2024年04月13日
2回戦@東京ドーム 広島2−3読売(延長12回サヨナラ) 野間選手のタイムリーで一時逆転も島内投手が同点に追いつかれて最後は延長で中崎投手が力尽きる。チームは再び今季ワーストの借金3に。
【広島】痛恨の延長12回サヨナラ負けで借金3…岡本和の“珍打”など不運にも泣く
4/13(土) 18:48配信
スポーツ報知
ベンチから戦況を見つめる新井貴浩監督(カメラ・相川 和寛)
◆JERAセ・リーグ 巨人3X―2広島=延長12回=(13日・東京ドーム)
広島は、今季初のサヨナラ負けを喫した。今季初の延長戦にもつれた一戦。2―2同点の延長12回、7番手・中崎が踏ん張れなかった。1死から岡本和に左翼二塁打を浴び、続く代打・大城に右中間を破られ、勝負を決められた。0―1の7回、野間の2点二塁打で一時逆転に成功したものの、2戦連続の逆転負け。借金は今季最多タイの3に膨らんだ。
1点リードの8回は3番手・島内が同点を許した。連打で無死一、三塁のピンチを招き、岡本和のボテボテの打球が遊撃への適時内野安打となった。その後のピンチはしのぎ、9回は守護神・栗林が3者凡退でリズムを作った。延長10回は益田が2死から連続四死球も無失点、延長11回は塹江が1死二塁のピンチをしのいだが、勝利を呼び込めなかった。
右肘の張りから復帰の今季初登板となった森下は、6回1失点と好投した。当初は3月30日の開幕2戦目のDeNA戦(横浜)に先発予定も、登板回避。「遅れた分、しっかりとチームの力に」と臨んだマウンドだった。一時は勝利投手の権利は手にしたものの、今季初勝利はならず。
0―0の6回には、思わぬ形で先取点を奪われた。1死二塁、岡本和の高い飛球は内野フライかと思われた。当の打者もバットをたたきつけて悔しがったほど。だが、打球は天井の懸垂物に挟まって落ちてこず、エンタイトル二塁打(記録は二塁二塁打)の判定。ドジャース・大谷翔平の“ムーンショット”(滞空時間が長い本塁打)ならぬ“ルーフショット”で二塁走者の本塁生還が認められた。
8回にも“珍事”に見舞われた。同点に追い付かれ、なおも2死一、二塁のピンチの場面。松原のファウルゾーンの飛球に対して三塁・田中が捕球を試みたが、三塁エキサイトシートの観客がキャッチ。新井監督は妨害を主張したが、客席ゾーンだったとして判定は覆らず。失点にこそつながらなかったが、不運も続いた後味の悪い敗戦となった。
報知新聞社
なんとも後味の悪い敗戦となりました。野間選手が一時逆転のタイムリーを放った時点で、逃げ切らなければならない試合だっただけに、悔しい試合でした。
スタメンは菊池選手がベンチ、1番センター野間選手、2番サード田中選手、3番ショート小園選手、4番ファースト堂林選手、5番レフト秋山選手、6番ライト田村選手、7番セカンド矢野選手、8番キャッチャー會澤選手、9番ピッチャー森下投手のオーダーを組みました。
読売は堀田投手が602日ぶりの先発登板です。1回表、野間選手はセンターフライ、田中選手は空振り三振、小園選手はセカンドゴロと3人で終わりました。
先発の森下投手は今季初登板で読売戦は通算12試合に登板し7勝3敗、防御率2.79。最後の黒星は2021年8月24日(東京ドーム)で2021年10月10日(マツダスタジアム)からシーズンをまたいで6連勝中でした。
森下投手は1回表、読売萩尾選手を空振り三振、佐々木選手をレフトフライ、門脇選手をピッチャー内野安打も岡本選手をショートゴロに打ち取りました。
2回表の攻撃で2アウトから田村選手がライト前ヒット、矢野選手の四球で1、2塁とし會澤選手がライト前にヒットを飛ばすも田村選手は本塁憤死で先制できませんでした。この場面、次の打者が森下投手という事もあり、2アウトだったので2塁ランナーの田村選手を本塁に突入させたのでしょうが、まあ、仕方ないですかね。それにしても田村選手は足が遅いですね。
3回表も2アウト2、3塁のチャンスに堂林選手が空振り三振に倒れました。4回表は田村選手のヒット、矢野選手の四球で1アウト1、2塁から會澤選手がショートゴロ併殺打とチャンスをものにできませんでした。
森下投手は4回裏、先頭の読売門脇選手にセカンド内野安打も岡本選手を空振り三振、坂本選手をライトフライ、オコエ選手に四球も岸田選手をセカンドゴロに打ち取りました。
打線は5回、6回と読売の2番手の井上投手に対しヒットが出ませんでした。
森下投手は6回裏、先頭の読売佐々木選手にセンター前ヒット、2盗を決められて門脇選手を打ち取りました。しかし岡本選手に打たれた大飛球が内野グラウンド上部のスピーカー部分に挟まり、落下しませんでした。東京ドームの特別ルールでエンタイトルのタイムリー2ベースとなり、0−1と先制されました。実際には完全に打ち取った内野フライだっただけに、エンタイトル2ベースというのはどうも納得いきません。この場合、ファウルボールの扱いにするのが妥当ではないでしょうか。
森下投手の今季初登板は6回を89球、5安打1四球5奪三振の1失点(自責1)でした。今季初登板の森下投手でしたが、粘りのピッチングで読売打線を1失点に抑えたのはポジティブに捉えていいと思います。次回の登板に期待しましょう。
7回表の攻撃で読売の3番手の中川投手に対し矢野選手と代打の上本選手のヒットで2アウト1、3塁とすると野間選手が左中間に2点タイムリー2ベースを弾き返し、2−1と逆転しました。野間選手は逆方向を狙っていましたが、そこにうってつけの球がきました。野間選手は昨季からかなり勝負強くなりましたね。
7回裏は2番手の矢崎投手が先頭の読売岸田選手にヒット、吉川選手に送りバントを決められ1アウト2塁も代打の読売長野選手をセカンドゴロ、萩尾選手を空振り三振に斬って取りました。
8回裏は3番手の島内投手が読売佐々木選手に2ベース、門脇選手にライト前ヒットでノーアウト1、3塁に。続く岡本選手にショートへのタイムリー内野安打を許し2−2の同点に追いつかれました。
続く読売坂本選手とオコエ選手を連続空振り三振、松原選手に四球で2アウト満塁から読売吉川選手をレフトフライに打ち取り、勝ち越しは許しませんでした。しかしながら、このイニングで島内投手が失点したのは、カープ首脳陣から見ても誤算だったと思います。
9回表の攻撃は読売大勢投手に矢野選手、會澤選手、久保選手と3人で終わり、9回裏は守護神の栗林投手が先頭の読売小林選手を空振り三振、代打の丸選手をレフトフライ、佐々木選手を空振り三振に取りました。
延長10回表の攻撃は読売ルーキーの西舘投手に野間選手、田中選手、小園選手が3人で抑えられました。10回裏、5番手の益田投手が読売門脇選手をショートゴロ、岡本選手をショートフライに抑えました。続く読売坂本選手に四球、オコエ選手に死球で2アウト1、2塁も松原選手を空振り三振に取りました。
打線は11回表は堂林選手がセンターフライ、秋山選手はセカンドゴロ、代打の坂倉選手はショートゴロと3イニング連続で1人のランナーも出せませんでした。
11回裏、6番手の塹江投手が先頭の読売吉川選手に四球、小林選手に送りバントを決められ1アウト2塁から読売泉口選手を空振り三振、佐々木選手をファーストゴロでサヨナラ負けを逃れました。
最終12回表も矢野選手、會澤選手、久保選手と3人で攻撃が終わりました。あまりにもあっさりし過ぎていて、少しムカッとしました。
そして12回裏は7番手の中崎投手が登板しましたが、1アウト後、読売岡本選手にレフト線を破る2ベースで出塁を許し、続く代打の読売大城選手に右中間へタイムリー2ベースを打たれ、2−3でサヨナラ負けを喫してしまいました。試合後半は読売の攻めが続き、カープのペースに持ちこむ事ができませんでした。
やはり、ポイントは8回裏の島内投手ですね。非常にタフな場面でしたが、あそこはなんとかして無失点で切り抜けて欲しかったですね。
今日のポジれる点は、森下投手の粘投と、矢野選手の攻守に及ぶ活躍ですね。矢野選手は是非ショートスタメンで起用してほしいと思います。
チームは2連敗で今季ワーストタイの借金3となりました。本当に正念場がやって来ました。明日負けると、連敗街道まっしぐらになりそうです。
明日のカープの先発はハッチ投手です。とにかく先制点を先に与えないように、頑張って欲しいですね。読売は高橋礼投手です。右のサブマリンですから、カープ打線は苦手にしています。しかし、そんな事は言ってはいられません。各打者逆方向を狙ってのバッティングに期待しましょう。
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