2024年03月12日
オープン戦@エスコンフィールド 広島4−4北海道日本ハム(9回規定により引き分け) 打線活発13安打4得点も終盤守備の乱れで追いつかれドロー。九里投手8回途中2失点の好投!
広島が終盤の守乱で追いつかれ引き分け 小園が4安打の固め打ち、OP戦“隠れ首位打者”に浮上 先発・九里は順調
3/12(火) 21:57配信
デイリースポーツ
4回、この日3本目の安打を放った小園(左)=撮影・中島達哉
「オープン戦、日本ハム4−4広島」(12日、エスコンフィールド)
広島は終盤に守備の乱れやバッテリーにミスが出て勝利を逃した。4−1の八回は2死一、二塁で三ゴロを処理した三塁・林が一塁悪送球。満塁とピンチを広げ、2番手の塹江が江越に押し出し死球を与えて1点を返された。
2点リードの九回は3番手の森浦が3暴投。代打・進藤の適時打で1点差に迫られ、なおも1死一塁で森浦の一塁牽制で代走・五十幡が飛びだしたが、一塁・二俣の二塁送球を矢野が取り損ねて走者は三塁へ。水野の左越え適時二塁打で追いつかれた。
打線はオープン戦2度目の2桁安打となる12安打と好調。特に目立ったのは「3番・遊撃」で先発出場した小園。初回2死から左前打で出塁すると、三回先頭では右翼線への三塁打を放って好機を演出した。四回2死からは中前へ運び、すかさず二盗に成功。相手先発・山崎福也から3度も快音を響かせ、六回2死一、二塁では杉浦の8球目を捉えて左前適時打とした。4安打で打率は・455まで上昇。規定打席には到達していないものの、オープン戦“隠れ首位打者”に浮上した。
また、2試合連続で4番に入ったレイノルズは三回に遊撃への適時内野安打を放ち、オープン戦初適時打。初回にも安打を記録しており、マルチ安打となった。
開幕投手に決まっている九里はオープン戦2試合目の登板に臨んだ。三回に1点を献上したが、変化球を多彩に操りながらの投球。今春最長となる7回1/3を投げて6安打2失点(自責点1)でマウンドを降り、順調な調整ぶりを披露した。
今日の試合は中盤まで完全にカープのペースでしたが、終盤は守備の乱れやバッテリーミスで日本ハムに追いつかれるという、なんともストレスを感じざるを得ない展開になりました。
ポジ要素としては、オープン戦チーム打率12球団ワーストだった打線が、13安打を放ちました。しかし、4得点しか挙げられていないのはいけませんね。そして、開幕投手に指名されている九里投手が8回途中6安打2失点とナイスピッチングでした。
打線の中でも、小園選手が4安打の固め打ちでした。今日は3番ショートスタメンで、第1打席は日本ハム山崎投手からレフト前ヒット、第2打席はライト線を破る3ベース、第3打席はセンター前ヒット、第4打席は日本ハム杉浦投手からレフト前へ運びました。これでオープン戦の打率は.455と規定打席にいかないものの、12球団1位の打率をマークしています。今季「超覚醒」はあるのでしょうか。
もう1人は新外国人のレイノルズ選手です。2戦続けて4番に起用され、オープン戦初打点となるタイムリーを含むマルチ安打を記録しました。1回表のライト前ヒットに続き、3回表のノーアウト3塁からは日本ハム山崎投手のスライダーを叩いてショート強襲のタイムリー内野安打となりました。「毎打席、球の見え方もいい。打席での状態もいいように感じる」とコメントしています。ドリヨシ的には、レイノルズ選手は守備専門かと思っていましたが、打撃もコンパクトなスイングで、確実性が高いのではないかと感じました。今後どこまで状態を上げてくるのか注目です。シャイナー選手もうかうかしてはいられないですね。
投げては先発の九里投手が好投を見せました。今日の九里投手は各球種ともに制球の良さが際立ちました。立ち上がりから140キロ中盤のストレート、120〜130キロ台のチェンジアップ、フォーク、スライダー、100キロ台のカーブとテンポ良く投げ分けました。今日は縦の変化を有効に使い、5回まで連打は1本もありませんでした。今後は登板間隔を一度空けて登板に臨む予定で、おそらく22日のPayPayドームでのソフトバンク戦が開幕前の最終調整になりそうです。29日の開幕戦も好投は間違いないでしょう。
しかし、この試合、8回、9回の守備は目も当てられないくらい悲惨な守備でした。4−1で迎えた8回裏、2アウト1、2塁から日本ハム若林選手のサードゴロの当たりを林選手が1塁へ悪送球して満塁となり、日本ハム江越選手に塹江投手が死球を当てて押し出しとなり、4−2となりました。林選手の悪送球がなかったら、そのままチェンジだったはずでしたが…。林選手の守備力は全く変わっていないように感じます。
9回裏は森浦投手と持丸選手のバッテリーになりましたが、先頭の日本ハム野村選手に四球を与え、1アウト1塁から森浦投手の2度の暴投で1アウト3塁になりました。森浦投手の制球力も問題でしたが、持丸選手のセービングがあまりにも甘すぎます。体で止める懸命さが見受けられませんでした。倉バッテリーコーチは一体何をしているのでしょうか。続く日本ハム進藤選手にライト前タイムリーを浴びて4−3となりました。なお1アウト1塁で、1塁ランナーに代走の日本ハム五十幡選手が入りました。その五十幡選手を牽制で挟みましたが、ファーストからの送球をショートの矢野選手が捕球出来ず、1アウト3塁となりました。この場面、矢野選手はファースト二俣選手からの送球と日本ハム五十幡選手が重なってしまって、球が見えなくなっていたものと考えます。二俣選手が矢野選手が捕球しやすい位置から送球する工夫が欲しかったですね。続く日本ハム水野選手にレフトへのタイムリー2ベースを浴びて4−4の同点となってしまいました。なんとかサヨナラは阻止しましたが、このイニングだけで3つのバッテリーミスを犯してしまいました。プロの選手として恥じるべきプレーです。森浦投手は開幕1軍は厳しいですね。
さて、明日13日も日本ハムとのオープン戦です。投打ががっちり噛み合うスッキリした試合展開を期待しましょう。
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