インターネットが日本で普及し始めて、25年ほどになり、平成17年頃はブログの登場で
ホームページを作成する技術がなくとも、情報発信が可能になり、
さらにここ数年でツイッターやフェイスブック、スマートフォンの普及で動画撮影が簡単になり
ネットへの動画の投稿など情報発信が活発になった。
高度情報化社会の進展はテレビ媒体のような一方向の情報発信ではなく、双方向の情報発信を可能にした。
このように近年のIT化で世界諸国民の生活は一変し、メリットが多く生まれたがデメリットも多くあると感じる。
情報化社会が進展する中で、通信端末や機器を使用した詐欺やウイルス被害、盗撮、振り込み詐欺、
出会いを通じた強姦事件や殺人、不用にな発言での信用失墜行為、プライバシーの保持の困難性など
携帯端末が発端で様々な弊害が生じて人生を台無しにしたり、人的な被害、金銭的な被害など多く生じているのも事実だ。
その中で、情報の真実性の向上が図れたが、逆に悪事千里を走るの例えではないが、
普通では常識の範囲内で許される少しのことや少しの言葉の使い方を間違えることで、
それが過剰反応を引き起こし一気に企業や個人の信用を失墜させたり炎上する現象がおきている。
この一因は何かと考えると、情報化社会がもたらされることで、人々の心を過敏にし、
この情報過敏症は仕事や私生活で個人に過大な緊張感を与えると同時に、
完全主義を求める風潮が増長されたと思われる。
企業の少しの不祥事、他者との競争、ISOの導入による品質第一主義、最近はおもてなし
その結果、特に労働者や有名人などは常に監視下に置かれた状況にひとしくなり、
過度なストレスに常にさらされ心身の健康を害する要因になっていると考えられる。
その背景は、情報化社会の進展によっておこった高い透明性や高品質などを求める「完全主義」
という無意識が増長されたことが原因の一つと考えられる。
その完全主義は、人に機械のような物理性を求めることとなり、
生物である人に大きなストレスという疲労をもたらしているのではと思う。
それらが引き金になり、精神的な病気だけでなく、例えば高血圧や、心臓疾患、糖尿病、癌などの免疫低下による疾患など
多くのストレスと関係した疾患で人々の健康と幸福を逆に奪う状態を作り出していると感じる。
したがって、情報化社会が進展する中で、真に情報化社会が人々の生活を豊かにするには、
情報化社会で人が生物としてストレスをうけないような、研究と方法
ストレスを緩和できるプロの仕事が今後求められると考える。
情報化社会で利便性を享受している私であるが、ISOの過度な品質第一主義、お客様第一主義、おもてなし
などの過度なサービスに重きをおく現在の社会はやりすぎではと感じる。
あるメリットを追求した結果、デメリットまで生じてしまうことがデメリットとなる皮肉がある。
良いと思うことは、世の中の悪事があからさまになり、不正をしたり犯罪を犯した者は社会から不利益をうけることで
社会正義の実現に貢献している点である。
日本には悪事千里を走るという諺が江戸時代よりあるが、まさに現在は悪人は逃げ場を失い
悪いことをすれば、インターネット上にいつまでも名前や顔写真の情報が残り、閲覧できるため、
他の人が害にあうのを防ぐことができるし、悪人に社会的な制裁ができることだ良いと思う。
それがネットがないひと昔前なら、新聞や雑誌に載った名前の犯人や事件など忘れ去られ、
社会弱者がまた悪人の被害にあうことがあったが、現在は減少傾向だ。
今後の課題は情報化社会での様々な弊害を減らす取り組みが国や情報化団体と共同で取り組む方策が必要かもしれない。
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kobu at 00:00|
脳科学と体調