2024年10月29日
情報化社会の進展で幸福になれない
今から30年前、インターネット技術と情報技術が世界に急激に進展し始め、世界のひとびとが幸福になるとみられていた。
私もその当時まだ20歳代で仕事でパソコンが使えないとリストラ対象などといわれえて
今の性能の100分の1もないのに35万円もするパソコンを購入して、本を読みながらパソコン操作の習得に一生懸命になっていた。
確かにコンピュータ技術、インターネット通信、情報技術で効率化が図られ便利になった反面、
やはり、世の中には技術を悪用する人間も一定数いて、情報通信技術を使った犯罪も増加した。
悪人はネット通信を使って人と出会い、振り込め詐欺、名誉棄損、個人が隠したい情報の拡散すると脅し金銭の要求
ネットでの出会いによる男女間トラブル、盗撮の急増、少年や少女へのわいせつ事件など
それら犯罪の入り口になっていることがある。
特に盗撮はスマートフォンにカメラが搭載されたことで、素人でも簡単に犯罪を犯す温床を造ってしまった。
もうこうなると、デジタル技術を使う人間の良心に任せるしかなくなり、
人が安全安心の中で生活できるようにするためには
インターネットやデジタル技術を使用する上での倫理教育がとても大切になってきていると思う。
30年前の予測のようにデジタル技術、インターネットなどの通信技術の進展と拡散で本当に人が幸せになったのだろうか。
人のこころ は余裕がなくなりデジタル的になり、寛容でない社会が形成され生活が豊かでなくなったように思う。
なんでもデジタル化、情報通信技術などを高度化することが必ずしも良いとは現状で思わない。
なぜなら、日本でも75歳以上の人は生活用品のデジタル化についてゆけない人が多く、
彼らにとってデジタル化はどのようにすればやり方がわからず、不便でイライラ、ストレスと心配のもとでしかないのだ。
例えば、電気炊飯器の設定、テレビの設定、電話機の設定、いろんな面で液晶画面を説明書を見ながら操作することがとても大変なのだ。
特に電気炊飯器においては設定しなければごはんも炊けないのだ。
そのような日常使う家電製品のボタンを間違えて押してしまい、その修正方法もわからず大変なことになるのだ。
高齢者にとって、デジタル技術はとても敷居が高い、ストレスの高いものである。