2024年01月18日
カープのレジェンド、黒田球団アドバイザーが野球殿堂入り!
殿堂入りの黒田博樹さん カープ愛変わらず「入団したからこそ」
毎日新聞 によるストーリー
野球殿堂入りが決まり、記者会見する黒田博樹さん=東京都文京区で2024年1月18日午後4時11分、玉城達郎撮影 毎日新聞 提供
野球殿堂博物館(東京都文京区)は18日、今年の野球殿堂顕彰者3人を発表した。元プロ野球選手が対象となる競技者表彰のプレーヤー表彰では、日米通算203勝をマークした元広島投手の黒田博樹さん(48)と、歴代最多通算3021試合出場の元中日監督、谷繁元信さん(53)が選出された。
「一人で投げ勝つ」メジャーにも
現役引退から7年。野球殿堂入りの通知式でも「男気」は変わらなかった。「カープに入団していなければ、今日のような日を迎えることはなかった。最後に優勝できたし、改めてカープに入ってよかった」と黒田さん。「鯉(こい)」への変わらぬ愛情を口にした。
6、1、5、9――。即戦力投手としてドラフト2位で広島に入団してから4年間の黒田さんの勝ち星だ。「なかなか結果を出すことができなかった」という黒田さんの大きな転機になったのが、2001年に監督に復帰した山本浩二さんとの出会いだった。
「先発投手、エースとしての心構え、責任、たくさんのものをマウンドで学ばせていただいた」と黒田さん。山本監督は黒田さんに大きな期待をかけ、少々のことではマウンドから降ろすことはしなかった。黒田さんは「エースとして最後まで投げ抜くという精神をたたき込んでもらった。当時は苦しかったが、今考えるとその経験が40歳まで第一線で投げ続けられた要因ではなかったかなと思う」と振り返った。
「とにかく先発するとリリーフがいらないという投球。かたくなに一人で投げ抜いて、勝ちを取るという、性格的にもガッツのある選手だった」と山本さん。07年に32歳でメジャーに挑戦してからもその姿勢は変わらなかった。
ドジャース1年目には、「精密機械」と呼ばれる制球力を武器に大リーグ歴代8位の通算355勝を挙げたグレグ・マダックス投手らから変化球や打者に対するアプローチの仕方などを学んだ。「時間がないというのは一番だった。吸収できるものは全て吸収しようという貪欲さがプラスになった」。メジャー7シーズンで計79勝という活躍の中、15年に広島に電撃復帰。ボールゾーンからストライクゾーンに入る「フロントドア」「バックドア」という技術を持ち帰った。16年の球団25年ぶりのリーグ優勝は黒田さんなくしてなしえなかった。
今季、古巣のドジャースには、大谷翔平と山本由伸の2人の日本出身選手が入団した。黒田さんと大谷の間には浅からぬ縁がある。16年、現役最後のマウンドとなった日本ハムとの日本シリーズ第3戦、最後に対戦して左飛に打ち取ったのが、指名打者で出場していた大谷だった。
「たくさんのものを背負ってグラウンドに立っている。大変だと思うが、これからまた日本からアメリカに行く選手に少しでも勇気を与えられるように頑張ってもらいたい。そういう気持ちでやれば、おのずと良い成績を残すことにつながるのではないか」。黒田さんの思いは、後に続く選手たちにしっかりと引き継がれている。【中村有花】
我らが広島東洋カープのレジェンドで、球団アドバイザーの黒田博樹氏が野球殿堂の競技者表彰のプレーヤー表彰に選出されました。
黒田さんは1996年、ドラフト逆指名2位でカープに入団しました。1997年は春季キャンプが終了したのち、2軍でのスタートとなりました。由宇練習場での練習試合に中継ぎ投手として登板するも、1イニング10失点を喫しました。当時の2軍監督である安仁屋宗八氏は打たれ続けても交代させずに3アウトを取るまで投げさせました。ドリヨシは黒田さんの原動力はここにあるのではないかと思います。その年の4月25日の読売戦(東京ドーム)で1軍初登板、初先発、初勝利、初完投の快挙を達成しました。黒田さんの野球人生はここからスタートしました。
2007年10月18日、FA権を行使することを明らかにしました。その年の12月15日、ロサンゼルスドジャースと3年契約を結び、メジャーリーガー黒田博樹が誕生しました。
2012年1月26日にニューヨークヤンキースに移籍し、メジャー通算79勝を挙げました。
そして、2014年12月27日に我らが広島東洋カープに電撃復帰しました。メジャーでの高額オファーを断って古巣のカープに復帰するというニュースは、日本球界関係者のみならず、メジャーリーグ関係者にも大きな反響がありました。
そして復帰後2年目の2016年、カープは25年ぶりのリーグ優勝に輝きました。黒田さんと現監督の新井さんの牽引なくして、リーグ優勝はなかったと思います。
黒田さんは2016年シーズンで引退し、カープで背負っていた背番号15は永久欠番となりました。日米通算203勝184敗1セーブの成績でした。
黒田さんは現在、球団アドバイザーとして助言をいただいていますが、将来的には再びユニフォームに袖を通して、ピッチングコーチとして指導して欲しいと思います。カープの投手陣にもっと「黒田イズム」を注入してくれればいいですね。
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