛の犠牲防食作用が期待できるので、錆止め塗装を行わなかった。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
アンカーピンニング部分エポキシ樹種注入工法は、1箇所の浮き面積が 0.25m2未満の浮きに対する工法である。1箇所の浮き面積が 0.25m2以上の浮きには、アンカーピンニング全面エポキシ樹脂注入工法等が用いられる。(建築改修工事監理指針)
2.×
タイルカーペット用接着剤はJIS A 5536に規定する粘着はく離形(ピールアップ形)のアクリル樹脂系エマルション形接着剤が一般的に使用されているが、過度なせん断荷重が加わる場所では、ずれやはがれが生ずる場合があるため、粘着はく離形ではなく、接着強度の高い接着剤を選択する必要がある。
3.◯
軽量鉄骨天井下地において、新たに設ける吊りボルト用のアンカーがある場合は、あと施工の金属拡張アンカーを用いる。
4.◯
軽量鉄骨壁下地において、新たに設ける下地材の高速カッターによる切断面には、亜鉛の犠牲防食作用が期待できるので、錆止め塗装を行わなくてよい。
2023年03月25日
2級建築施工管理技士 施工 仕上工事 内装工事 練習問題
【 仕上工事 】
■ 内装工事 ■
( 1 )
ビニル床シート張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.31)
1.ビニル床シートは、張付けに先立ち仮敷きを行い、巻きぐせを取る。
2.シートの張付けは、空気を押し出すように行い、その後ローラーで圧着する。
3.熱溶接工法では、ビニル床シートを張り付け、接着剤が硬化した後、溶接を行う。
4.熱溶接工法における溶接継目の余盛りは、溶接直後に削り取る。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
ビニル床シートは、張付けに先立ち仮敷きを行い、巻きぐせを取る。
2.◯
シートの張付けは、空気を押し出すように行い、その後ローラーで圧着する。
3.◯
熱溶接工法では、ビニル床シートを張り付け、接着剤が硬化した後、溶接を行う。
4.×
熱溶接工法は、床シートの張付け後12時間以上経過し、接着剤が硬化してから行う。
( 2 )
カーペット敷きに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.31)
1.タイルカーペットは、粘着はく離形の接着剤を用いて張り付けた。
2.全面接着工法によるカーペットは、ニーキッカーを用いて、十分伸長させながら張り付けた。
3.グリッパー工法のグリッパーは、壁際からのすき間を均等にとって打ち付けた。
4.ウィルトンカーペットは、はぎ合わせを手縫いでつづり縫いとした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
タイルカーペットは、剥がすことができる粘着はく離形の接着剤を用いて張り付ける。
2.×
グリッパー工法は、カーペットをニーキッカーを用いて、十分伸長させながら張り付ける工法である。
3.◯
グリッパー工法のグリッパーは、壁際からのすき間を均等にとって、床材に打ち付ける。
4.◯
ウィルトンカーペット(織じゅうたん)の接合方法は、切断部分のほつれ止め措置後、ヒートボンド工法又は丈夫な綿糸、亜麻糸若しくは合成繊維糸を手縫いで、間ぜまにつづり縫いとする。(公共建築工事標準仕様書:建築工事編19章内装工事)
( 3 )
床のフローリング張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.31)
1. 体育館の壁とフローリングボードの取合いは、すき間が生じないように突き付けた。
2. 根太張り工法で釘打ちと併用する接着剤は、エポキシ樹脂系接着剤とした。
3. 根太張り用のフローリングボードは、根太上に接着剤を塗布し、雄ざねの付け根から隠し釘留めとした。
4. 張込み完了後の表面に生じた目違いは、養生期間を経過した後、サンディングした。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
体育館におけるフローリングボードと壁との取合いは、20〜30mm程度の空隙を設ける。
2.◯
根太張り工法とは、根太の上に下張りを行わずに、直接フローリングボード又は複合フローリングを、接着剤を併用して釘打ちで張り込む工法をいう。根太張り工法で釘打ちと併用する接着剤は、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系又は変成シリコーン樹脂系接着剤とする。
3.◯
根太張り用のフローリングボードは、根太上に接着剤を塗布し、フローリングボードの凸部の雄ざねの付け根から、釘が隠れるように隠し釘留めとする。
4.◯
張込み完了後の表面に生じた目違いは、養生期間を経過した後、サンディング(サンドペーパーで研磨)する。
( 4 )
ビニル床シート張りにおける熱溶接工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.31)
1.床シートの幅木部への巻上げは、シートをニトリルゴム系接着剤により張り付けた。
2.継目の溝はV字形とし、シート厚さの2/3程度まで溝切りした。
3.溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、250〜300℃の熱風で加熱溶融した。
4.溶接完了後、溶接部が完全に冷却したのち、余盛りを削り取り平滑にした。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
ニトリルゴム系接着剤は、ゴム系ではあるが、硬い皮膜が得られ、可塑剤の移行を受けにくいので、軟質のビニル系床材(特にビニル系床シートや軟質塩化ビニル幅木、単層及び複層ビニル床タイル)に使用する。
2.◯
溝は、V字形又はU字形とし、均一な幅に床シート厚さの2/3程度まで溝切りする。(公共建築工事標準仕様書)
3.×
熱溶接機を用いて、溶接部を材料温度 160〜200℃の温度で、床シートと溶接棒を同時に溶接する。(建築工事監理指針)
4.◯
熱溶接工法における溶接継目の余盛りは、溶接部が完全に冷却した後、削りとって平滑にする。
( 5 )
壁のせっこうボード張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.27)
1.ボードを突付けとせず隙間を開けて底目地を取る目透し工法で仕上げる壁は、スクェアエッジのボードを使用した。
2.鋼製下地に張り付ける場合のドリリングタッピンねじの頭は、仕上げ面の精度確保のため、ボード面と同面となるように締め込んだ。
3.鋼製下地に張り付ける場合のドリリングタッピンねじの留付け間隔は、ボードの中間部より周辺部を小さくした。
4.ボードの重ね張りは、上張りと下張りのジョイント位置が同位置にならないように行った。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
目透し工法で壁を仕上げる場合には、へり折り面はスクェアエッジのボードを使用する。
2.×
ドリリングタッピンねじの頭は、ボード面よりやや低くなるように締め込む。
3.◯
鋼製下地に張り付けるドリリングタッピンねじの留付け間隔は、周辺部200mm程度、中間部は300mm程度とする。
4.◯
ボードの重ね張りは、上張りと下張りのジョイント位置が同位置にならないようにする。
( 6 )
壁のせっこうボード張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.31)
1. せっこう系接着材直張り工法における張付けは、くさびをかってボードを床面から浮かし、床面からの水分の吸い上げを防いだ。
2. せっこう系直張り用接着材の盛上げ高さは、接着するボードの仕上がり面までの高さとした。
3. ボードの重ね張りは、上張りと下張りのジョイント位置が同位置にならないように行った。
4. せっこう系接着材直張り工法における張付けは、調整定規でボードの表面をたたきながら不陸がないように行った。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
せっこう系接着材直張り工法における張付けは、床面からの水分の吸い上げを防いぐためくさび等を使い、床面から 10mm程度浮かして張り付ける。
2.×
せっこう系直張り用接着材の盛上げ高さは、接着するボードの仕上面まで距離をaとすると、2a以上とする。
3.◯
ボードの重ね張りは、上張りと下張りのジョイント位置が同位置にならないようにする。
4.◯
せっこう系接着材直張り工法における張付けは、調整定規でボードの表面をたたきながら上下左右の不陸調整を行う。
( 7 )
カーテン工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.28)
1.カーテン上端の折返し長さは、使用するフック(ひるかん)の長さにより定めた。
2.引分け式遮光用カーテンは、中央召合せを300mmとした。
3.レースカーテンのカーテンボックスは、窓幅に対して片側各々150mm長くした。
4.レースカーテンの上端の縁加工は、カーテン心地を入れないで袋縫いとした。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
カーテン上端の折返し長さは、使用するフック(ひるかん)の長さにより定める。
2.◯
遮光目的であるから召合わせ部より光が入ってはならない。300mmであれば光が漏れ入る可能性はほとんどない。
3.◯
レースカーテンのカーテンボックスは、窓幅の長さにもよるが、一般的には、窓幅に対して片側各々たたみ代として150mm長くする。
4.×
レースカーテンの上端の縁加工は、ひだのつまみによって決まるので心地を入れて袋縫いとする。
( 8 )
カーテン工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.32)
1. レースカーテンのカーテンボックスは、窓幅に対して片側各々 150mm 長くした。
2. カーテンレールがダブル付けのカーテンボックスの奥行き寸法は、100mm とした。
3. 中空に吊り下げるカーテンレールの吊り位置は、間隔を1 m 程度とし、曲り箇所及び継目部分にも設けた。
4. カーテンレールに取り付けるランナーの数は、 1 m 当たり8個とした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
レースカーテンのカーテンボックスは、窓幅の長さにもよるが、一般的には、窓幅に対して片側各々たたみ代として 150mm 長くする。
2.×
カーテンレールがダブル付け(ドレープ + レース)のカーテンボックスの奥行き寸法は、180〜200mmは必要である。シングルの場合は、100〜120mm 程度である。深さは、100mm程度必要である。
3.◯
中空に吊り下げるカーテンレールの吊り位置は、間隔を1 m 程度とし、曲り箇所及び継目部分にも設ける。
4.◯
カーテンレールに取り付けるランナーの数は、 1m当たり8個程度とする。
2級建築施工管理技士 施工 仕上工事 塗装工事 練習問題
【 仕上工事 】
■ 塗装工事 ■
( 1 )
塗装工事における素地ごしらえに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.27)
1.モルタル面の吸込み止めは、パテかいを行った後に、シーラーを全面に塗り付けた。
2.せっこうボード面のパテかいには、合成樹脂エマルションパテを使用した。
3.不透明塗料塗りの木部面は、節止めにセラックニスを塗り付けた。
4.鉄鋼面に付着した機械油の除去には、石油系溶剤を使用した。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
モルタル面の素地ごしらえは、シーラーを全面に塗り付けて吸込止めをした後に、パテかいを行う。
2.◯
合成樹脂エマルションパテは、合板、せっこうボード、モルタル、コンクリートなどの表面の素地ごしらえに用いられる。
3.◯
不透明塗料塗りの木部面の節止めには、セラックニス類を節及びその周囲にはけ塗りする。(公共建築工事標準仕様書)
4.◯
鉄鋼面に付着した機械油の除去は、石油系溶剤等を用いて行う。
( 2 )
塗装工事の素地ごしらえに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.30)
1. 透明塗料塗りをする木部面に著しい色むらがあったため、着色剤を用いて色むら直しを行った。
2. けい酸カルシウム板面の吸込み止めは、穴埋めやパテかいの後に塗布した。
3. ALCパネル面の吸込み止めは、下地調整前に全面に塗布した。
4. 鉄鋼面の錆及び黒皮は、サンドブラストで除去した。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
透明塗料塗りをする木部面に著しい色むらがある場合には、着色剤を用いて色むら直しを行う。
2.×
けい酸カルシウム板面の吸込み止めは、穴埋めやパテかいの前に全面塗布する。なお、パテかいとは、面の状態に応じて、面のくぼみ、すき間、目違いなどの部分に、パテをへらやこてで薄くつけることをいう。
3.◯
ALCパネル面の吸込み止めは、下地調整塗りの前に全面に塗布する。
4.◯
鉄鋼面の錆及び黒皮は、サンドブラストなどにより除去する。なお、サンドブラストとは、表面に砂などの研磨材を吹き付けて表面処理を行なう工法をいう。
( 3 )
塗装の素地ごしらえに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.30)
1. 鉄鋼面に付着した機械油の除去は、石油系溶剤を用いて行った。
2. 木部面の穴埋めは、節止めを行ってからパテを充填した。
3. せっこうボード面のパテかいは、合成樹脂エマルションパテを用いて行った。
4. モルタル面の吸込止めは、パテかいを行った後に、シーラーを全面に塗り付けた。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
鉄鋼面に付着した機械油の除去は、石油系溶剤等を用いて行う。
2.◯
木部面の穴埋めは、節止めを行ってからパテを充填する。
3.◯
合成樹脂エマルションパテは、合板、せっこうボード、モルタル、コンクリートなどの表面の素地ごしらえに用いられる。
4.×
モルタル面の素地ごしらえは、シーラーを全面に塗り付けて吸込止めをした後に、パテかいを行う。
( 4 )
塗装工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.30)
1.上塗りに用いる塗料が少量だったため、同一製造所の同種塗料を用いて現場調色とした。
2.合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、天井面等の見上げ部分では研磨紙ずりを省略した。
3.木部のクリヤラッカー塗りの下塗りに、ウッドシーラーを用いた。
4.高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装は、エアレススプレーではなくエアスプレーにより吹き付けた。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
上塗りに用いる塗料は、原則として、製造所において指定された色及びつやに調色する。ただし、少量の場合は、同一製造所の塗料を用いて現場調色とすることができる。(公共建築工事標準仕様書)
2.◯
合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、天井面等の見上げ部分は、研磨紙ずりを省略する。(公共建築工事標準仕様書)
3.◯
木部のクリヤラッカー塗りの下塗りには、ウッドシーラーを用いる。(公共建築工事標準仕様書)
4.×
エアレススプレーによる吹付け塗りは、塗料自体に直接圧力を加え、ノズルチップから霧化して吹き付ける物であり、高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装に適している。
( 5 )
仕上塗材仕上げに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.28)
1. 各工程ごとに用いる下塗材、主材及び上塗材は、同一製造所のものとした。
2. 仕上塗材の付着性の確保や目違いの調整のため、下地コンクリート面にセメント系下地調整塗材を使用した。
3. シーリング面への仕上塗材仕上げは、塗重ね適合性を確認し、シーリング材の硬化後に行った。
4. 複層仕上塗材の仕上げ形状を凹凸状とするため、主材基層、主材模様及び上塗りをローラー塗り工法とした。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
各工程ごとに用いる下塗材、主材及び上塗材は、同一製造所のものを使用する。
2.◯
下地コンクリート面には、仕上塗材の付着性の確保や目違いの調整のため、セメント系下地調整塗材などを用いて下地調整を行なう。
3.◯
シーリング面への仕上塗材仕上げは、塗重ね適合性を確認してから、シーリング材が硬化した後に実施する。
4.×
複層仕上塗材の仕上げ形状を凹凸状とするため、下塗り、主材基層、主材模様及び上塗りを吹付け工法とする。
( 6 )
木部の塗装工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.30)
1.オイルステイン塗りは、耐候性が劣るため、建築物の屋外には使用しなかった。
2.つや有合成樹脂エマルションペイント塗りの下塗り後のパテかいは、耐水形の合成樹脂エマルションパテを使用した。
3.クリヤラッカー塗りの下塗り材は、サンジングシーラーを使用した。
4.木材保護塗料塗りにおいて、塗料は希釈せず原液で使用した。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
オイルステインは、耐候性が劣るため、屋外には使用できない。(建築工事監理指針18章塗装工事)
2.◯
木部つや有合成樹脂エマルションペイント塗りについて、「公共建築工事標準仕様書:建築工事編18章塗装工事」に下記のように規定されている。
したがって、つや有合成樹脂エマルションペイント塗りの下塗り後のパテかいは、耐水形の合成樹脂エマルションパテを使用する。なお、パテかいとは、面の状況に応じて、面のくぼみ、すき間、目違いなどの部分に、パテをへら又はこてで薄く付けることをいう。
3.×
クリヤラッカー塗りについて、「公共建築工事標準仕様書:建築工事編18章塗装工事」に上記のように規定されている。したがって、クリヤラッカー塗りの下塗り材には、ウッドシーラーを使用し、サンジングシーラーはクリアラッカー塗りの中塗り材に使用する。
4.◯
木材保護塗料は原液で使用することを基本とし、希釈はしない。(建築工事監理指針18章塗装工事)
( 7 )
塗装工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.30)
1.強溶剤系の塗料をローラーブラシ塗りとするため、モヘアのローラーブラシを用いた。
2.木部のクリヤラッカー塗りの下塗りに、ウッドシーラーを用いた。
3.スプレーガンは、塗面に平行に運行し、1行ごとに吹付け幅が1/3ずつ重なるようにした。
4.鉄鋼面の合成樹脂調合ペイントの上塗りの塗付け量は、0.08kg/m2とした。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
モヘアとは、天然繊維である獣毛の一つであるアンゴラ山羊の毛をいう。モヘアのローラーブラシは、強溶剤系の塗料には不適である。強溶剤系の塗料には、ウール(羊毛)などが用いられる。
2.◯
木部のクリヤラッカー塗りの下塗りには、ウッドシーラー等を用いる。
3.◯
スプレーガンは、塗面に平行に運行し、1行ごとに吹付け幅が1/3ずつ重なるように施工する。
4.◯
鉄鋼面の合成樹脂調合ペイントの上塗りの塗付け量は、0.08kg/m2とする。
2023年03月24日
2級建築施工管理技士 施工 仕上工事 建具工事 練習問題
【 仕上工事 】
■ 建具工事 ■
( 1 )
建具工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和4年前期_No.26)
1.アルミニウム製建具のアルミニウムに接する小ねじは、亜鉛めっき処理した鋼製のものを使用した。
2.ステンレス製建具のステンレスに接する鋼製の重要な補強材は、錆止め塗装をした。
3.木製フラッシュ戸の中骨は、杉のむく材を使用した。
4.樹脂製建具は、建具の加工及び組立てからガラスの組込みまでを建具製作所で行った。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
アルミニウムに接する小ねじ等の材質は、ステンレス製とする。(公共建築工事標準仕様書建築工事編 16.2.3(6))
2.◯
ステンレス製建具を使用する場合、ステンレスに接する鋼製の重要な補強材は、錆止め塗装を施す必要がある。
3.◯
フラッシュ戸に使用する樹種等について、木製フラッシュ戸の中骨は、杉等のむく材を使用すると規定されている。(公共建築工事標準仕様書建築工事編 16.7.2(2))
4.◯
樹脂製建具は、原則として、建具の加工及び組立てからガラスの組込みまで一貫して建具製作所で行うことで、性能・品質を確保している。(建築工事監理指針)
( 2 )
建具工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.29)
1.鋼製両面フラッシュ戸の表面板裏側の見え隠れ部分は、防錆塗装を行わなかった。
2.木製フラッシュ戸の中骨は、杉のむく材を使用した。
3.アルミニウム製建具のアルミニウムに接する小ねじは、亜鉛めっき処理したものを使用した。
4.樹脂製建具は、建具の加工及び組立てからガラスの組込みまでを建具製作所で行った。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
鋼製建具等で、両面フラッシュ戸の表面板裏側部分(中骨、力骨等を含む)等の見え隠れ部分については塗装しなくても良い。(公共建築工事標準仕様書 建築工事編18章塗装工事)
2.◯
フラッシュ戸に使用する樹種等については、「公共建築工事標準仕様書 建築工事編16章建具工事」により規定されており、木製フラッシュ戸の中骨は、杉等のむく材を使用する。
3.×
アルミニウムに接する小ねじ等の材質は、ステンレス製とする。(公共建築工事標準仕様書 建築工事編16章建具工事)
4.◯
樹脂製建具は、原則として、建具の加工及び組立てからガラスの組込みまで一貫して建具製作所で行うことで、性能・品質を確保している。(建築工事監理指針16章建具工事)
( 3 )
鋼製建具に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.26)
1.建具枠の取付け精度は、対角寸法差を3mm以内とした。
2.外部に面する鋼製ドアのステンレス製くつずりは、両端を縦枠より延ばし、縦枠の裏面で溶接した。
3.外部に面する両面フラッシュ戸の見込み部は、上下を除いた左右2方のみ、表面板で包んだ。
4.くつずりは、あらかじめ裏面に鉄線を付けておき、モルタル詰めを行った後、取り付けた。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
建具枠の取付けにおいて、枠の取付け精度は対角寸法差 3mm以内とする。
2.◯
鋼製建具のくつずりは、外部に面するものは、両端を縦枠より延ばし、屋内は、縦枠内に納め、裏面で溶接する。(公共建築工事標準仕様書)
3.×
外部に面する両面フラッシュ戸の見込み部は、下部を除いた三方の見込み部を表面板で包む。(公共建築工事標準仕様書)
4.◯
くつずりは、あらかじめ裏面に鉄線を付けておき、モルタル詰めを行った後、取り付ける。
( 4 )
鋼製建具に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.29)
1. 溶融亜鉛めっき鋼板の溶接痕は、表面を平滑に研磨し亜鉛・クロムフリーさび止めペイントで補修した。
2. フラッシュ戸の組立てにおいて、中骨は鋼板厚さ 1.6 mm とし、600 mm間隔で設けた。
3. くつずりは、あらかじめ裏面に鉄線を付けておき、モルタル詰めを行った後、取り付けた。
4. 建具枠の取付けにおいて、枠の取付け精度は対角寸法差 3 mm 以内とした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
溶融亜鉛めっき鋼板の溶接痕は、表面を平滑に研磨し亜鉛・クロムフリーさび止めペイントで補修する。
2.×
フラッシュ戸の組立てにおいて、中骨は厚さ 1.6mmとし、間隔 300 mmとする。
3.◯
くつずりは、あらかじめ裏面に鉄線を付け、モルタル詰めを行った後、取り付ける。
4.◯
建具枠の取付けにおいて、枠の取付け精度は対角寸法差 3 mm以内とする。
( 5 )
建具金物に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.26)
1.モノロックは、押しボタンやシリンダーが設けられており、内外の握り玉の同一線上で施解錠することができる。
2.ピボットヒンジは、床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整することができる。
3.空錠は、鍵を用いずに、ハンドルでラッチボルトを操作することができる。
4.本締り錠は、鍵又はサムターンでデッドボルトを操作することができる。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
モノロックとは、内外の握り玉の同一線上で施解錠の操作が集約化され、トリガー付きのラッチボルトのみで、デッドボルトを有しない錠である。
2.×
床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整することができるものは、フロアヒンジである。ピボットヒンジは、扉の上端と下端に取り付けられるもので、自閉機能も閉鎖速度制御機能も有していない。
3.◯
空錠とは、ハンドルでラッチボルト(戸が風等であおられないための仮締まりで、ハンドル操作で引き込ませるもの)を操作する錠である。
4.◯
本締り錠は、デッドボルトのみを有するシリンダ本締り錠・棒かぎ本締り錠で、鍵又はサムターンで施解錠できる錠である。
( 6 )
建具金物に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.29)
1. モノロックは、内外の握り玉の同一線上で施解錠ができる錠で、押しボタンやシリンダーが設けられている。
2. グラビティヒンジは、扉側と枠側のヒンジ部の勾配を利用し、常時開又は常時閉鎖の設定ができる。
3. ピボットヒンジは、床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整できる。
4. ドアクローザは、開き戸の自閉機能と閉鎖速度制御機能を有している。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
モノロックとは、内外の握り玉の同一線上で施解錠ができる錠で、押しボタンやシリンダーが設けられているものをいう。
2.◯
グラビティヒンジとは、扉側と枠側のヒンジ部の勾配を利用し、常時開又は常時閉鎖の設定ができるものをいう。扉を回転させるとせり上がり、扉の自重を利用して元の位置に戻す機構のもので、トイレブースの扉などに用いられる。
3.×
床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整できるものは、フロアヒンジである。ピボットヒンジは、扉の上端と下端に取り付けられるもので、自閉機能も閉鎖速度制御機能も有していない。
4.◯
ドアクローザとは、上枠と扉の上端に取り付けられるもので、開き戸の自閉機能と閉鎖速度制御機能を有している。
( 7 )
ガラス工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.29)
1.板ガラスの切断面は、クリーンカット(クリアカット)とし、エッジ強度の低下を防いだ。
2.不定形シーリング材構法におけるセッティングブロックは、ガラス下辺の両角の下に設置した。
3.吹抜け部分のガラス手すりは、破損時の飛散を防ぐため、合わせガラスを使用した。
4.網入りガラスは、線材が水分の影響により発錆するおそれがあるため、建具の下枠に水抜き孔を設けた。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
板ガラスの切断面は、クリーンカット(クリアカット)とし、エッジ強度の低下を防ぐ。
2.×
セッティングブロックは、ガラス下辺の2箇所設置するが、その位置は両端から1/4の位置である。
3.◯
吹抜け部分のガラス手すりは、破損時の飛散を防ぐため、合わせガラスを使用する。
4.◯
網入りガラスは、線材が水分の影響により発錆するおそれがあるため、建具の下枠に水抜き孔を設ける。
( 8 )
外部に面するサッシのガラス工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.29)
1.熱線反射ガラスは、反射膜コーティング面を室内側とした。
2.建具下辺のガラス溝内に置くセッティングブロックは、ガラス1枚につき2箇所設置した。
3.グレイジングチャンネルの継目の位置は、ガラスの下辺中央部とした。
4.厚さ8mmの単板ガラスの留付けは、不定形シーリング材構法とした。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
熱線反射ガラスは、ガラス片面に金属の反射薄膜を付けたもので、まぶしさや冷房負荷の低減効果がある。反射膜面は、反射膜の耐久性上室内側が望ましい。また、高遮蔽熱反射ガラスの反射膜は、室内側に限定されている。
2.◯
セッテイングブロックは、ガラス1枚につき2箇所設置する。
3.×
グレイジングチャンネルとは、ガラスを建具にはめ込む際に周囲に巻き付けるゴム状の部材をいう。グレイジングチャネルの継目の位置は、ガラスの上辺中央部になるようにする。
4.◯
外部に面する厚さ 8mm以上の単板ガラスの留付けは、不定形シーリング材構法とする。
2級建築施工管理技士 施工 仕上工事 左官工事 練習問題
【 仕上工事 】
■ 左官工事 ■
( 1 )
床コンクリートの直均し仕上げに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和4年前期_No.25)
1.床仕上げレベルを確認できるガイドレールは、床コンクリートを打ち込んだ後に4m間隔で設置した。
2.コンクリート面を指で押しても少ししか入らない程度になった時に、木ごてで中むら取りを行った。
3.金ごて仕上げの中ずりで、ブリーディングが多かったため、金ごての代わりに木ごてを用いた。
4.最終こて押えの後、12時間程度を経てから、散水養生を行った。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
コンクリートを打ち込む前に、仕上げ精度が要求される場合にはガイドレール等を3.5〜4m間隔に設置する旨、規定されている。(建築工事監理指針)
2.◯
コンクリート面を指で押しても少ししか入らない程度になった時に、中むら取りを木ごてで行う旨、規定されている。(建築工事監理指針)
3.◯
床仕上げ厚が薄い場合は、金ごて仕上げで、下ずり、中ずり、上ずりを行う。中ずりの工程で、ブリーディングが多い場合は、金ごての代わりに木ごてを用いる。
4.◯
最終こて押えの後、12時間程度を経てから2〜3日間散水養生を行う旨が規定されている。(建築工事監理指針)
( 2 )
コンクリート壁下地のセメントモルタル塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.25)
1.下塗り、中塗り、上塗りの各層の塗り厚は、6mm程度とした。
2.下塗りは、吸水調整材塗りの後、3時間経過後に行った。
3.下塗り用の砂は、ひび割れを防止するため、粒度が粗いA種の砂を用いた。
4.吸水調整材は、下地とモルタルの接着力を増強するため、厚膜となるように十分塗布した。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
下塗り、中塗り、上塗りの各層の塗り厚は、一般的には6mm程度とする。
2.◯
下塗りは、吸水調整材塗りの後、1時間以上放置する。
3.◯
セメントモルタル塗りの下塗り用の砂の粒度は、粒度が粗いA種が望ましいとされている。(建築工事監理指針)
4.×
吸水調整材とは、モルタル塗りの下地となるコンクリート面などに直接塗布し、下地とモルタル界面に非常に薄い膜を形成して、モルタルの中の水分が下地へ吸収(ドライアウト)されて、付着力が低下するのを防ぐものである。
( 3 )
コンクリート壁下地のセメントモルタル塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.28)
1. 下塗り、中塗り、上塗りの各層の塗り厚は、6 mm 程度とした。
2. 下塗り後、モルタル表面のドライアウトを防止するため、水湿しを行った。
3. 上塗りの塗り厚を均一にするため、中塗り後、むら直しを行った。
4. モルタルの1回の練混ぜ量は、60分以内に使い切れる量とした。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
下塗り、中塗り、上塗りの各層の塗り厚は、6mm程度とする。
2.◯
下塗りモルタル施工後は、硬化乾燥状態により、原則として施工日又は翌日に水湿しを行い下塗りモルタルを十分に硬化させる。
3.×
むら直しは下塗りの後、水湿し養生を行った後に行う。
4.◯
水を加え練り混ぜたモルタルは、気温・水温及び混和材料の種類により凝結時間が異なるが、品質確保のため練混ぜ量は60分以内に使い切れる量とする。
( 4 )
セルフレベリング材塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.28)
1.セルフレベリング材塗りは、下地となるコンクリートの打込み後、1か月経過したのちに行った。
2.セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材塗布後、直ちに行った。
3.セルフレベリング材の流し込み作業中は、できる限り通風を避けるよう窓や開口部をふさいだ。
4.セルフレべリング材の流し込み後の乾燥養生期間は、外気温が低い冬季であったため、14日間とした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
セルフレベリングとは、硬化前の塗材の流動性を利用して、水平で平滑な床面を施工することをいう。セルフレベリングの流し込みに先立ち、下地となるコンクリートの乾燥期間は、一般に、打込み後 1か月以上確保する。
2.×
セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材を塗布した後、吸水調整材を十分乾燥させてから行う。
3.◯
セルフレベリング材塗り後、硬化するまでは、窓や開口部をふさぎ、硬化後は自然乾燥状態とする。
4.◯
セルフレべリング材塗り後の養生期間は、7日以上、低温の場合は14日以上とする。(公共建築工事標準仕様書)
( 5 )
床コンクリートの直均し仕上げに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.28)
1.床仕上げレベルを確認できるガイドレールを、床コンクリートを打ち込んだ後に4m間隔で設置した。
2.コンクリート面を指で押しても少ししか入らない程度になった時に、木ごてで中むら取りを行った。
3.機械式ごてを用いた後、最終仕上げは金ごて押えとした。
4.張物下地は、最終こて押えの後、12時間程度を経てから、3日間散水養生を行った。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
床コンクリート直均し仕上工事においては、コンクリートを打ち込む前に、仕上精度が要求される場合にはガイドレール等を3.5〜4m間隔で設置する。(建築工事監理指針第15章左官工事)
2.◯
コンクリート面を指で押しても少ししか入らない程度になった時に、中むら取りを木ごてを用いて行う。(建築工事監理指針第15章左官工事)
3.◯
機械式ごてを用いても、必ず最終仕上げは金ごてで行う。(建築工事監理指針第15章左官工事)
4.◯
張物下地等では、最終こて押えの後、12時間程度を経てから2〜3日間散水養生を行う。(建築工事監理指針第15章左官工事)
( 6 )
セルフレベリング材塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.28)
1.セルフレベリング材の流し込みに先立ち、下地コンクリートの乾燥期間は、打込み後1か月以上確保した。
2.セルフレべリング材の塗厚が大きくなりすぎないように、事前にモルタルで下地補修を行った。
3.セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材塗布後、直ちに行った。
4.塗厚が10mmのセルフレベリング材の流し込みは、1回で行った。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
セルフレベリングとは、硬化前の塗材の流動性を利用して、水平で平滑な床面を施工することをいう。セルフレベリングの流し込みに先立ち、下地となるコンクリートの乾燥期間は、一般に、打込み後 1か月以上確保する。
2.◯
塗厚が均一でない場合には、硬化時の体積変化(やせ)により塗厚の大きい部分にひび割れが生じるおそれがあるので、塗厚の大きくなる部分は、あらかじめモルタルで補修を行なっておく。
3.×
セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材を塗布した後、吸水調整材を十分乾燥させてから行う。
4.◯
塗厚が大きくなると、ひび割れや浮きが発生しやすくなるので、標準塗厚を10mmとしている。
2023年03月23日
2級建築施工管理技士 施工 仕上工事 金属工事 練習問題
【 仕上工事 】
■ 金属工事 ■
( 1 )
アルミニウム合金の表面処理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.25)
1.陽極酸化皮膜の上に、クリア塗装する。
2.硫黄を用いた硫化処理を行い、褐色に発色させる。
3.化成皮膜の上に、樹脂塗料を焼付け塗装する。
4.有機酸を用いた陽極酸化処理を行い、皮膜の生成と同時に発色させる。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
陽極酸化皮膜の上に、クリア塗装をすることは、アルミニウム合金の表面処理の一つである。
2.×
硫黄を用いた硫化処理を行い、褐色で発色させることは、アルミニウム合金ではなく、銅の表面処理の一つである。(硫化着色法)
3.◯
化成皮膜の上に、樹脂塗料を焼付け塗装することは、アルミニウム合金の表面処理の一つである。
4.◯
有機酸を用いた陽極酸化処理を行い。皮膜の生成と同時に発色させることは、アルミニウム合金の表面処理の一つである。
( 2 )
金属材料の表面処理及び表面仕上げに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.27)
1. ステンレスの表面に腐食溶解処理して模様を付けたものを、エンボス仕上げという。
2. 銅合金の表面に硫黄を含む薬品を用いてかっ色に着色したものを、硫化いぶし仕上げという。
3. アルミニウム合金を硫酸その他の電解液中で電気分解して、表面に生成させた皮膜を陽極酸化皮膜という。
4. 鋼材などを電解液中で通電して、表面に皮膜金属を生成させることを電気めっきという。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
化学薬品による腐食作用を利用して金属を溶解させて加工する方法はエッチングという。エンボスは、エンボス用ロールやエッチングの圧延処理によって作られる。
2.◯
硫化いぶし仕上とは、銅合金の色調経年変化でかもしだされる風合いを最初から作るもので、硫黄を用いた硫化処理を行い、褐色に発色させる銅の表面処理のひとつである。(硫化着色法)
3.◯
アルミニウム合金の表面処理の一つに、有機酸を用いた陽極酸化処理を行い、皮膜の生成と同時に発色させるものがある。
4.◯
一般にいう、めっきのことである。めっきしたい(析出させたい)金属等の素材を陰極(マイナス側、カソード)として、めっき皮膜となる金属イオンを含む溶液に浸し、電気分解する。このとき、めっきしたい金属が陽極(プラス側、アノード)となり、両極間に電圧を加えると電気が流れる。その時、陰極界面からマイナスに荷電した電子が供給され、この電子を、陰極側の製品側の界面近くにある金属イオンが受け取って(還元)、金属として表面に皮膜を形成する。(析出)
( 3 )
ステンレス板の表面仕上げの説明として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.27)
1. No.2B は、冷間圧延して熱処理、酸洗した後、適度な光沢を与えるために軽い冷間圧延をした仕上げである。
2. ヘアラインは、冷間圧延して光輝熱処理を行い、さらに光沢を上げるために軽い冷間圧延をした仕上げである。
3. エッチングは、化学処理により研磨板に図柄や模様を施した仕上げである。
4. 鏡面は、研磨線がなくなるまでバフ仕上げをした最も反射率の高い仕上げである。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
ステンレス板の表面仕上げの No.2B とは、冷間圧延して熱処理、酸洗したNo.2Dに、適度な光沢を与えるために軽い冷間圧延をした仕上げをいう。
2.×
冷間圧延して光輝熱処理を行い、さらに光沢を上げるために軽い冷間圧延をした仕上げは、BAである。ヘアライン(HL)は、砥粒研磨ベルトで研磨目をつけたもので、長く連続した研磨目を持った仕上げをいう。
3.◯
エッチングとは、化学処理により研磨板に図柄や模様を施した仕上げをいう。
4.◯
鏡面は、研磨線がなくなるまで鏡面用バフにより研磨したもので、鏡に近い最も反射率の高い仕上げをいう。
2級建築施工管理技士 施工 仕上工事 屋根及びとい工事 練習問題
【 仕上工事 】
■ 屋根及びとい工事 ■
( 1 )
とい工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和4年前期_No.24)
1.鋼板製谷どいの継手部は、シーリング材を入れ60mm重ね合わせて、リベットで留め付けた。
2.硬質塩化ビニル製縦どいは、継いだ長さが10mを超えるため、エキスパンション継手を設けた。
3.鋼板製丸縦どいの長さ方向の継手は、下の縦どいを上の縦どいの中に差し込んで継いだ。
4.硬質塩化ビニル製軒どいは、とい受け金物に金属線で取り付けた。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
谷どいの継手部は、60mm程度重ね合わせてシーリング材を充填し、リベットで2列、互い違いに千鳥に留め付ける。
2.◯
縦どいの継手は、継手部分で接着剤を用いて継ぐ、継いだといの長さが10mを超える場合は、エキスパンション継手を設けて伸縮を吸収する。
3.×
丸縦どいの長さ方向の継手は、縦どいを流れる水が継手で漏出しにくいように、上にくる縦どいを下にくる縦どいの中に、といの直径程度差し込んで継ぐ。
4.◯
軒どいは、とい受け金物に金属線で取り付ける。また、といの受け金物は、丸軒どいが所定の流れ勾配となるように、900mm程度の間隔で取り付ける。
( 2 )
金属製折板葺の工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.24)
1.嵌合形折板は、折板を仮葺せずに本締めを行う。
2.はぜ締め形折板は、本締めの前にタイトフレームの間を1m程度の間隔で部分締めを行う。
3.けらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いる。
4.タイトフレームと下地材との接合は、スポット溶接とする。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
嵌合形折板は、仮葺やボルト締めの必要がない。片側を引っ掛け嵌合する片嵌合形と、キャップを上部よりはめ込み嵌合する両嵌合形がある。(建築工事監理指針)
2.◯
固定金具の位置及び固定金具間は、手動はぜ締め機を用いて 1m間隔程度で部分締めする。(建築工事監理指針)
3.◯
折板葺のけらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いる。なお、けらばとは、屋根の妻側の端部をいう。
4.×
タイトフレームと下地材との接合は、隅肉溶接とし、溶接後はスラグを除去し、錆止め塗料を塗り付ける。
( 3 )
金属製折板葺の工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.27)
1.重ね形折板のボルト孔は、折板を1枚ずつ、呼び出しポンチで開孔した。
2.重ね形折板は、各山ごとにタイトフレーム上の固定ボルトに固定した。
3.折板葺のけらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いた。
4.折板葺の棟包みの水下側には、雨水を止めるために止水面戸を用いた。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
金属製の重ね形折板のボルト孔は、折板を1枚ずつ、呼び出しポンチ又はドリルで開孔する。
2.◯
重ね形折板は、各山ごとにタイトフレーム(山型のフレーム)上の固定ボルトに固定する。
3.◯
折板葺のけらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いる。なお、けらばとは、屋根の妻側の端部をいう。
4.×
折板葺の棟包みの水上側に、雨水を止めるために止水面戸を設ける。
( 4 )
硬質塩化ビニル雨どいの工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.27)
1.たてどいの継手は、専用の部品により接着剤を用いて取り付けた。
2.たてどいの受け金物は、900mm間隔で通りよく取り付けた。
3.軒どいの両端は、集水器に接着剤を用いて堅固に取り付けた。
4.軒どいの受け金物は、所定の流れ勾配をとり、600mm間隔で取り付けた。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
硬質塩化ビニル雨どいのたてどい継手は、専用の部品を使用して、接着剤を用いて固定する。
2.◯
硬質塩化ビニル雨どいのたてどいの受け金物は、1.2m以下の取付け間隔とする。
3.×
とい1本の長さは10m以内とし、伸縮はあんこう又は集水器部分で吸収するか、製造所の指定する長さ、方法で吸収する。塩化ビニル製品は熱によって、伸縮するため、両端を接着剤で固定すると熱膨張・収縮を吸収できずに、といが曲がるなどしてしまう。
4.◯
硬質塩化ビニル雨どいの軒どいの受け金物は、所定の勾配を確保して、1.0m以下の取付け間隔とする。(公共建築工事標準仕様書)
( 5 )
鋼板製雨どいの工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.27)
1.谷どいの継手部は、60mm重ね合わせてシーリング材を充填し、リベットで2列に千鳥に留め付けた。
2.丸たてどいの長さ方向の継手は、下のたてどいを上にくるといの中に、60mm程度差し込んで継いだ。
3.丸軒どいが所定の流れ勾配となるよう、とい受け金物を900mm程度の間隔で取り付けた。
4.丸軒どいの継手部は、重ねしろを40mmとし、相互のといの耳巻き部分に力心を差し込み、はんだ付けとした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
谷どいの継手部は、60mm重ね合わせてシーリング材を充填し、リベットで2列に千鳥に留め付ける。
2.×
丸たてどいの長さ方向の継手は、上の縦どいを下の縦どいの中に差し込んで継ぐ。
3.◯
丸軒どいが所定の流れ勾配となるよう、とい受け金物を900mm程度の間隔で取り付ける。
4.◯
丸軒どいの継手部は、重ねしろを40mmとし、相互のといの耳巻き部分に力心を差し込み、はんだ付けとする。
2023年03月22日
2級建築施工管理技士 施工 仕上工事 タイル工事 練習問題
【 仕上工事 】
■ タイル工事 ■
( 1 )
セメントモルタルによる床タイル圧着張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.26)
1.タイルの張付けモルタルは、塗り付ける厚さを5〜7mmとし、1度に塗り付けた。
2.タイルの張付けモルタルは、1回に塗り付ける面積をタイル工1人当たり2m2以下とした。
3.タイルの張付け面積が小さかったため、下地となる敷きモルタルは貧調合とした。
4.タイルの張付けは、目地部分に張付けモルタルが盛り上がるまで、木づちでたたき押さえた。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
床タイルの圧着張りでは、張付けモルタル厚は3〜7mm程度とし、張付けるモルタルは必ず二度塗りとする。(公共建築工事標準仕様書)
2.◯
タイルの張付けモルタルの1回当たりの塗付け面積は、タイル工1人当たり2m2以下とする。(公共建築工事標準仕様書)
3.◯
トイレ、浴室等、張付け面積が小さい場合、敷きモルタルの調合はセメント量を少なくした貧調合とする。
4.◯
タイルの張付けは、目地の部分に張付けモルタルが盛り上がるまで、タイルを木づちでたたき押さる。
( 2 )
セメントモルタルによるタイル後張り工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.26)
1.改良積上げ張りは、張付けモルタルを塗り付けたタイルを、下部から上部に張り上げる工法である。
2.密着張りは、下地面に張付けモルタルを塗り付け、振動機を用いてタイルを張り付ける工法である。
3.マスク張りは、下地面に張付けモルタルを塗り付け、表張りユニットをたたき込んで張り付ける工法である。
4.改良圧着張りは、下地面とタイル裏面とに張付けモルタルを塗り付け、タイルを張り付ける工法である。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
改良積上げ張りは、張付けモルタルを塗り付けたタイルを、木づちの類で十分たたき締めて、下部から上部に張り上げる工法である。
2.◯
密着張りは、ヴィブラート工法ともいい、下地面に張付けモルタルを塗り付け、タイル張り用振動機(ヴィブラート)を用いてタイルをモルタル中に埋め込むように張り付ける工法である。
3.×
マスク張りは、ユニットタイル裏面全面に張付けモルタルを塗り付け、表張りユニットをたたき込んで張り付ける工法である。
4.◯
改良圧着張りは、下地面とタイル裏面とに張付けモルタルを塗り付け、タイルを張り付ける工法である。
( 3 )
有機系接着剤による壁タイル後張り工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.26)
1.外壁の施工に使用する接着剤は、練混ぜの必要がない一液反応硬化形のものを使用した。
2.張付け用接着剤は、くし目立てに先立ち、こて圧をかけて平坦に下地に塗り付けた。
3.くし目立ては、くし目ごての角度を壁面に対し直角とし、くし目を立てた。
4.二丁掛けのタイル張りは、密着張りで使用する振動工具で加振して張り付けた。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
JIS A5557の主成分による区分では、一液反応硬化形と二液反応硬化形のものがあるが、標準仕様書では一液反応硬化形に限定されている。一液反応硬化形は、練混ぜの必要がなく、練混ぜ不良に起因する事故を防止することができる。
2.◯
張付け用接着剤は、くし目立てに先立ち、こて圧をかけて平坦に下地に塗り付ける。
3.×
接着剤の塗付けは、くし目ごてを用いて下地面に平たんに塗り付け、次に接着剤の塗厚を均一にし、かつ、厚みを確保するために壁面に対してくし目ごてを60°の角度を保ってくし目をつける。くし目の角度が小さく、こてを寝かした状態でくし目を立てると、くし目の高さが低くなり、接着剤の塗布量が少なくなる。また、くし目の角度が大きすぎても施工性が悪く、くし目がきちんと立たなくなることがあるため、塗布量が少なくなる傾向がある。
4.◯
密着張り工法は、振動工具で加振して張り付ける。
2級建築施工管理技士 施工 仕上工事 石工事 練習問題
【 仕上工事 】
■ 石工事 ■
( 1 )
花崗岩の表面仕上げに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和4年前期_No.23)
1.びしゃん仕上げとは、石材表面を多数の格子状突起をもつハンマーでたたいた仕上げをいう。
2.小たたき仕上げとは、びしゃんでたたいた後、先端がくさび状のハンマーで平行線状に平坦な粗面を作る仕上げをいう。
3.ジェットバーナー仕上げとは、超高圧水で石材表面を切削して粗面とした仕上げをいう。
4.ブラスト仕上げとは、石材表面に鋼鉄の粒子等を圧縮空気でたたきつけて粗面とした仕上げをいう。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
びしゃん仕上げとは、石材表面をびしゃんという多数の格子状突起をもつハンマーでたたいた仕上げである。びしゃんの目数が多いほど綿密な仕上がりとなる。最近は、職人不足等から一般に機械による機械びしゃんが行われている。
2.◯
小たたき仕上げとは、びしゃんでたたいた後、先端がくさび状のハンマーで約2mmの平行線状に平坦な粗面を作る仕上げである。きめ細かな仕上げであり、滑り止め効果がある。
3.×
ジェットバーナー仕上げは、石表面をバーナーで加熱し、それを水で急冷することにより、ジェットバーナーで表面を燃焼させ、結晶を弾かせることで粗面とした仕上げである。
4.◯
ブラスト仕上げは、石材表面に鋼鉄の粒子等を圧縮空気でたたきつけて粗面とした仕上げである。細かな凸凹とした表面となることが特徴である。
( 2 )
外壁の張り石工事において、湿式工法と比較した場合の乾式工法の特徴として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.24)
1.台車等の衝突で張り石が破損しやすい。
2.白華現象が起こりにくい。
3.地震時の躯体の挙動に追従しにくい。
4.工期短縮を図りやすい。
答え
3
[ 解答解説 ]
外壁の張り石工事において、湿式工法とはモルタルなどで外壁に張り付ける工法、乾式工法とはファスナーとよばれる金具で外壁に固定する工法である。湿式工法に対する乾式工法の主な特徴は次のとおりである。
@台車等の衝突で張り石が破損しやすい。
A白華現象(表面に白色の物質が析出する現象)が起こりにくい。
B地震時の躯体の挙動に追従しやすい。
C工期短縮が図りやすい。
したがって、最も不適当なものは3である。
( 3 )
内壁空積工法による張り石工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.26)
1. だぼの取付け穴は、工場で加工した。
2. 一般部の石材は、縦目地あいばにだぼ及び引き金物を用いて据え付けた。
3. 引き金物と下地の緊結部分は、取付け用モルタルを充填し被覆した。
4. 引き金物用の道切りは、工事現場で加工した。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
だぼの取付け穴は、工場で加工する。
2.×
一般部の石材は、下段の石材の横目地合端にだぼをセットし、目違いのないように据付け、上端を引き金物で緊結していく。内壁石張り特有のねむり目地の場合には糸面をとり、ビニルテープを下段石の上端に2箇所、両端より125mm程度の位置に張り付け、石材どうしの直接的な接触を避ける。これは、小口付近の石材表面のはま欠けを防止するための策である。
3.◯
引き金物と下地の緊結部分は、取付け用モルタルを充填し被覆する。
4.◯
引き金物用の道切りは、工事現場で加工する。
( 4 )
鉄筋コンクリート造の外壁乾式工法による張り石工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.26)
1. 入隅で石材がのみ込みとなる部分は、目地位置より20mm を表面仕上げと同様に仕上げた。
2. ファスナー部分は、固定のため、張り石と躯体のすき間に取付け用モルタルを充填した。
3. 石材間の一般目地は、目地幅を 10mm としてシーリング材を充填した。
4. 幅木は、衝撃対策のため、張り石と躯体のすき間に裏込めモルタルを充填した。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
地中その他の材料等にのみ込みとなる部分は、原則として、15mm 以上を見え掛かりと同程度の仕上げとする。
2.×
乾式工法では、ファスナー部分には、張り石と躯体のすき間に取付け用モルタルを充填しない。
3.◯
目地幅は特記がなければ、8mm以上とし、シーリング材で仕上げる。
4.◯
乾式工法でも、幅木は、衝撃対策のため、張り石と躯体のすき間に裏込めモルタルを充填する。
2023年03月21日
2級建築施工管理技士 施工 仕上工事 防水工事 練習問題
【 仕上工事 】
■ 防水工事 ■
( 1 )
アスファルト防水工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.23)
1.防水下地となるコンクリートの入隅の形状は、通りよく45°の面取りとした。
2.平場部のアスファルトルーフィングの重ね幅は、長手及び幅方向とも100mm以上とした。
3.平場部のストレッチルーフィングの流し張りは、ルーフィングの両端からアスファルトがはみ出さないように押し付けながら張り付けた。
4.砂付あなあきルーフィングを用いる絶縁工法の立上り部は、砂付あなあきルーフィングを省略した。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
防水下地は、出隅及び入隅は、通りよく 45° 面取りとする。(公共建築工事標準仕様書)
2.◯
平場部のアスファルトルーフィング類の継目は、幅方向、長手方向とも 100mm以上重ね合わせる。(公共建築工事標準仕様書)
3.×
ルーフィングの張付けは、原則として流し張りで行う。両端からはみ出すようにアスファルトを均等に流しながら、ルーフィングを平坦かつ均一に押し広げて密着させる。
4.◯
絶縁工法の立上り際の 500mm程度は、立上り部の一層目のスファルトルーフィング類をアスファルトを用いて密着張りとする。また、密着張りしたアスファルトルーフィング類と平場の砂付あなあきルーフィングは突付けとする。(公共建築工事標準仕様書)砂付きあなあきルーフィングを用いる絶縁工法の立上り部は、砂付きあなあきルーフィングを省略し、一層目のアスファルトルーフィング類をアスファルトを用いて密着張りとする。
( 2 )
屋上アスファルト防水工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.25)
1. 保護コンクリートに設ける伸縮調整目地は、中間部の縦横間隔を 3m 程度とした。
2. ルーフィング類は、継目の位置が上下層で同一箇所にならないようにして、水下側から張り付けた。
3. 平場のルーフィングと立上りのルーフィングとの重ね幅は、100 mm とした。
4. 保護コンクリートに入れる溶接金網は、保護コンクリートの厚さのほぼ中央に設置した。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
保護コンクリートに設ける伸縮調整目地は、中間部の縦横間隔を 3m内外、パラペット等立ち上がりから400mm内外(600mm以下)とする。
2.◯
ルーフィング類は、継目の位置が上下層で同一箇所にならないようずらして、水下側から張り付ける。
3.×
平場のルーフィングと立上りのルーフィングとの重ね幅は、150 mm以上とする。平場は短手、長手とも 100mm以上とする。
4.◯
保護コンクリートに入れる溶接金網は、保護コンクリートの厚さのほぼ中央に設置する。
( 3 )
加硫ゴム系シート防水接着工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.23)
1.プライマーを塗布する範囲は、その日にシートを張り付ける範囲とした。
2.下地への接着剤の塗布は、プライマーの乾燥後に行った。
3.シートは、接着剤を塗布後、オープンタイムを置かずに張り付けた。
4.仕上塗料塗りは、美観と保護を目的に行った。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
接着工法の場合、ローラーはけ等を用いて当日の施工範囲をむらなく塗布する。
2.◯
プライマーは、下地への浸透性を高め、接着力を向上させるために用いる。接着剤は、プライマー塗布、乾燥後に使用する。
3.×
接着工法の場合は、塗布した接着剤のオープンタイムを確認してからローラー等で転圧して接着させる。
4.◯
仕上塗料には、豊富な色彩があり、美観とシート保護のために塗布される。
( 4 )
塩化ビニル樹脂系ルーフィングシート防水接着工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.25)
1. ルーフィングシート相互の接合部は、重ね面を溶剤溶着とし、端部は液状シール材を用いて処理した。
2. プライマーは、ALCパネル下地であったため、塗布しなかった。
3. 防水層の立上り末端部は、押え金物で固定し、不定形シール材を用いて処理した。
4. ルーフィングシートの張付けは、エポキシ樹脂系接着剤を用い、下地面のみに塗布した。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
ルーフィングシート相互の接合部は、重ね面を溶剤溶着又は熱風融着とし、端部は液状シール材を用いて処理する。
2.×
ALCパネルへの塩化ビニル樹脂系ルーフィングシート防水接着工法は、なじみがよいニトリルゴム系又はエポキシ樹脂系の接着剤をプライマーとして塗布する。
3.◯
防水層の立上り末端部は、押え金物で固定し、不定形シール材を用いて処理する。
4.◯
塩化ビニル樹種系ルーフィングシート防水接着工法でエポキシ樹脂系接着剤を用いて張り付ける場合、接着剤は、下地面のみに塗布する。
( 5 )
シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.25)
1.マスキングテープは、シーリング材のへら仕上げ終了後、直ちに取り除いた。
2.コンクリートの目地等のノンワーキングジョイントは、シーリング材の充填深さの最小値を10mmとした。
3.裏面に粘着剤が付いているバックアップ材は、目地幅より1〜2mm小さい幅のものを使用した。
4.異種シーリング材を打ち継ぐため、先打ちシーリング材が硬化しないうちに、後打ちシーリング材を施工した。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
マスキングテープは、シーリング材のへら仕上げ終了後、シーリング材が硬化する前に、直ちに取り除く。
2.◯
ワーキングジョイントとは挙動が大きな継ぎ目、ノンワーキングジョイントとは挙動がほとんどない継ぎ目のことをいう。コンクリートの目地等はノンワーキングジョイントであり、シーリング材の目地寸法は、幅・深さとも10mm以上とする。(公共建築工事標準仕様書)
3.◯
裏面に粘着剤が付いているバックアップ材は、目地幅より1mm程度小さいもの、接着剤が付いていないものは、目地幅より 2mm程度大きいものを使用する。
4.×
やむを得ず異種シーリング材を打ち継ぐ場合、先打ちシーリング材が十分に硬化した後に、後打ちシーリング材を施工する。
( 6 )
シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.25)
1.充填箇所以外の部分に付着したシリコーン系シーリング材は、硬化後に除去した。
2.目地深さがシーリング材の寸法より深かったため、ボンドブレーカーを用いて充填深さを調整した。
3.ノンワーキングジョイントでは、3面接着で施工した。
4.コンクリート打継目地のシーリング目地幅は、20mmとした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
シリコーン系は未硬化状態でふきとると、汚染を拡散するおそれががるため硬化してから除去する。(建築工事監理指針9章防水工事)
2.×
目地深さがシーリング材の寸法より深い場合は、バックアップ材を用いて充填深さを調整する。ボンドブレーカーは、目地が深くない場合に3面接着を回避するために目地底に張り付けるテープ状の材料をいう。
3.◯
3面接着は、目地の変位がないか極めて少ないノンワーキングジョイントに適用される。目地に変位が発生するワーキングジョイントには、2面接着が適用される。
4.◯
コンクリート打継目地及びひび割れ誘発目地は、幅20mm以上、深さ10mm以上とする。(公共建築工事標準仕様書:建築工事編9章防水工事)
( 7 )
シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.25)
1.シーリング材の打継ぎは、目地の交差部及び角部を避け、そぎ継ぎとした。
2.目地深さが所定の寸法より深かったので、バックアップ材を用いて所定の目地深さになるように調整した。
3.シーリング材の硬化状態は指触で、接着状態はへらで押えて確認した。
4.プライマーの塗布後、1日経過してからシーリング材を充填した。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
シーリング打止め位置は打継ぎを考慮し、目地の交差部やコーナー部を避け、接続面を斜めにして接合するそぎ継ぎとなるように斜めに仕上げる。(公共建築工事標準仕様書)
2.◯
目地深さが所定の寸法より深い場合は、バックアップ材を用いて所定の目地深さになるように調整する。
3.◯
シーリング材が十分硬化したのち、指触によりシーリング材の硬化状態及び接着状態に異常がないかを確認する。(建築工事監理指針第9章7節)
4.×
シーリング材の充填は、プライマー塗布後、製造業者の指定する時間内に行う。