私は基本的にニュース以外のテレビ番組は見ない。
ただ、家族がテレビを見ている居間を通過する際にちらっと見る程度だ。
しかし、日本の文化をこよなく愛し、嵌っている外国人の番組は、見ていて楽しかったり感動したすることがあるので見る。
そのような番組を見ていいて驚くのが、もう今の日本ではその伝統芸術や工芸を引き継ぐ職人や専門家はすたれて後継者不足となっている分野に外国人自身が夢中になり心血を注いで、
当の日本人以上にそれらの専門知識を学習されて詳しい外国人に驚かされる。
最近見た番組で良かったのは、日本の着物を自分で作るハンガリー女性を日本に招待した番組だった。
それと今年の1月ごろに放送された、かるた好きのフランス人女性を招待した番組はすごくよかった。
久しぶりにテレビって楽しいと思えた番組だった。
最近はそのような番組を少しずつ見るようになった。
例えば、ハンガリーで日本式そろばんを制作している職人さんや、ハンガリーの小中学校で行われているそろばんを使った授業、
サウジアラビアの小学校で行われている日本の小学校を見習った児童による教室の清掃習慣、
小倉百人一首での競技かるた、海外での合気道人口の多さ、日本の古武道、万葉集や古今和歌集愛好者、
ポーランドでの日本の鎧造りに精通したポーランド人、海外の自国で日本の着物を制作し着る外国人、
和紙の伝統的製造と和紙を用いた墨絵アート、豆腐製造、盆栽、日本式庭園、着物、浮世絵文化、落語などなど
現代の日本では採算性の面で行き詰まり、すたれてしまい脚光を浴びなくなった産業や古い職人技術や技、伝統工芸、伝統文化。
日本人からすれば合理性や収益性の面から魅力が感じられなくなった事がらに特に白人系の外国人は嵌ってしまう。
このようなテレビ番組を見ていると、戦後の日本人が欧米をモデルにした資本主義、拝金主義に傾倒した結果、日本文化がなおざりになったことを反省しなければならないと思う。
日本政府は観光立国を経済政策の柱として掲げるならば、現存しているが採算性の面で後継者が不足している
さまざまな日本の伝統文化を継承する職人や産業を守るように国策として支援を行ってゆくことが必要と考える。
なぜなら、欧米人などの外国人が興味を示すのは日本の最新技術で構築した建造物や技術ではなく、そのほとんどが若者に至ってはアニメや漫画等のサブカルチャーや
1500年も続く日本文化全体、木造建築で建造された仏教寺院や国民に代々伝承されている精神文化、伝統文化、食文化など古い文化に興味があるからだといる。
現代の日本人が興味を示さなくなった日本文化をクールジャパンによって海外の外国人の方に逆に教えてもらっている感じで、
日本人としてうれしくもあり恥ずかしくも感じる今日この頃である。
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