広島 床田の意地、床田の気迫で3連敗を免れる 坂倉逆転打で左腕に11勝目プレゼント 首位死守
8/28(水) 20:32配信
スポニチアネックス
＜中・広＞力投する広島先発の床田（撮影・椎名 航）
◇セ・リーグ 広島2ー1中日（2024年8月28日 バンテリンD）
広島が逆転で中日を下し、連敗を2で止めた。
先発の床田は、抜群の制球力で、中日打線に快音を許さない。2回先頭のカリステに先制ソロを浴びたものの、すぐに気持ちを切り替えて力投。8回途中まで1失点の内容で、7月31日以来、登板4試合ぶりとなる11勝目を今季2戦2敗の「鬼門」バンテリンドームでマークした。
打線も少ないチャンスを生かした。4回2死二、三塁から坂倉が中前に逆転の2点適時打。中日先発の難敵・小笠原から貴重な一本を放った。
負ければ、2位・巨人の結果次第で、約1カ月ぶりに首位陥落する可能性もあった一戦。一丸で白星を手にし、勢いがついた。
今日もやはり重苦しい試合展開でしたが、なんとか１点リードを死守して勝利しました。床田投手が初回に打球が左ひざ上に当たるアクシデントがありましたが、痛みがある中で意地のピッチングを見た感じがします。
床田投手は２回裏に中日カリステ選手に先制ソロホームランを浴びましたが、その後は踏ん張りました。６回裏１アウト１、３塁のピンチでは中日川越選手をセカンドゴロ併殺打に仕留めました。８回裏は１アウト１塁で中日岡林選手を迎えたところで降板しましたが、救援の２番手のハーン投手が１アウト１、３塁を無失点で切り抜けました。
昨シーズンの自己最多に並ぶ１１勝目にも「勝てる試合は全部勝ちたいと思っている。今(優勝争い)がもつれているので、自分に勝ちが付かなくても、チームが勝てるようにできればいい」とコメントしました。今日の床田投手は球がやや高めに来る時もあり、完璧ではなかったものの、意地のピッチングで中日打線を抑えていきました。もはや調子が良いとか悪いとか言う段階ではなくなってきました。床田投手には勝負の９月は大車輪の活躍が求められます。
打っては坂倉選手が値千金の逆転２点タイムリーを放ちました。０−１で迎えた４回表、先頭の秋山選手がセンター前ヒットで出塁しました。秋山選手の調子がここに来て上がって来ています。１番打者としての役割をしっかり果たせるようになってきました。続く中村奨成選手は初球でバントの構えを見せたため、サードが前進していた中、２球目にバスターを敢行しました。打球はレフト前に抜けてノーアウト１、２塁としました。続く小園選手が初球で送りバントを決めて１アウト２、３塁のチャンスを作りました。そして、２アウト後、坂倉選手が中日小笠原投手のストレートを捉えてセンター前へ逆転の２点タイムリーを放ちました。「トコさんが頑張っているので間に落ちてくれて良かったです」とコメントしました。
とにかく勝てて良かったです。チームは連敗を２で止め、６０勝４７敗５分けの貯金を１３としました。２位の読売が勝利し、３位の阪神が敗れたため、２位の読売はゲーム差なしのまま。３位の阪神は５ゲーム差になりました。いよいよ我らが広島東洋カープと読売ジャイアンツの一騎打ちになってきました。
ちなみに、広島は最短で９月１日にマジック２１が点灯します。条件は広島が４連勝で、読売が４連敗の場合です。しかし、現実的には読売が４連敗する可能性は低いので、広島のマジック点灯は読売との直接対決で決まるかなと思います。
さて、明日も負けられない試合です。明日のカープの先発は九里投手です。前回ヤクルト戦では６回４安打１失点で６勝目を挙げています。中１０日の登板なので休養十分です。明日は完封するくらいね気迫でピッチングして欲しいですね。中日は松葉投手です。最低でも３点は取れると思います。６回までに２〜３点リードできれば、勝機は十分あります。
