広島・新井監督 3安打完封負けも「内容の濃い1日だった」先発・斉藤の粘りも評価
2/18(日) 19:38配信
デイリースポーツ
5回終了後、選手交代を告げる新井監督(撮影・飯室逸平)
「練習試合、広島0−4阪神」(18日、コザしんきんスタジアム)
広島は阪神投手陣の前に、3安打完封負け。相手の先発・村上から才木、桐敷、湯浅ら1軍クラスの継投の前に得点は奪えなかったが、新井貴浩監督(47)は若手野手陣が示したアプローチを収穫と捉えた。先発して3回6安打1失点だった高卒2年目・斉藤の粘りも評価。主な一問一答は以下の通り。
−斉藤は粘った。
「6安打3四球で1点で抑えるわけだから。タイガースも1軍で実績のある打者が並ぶ中、彼にとってはすごくいい経験、勉強になった1日だったと思います」
−打者陣は。
「3安打だけど内容の濃い1日だったと思いますね。タイガースも村上が先発して1軍で投げている投手が、けっこう投げて来た。そういう中で若い選手が『どういう反応をするかな?』って見ていたけど、こっちが思っていた以上に、みんないい反応をしていた」
−九回2死では中村貴が湯浅の前に左飛に倒れたが10球投げさせた。
「結果的に左飛だけど、追い込まれながらフォークをカットして、真っすぐを(近くのポイントに)寄せてすごく内容のある打席だったと思う」
−レイノルズが欠場。
「(打撃)練習中にちょっと左(肩付近)に違和感で。だから病院に行っている。でも大したことはないということなので、大事を取って」
−フォーム変更に取り組む塹江が七回に登板して1回無失点。
「見ていても、落ち着いている。先頭打者に四球を出しても、全然動じていない。今までの塹江とは違うなと。それだけ新しいフォームに自信を持っているのかなと思いました」
我々カープファンは、練習試合とはいえ、かなり悔しい試合になったかと思います。打線は阪神6投手の前にわずか3安打しか打てませんでした。広島投手陣は5投手が登板しましたが、15安打も打たれました。その割には4失点で抑えてますから、ある程度粘れているのかなと感じています。
スタメンは1番DHシャイナー選手、2番レフト田村選手、3番ショート田中選手、4番ファースト堂林選手、5番サード林選手、6番セカンド小園選手、7番ライト中村貴浩選手、8番キャッチャー石原選手、9番センター久保選手のオーダーを組みました。
広島先発は斉藤投手でした。斉藤投手は1回に阪神先頭の前川選手にセンター前ヒット、続く阪神中野選手に2ベースを打たれ、ノーアウト2、3塁から阪神糸原選手のサードゴロの間に1点を先制されました。続く阪神大山選手をセカンドフライに抑えるも、阪神佐藤選手と森下選手に連続四球を与え、2アウト満塁のピンチでしたが、阪神小幡選手をレフトフライに打ち取り、1失点でしのぎました。
阪神先発の村上投手に対し、打線は1回裏、シャイナー選手はファーストフライ、田村選手は阪神ファースト大山選手の失策で出塁も、田中選手はファーストゴロ、堂林選手は見逃し三振に終わりました。
斉藤投手は2回表、先頭の阪神坂本選手にヒットも、阪神小野寺選手をファーストライナー併殺打に打ち取りました。しかし、阪神前川選手に四球、中野選手にヒットで1、2塁のピンチを招きましたが、阪神糸原選手をセンターフライに打ち取りました。
2回裏の攻撃は林選手、小園選手は外野フライ、中村貴浩選手は振り逃げで出塁も、石原選手はサードゴロに終わりました。
斉藤投手は3回表も阪神佐藤選手と小幡選手にヒットを浴び2アウト1、2塁とするも、阪神坂本選手をショートゴロに仕留めました。斉藤投手は3イニング67球を投げて6安打3四球ながら、なんとか1失点に抑えました。制球のばらつきが目立ち、本来の斉藤投手のピッチングではなかったように感じました。今日のピッチングで新たな課題も出来たと思います。
3回裏は阪神の2番手の才木投手に対し、久保選手、シャイナー選手、田村選手は全てフライアウトに打ち取られました。
4回から2番手に森投手が登板しましたが、いきなり阪神小野寺選手、前川選手、中野選手に3連打され、ノーアウト満塁のピンチを招きました。が、阪神代打原口選手を空振り三振、大山選手をサードゴロ、佐藤選手をショートゴロに打ち取り、無失点で切り抜けました。
4回裏の攻撃で、1アウトから堂林選手がチーム初安打の2ベースを放ちましたが、後続は抑えられました。
森投手は5回表、阪神森下選手にヒット、小幡選手に2ベースを打たれノーアウト2、3塁から阪神坂本選手にレフト前へ2点タイムリーを浴びて0−3となりました。
5回裏は阪神3番手の石井投手に対して、石原選手と代打坂倉選手のヒットで1アウト1、2塁のチャンスでしたが、田村選手はセンターフライ、矢野選手はレフトファウルフライで得点できませんでした。
森投手は6回表は3者凡退に抑えました。森投手は3イニング53球を投げて6安打無四球で2失点でした。森投手も本来のピッチングではなかったように感じました。
6回裏の打線は阪神4番手及川投手に対して韮澤選手、林選手、二俣選手がわずか8球で抑えられました。
7回表は塹江投手が登板し、四球を出しながらも無失点に抑えました。サイドスローに転向して、ピッチング内容もしっくり来ているようです。
7回裏は中村貴浩選手、高木選手、中村健人選手が3者凡退に抑えられました。
8回表は河野投手が登板し、四死球とヒットで1アウト満塁とされましたが、阪神木浪選手、熊谷選手を打ち取り、無失点に抑えました。
8回裏は阪神5番手の桐敷投手に対して、1アウトから四球も矢野選手、韮澤選手は凡退しました。
9回表は現役ドラフトで楽天から移籍してきた内間投手が登板しましたが、1アウト1、3塁から阪神ルーキーの福島選手にライトへタイムリーを運ばれ、0−4とされました。
9回裏は阪神6番手の湯浅投手に対して、林選手がセンターフライ、二俣選手がセンターフライ、中村貴浩選手がレフトフライに打ち取られ、試合が終わりました。
正直、完敗です。新井監督はそれでもポジティブなコメントを残していますが、内心はかなり悔しかったと思います。
ポジれる点は、堂林選手の2ベースと、塹江投手のピッチングではないでしょうか。
次回の練習試合は21日にDeNAと行う予定です。