月曜日の2時46分に宮城県内では東日本大震災の犠牲者を追悼する黙とうが行われた。
時々、東日本大地震の津波や陸地部での地震の激しい揺れの動画を見て、その時のことを忘れないようにしている。
忘れて同じことを繰り返したら、それは震災で亡くなった人の供養にならないと思う。
亡くなった人が思っていることは、自分たちの死を無駄にしないで防災意識を忘れないことだと思う。
多くの動画を見ている中で、この地震は東北地方だけでなく、東京や神奈川までに及んだことを知り
関東でも栃木、群馬、茨城、千葉、埼玉までの広範囲で大きな揺れで多くの人が恐怖したことがわかった。
東京では震度5を観測したが、そのような大きな地震は1923年の関東大震災以来だという。
都心や副都心では長周期の地震動のために高層ビルの上階になるほど大きな揺れがあり、さぞかし恐怖だったにちがいない。
つまりは関東4県で3500万人、北関東、東北地方全体を含めれば、実に日本人の半数近くが巨大地震の恐怖を経験したと考えられる。
近年では九州の熊本でも大地震を経験し、関西地方での大規模豪雨では津波のような水の恐ろしさを経験した。
東日本大震災から8年が経過したが、大地震を契機に日本人の意識が大きく変わったように思える。
一つは災害から3年ほどは日本国民の心が一つになったように感じ、殺人などの凶悪犯罪が減少した感じだ。
しかし、最近まだ増えたようでとても残念である。
震災前は日本は左翼主義者に支配され、愛国は軍国主義の残影である右翼思想のように言われ続け、
愛国思想的はタブーな感じだったが、それらの風潮は今は無くなった。
震災で日本人がとった冷静で秩序ある普通の行動が世界からいい面で驚かれた。
ここ数年のテレビ番組でも自国の文化や国民性を持ち上げる内容が増え、
謙虚さを重んじる日本国民からすると、少し持ち上げすぎではと思うこともあった。
実際はどうなのかを少しでも知りたくて外国人の特に欧米人のブログをいろいろと読んでみたのだった。
すると、震災時の日本人対応は特に欧米諸国から称賛されており、
あのような大災害が自国で起きたら、ブログを書いている外国人いわく、
自分のことだけが優先で、人をかき分けてでも我さきと食べ物も物資も奪いあうだろう。
我々は日本人のようにふるまうことはできないだろうと絶賛していた。
また、ある外国人は世界的に見て災害時はパニックで暴動や略奪、窃盗など無法状態になるのが普通であり、
日本で起きている冷静に人々が秩序を重んじ助け合うなど到底考えられないという。
それどころか津波で流された金庫が5400個が警察に次々と届けられ、所有者にお金が返されたなどと到底考えられないそうだ。
世界から見れば性善説の日本は特異的な存在であり、見習うべき対象で尊敬に値するという。
性悪説(もともと人は悪で、災害時などはその本性が出る)と思っていった欧米人は
日本人の対応に人はこのような危機に瀕してもこのようなすばらしい対応ができるのだという
人類の可能性と希望を垣間見ることができ、我らも日本人のようにありたいと本気で感動したそうだ。
日本人の振る舞いは世界の性悪説を潜在意識に持つ諸国民に模範的な人間性のインパクトと
人としての可能性の希望を与えたと特に欧米人は述べていることを知った。
大地震で東北地方だけが大きく揺れたのではなく、東京をはじめ関東地方でも大きな揺れを観測し、
交通機関が一時マヒした際にも、冷静に対処し秩序を乱さなかった。
実際被災地では暴動も略奪もなかったし、協力しあったことは事実だ。
しかし、あの地震の過去に経験のない揺れと、大きな余震の多さは未だに潜在意識で忘れることはない。
なぜなら、あれから地震で揺られている怖い夢を見て真夜中に目を覚ますことが時々あるからだ。
私の意識では忘れかけている地震でも、無意識にはあの強烈な揺れの際に感じた恐怖感と不安感が刷り込まれてしまったらしい。
ただ、過去に例を見ない大災害での非常事態でも日本人が世界に見せた無意識な姿と対応は
我々日本国民が如何に世界の中でも精神性で良い面で特異的な存在かを知らしめただけでなく、
我々日本国民自身も長い伝統で伝えられてきた無意識な精神性を自覚させられた出来事でもある。
日本国民だけが特別な存在ではないだろうが、多くの日本国民の持つ長所を世界にも広められたら
世界に良い影響を与えることに貢献できるのではと思う。
震災で亡くなった人々は日本国と国民のために犠牲になった一種の殉職者と同じだと思った。
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