最近、少々五輪の開催場所に関してつい熱が入ってしまい、健康に関する情報発信を怠ってしまっていた。
しかし、五輪のボート競技会場については全国の皆様がかなり白熱した意見を戦わせているのに驚いた。
今日は久々に健康に関する推論をしてみたいと思う。
人は天候が崩れる前とか季節の変わり目に体調不良になるケースが多い。
例えば雨が降る前になると、古傷が痛んだり、頭痛になったり、関節痛がでたり、
気分がすぐれなくなったり、憂鬱な気分になったりすることが報告されている。
それはいったいどのようなメカニズムで起きるのかを推測してみたい。
まず気候の変わり目であるが、雨が降る前には一般に気圧が下がる。
気圧が下がれば、体の表面に作用する圧力が減少するわけだから、細胞は膨張し、抹消血管が拡張することが考えられる。
例えば標高が高い高山地などは気圧が低いために、お湯などを沸かしても100度にならなくとも沸騰することや酸素濃度が低いことは有名である。
低気圧になると体内での血流が悪くなり、細胞に十分な酸素が送り込まれなくなると細胞活性が低下することが推測される。
現に潜水士や建設工事での高気圧作業で減圧症という病気がある。
これは圧力の高い水中などに長くいると、血液内の窒素が収縮していたものが、水面に浮上することで圧力が減少することで、
毛細血管内で膨張し、膨張によって毛細血管をふさぎ、酸素の供給が絶たれた脳細胞や関節の細胞が死滅することで神経麻痺や関節痛など様々な重篤な症状が起きる病気だ。
したがって、雨や曇りが近づくと低気圧となり、体内の毛細血管での血流が悪くなることが原因であると考えられる。
当の本人は気圧の変化には気づかないが、神経伝達情報としては、体の変化の情報が延髄を通じて、
視床や視床下部に伝達される。
これらの器官は体内環境をモニターして監視し、体内環境を一定に保つ働きがある。
また、体内環境に異常があると偏桃体にその情報が伝えられ、苦痛や不快という感情を生じさせる。
例えば、血液中の血糖値が下がれば空腹を感じ食事へとかりたてる。
逆に血糖値が上昇しすぎると、食べることを苦痛に感じ、食事をやめさせる。
それ以外にホルモン分泌や自律神経の中枢としての働きで神経伝達物質を出して、
体内環境が一定になるようにコントロールする。
ところが、外界の変化が急すぎると、調整機能が追い付かない調整機能が弱い人では体の各機関が歩調を合わせることができずに、その情報統制ができずに、自律神経とホルモン分泌が乱れると考えられる。
それが、天候の変わり目や季節の変わり目での気温や気圧の変化による体調不良の原因になると考えられる。
つまりは、気圧や気温の急激な変化に対して、脳内で自己防衛本能をつかさどる偏桃体が興奮して、
現在は体が危険状態にさらされているという過剰反応によって、不快感や痛みが過敏になり、
それをどうにかしなさいということで、体調不良として現れると考えられる。
野生動物ではそれが気温や気圧の急激な変化だけでなく、
大地震の前には地下で生じている微細な電磁波や振動を感知し、
危険が近づいていると野生動物の脳が判断し、騒いだり、逃避行動に駆り立てるのではと考えられる。
その逆のこともある。
例えば、天候が晴天であったりすると気分もよく体調も良い場合が多い。
それは気圧が高いことや、目から入ってくる光の量が多いことで、ノルアドレナリンが全般的に多く分泌されることが考えられる。
ただノルアドレナリンでも青斑核での興奮は不安感や恐怖感を生じさせるが、それは例外的な興奮と考えられる。
また、暑いときは涼しいことをすれば快感であるし、寒い時は暖かいことが快感である。
この際の感情は気持ち良かったり、安堵感があったりする。
では、体調不良はどのように克服したらよいのかを考えると、
これは個人差が大きいが一般に以下のことが考えられる。
1、不規則な生活をしないで、環境に変化があっても、すぐもとに戻せる体内習慣をつける。
つまり、規則正しい生活とリズムで生活することで、周囲が変化しても、いつもの体内環境に無意識に
戻るようにしておく。
2、適度な運動を心掛け、自律神経やホルモン分泌の調整機能を高めておく。
以上が考えられる。
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