2020年01月06日
様々な病気の原因の砂糖と糖分
今から25年ほど前に県立図書館でアメリカの医学者が書いた本に砂糖は体にいろいろな悪さをしていることが記載されていた。
その当時、まだ特に白砂糖が体に悪いという認識が社会的に薄く、信じる人は少なかった。
しかし、ここ10年ほどの最近の研究で白砂糖や清涼飲料水などに化学的に合成された糖類も
糖尿病や反応性低血糖症、肥満などの慢性疾患、アレルギー疾患、鬱や不安などの情緒疾患など心身ともに様々な悪さをすることが知られるようになった。
私は悪玉コレステロールなどコレステロール値が高い。
なぜそれが悪いのかといえば、血管内にへばりつき心筋梗塞や脳梗塞の原因になるからだ。
最近の学説で実は悪玉コレステロールが高いことが原因だけでなく
糖分が活性酸素を取り入れやすくして、血管内壁に炎症を与え、その炎症を修復するために
血管内にプラークができるという学説である。
そういわれれば、近年私のヘモグロビンA1cは5.8と高めである。
ちょうど、悪玉コレステロール値が悪くなった時期とヘモグロビンA1cが高くなった時期が見事に一致するのと、
食事制限で甘いものを控えると悪玉コレステロール値が改善したことで謎が解けた。
善玉コレステロールは運動によって改善することは自分でも経験済みであり、
悪玉コレステロール値は食べ物によって改善すると言われている。
その食べ物とは海藻や野菜、きのこなどの食品とポリフェノール含有食品、大豆製品である。
つまりは食物繊維が多く、体内の老廃物を取り除き血液や腸内をきれいにする食品だ。
特に血管内壁や細胞に炎症を起こす物質として白砂糖や果糖ブドウ糖液糖などの糖類が悪いという。
細胞の炎症と関係するのは癌であり、糖分の取りすぎも癌の原因との最近の論文も納得がゆく。
癌細胞にも糖分を栄養源として増殖するものと、脂質を栄養源にするものがあることは知られている。
しかし、脳や筋肉を動かすための栄養源はブドウ糖という糖分であるので一概に悪いとは言えないが
精製された白砂糖や化学的に製造された果糖ぶどう糖液糖などは脳にも体にも悪いといえそうだ。
成長期の青少年は新陳代謝で糖分はエネルギー源として消化されるからまだましだろうが。
脳や精神医学の分野では砂糖や果糖ブドウ糖液糖の取りすぎはインスリンの急激な分泌による血糖値の乱高下で
イライラ、切れやすい、うつ、不安、心配性、小さいことが気になる、被害妄想などの感情障害の原因と言われている。
つまり、脳での情緒を司る神経が過剰興奮しやすくなる。
最悪なのが白砂糖を使用した食品、果糖ぶどう糖液糖の入っている商品が多く、日常に溢れ返っていることだ。
一番の罠はおいしいことだ。
チョコレート製品、クッキー、ケーキ、菓子パン、炭酸飲料、清涼飲料水、缶コーヒー
これらを食べ過ぎると私は決まって、下痢、腹痛、吐き気がひどくなるものが多い。
よって、なるべく食べないようにしていることは正しいことだとわかった。
最近の科学的な知見よりも、自分の体が正直に拒絶反応を示していた。
世の中、健康食品の話をすると「それじゃー何も食べれない」という人もいるが、
中年での自分の健康を考えたら、食べ過ぎない、野菜を多くとる、体に悪いものはなるべく控える必要があると思う。
人それぞれ自分の人生だから自分が納得のゆく食べ物を食べればよいと思う。
大食い、多量の飲酒、喫煙、甘いおいしい食べ物、清涼飲料水の多飲を禁止する事を強制するものではない。
私も私生活で全く食べないのではなく、体に悪いと言われる食べ物の頻度は少なく、
体に良いと言われている納豆、豆腐、豆乳、魚、バナナ、様々な季節の野菜、野菜ジュースなどは採るようにしている。
それと食べ過ぎに注意し、甘くおいしい体に悪い食べ物は少なめに食べるように工夫している。
とにかく、肥満にも血管にも、糖尿病にも癌にもコレステロールにも関係すると言われている糖分の取りすぎには気をつけたほうが良いと思う。