広島カープ・キャンプ 「つながった打線」進塁打も含め3得点 山崎髑「さんの「中継ぎ左腕」チェック
2/21(火) 18:48配信
RCC中国放送
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広島カープの沖縄キャンプ。21日は、千葉ロッテマリーンズとの練習試合に臨みました。「コザしんきんスタジアム」(沖縄市)は21日、ちょっと寒さがしみるなという感じでした。試合展開は接戦で、けっこう熱い試合となりました。RCC野球解説者の 山崎髑「 さんが注目したのは…
カープの先発は、中継ぎから先発転向を目指す コルニエル でした。初回、ボールが先行する苦しい立ち上がりながら、ダブルプレーなどでなんとか無失点に抑えます。
しかし、いい球と悪い球がはっきりする不安定なピッチング。3回を投げ、4安打1失点と課題の残る内容となりました。
打線は3回、7番に入った 上本崇司 が、元気な姿を見せます。三塁線を破る鋭い当たりのツーベースヒットで好調ぶりをアピール。
そして、3塁1塁のチャンスに1番の 秋山翔吾。きっちりミートしてタイムリーヒット。同点とすると…
続く、好調の 西川龍馬 は、2打席連続となるヒットで2塁ランナー・石原貴規 が好走塁。勝ち越しに成功します。
さらにランナーを三塁に置いて、3番に入った新外国人・デビッドソン もきっちりとセンターへの犠牲フライでランナーを返し、この回、一挙3点を奪います。
ピッチャーでは2番手にドラフト6位ルーキーの 長谷部銀次 が、対外試合初登板となるマウンドに上がります。
先頭の5番・佐藤を空振り三振に斬って取ると、続くバッターもファースト・ファウルフライに打ち取る上々のピッチングを見せます。
しかし、ここから3者連続フォアボールとリズムを崩し、満塁に…。それでもピンチへの強さを発揮。ショートゴロに打ち取り、無失点に抑えました。
5回には1塁3塁のピンチで、ヒットかと思われた打球をショート・田中広輔 が横っ飛びでファインプレー。守備で健在ぶりをアピールしました。
7回には、きょう、初打席の 坂倉将吾。会心の当たりはライトスタンドへの特大の一発となりました。なお、試合は4対6で敗れています。
伊東平 アナウンサー
ゲーム展開ですけれども、やっぱり点を奪い合う、カープとしては得点をしっかりと重ねることができたというところはいかがでしたか?
RCC野球解説者 山崎髑「 さん
特に3回の攻撃ですかね。下位から始まったんですけれども、上位につながる、ある意味、理想的な攻撃ができたっていうところはよかったですよね。
伊東 アナウンサー
まずは上本崇司 選手がツーベースで出塁、小園海斗 選手が進塁打でした。
山崎髑「 さん
きっちりとチーム・バッティングができたっていうところで上位にも回ってきたんですよね。
伊東 アナウンサー
石原選手がフォアボールでつないで、上位の秋山翔吾 選手、西川龍馬 選手の連打。
山崎髑「 さん
ああ、いいフォアボールでしたよね。いいつなぎでした、石原選手。そして、いわゆるチャンスメイクにもなれる1番・2番。そして、まさにきょうのようなポイントゲッターにもなれる1・2番だなっていうところで頼もしかったですよね。
伊東 アナウンサー
この2人というのが1・2番に並んでいるところも1つ、ポイントになりそうです。
山崎髑「 さん
新井貴浩 監督としては、“試し” っていうところでしょうけどもね。
伊東 アナウンサー
きょうのゲームでは、いろんな選手がいろんなポジション、例えば西川選手がファーストのポジションを守ったりとか、小園選手がショートに移動したり、いろんなオプションを試していました。
山崎髑「 さん
外から見ていても非常に興味深いところですよね。可能性をどう引き出すかっていうか、おもしろい起用だったですよね、きょうは。
■山崎髑「さん 「中継ぎ左腕」3人をチェック
伊東 アナウンサー
きょうは日本人の中継ぎサウスポー3人がそろい踏みでマウンドに登りました。まずは、ルーキーの 長谷部銀二 投手です。この雄叫びですよ。「よっしゃー! おりゃー」というような…
山崎髑「 さん
ブルペンも見せてもらったんですけども、こういう様相はちょっと意外だったですね。そういうところは見せていなかったし、実戦になると本気モードというか、かなりアドレナリンが上がるピッチャーなのかなというところを見せてくれましたね。
伊東 アナウンサー
ふだんの私生活の姿、会話をしてても本当にまじめな青年という感じなんですが、マウンドに上がると本当に声、雄叫びが出て、表情も変わりますね。ちょっと制球を乱す場面もありましたけども、気持ちの強さは評価できそうですね。
山崎髑「 さん
まさにスイッチが入るっていう、そういうタイプかもしれないですね。“お山の大将” とでも言いますかね、はい。頼もしいところを見せてくれました。当然、不安なところもありましたけども、次が楽しみですよね。
伊東 アナウンサー
実績のあるサウスポー2人、戸根千明 投手と 森浦大輔 投手も登板しました。
山崎髑「 さん
戸根投手は、少しカウントを悪くするシーンが多かったのでね、悪い方向の結果が出てしまったというところですよね。ボール自体は、やっぱり実績十分なピッチャーですから、まずまずじゃなかったかなとは思いますけどもね。
森浦投手は、まさにシーズンさながらというところで8番を任されたわけですけどもね、絶対に打たれてはいけない、特に長打を打たれてはいけないシーンで打たれてしまった。大きな反省点だったでしょうね。
伊東 アナウンサー
本人も打たれると本当にくやしくて、そのあと、誰も話しかけられないように、カーッとなるタイプなんだという。こういったタイミングで逆に言えば、悪い面をしっかりと出し切るというか、修正ポイントを見つけ出すというところも必要な時間なんでしょうか?
山崎髑「 さん
シーズンまでにまだ期間ありますから。ただ、やっぱり、こういうことはやってはいけないっていうところで十分に反省をしてもらいたいですけどもね。彼も実績は十分ですから、こういうところでの修正はできるピッチャーですから、切り替えてほしいですね。
伊東 アナウンサー
昨シーズンは、栗林 良吏投手、矢崎拓也投手といった勝ちパターンが決まってきましたから、あとは左のワンポイントですね。
山崎髑「 さん
チームとしての最大の課題ですからね、はい。
中国放送
今日の練習試合は、攻撃面では収穫がありましたが、投手陣に課題が残る結果となりました。
3回裏の攻撃は、本文で野球解説者の山崎隆造さんも言われていますが、下位から上位へつながる、理想的な攻撃が出来たと思います。上本選手が2ベースで出塁し、小園選手が進塁打で上本選手は3塁に。石原選手が四球でつなぎ、1、3塁とし、秋山選手、西川選手の連打で2−1と勝ち越します。さらにランナーを3塁に置いて、デビッドソン選手がセンターへ犠牲フライを放ち、このイニング一挙3点を奪いました。
7回裏には、この日初打席の坂倉選手がライトスタンドへ特大のソロホームランを放ちました。今日の打線のつながりは良かったのではないかと思います。
問題は投手陣です。先発のコルニエル投手はストライクとボールがはっきりするピッチングでした。相手打者のインコースへ強い球を投げきれるかどうかの課題がありましたが、今日はその課題以前のピッチングで、不安定さが残り、結局3回を投げて4安打1失点に終わりました。コルニエル投手は今季は先発に転向して、ローテーション入りを目標に掲げて頑張っていますが、一歩後退という感じでしょうか。
4回からはドラフト6位ルーキーの長谷部投手が2番手に登板しました。2アウトまで順調に来ましたが、そこから3者連続四球とリズムを崩し2アウト満塁のピンチを招きました。が、最後はショートゴロに打ち取り、ピンチを脱しました。5回は1、3塁のピンチを招きましたが、ショートの田中広輔選手のファインプレーに助けられ、無失点に抑えました。長谷部投手は気持ちが強いピッチャーです。投球の度に雄叫びをあげるほどの強心臓です。しかし、それが故に制球を乱す心配もあります。でも、気持ちの強さは買いたいですね。
7回は現役ドラフトで移籍して来た戸根投手が登板しましたが、気持ちが空回りしたのか、悪い結果が出てしまいました。しかし、戸根投手は実績十分なピッチャーですから、そんなに心配はしていません。少しずつ本領発揮となるでしょう。
心配なのは8回に登板した森浦投手です。ロッテ藤原選手に勝ち越しの2ランを浴びてしまいました。本文で山崎隆造さんも言われていますが、絶対打たれてはいけない場面で打たれています。昨季から打たれて失点するケースが目立つので、心配です。今後の実戦でどんなピッチングをするのか、注意深く見守っていきたいと思います。
次の対外試合は23日にカープのホーム、コザしんきんスタジアムで楽天との練習試合です。投打ががっちり噛み合った試合が観たいですね。