広島 井端監督率いる侍ジャパンに逆転負け 収穫も ドラ1・斉藤が佐藤輝をK斬り、2回無失点
11/12(日) 16:15配信
デイリースポーツ
5回、ソロを放った中村貴(97)を迎える新井監督(撮影・中田匡峻)
「侍ジャパン練習試合、日本代表6−3広島東洋カープ」(12日、SOKKENスタジアム)
広島は井端新監督率いる日本代表に初勝利を献上した。
1点を追う三回1死から石原が左中間二塁打、2死後、矢野の左前適時打で同点に追い付いた。
四回は2死から田村、中村健の連打で一、二塁とすると、二俣が左中間へ適時二塁打で勝ち越した。
五回には2死から中村貴が左翼スタンドに運ぶ本塁打で加点した。
投げては先発の黒原が坂倉に先制適時打を許すが3回4安打1失点。四回から登板のドラフト1位・斉藤はクリーンアップを三者凡退に仕留めると、五回は2四死球でピンチを迎えるも佐藤輝を空振り三振で2回無安打無失点の好投した。
しかし、3番手の小林は、森下に本塁打、万波に適時打で同点に追い付かれると2死二塁から代打・坂倉に勝ち越し打を許した。七回にも森下に適時打を許し2回6安打4失点と打ち込まれた。
4番手・益田は満塁から暴投で1点を失った。
試合は特別ルールで日本代表攻撃の九回裏も行われた。
侍ジャパンとの練習試合でしたが、一時は逆転してリードしたものの、小林投手が炎上して逆転負けを喫してしまいました。しかし、カープにとっては収穫もあったかなと思います。
カープは侍ジャパン先発の西武今井投手に対し、1番レフト中村貴浩選手、2番セカンド矢野選手、3番サード林選手、4番ファースト末包選手、5番ライト田村選手、6番DH中村健人選手、7番ショート二俣選手、8番センター久保選手、9番キャッチャー石原選手のオーダーを組みました。
打線は1回表は中村貴浩選手が空振り三振、矢野選手はファーストゴロ、林選手はファーストゴロで3人で終わりました。
カープの先発黒原投手は1回裏は阪神佐藤選手を空振り三振、中日岡林選手にヒットで出塁されるも、2盗をキャッチャーの石原選手が封殺。阪神森下選手を空振り三振に取り3人で退けました。
黒原投手は2回裏は先頭のDeNA牧選手にサードへの内野安打、広島小園選手に連打されノーアウト1、2塁になりました。続く日本ハム万波選手をショートゴロ併殺打に取りましたが、広島坂倉選手にサードへのタイムリー内野安打を許し0−1と先制されました。
3回表、1アウトから石原選手が左中間にエンタイトル2ベース、2アウト後に矢野選手がレフト前タイムリーを放ち、1−1の同点に追いつきました。
黒原投手は3回51球を投げて4安打、無四球、2奪三振の1失点で降板しました。まずまずの内容だったと思います。この秋季キャンプ、来季の春季キャンプの内容次第では、開幕1軍の可能性はありそうです。
打線は4回表、侍ジャパン2番手の阪神及川投手に対して2アウトから田村選手と中村健人選手の連打で1、2塁とし、二俣選手が左中間にタイムリー2ベースを放ち、2−1と勝ち越しました。2アウトランナーなしからの得点は大きかったですね。
4回裏から2番手の斉藤投手が阪神森下選手、DeNA牧選手、広島小園選手のクリーンアップの3人を打ち取りました。
5回表、侍ジャパンの3番手の日本ハム根本投手に対して2アウトから中村貴浩選手がレフトスタンドへソロホームランを放ち、3−1としました。このホームランは見事でした。来季中村貴浩選手は1軍定着に向けて大事なシーズンになりますが、このホームランは良いアピールになりましたね。
5回裏も斉藤投手は無失点に抑えました。しかし、6回裏、3番手の小林投手が侍打線に捕まります。1アウトから阪神森下選手にレフトスタンドへソロホームランを浴びて3−2とされます。さらに2アウト後に広島小園選手に2ベースを打たれ、続く日本ハム万波選手、広島坂倉選手に連続タイムリーを浴びて3−4と逆転を許しました。
さらに小林投手は7回裏、先頭の読売秋広選手に2ベース、続く阪神佐藤選手をピッチャーゴロ、ロッテ藤原選手をセンターフライに取るも、阪神森下選手にレフト前へタイムリーを浴びて3−5とされました。小林投手は正念場ですね。生き残りをかけた来季が勝負のシーズンになりそうです。
打線は8回表、侍ジャパンの5番手の中日清水投手に対し、内田選手の2ベース、韮澤選手の四球でノーアウト1、2塁のチャンスでしたが、林選手はセカンドゴロ併殺打、続く末包選手はショートゴロに倒れてチャンスを潰しました。林選手は打撃力は上がっていると思うのですが、ここぞの一打がなかなか出ないような気がします。もう少し勝負強い打者にならないといけません。
8回裏は4番手に益田投手が登板しましたが、広島小園選手にヒット、日本ハム万波選手に死球、オリックス野口選手に四球で1アウト満塁から、自身の暴投で1点を失い、3−6と点差が広がりました。
9回表は侍の守護神のヤクルト田口投手に対して先頭の田村選手がヒット、久保選手が死球で2アウト1、2塁のチャンスでしたが、持丸選手は空振り三振に倒れました。
特別ルールの9回裏は河野投手が登板し、ロッテ藤原選手をレフトフライ、代打ヤクルト古賀選手に2ベースを浴びましたが、DeNA牧選手をサードゴロ、広島小園選手もサードゴロに取り、無失点に抑えました。
今日の練習試合は、うまく出来たら勝てた試合だったと思います。それだけに、小林投手の失点は痛かったですね。カープは若鯉中心で戦いましたが、善戦したのではないでしょうか。今日の結果で、良かった選手は自信につなげて欲しいですし、悪かった選手は課題を潰してステップを図って欲しいですね。
さて、侍ジャパンのメンバーの小園選手は3安打、坂倉選手は2安打2打点の活躍で、今日の勝利に貢献しました。16日からのアジアプロ野球チャンピオンシップでも活躍してくれる事と思います。