最近、脳科学について再度の学習を始め、最新の専門書を購入したり勉強を重ねながら、自分にあった健康法を模索中である。
私は今までの経験の中で、人の健康に大きく関係している要素として、食生活、生活習慣と環境、過剰なストレス、遺伝による要因、脳内神経核の相互作用の5つが大きいと考えていいる。
また、癌などの疾患は免疫系統の強弱に関係し、その免疫系の強弱は視床下部を中心とするストレス系と大きな相関関係があることが最近の科学で知られるようになった。
やはり中年になると、体力や気力の面で若いころのように無理がきかなくなっている自分の心身を認めざるを得ない。
体調不良の表出では個人差が大きいが、男性でも女性でもホルモン分泌の急激な低下によって、
ストレス耐性の低下や更年期障害などの症状が現れる年齢であるからだ。つまりこれは老化現象なわけだ。
しかし、これから定年退職まで15年間も働き続けなくては生活してゆけないし、老後のことも気になる年齢だ。
体調不良を自分でコントロールする方法は個人個人違ってくると思うがその方法を模索する必要がある。
なぜなら、この年齢になると、人それぞれ遺伝的特性や生活習慣、食事の嗜好、運動の多少、住環境や自分をとりまく人間環境、職業特性などにより
血圧が高く出る人、血糖値が高い人、体脂肪率が高い人、ストレス耐性の弱い人、肝臓などなど
様々に個人差が顕著に出てくるからだ。
最近、ネット上で脳科学と生活習慣の面で興味深い知見を見つけた。
それはパーキンソン氏病という病気があり、この病気は脳内の黒質という部分での神経伝達物質である
ドーパミンが不足することにより、手の震えなどの初期症状からはじまって、体全体の運動機能が低下したり
精神的な症状を伴う病気である。
この病気は難病であり、治療方法としてドーパミン作動薬を投与する方法がとられていたのだが、
患者にドーパミン作動薬を投与していたところ10名の患者のほとんどに、副作用としてギャンブル依存症が出現したというのであった。
ドーパミンに反応する受容体としてD1からD5まで5種類みつかっているが、その中でも
側坐核でのD3受容体がどうも関係していいるらしい。
側坐核はやる気や動機付けなどの能動性の際に活動する脳の部位であり、神経伝達物質としてドーパミン作動性であり、
D3受容体の活性により、上記で述べた病的賭博(ギャンブル依存)のほか、衝動買い、性欲亢進、食欲亢進
などの症状がドーパミン作動薬での副作用として出るとのことだった。
その症状には線条体も関係しているらしい。
よって、ギャンブル依存症に陥ったパーキンソン氏病患者に対し、ドーパミン作動薬の投与をやめたところ、
ほぼ全員が依存症の症状が消えたとのことだった。
依存症はドーパミン作動薬によって、ドーパミンとノルアドレナリンの分泌を増加させると同時に、
抑制系の神経伝達物質であるセロトニンの働きを弱めた結果であると述べられていた。
健康な人でもギャンブル依存症になる人がいるが、そのような人の脳内では上記のメカニズムで
ドーパミンの前駆物質の投与を行わなくても自分の脳内でドーパミンが過剰に分泌されやすい体質の人なのだろうと思われる。
統合失調症やうつ病、不安障害の患者ではドーパミンD2受容体を選択的に遮断する薬が投与されるが、
D2受容体の活性では不安感や緊張感が生じるのにD3受容体活性ではギャンブル依存などの熱中する習慣が
出てくるのは意外と思った。
熱中するということは脳内の快感領域で快感物質が多く分泌されていることは想像がつく。
しかし、脳内は様々な小さい神経核が多く存在し、その神経核が様々な役割を担い、神経ネットワークが複雑に情報通信を行っており、
単純なモデル化が難しいことが解明を難しくしている。
私は再度、脳科学を学習しなおすことで、老化現象に対抗する自分なりの手段を見つけたいと思う。
参考にさせてもらったサイト様
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