脳内には興奮系神経であるドーパミン作動性神経並びに興奮物質ドーパミンが存在して、
その働きの多少や局在によって、人の精神状態に多大な影響を及ぼしている。
ドーパミン受容体に関してはD1、D2、D3、D4、D5という5つのタイプが存在し、
知れらたことでは、統合失調症などの治療ではドーパミンD2受容体の働きを
選択的に阻害する薬が用いられていることは有名である。
またドーパミン作動性神経もA8、A9、A10、A11、A12、A13、A14、A15と主要で8系統があることは知られている。
この中でも、A9神経でのドーパミン不足はパーキンソン氏病に関係し、
A10神経は人の食欲や性欲などの生理的な欲求や快感に関係し、
A15は嗅球と結びつき、嗅覚での受容する快感や不快感に関係するといわれている。
このようなドーパミンの基幹神経と受容体の興奮部位によって人の感情や体の動きが変化している。
例えば軽度のうつ症状や食欲不振、不安障害などには、D2受容体の阻害剤が処方され効果がでている。
私も過去に慢性前立腺炎が治らなかった頃に、ドグマチール50mgという薬を処方されて症状が軽減した経緯がある。
この薬を飲んで1時間くらいすると、多少のうつ状態が和らぎ、「ほっとした」気分になるのと食欲が改善された経験が何度かあった。
また、慢性前立腺炎よる慢性的な疼痛や不快感に悩まされ、慢性的な不安感で夜間の不眠にもなったためメイラックスというベンゾジアゼピン系の抗不安薬も処方された。
すると、前立腺症状がだいぶ軽減していった。
結果的に青汁と併用することで慢性前立腺炎は完治したのだった。
このドグマチールという薬の正式薬剤名はスルピリドといい、ドーパミンD2受容体を選択的に
阻害することによって効果を発揮する。
また、統合失調症などの興奮性の状態(陽性症状)ではD2受容体阻害剤を多く投与されるとのことである。
普通の内科でも食欲が低下して元気が出ない人や、胃腸の潰瘍の治療にドーパミンD2受容体阻害剤が処方されるケースがあると言われている。
ところが脳内の神経の機構はそう簡単ではない。
ドーパミンと神経回路を形成している扁桃体や側坐核など様々な部位。
ドーパミンは覚醒系、緊張性の物質だが、それらの働きを抑制制御する神経と脳内物質が存在する。
それが、セロトニン作動性神経とセロトニンという物質や尾状核、縫線核がある。
また、緊張や不安を緩和するギャバ神経、ガンマアミノアミノ酪酸、自律神経のうち弛緩の際の
アセチルコリン、緊張や不安を増長する青斑核とノルアドレナリン作動性神経とノルアドレナリン、
またこれらの神経と連絡して作動する海馬など。
よって、こころの安定のためには前の記事で述べたセロトニンも重要であり、
セロトニンの材料となるトリプトファン含有食品や神経全体が協調して働くために必要な
様々な脳内物質の材料となる食べ物の摂取も必要であると言える。
私が15年以上前にり患して完治した慢性前立腺炎は自律神経の失調や
脳内物質の神経伝達物質の不調も関係していたと思われる。
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