2022年04月19日
4回戦@東京ドーム 広島1−3読売 九里投手5回6安打3失点粘投も打線の援護なし。走塁ミスや拙守も響く。
広島 あぁ首位陥落…打線援護なく九里は不完全燃焼5回3失点
4/19(火) 21:01
配信
スポニチアネックス
<巨・広>8回表、先頭の代打田中広輔選手がライト線に三塁打を放つ
◇セ・リーグ 広島1ー3巨人(2022年4月19日 東京D)
首位・広島はゲーム差なしの2位・巨人との首位攻防3連戦(東京D)。打線が元気なくわずか1点、初戦に敗れ首位陥落した。
得意とするはずのマウンド上で、広島の先発・九里は首をかしげた。5回で106球を投じ、3失点。6回の打席で代打・宇草を送られ、降板となった。
昨季、巨人戦では6試合先発4勝2敗。同一リーグの球団相手ではトップの対戦防御率2・45を誇った。さらに、この日の舞台である東京ドームに限れば同1・47と圧倒的だった。それでも「去年は去年、今年は今年と思っている。しっかり自分の投球をしたい」と気を引き締め、臨んだマウンドだった。
だが立ち上がりから苦しい投球となった。初回から制球が定まらず、いきなり3与四球で2死満塁のピンチを招いた。ここはウォーカーを三ゴロに仕留めて窮地を脱したが、不安定な投球は続いた。2回も8番・中田への死球から2死二塁とされるなど、リズムに乗れなかった。
本調子を取り戻せないまま突入した3回には、先頭の2番・坂本に左中間席への先制ソロを浴びた。4回2死二、三塁はなんとか踏ん張ったが、この時点ですでに球数は83球に到達。重苦しい状況で迎えた5回、先頭の坂本から3連打で1点を失うと、さらに三塁・坂倉、一塁・マクブルームのミスが絡んで計2失点。6連戦の先陣を任され、「1回でも長くマウンドに立っていたい」と意気込んでいたが、不完全燃焼のマウンドとなった。
打線は巨人先発・戸郷の前にあと一本が出ず沈黙していたが8回、先頭の代打・田中広がライトへの三塁打で出塁し無死三塁、西川の右犠飛でようやく1点を返した。9回は巨人の守護神・大勢の前に完璧に抑えらえ大事な初戦を落とした。
今日の試合はカープの走塁ミスや守備の乱れで自滅した形になりました。1点を争う接戦ではこうしたミスが命取りになります。
敵地東京ドームでの首位攻防初戦を託された広島九里投手は、5回3失点(自責2)で降板となりました。17日中日戦で2回8失点降板の森下に続き、クオリティースタート(QS)はなりませんでした。
立ち上がりからリーグ最多本塁打の巨人打線を相手に両サイドを丁寧に突くピッチングを展開しました。試合前は「前々回は四球が多かったし、前回のヤクルト戦に関しても先頭に四球があった。その辺りはしっかりと打者と勝負をしながら減らしていきたい」と話していましたが、警戒心からか球数がかさみました。1回から3四球、28球を要しました。その後も苦しい投球が続き、3回は先頭読売坂本選手に先制ソロを被弾。5回は先頭から3連打で追加点を許すと、さらに2失策から失点。この回は投げきったものの、球数は106球に達しました。20年以降、東京ドームでは7試合で5勝2敗、防御率1.99と得意としていましたが、責任投球回を投げきるのが精いっぱいでした。
試合前までリーグトップのチーム防御率2.70の投手陣が開幕ダッシュのけん引役でした。特に先発陣は16日まで12試合連続でQSを達成するなど、防御率2.63と安定していました。何とか5回まで踏ん張った九里投手でしたが、打線の援護なく今季2勝目はなりませんでした。
6回からは継投に入り、6回はドラ1ルーキーの黒原投手、7回はドラ5ルーキーの松本投手、8回は矢崎投手が読売打線を無失点に抑えただけに、5回の2失点が悔やまれます。
0―1の五回1死一、二塁。三塁の坂倉選手が三塁封殺を急いでゴロを捕球しきれず、満塁のピンチを招いた。続く大城の高いバウンドのゴロも、一塁のマクブルーム選手がファウルになると判断して見送りましたが、打球は切れることなく適時失策に。今季2度目の1試合2失策となりました。坂倉選手の守備は言語道断ですね。普通に捕球して3塁ベースを踏んで、1塁に送球していれば、併殺で最少失点で凌ぐ事ができました。続くマクブルーム選手のエラーは坂倉選手が引き金になった感じです。
また、この5回の失点につながるミスをしたのが大盛選手です。1アウトから、大盛選手がライト線へ鋭い当たりを放ちました。タイミング的には2ベースかなと思ったのですが、大盛選手は2塁も蹴って3塁へ走りました。が、読売の中継も良く、3塁寸前でタッチアウトとなりました。明らかに暴走です。これでカープに来そうな流れを自ら断ち切ってしまいました。
今日はミスが目立ちました。これでは強いチームに勝てる訳がありません。今一度気持ちを引き締めて戦って欲しいですね。
明日は首位攻防第2戦です。カープの先発は床田投手、読売はメルセデス投手です。明日も1点を争うタフな試合になりそうです。とにかく床田投手には先取点を取るまでは無失点のピッチングを期待します。そして、明日は右バッターがカギを握りそうです。菊池涼介選手、マクブルーム選手、會澤選手、上本選手らの活躍に期待しましょう。
追伸、3番小園選手はそろそろベンチに下げるべきです。で、1番にセンター上本選手、3番にレフト西川選手、8番にショート田中広輔選手と、テコ入れを早くしたほうがベストだと思います。