2021年08月08日
東京オリンピック決勝@横浜 日本2−0アメリカ 正式競技で初の金メダル!村上選手値千金の先制弾!森下投手5回無失点好投!最後は栗林投手が胴上げ投手に!
侍J・稲葉監督「最高ですね」 金メダル獲得の瞬間ベンチで涙「ぐっときました」「みんなでつかんだ勝利」
8/7(土) 22:42
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スポニチアネックス
<東京五輪・野球 日本・米国>金メダルを獲得し、マウンドで喜び合う日本チーム(撮影・北條 貴史)
◇東京五輪第16日 野球決勝 日本2―0米国(2021年8月7日 横浜スタジアム)
野球日本代表「侍ジャパン」が決勝で宿敵・米国を下し、悲願の金メダルを獲得した。1次リーグから無傷の5連勝で、五輪での金メダルは公開競技だった1984年ロサンゼルス大会以来37年ぶり2度目。正式競技、プロ選手参加となってからは初の快挙となった。
稲葉篤紀監督(49)は自身が選手として参加した2008年北京五輪で期待された金メダル獲得ならず。3位決定戦でも米国に敗れて4位だったが、指揮官としてリベンジを果たした。勝利の瞬間はベンチで男泣き。その後、選手の手によって勝利と同じ数の5度宙に舞うと感極まった様子で、インタビューでは「いやぁ〜、もう最高ですね」と会心の笑み。試合終了の瞬間の涙については「みんなね、本当に一生懸命ここまでやってくれて。なんかそういう思いがこう…最後ね、ぐっときました」と振り返った。
ドミニカ共和国との1次リーグ開幕戦は3―1で迎えた9回に3点取って劇的な逆転サヨナラ勝ち。準々決勝の米国戦でも1点差を9回に追いついて、タイブレークとなった延長10回に7―6でサヨナラ勝ちして準決勝進出を果たした。宿敵・韓国との対決となった準決勝に5―2で勝って銀メダル以上を確定させると、この日はついに悲願の金メダル。「一つも楽な試合はなかったんですけれども、まぁ、とにかく選手が勝ちたいというね、金メダル獲りたい!というね、そういう思いが結束して本当にいいチームでいい試合ができたと思います」と感慨深げに振り返った。
決勝の先発マウンドを託した森下(広島)は5回3安打無失点。「いやぁ〜…素晴らしいですね!度胸といいますかね、もうこちらの想像以上のものを出してくれました」と賛辞を送った稲葉監督は、3回に先制ソロを放った村上(ヤクルト)についても「あそこはちょっと重たい空気だったんですけどね。少しこっちに流れがきたと思います」と目尻を下げた。
「いや、もう本当にみんなが頑張ってくれましたし、まぁ、テレビの前でね、たくさんの方が応援していただきましたし、またサポートしてくださいましたね、方々もいますし」と改めて語った稲葉監督。「本当にみんなでつかんだ勝利だと思います」と締めくくった。
今日の決勝もタフな、重苦しい展開でしたが、侍ジャパン一丸の力で難敵アメリカを撃破!見事金メダルに輝きました。
先発の我らがカープの森下投手がアメリカ打線を封じました。5回を投げて被安打3、無失点に抑えました。得点圏にランナーを背負ったのは1度だけでした。81球を投げて3塁を踏ませず、試合の流れを引き寄せました。
1回を3者凡退と最高に滑り出すと、3回には初安打を許しましたが、3つのアウトをすべて空振り三振で奪いました。5回も2アウトからアメリカアレン選手にライト前ヒット、ロペス選手に死球を与えて1、2塁のピンチを招きましたが、アメリカアルバレス選手をショートゴロに打ち取り、切り抜けました。
今日の森下投手はストレートがスピンが効いて威力があり、カーブやチェンジアップとのコンビネーションも抜群でした。
6回からは継投に入りました。6回はソフトバンク千賀投手が登板しました。2アウト1塁からアメリカフィリア選手に死球を与えましたが、続くウエストブルック選手にフルカウントから渾身のストレートを投げ込んでキャッチャーファウルフライに仕留めてピンチを脱しました。
7回は日本ハム伊藤投手が登板しました。1アウトからアメリカアレン選手に2ベースを浴び、セカンドゴロの間に3塁まで進まれましたが、続くアルバレス選手をファーストゴロに抑えました。
8回も日本ハム伊藤投手が続投しましたが、アメリカのDeNAオースティン選手にレフト前ヒットを浴びて、続くカサス選手を迎えたところで阪神岩崎投手にスイッチし、カサス選手を三振に仕留めると、続くフレイジャー選手をショートフライ、フィリア選手をサードゴロに抑える好リリーフを見せました。
そして9回は我らがカープの栗林投手が登板しました。アメリカウエストブルック選手を空振り三振、コロズバリ選手をレフトフライに打ち取ると、続くアメリカアレン選手はライト前ヒットを浴びましたが、最後の打者ロペス選手をセカンドゴロに打ち取り、試合が終わりました。決勝で見事な完封リレーを見せてくれました。今日の栗林投手も安定感抜群で、安心して見ていいはずなのですが、今日は最後のアウトまでドキドキでした。
打っては3回裏、若きヤクルトの主砲、村上選手が、アメリカ先発のソフトバンクマルティネス投手から左中間スタンドへソロホームランを放ち、1−0と先制しました。マルティネス投手はほぼ完璧なピッチングでしたが、この村上選手に投げたチェンジアップがやや浮いたところを見事にすくいました。マルティネス投手の唯一の失投だったと思います。
8回裏は1アウト2塁から、オリックス吉田選手がセンター前ヒットを放ち、センターのホームへの返球が悪送球になる間に2塁ランナーのヤクルト山田選手がホームに滑り込み、2−0としました。
今回のオリンピックはリーグ戦から5戦全勝でしたが、すべて楽な試合はありませんでした。しかし、侍ジャパンの選手は一丸となって戦い、勝利を重ねて今日の決勝を迎えました。そして今日も一丸の野球を見せてくれて、ついに頂点に立つ事ができました。
選手の皆さんには、おめでとうございますと共に、ありがとうと言いたいです。
侍ジャパンの次の大会は、2023年予定のWBCです。楽しみですね。
2021年08月05日
東京オリンピック準決勝@横浜 日本5−2韓国 山田選手決勝タイムリー!伊藤投手好リリーフ!銀メダル以上確定!
侍J山田哲人、決めていた初球打ち 殊勲の走者一掃打は「真っ直ぐ仕留めるつもりで」
8/4(水) 22:48
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Full-Count
同点で迎えた8回2死満塁でフェンス直撃の適時二塁打
決勝の適時二塁打を放った侍ジャパン・山田哲人【写真:Getty Images】
■日本 5ー2 韓国(4日・準決勝・横浜)
東京五輪で悲願の金メダルを狙う野球日本代表「侍ジャパン」は4日、横浜スタジアムで韓国代表と準決勝を戦い、5-2で勝利して決勝進出を決めた。同点で迎えた8回2死満塁で山田哲人内野手(ヤクルト)が走者一掃の適時二塁打。決勝の一打を放った山田は試合後のテレビインタビューで「1球目から打つというのはネクストバッターズサークルから決めていた」と初球を弾き返した決勝打を振り返った。
宿敵・韓国との決戦は息詰まる接戦となった。侍ジャパンが2点を先行するも、韓国が6回に追いつき、同点のまま終盤へ。8回、柳田悠岐外野手(ソフトバンク)が左前安打で出塁すると、村上宗隆内野手(ヤクルト)の申告敬遠、甲斐拓也捕手(ソフトバンク)の四球で満塁に。このチャンスで山田が初球を弾き返し、左翼フェンスに直撃する走者一掃の適時二塁打で3点のリードを奪った。
最後は栗林良吏投手(広島)が締めて韓国に勝利。1996年のアトランタ五輪以来、25年ぶりとなる銀メダル以上を確定させ、1984年のロサンゼルス五輪以来、37年ぶりの金メダルにあと1勝に。山田は「1球目から打つというのはネクストから決めていた。真っ直ぐを仕留めるつもりでいきました。ボール1個くらい差し込まれたかなと思ったんですけど、芯で捉えられました。とにかくめちゃくちゃ緊張していたのでいい結果になってホッとしました」と語っていた。
Full-Count編集部
今日もタフな試合となりましたが、試合終盤にドラマがありました。
先発のオリックス山本投手は、5回まで8奪三振無失点の好投でした。攻撃では3回に読売坂本選手のセンターへの犠牲フライ、5回にはオリックス吉田選手のタイムリーで2点をリードする展開になりました。しかし、6回にオリックス山本投手が連打を浴びるなどし1点を失って降板。2番手で登板した阪神岩崎投手も1アウト1、3塁からタイムリーを浴びて2−2の同点とされました。
その後1点を争う緊迫した試合展開となりましたが、8回裏、2アウト満塁からヤクルト山田選手がレフトフェンス直撃の走者一掃のタイムリー2ベースを放ち、5−2と勝ち越しに成功しました。この前の打順で、9番のソフトバンク甲斐選手が四球を選んだのが大きかったと思います。この四球が今日の試合のポイントだったと思います。
9回表は我らがカープの栗林投手が登板し、韓国打線を無失点に抑え、試合が終わりました。今日の栗林投手は最初緊張感か制球が少し乱れましたが、ソフトバンク甲斐選手や読売坂本選手に声をかけられてから、本来のピッチングに戻りました。
これで侍ジャパンは初戦から4連勝負けなしで、7日19時からの決勝に進出しました。その相手は明日5日19時からの韓国対アメリカの勝者と戦う事になります。どちらが来ても、かなりタフな試合になるのは間違いないですね。しかし、侍ジャパンの一丸となる力はどのチームにも負けないと思うので、必ずや金メダルを獲得してくれると信じています。
全国の野球ファンの皆さん、7日の決勝戦には横浜スタジアムに向けて侍ジャパンの選手の皆さんにエネルギーを送りましょう!
2021年08月03日
東京オリンピック準々決勝@横浜 日本7−6アメリカ(延長10回タイブレークサヨナラ) 甲斐選手劇的サヨナラタイムリー!鈴木誠也選手初ヒットが追撃弾!栗林投手好リリーフ!
侍ジャパン、悲願の金メダルまであと2勝
8/2(月) 23:30
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サンケイスポーツ
10回 アメリカにサヨナラ勝ちし、歓喜する甲斐拓也(中央)ら日本の選手たち =2日、横浜スタジアム(桐山弘太撮影)
東京五輪第11日・野球 準々決勝、日本7x−6米国(2日、横浜スタジアム)日本は1次リーグB組1位の米国と対戦し、タイブレークの末に勝利した。悲願の金メダルまであと2勝となった。
無死一、二塁で始まるタイブレーク方式の延長十回、先頭の代打・栗原(ソフトバンク)が1球目でキッチリ送りバントを決める。1死二、三塁で代打・甲斐(ソフトバンク)。1球目を右越えにはじき返して激闘に終止符を打った。
先発の田中(楽天)は3回⅔を6安打3失点で降板した。五回に登板した3番手・青柳(阪神)は3ランを浴びるなど1回3失点。その後、千賀(ソフトバンク)が2回を、山崎(DeNA)、大野雄(中日)はそれぞれ無失点でつなぎ、延長十回のタイブレークは栗林(広島)が無失点に抑える好救援で勝利を呼び込んだ。
ノックアウトステージ(横浜スタジアム)は敗者復活制度のある変則的なトーナメントで行われる。準決勝に進出した日本は4日に宿敵・韓国と対戦。さらに勝ち上がれば、7日に決勝戦を迎える。
苦しんで、苦しんでの勝利となりました。しかし、最後まで痺れる展開になりました。5回表、3番手の阪神青柳投手がノーアウト1、2塁からアメリカカサス選手に左中間スタンドへ3ランを浴びて3−6とされた時には、今日は無理かなと思いました。初戦のドミニカ共和国戦でも青柳投手が打たれているだけに、次回登板はないかなと思います。
嫌な流れの日本でしたが、我らがカープの鈴木誠也選手がついに目覚めました。5回裏、カウント1−1からの3球目を強振!打球はレフトスタンド上段へ飛び込む超特大のソロホームランとなり4−6。その後も1アウト3塁から我らがカープの菊池涼介選手がショートへのタイムリー内野安打で5−6としました。
その後はチャンスを作りながら追いつけない日本でしたが、9回裏、1アウトからカープ鈴木誠也選手が四球を選び、続く楽天浅村選手がライト前ヒットで1、3塁とし、ソフトバンク柳田選手のセカンドゴロの間に3塁ランナーが生還し、土壇場で6−6の同点に追いつきました。
試合はタイブレーク方式の延長戦に入り、10回表は我らがカープの栗林投手が登板し、アメリカフレイジャー選手を空振り三振、フィリア選手をセカンドゴロ、続くバッターもレフトフライに仕留めて無失点で切り抜けました。この無失点は大きかったですね。
10回裏、日本はヤクルト村上選手に代わったソフトバンク栗原選手が初球で送りバントを決めました。かなりプレッシャーがかかる中で、しっかり送りバントを決めたのも大きかったです。アメリカは内野5人のシフトを敷きましたが、続くソフトバンク甲斐選手は初球を完璧に捉えて、ライトオーバーのサヨナラタイムリーを放ち、7−6で勝利しました。
今日も一丸の野球で、見事に勝利しました。我らがカープの選手も活躍してくれました。鈴木誠也選手は追撃のソロアーチを放ち、9回は同点の足がかりとなる四球を選びましたし、菊池涼介選手は1点差に迫るタイムリーを放ち、投げては栗林投手がナイスリリーフを見せてくれました。野球ファンとしても、カープファンとしても、感動するゲームになりました。
さて、これで侍ジャパンは準決勝へ進出です。次の試合はあさって4日19時から横浜スタジアムで宿敵韓国との一戦です。なんとしても勝たなくてはなりません。金メダルまで、あと2勝です!
2021年07月31日
東京オリンピックオープニングラウンドA組@横浜 日本7−4メキシコ 森下投手5回2失点の力投!山田選手3ラン!坂本選手ソロなどで勝利!リーグ1位で準々決勝に進出!
侍ジャパン、メキシコに勝利しA組1位通過 稲葉監督「効率よく点が取れた」
7/31(土) 15:48
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ベースボールキング
メキシコに勝利しA組1通過を決めた侍ジャパンの選手たち
東京五輪オープニングラウンド第2戦
● メキシコ 4 − 7 侍ジャパン ○
<7月31日・横浜スタジアム>
野球日本代表・侍ジャパンがメキシコ代表に逆転勝ち。オープニングラウンド2連勝とし、A組1位でノックアウトステージ進出を決めた。
侍ジャパンは1点を追う2回、9番・甲斐(ソフトバンク)の中前適時打で同点。3回は2番・坂本(巨人)の二塁打と敵失などで一死一、三塁の好機を作り、5番・浅村(楽天)の投ゴロの間に三走・坂本が逆転となるホームに滑り込んだ。
4回は一死から8番・村上(ヤクルト)、続く甲斐の連打で一、三塁とし、1番・山田(ヤクルト)の左越え3ランで5−2。7回は坂本の左越えソロで6点目を奪い、8回は山田が4打点目となる中前適時打を放ち7−2とリードを広げた。
先発の森下は炎天のデーゲームで5回5安打2失点の力投。6回以降は伊藤(日本ハム)が2イニングを無失点に抑え、5点リードの8回に3番手・平良(西武)が2点を失ったが、9回は栗林(広島)が今大会初セーブで締めた。
稲葉監督は先発の森下について「先制点は取られたが、そのあとを抑えてくれた。暑さとメキシコ打線が強力な中、良く投げてくれたと思います」と合格点。リリーフ陣については「みんな丁寧に投げてくれた。打たれたところは反省しながら修正してくれるでしょうし、みんな頑張ってくれたと思います」と称えた。
2本塁打含む10安打で7点を奪った打線については、「(山田)哲人の3ランというのはチームを勇気づけた。(坂本)勇人にも一本出ましたし、今日は効率よく点が取れたと思います」と納得の表情。計4盗塁を記録した足攻めについては「走れるチャンスがある中で、みんな積極的に走ってくれたと思います」と評価した。
侍ジャパンはA組を1位で通過し、次戦は8月2日のノックアウトステージ(横浜スタジアム)でB組1位と対戦。この試合に勝利すれば準決勝進出となり、敗れても敗者復活戦に回り金メダルの可能性は残る。
BASEBALL KING
日本がA組2連勝で準々決勝進出を決めました。
先発の我らがカープの森下投手は5回を5安打2失点、3奪三振と力投しました。
同じ大分出身のソフトバンク甲斐選手とバッテリーを組み、1回裏に元オリックスのメキシコメネセス選手に先制タイムリーを許しましたが、2回、3回は3者凡退に抑えて立ち直りました。5−1で迎えた4回裏は、内野ゴロ併殺の間に2点目を奪われましたが、その後は踏ん張りました。今日の森下投手は本来の出来ではなかったものの、それでも要所を抑えるピッチングでした。かなりの炎天下の中での環境だっただけに、森下投手はよく頑張ったと思います。
6回からは継投に入りました。2番手は日本ハム伊藤投手が2イニングを無失点の好投。8回は西武平良投手がメキシコメネセス選手に2ランを浴びたものの、最後は我らがカープの栗林投手が3者凡退に仕留めて試合を締めました。栗林投手は初戦のドミニカ共和国戦では、緊張のあまり本来のピッチングが出来ていませんでしたが、今日はベストピッチが出来たと思います。
打線は0−1と先制された直後の2回表に、ソフトバンク甲斐選手のセンター前タイムリーですぐさま追いつきました。すると3回表に、2ベースで出塁した読売坂本選手が相手エラーにより3塁へ進み、ピッチャーゴロの間にヘッドスライディングでホームへ滑り込み、2−1と逆転しました。
4回表はヤクルト山田選手がレフトスタンドへ3ランを放つと、7回表は読売坂本選手がレフトスタンドへソロホームランで突き放しました。さらに8回表にはヤクルト山田選手がセンター前タイムリーを放ち、リードを広げました。今日の山田選手は4打点の大活躍でした。
ちなみに、カープの鈴木誠也選手は今日もヒットはありませんでしたが、バッティングの感覚としてはかなり良かったという印象です。次戦ではやってくれるでしょう。菊池涼介選手はレフト前ヒットを1本放っています。
侍ジャパンはさらに勢いに乗ってきた感じがします。これで日本はA組1位を決めて、準々決勝進出を決めました。8月2日にB組1位と戦います。アメリカか韓国ということになります。
金メダル目指して、頑張れ!侍ジャパン!
2021年07月28日
東京オリンピックオープニングラウンドA組@福島 日本4−3ドミニカ共和国(9回サヨナラ) 山本投手6回無失点好投!終盤リードされるも、9回一挙3点で逆転サヨナラ!
侍ジャパン初戦、劇的サヨナラ 4−3でドミニカ共和国下す
7/28(水) 15:44
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産経新聞
【東京五輪2020 野球予選】<日本対ドミニカ共和国>9回、サヨナラの適時打を放つ日本・坂本勇人=福島県営あづま球場(撮影・松永渉平)
東京五輪でメダルの期待がかかる野球は28日、福島県営あづま球場で競技が始まり、1次リーグA組の日本代表侍ジャパンは初戦、ドミニカ共和国と対戦。激しい投手戦となったが七回、リリーフ・青柳晃洋(阪神)の立ち上がりを攻められ失点。その後もリードを許したまま迎えた九回、一挙3点を返し逆転サヨナラで白星スタートとなった。
開幕投手となった山本由伸(オリックス)は序盤、たびたび出塁を許したがフォークボールやカットボールで要所を抑え、得点を許さなかった。一方、ドミニカも巨人でプレーし、5勝を挙げているメルセデスが先発し、日本打線を抑える好投。緊張感あふれる投手戦となった。
しかし七回、山本に代わってマウンドに立った青柳に対し、4番のフランシスコ、6番メヒアが中前打を放ち2死一、二塁のピンチ。さらに8番バレリオがフルカウントから青柳の変化球をとらえ中前適時打。ランナー2人がかえり2点のリードを奪った。
その裏、日本も先頭の5番浅村栄斗(楽天)がメルセデスから2本目のヒットで出塁すると、6番柳田悠岐(ソフトバンク)がレフトフェンス直撃のツーベースを放ち無死二、三塁。交替したカスティジョから8番村上宗隆(ヤクルト)の一ゴロで三走の浅村がかえり1点を返した。
九回表に5番手で当番した栗林良吏(広島)が1点を失い、迎えた九回裏。一死から6番柳田、代打近藤健介(日本ハム)、8番村上の3連打で1点を返すと、9番甲斐拓也(ソフトバンク)がセーフティスクイズを決め同点とした。
さらに1番山田哲人(ヤクルト)の中前打で一死満塁から、2番坂本勇人(巨人)が中越適時打を放ち、4−3と逆転。劇的なサヨナラ勝ちで侍ジャパンは幸先のいいスタートを切った。日本は7月31日、メキシコと対戦する。
今日の初戦、試合終盤に凝縮される展開になりました。サヨナラ勝ちはチームに勢いをつける勝ちなので、最後までヒヤヒヤしましたが、ナイスゲームでした。
日本先発のオリックス山本投手は6回88球を投げて2安打9奪三振で無失点の好投でした。抜群の安定感があり、次回も素晴らしいピッチングが出来ると思います。
しかし、2番手の阪神青柳投手が7回から登板しましたが、2アウト1、2塁からドミニカ共和国バレリオ選手に2点タイムリー2ベースを浴びて0−2と先制されました。
打線は6回までドミニカ共和国先発の読売メルセデス投手にほぼ完璧に抑えられる苦しい展開でしたが、7回裏、先頭の楽天浅村選手、続くソフトバンク柳田選手の連打でノーアウト2、3塁としました。1アウト後、ヤクルト村上選手のファーストゴロの間に1点を入れて1−2としました。地味ですが、この1点が大きかったですね。
9回表、我らがカープの栗林投手が登板しましたが、1アウト1、3塁からドミニカ共和国ヌネス選手にライトへのタイムリー2ベースを浴びて1−3とリードを広げられました。今日の栗林投手は緊張しまくりで、本来のピッチングが出来ていませんでした。よく1失点で凌いだと言っていいでしょう。
ドリヨシ的には2点ならワンチャンで同点に追いつけると信じて、9回裏の攻撃を観ていました。1アウトからソフトバンク柳田選手が出塁し、続く代打日本ハム近藤選手がライト前ヒットでチャンスを広げ、ヤクルト村上選手がライト前タイムリーを放ち2−3としました。なおも1アウト1、3塁の場面で、3塁ランナーを日本ハム近藤選手から西武源田選手に代えて、打席にはソフトバンク甲斐選手。するとここでスクイズが成功し、ついに3−3の同点に追いつきました。日本野球の真骨頂ですね。小技がしっかり出来るのがかなり強みですね。
これで日本は押せ押せムードになりました。続くヤクルト山田選手もセンター前ヒットで満塁とすると、続く読売坂本選手が交代した相手投手の初球を完璧に捉えてセンターオーバーのサヨナラタイムリーを放ち、4−3で逆転勝ちをおさめました。
素晴らしい試合でした。侍ジャパンの結束力はやはり強いですね。一つ心配なのは、リリーフ陣の調子がどうなのかですね。今日は阪神青柳投手が2失点と、次回の起用のし方が難しくなった感じがします。
さて、次の試合は31日に横浜スタジアムでメキシコと対戦します。我らがカープの森下投手が先発します。無双のピッチングを期待しましょう!