広島・田村がチーム1号 右翼スタンドへ先制2ラン 侍ジャパン選出の若武者に観客からはどよめきも
2/17(土) 13:19配信
デイリースポーツ
1回、右中間に先制2ランを放つ田村(撮影・山口登)
「練習試合、広島−ロッテ」(17日、コザしんきんスタジアム)
広島の田村俊介外野手が今季チーム1号となる先制2ランを放った。
「4番・右翼」で出場すると初回、2死一塁で打席へ。ロッテ先発の東條と対峙(たいじ)した。1ボール1ストライクからの3球目を強振。打った瞬間、観客から大きなどよめきが起こった打球は右翼スタンドへ吸い込まれた。
3月に行われる侍ジャパンの強化試合メンバーに選出された若武者がいきなり、その実力を示した。
今季初の対外試合となる練習試合のロッテ戦が行われ、白星を飾りました。
スタメンは1番DHレイノルズ選手、2番ファーストシャイナー選手、3番ショート小園選手、4番ライト田村選手、5番キャッチャー坂倉選手、6番レフト中村貴浩選手、7番センター久保選手、8番セカンド韮澤選手、9番サード林選手のオーダーを組みました。
ロッテの先発東條投手に対し、1回裏、レイノルズ選手は空振り三振、シャイナー選手はレフトフライ、小園選手はヒットで2アウト1塁から田村選手がライトスタンドへ2ランを放ち、2−0と先制しました。田村選手のバッティングフォームはスラッガーとしての風格を感じるようになってきました。対外試合一発目で結果が出せたのは、大きかったのではないかと思います。
広島先発の黒原投手は2回1アウトからロッテ茶谷選手にヒットを浴びるもロッテ松川選手をセカンドゴロに打ち取り、3回は3者凡退に抑えました。黒原投手は3イニングを38球で2安打3奪三振、無四球で無失点に抑えました。先発ローテーション入りに良いアピールとなりました。
打線は3回裏1アウトからシャイナー選手が左中間フェンス直撃の2ベース、小園選手がファーストライナー、田村選手はセンターフライで追加点を挙げられませんでした。
4回から2番手の玉村投手が登板し、1アウトからサードに回った韮澤選手の失策でランナーを出しましたが、ロッテ安田選手、愛斗選手を打ち取りました。
玉村投手は5回、2本のヒットを許して1アウト1、3塁とされましたが、ロッテ藤原選手を見逃し三振、藤岡選手をライトフライに仕留めました。
5回裏の攻撃で、1アウトから林選手が2ベース、レイノルズ選手の代打石原選手がセンターへタイムリー2ベースを放ち、3−0としました。林選手も石原選手も1軍生き残りに必死です。
玉村投手は6回はロッテ高部選手、中村奨吾選手、安田選手を3者連続空振り三振に取る圧巻のピッチングを見せました。「北陸のドクターK」見参と言ったところでしょうか。玉村投手は3イニング57球を投げて2安打5奪三振、無四球で無失点に抑えました。玉村投手も先発ローテーション入りにアピール出来たと思います。
打線は6回裏、2アウト1、3塁からのダブルスチールで本盗に成功し、4−0としました。持ち味の機動力野球が発揮されました。
7回は3番手の益田投手が1アウトからショート二俣選手の失策でランナーを出すも後続を抑え、8回は2アウトからロッテ高部選手、上田選手に連続四球を与えましたが、ロッテ安田選手をファーストフライに打ち取りました。しかし、見る限り抜け気味の球が目立ち、ムダな四球を与える場面があり、課題が浮き彫りになりました。
9回は4番手の森浦投手が2アウトからロッテ代打平沢選手と代打田村選手に連続四球を与えましたが、ロッテ藤原選手をセカンドフライに打ち取りました。森浦投手も制球力に課題が見られました。森浦投手の武器はチェンジアップですが、それを生かすためにも、制球力の精度を上げていかなくてはなりません。
チームは今季初の対外試合で完封勝利を挙げました。良いスタートを切る事が出来たと思います。
新外国人選手のレイノルズ選手は2打数ノーヒット、シャイナー選手は2打数1安打でした。まだ対外試合初戦という事で、何も言えませんが、打撃ではシャイナー選手が対応できるかなと感じました。
収穫と課題が見つかった、良い練習試合だったと思います。
さて、明日はコザしんきんスタジアムで阪神との練習試合が行われます。昨季の日本一のチームですから、カープの選手の皆さんはあえてそこを意識して思い切りぶつかっていって欲しいと思います。今季カープがリーグ優勝するためには、この阪神をしっかり叩かなくてはなりません。カープの選手の皆さんのがむしゃらな姿を見せて、王者阪神に勝利して欲しいですね。