【侍ジャパン】門脇誠が決めた!井端ジャパン、韓国に延長10回劇的サヨナラ勝ちで2大会連続優勝
11/19(日) 21:59配信
スポーツ報知
優勝し胴上げされる井端弘和監督(カメラ・中島 傑)
◆カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023 決勝 日本4x―3韓国=延長10回タイブレーク=(19日・東京ドーム)
負けなしの3連勝で決勝へ進んだ井端弘和監督率いる若き侍ジャパンは、2点を先行されたが6回に同点に追いつき、同点のままタイブレークとなった延長10回に巨人・門脇誠内野手の左前打でサヨナラ勝ち、優勝を飾った。井端監督は現役時代の背番号「6」と同じ、6回胴上げされた。
試合は先発の西武・今井達也投手が3回に先頭のキム・ヘソンに四球、キム・ドヨンの送りバントを一塁のDeNA・牧秀悟内野手がファンブルする失策で無死一、二塁。3番のユン・ドンヒは見逃し三振に打ち取ったが4番のノ・シファンに左中間を破る二塁打を打たれ2点を先行された。
追う日本は5回に反撃。2死から4番に入る牧が、韓国先発のクァク・ビンから左翼スタンドに運ぶ本塁打。先取点を許すきっかけとなった失策を取り返す一発で1点差。
6回には、先頭の日本ハム・万波中正外野手が2打席連続の二塁打となる右翼線二塁打で出塁。ここで井端監督は巨人・門脇誠内野手に送りバントのサイン。門脇が一塁線にきっちり決めて1死三塁とすると、この試合8番に入る阪神・佐藤輝明内野手が浅めの中犠飛を放ち、三塁から万波が俊足をとばして生還、同点に追いついた。
先発の西武・今井達也投手が4回まで投げ5安打2四球の2失点(自責1)で降板。5回から登板した日本ハム・根本悠楓投手は3イニングを投げ1安打無失点4奪三振と好投。3番手の阪神・桐敷拓馬投手も8回を無失点、9回も守護神のヤクルト・田口麗斗投手が得点を許さなかった。
延長10回、タイブレークの無死一、二塁でヤクルト・吉村貢司郎投手が登板。2番のキム・ドヨンを遊ゴロ併殺打に打ち取ったが、ユン・ドンヒに中前打を打たれ1点を奪われた。
勝利には2点が必要な日本は先頭で代打の西武・古賀悠斗捕手が投前に犠打を決めて1死二、三塁の形を作った。4番の牧は申告敬遠され、満塁となったところで、5番の広島・坂倉将吾捕手が中堅に犠飛を上げ同点に。ここまで3安打を放っていた万波も申告敬遠され、2死満塁で打席にはこの日ノーヒットの門脇。1ボールから叩いたボールはしぶとく左前に抜け、歓喜のサヨナラ勝ちとなった。
報知新聞社
試合開始から終了まで目が離せない試合展開でした。侍ジャパンの粘りを改めて感じた今日の決勝戦でした。
侍ジャパン先発の今井投手は4回77球を投げて5安打2失点(自責1)でした。3回表に韓国の本塁打・打点王の4番ノ選手にタイムリーを打たれて2点を先制されましたが、打線が牧選手のソロホームランと佐藤選手の犠牲フライで2−2の同点に追いつき、終盤の逆転劇につなげました。
今井投手の立ち上がりは1回表2アウトからヒットを許しましたが、韓国4番ノ選手をキャッチャーファウルフライに抑えました。2回表は2アウトから四球とヒットでランナーを背負いましたが、続くバッターをレフトフライに抑えました。
打線は韓国の先発クァク投手に対し、1回裏は2アウトから森下選手がヒットを放ちましたが、4番の牧選手が見逃し三振。2回裏は1アウトから万波選手がフェンス直撃の2ベースで出塁すると、2つの四球などで2アウト満塁とします。しかし、続く藤原選手がライトフライに倒れ、先制のチャンスを逃しました。
直後の3回表、今井投手は先頭打者に四球を与えると、続く打者の送りバントを牧選手が捕球出来ず失策でノーアウト1、2塁となりました。続く3番の韓国ユン選手を見逃し三振に取りましたが、続く韓国ノ選手に左中間を破る2点タイムリー2ベースを浴びて0−2と先制を許しました。
打線は3回裏、小園選手がヒットで出塁すると、2アウトから坂倉選手が四球を選びましたが、続く万波選手がショートゴロ。4回裏は2者連続見逃し三振に倒れ、9番の岡林選手がヒットで出塁しましたが、藤原選手が空振り三振で無得点に終わりました。
4回表の今井投手は2アウトから連打を浴びて2アウト1、3塁とされましたが、最後はライトフライに打ち取り降板しました。
5回表からは2番手の根本投手が好投し、5回、6回は2イニング続けて3者凡退に抑えました。
打線は5回裏2アウトランナーなしで牧選手が韓国クァク投手の2球目のカーブを捉え、レフトスタンドへソロホームランを放ち、1−2としました。6回裏は韓国2番手のチェ投手に対し、先頭の万波選手がライトへの2ベースで出塁すると、門脇選手の送りバントで1アウト3塁とし、続く佐藤選手がセンターへ犠牲フライを打ち、2−2の同点に追いつきました。
7回表も続投の根本投手は、セーフティーバントと送りバントで2塁にランナーを背負いましたが、空振り三振とショートゴロでピンチを切り抜け、素晴らしいリリーフで流れを呼び込みました。8回表は桐敷投手も無失点で切り抜けました。
9回表は田口投手が3人で抑え、9回裏は岡林選手から3者凡退で試合はタイブレーク方式の延長戦に入りました。
10回表は吉村投手が登板し、ノーアウト1、2塁から先頭打者を併殺打で打ち取りましたが、韓国4番ノ選手にタイムリーを浴びて2−3と勝ち越されました。さらに5番打者のヒットで1、3塁とされましたが、続く打者を見逃し三振に取り、1失点でしのぎました。
そして10回裏、ノーアウト1、2塁から森下選手の代打古賀選手が送りバントを決めて1アウト2、3塁とすると、牧選手が敬遠で満塁とし、続く坂倉選手がセンターへ犠牲フライを放ち、3−3の同点とし、続く万波選手も敬遠で最後は門脇選手がサヨナラタイムリーを放ち、4−3の劇的逆転勝利を掴みました。
侍ジャパンは2017年の前回大会に続く連覇を達成しました。予選から4戦負けなしの完全優勝で締めくくりました。
若手選手の侍ジャパンも強かったですね。この先にあるプレミア12、さらにはWBCの戦いが楽しみになってきますね。
我らが広島東洋カープから出場した坂倉選手と小園選手も、侍ジャパンの勝利に貢献出来たと思います。
今季の日本野球界はWBCの世界一に始まり、この度のアジアプロ野球CSの連覇に終わり、明るい材料ばかりでした。あと、我らが広島東洋カープが日本一になっていれば最高だったのですが…。贅沢は言ってはいけませんよね。