2024年03月19日
オープン戦@ベルーナドーム 広島1−3埼玉西武 1点を争う試合、育成ドラ1杉田投手が決勝2ラン被弾。玉村投手5回1失点粘投!
好調 小園海斗(広島カープ)が先制弾 オープン戦 vs.西武 めざせ開幕1軍入り 玉村昇悟 育成ドラ1・杉田健にプロの洗礼
3/19(火) 18:32配信
RCC中国放送
中国放送
広島カープは、来週の開幕に向けて、いよいよ総仕上げの段階に入りました。19日は、ベルーナドームで西武とオープン戦を戦いました。
オープン戦も19日の試合を入れて残り5試合。開幕1軍入りへ、ベテランも若手も貴重な実戦でアピールしたいところです。
1回、3試合連続で3番に入った好調・小園海斗 が、まずは見せます。昨シーズン、11勝を挙げている西武の 平良海馬 からオープン戦第2号のソロホームランで先制に成功します。
一方、カープの先発は、開幕ローテ入りを目指す 玉村昇悟 。オープン戦2度目の登板ですが、ローテ入りを争う アドゥワ誠 が、日曜日に粘りの投球を見せているだけに負けられません。
しかし、その玉村の立ち上がり、2本のヒットとフォアボールでいきなり1アウト・満塁のピンチを招きます。ここで西武・中村剛也 にレフトへ同点の犠牲フライを許しますが、直後に 秋山翔吾 が好判断で誰もいない2塁へ送球。1塁ランナーの2塁へのタッチアップを防ぎ、1失点で切り抜けます。
その後、徐々に調子を取り戻した玉村は、ランナーを背負っても要所を締めるピッチングで踏ん張ります。
玉村を援護したい打線は4回、スタメンだった 松山竜平のヒットと相手のエラーもあり、1アウト・2塁・1塁とチャンスを作ります。ここで打席には期待の新戦力シャイナーでしたが、見逃し三振。勝ち越すことができません。
我慢のピッチングとなった玉村ですが、尻上がりに調子を上げ、終わってみれば5回を投げて1失点と上々の内容でマウンドを降ります。
玉村昇悟 5回 球数76 被安打5 奪三振5 失点1
玉村の後を受け、2番手でマウンドに上がったのは、同じサウスポーの 塹江敦哉 。前回登板ではストライクが入りませんでした。左の中継ぎという貴重な存在だけに心配されましたが、19日はみごと、三者凡退で役目を果たします。
塹江敦哉 1回 球数10 被安打0 奪三振0 失点0
なんとか勝ち越しを狙いたいカープは7回、先頭の秋山。逆方向への大きな当たりは、古巣ベルーナドームのレフトフェンスを直撃し、チャンスを作ります。
打席にはシャイナー。しかし、ここはショートゴロ。続く 菊池涼介 も倒れ、この回も無得点…。
連打が出ない野手陣を尻目に、投手陣は快調なピッチングを見せます。7回、3番手で登板したのは、今シーズンも “勝利の方程式” を期待される 矢崎拓也 。ランナーを出しても落ち着いて後続を断ち、貫ろくを見せました。
矢崎拓也 1回 球数13 被安打0 奪三振1 失点0
さらに8回、4番手として、ここまで1軍に食らいついている育成ドラフト1位の 杉田 健 が登板。先頭の 外崎修汰 のピッチャーゴロには、みごとなフィールディングを見せます。
続く 元山飛優 も変化球で三振に切ってとります。このままの勢いで終わりたかった杉田ですが、次のバッターにヒットを許すと、迎えるは、“おかわり君” こと、中村剛也 。通算471ホームランの記録を持つパ・リーグの強打者に勝ち越し2ランを許し、プロの洗礼を浴びます。
杉田健 1回 球数19 被安打2 奪三振1 失点2
試合はそのまま西武に逃げ切りを許しました。サバイバルのオープン戦は残り4試合です。(西武 3-1 広島)
◇ ◇ ◇
青山高治 キャスター
こうなってくると開幕スタメンとか開幕ローテーションとか考えていくのが楽しくなってきます。
コメンテーター 木下ゆーき さん(子育てインフルエンサー)
誰が入ってもおかしくないぐらい、みんな仕上がってきていますよね。
中根夕希 キャスター
でも、育成ドラ1の杉田投手、これまで好調だっただけに…、オープン戦で一発やられておいて、今でよかったなという感じがしますよね。
石田充 アナウンサー
そうですよね。いい経験を、実績のあるバッターからできたわけですから。あとは開幕ローテ。アドゥワ投手と玉村投手が5回1失点で同じ成績でしたから、どうなるかというところです。
中国放送
1点を争う接戦でしたが、最後は育成ドラ1ルーキーの杉田投手が2ランを被弾し、敗戦となりました。
西武の先発の平良投手に対して1回表2アウトから小園選手が2号ソロをライトスタンドへ突き刺し先制しました。
広島先発の玉村投手は対外試合4試合目の登板、ここまで9回2/3を投げ1失点の防御率0.93と好投しています。
玉村投手は1回裏に西武金子選手と外崎選手に連打され西武アギラー選手に四球を出し1アウト満塁のピンチを招くと西武中村選手にレフトへ犠飛を打たれ、1−1の同点に追いつかれました。
打線は4回表1アウトから松山選手のセンター前ヒット、秋山選手の打球をレフトの西武コルデロ選手が失策し1、2塁としましたが、シャイナー選手は見逃し三振、田村選手は遊ゴロに倒れました。
玉村投手は2回、3回ともに1アウトからヒットを打たれましたが後続を断ちました。4回裏は3者凡退に退け、5回裏は2アウトからヒットと小園選手の失策で1、2塁のピンチを背負いましたが、西武元山選手をレフトフライに打ち取り切り抜けました。
玉村投手は5回を76球、5安打1四球5奪三振の1失点でマウンドを降りました。今日の玉村投手は粘りのピッチングでした。毎度ランナーを背負いながらも得点は与えませんので、この点は評価すべきだと思います。6回裏は2番手の塹江投手が西武アギラー選手、中村選手、コルデロ選手を3人で退けました。
7回表の攻撃で先頭の秋山選手がレフトオーバーの2ベースで出塁しましたが、シャイナー選手は遊ゴロ、田村選手はセカンドゴロ、菊池選手はピッチャーゴロで勝ち越せませんでした。
7回裏は3番手の矢崎投手が西武源田選手を見逃し三振、柘植選手をライトフライ、西武西川選手に四球も金子選手をレフトフライに打ち取りました。
8回裏は4番手で育成ルーキーの杉田投手が西武外崎選手をピッチャーゴロ、元山選手を空振り三振と2アウトを取るも、西武ブランドン選手にショートへの内野安打で出塁されると、西武中村選手にレフトスタンドへ1号2ランを高々と放り込まれ、1−3と勝ち越しを許しました。
打線は8回、9回は西武の救援陣にランナーを出すことが出来ませんでした。
打線は初回の小園選手のソロホームランの1点のみで、4安打1得点に封じ込められました。やはり、あと1本が出ませんね。先発の玉村投手は合格点を与えていいと思います。開幕ローテーション入りに入っても、十分いけるでしょう。でもアドゥワ投手も黒原投手も結果を出しているだけに、新井監督も嬉しい悲鳴を上げているのではないでしょうか。
あと、1つ注文をつけたいのは、小園選手の守備力です。オープン戦で1試合に1つは失策をしているようです。今日も1つ失策して、ピンチが広がりました。結局失点にはなりませんでしたが、これが公式戦だったら大変です。小園選手の守備力は矢野選手よりも劣ります。なので、小園選手は特守して守備力を上げてほしいですね。
育成ドラ1ルーキーの杉田投手が、今日は決勝点を献上してしまいました。厳しいプロの洗礼を受けた形となりました。でも、これに屈することなく、次回の登板に向けて準備して欲しいと思います。杉田投手は今支配下登録に一番近い育成ピッチャーである事は間違いありません。
さて、20日もベルーナドームで西武とのオープン戦です。打線のつながりに注目しながら、試合を見つめたいと思います。
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