世の中にはアルコールがダメな人、コーヒーがダメな人、グルテンがダメな人などいろいろな食品過敏症の人がいる。
蕎麦やカニ、卵、グルテンなどの食品アレルギーでは時に激しいアナフラキシー症状に見舞われ、死に至る体質の人もいる。
アレルギーを持っていない普通の人からすれば信じられないことだろうし、
コーヒーなどのカフェイン飲料に異論を唱える私には拒絶反応を示すと思われる。
だが、私のようにカフェイン過敏症で心身に不快症状が現れる人がいるのも事実である。
昨年の7月カフェイン過敏症が緩和されたことを報告した。
ところが最近、カフェイン過敏症と思われる症状がまたでた。
摂取後30分程度で、気分が悪くなったり、下痢、吐き気、腹痛、手に汗をかくなどの症状と食欲減退がおき、それが半日ほど続いた。
それと夕方にカフェイン含有飲食物を取ると、入眠困難になるなど睡眠障害も確認した。
カフェインに過敏でない人でもカフェインが体から排出されるのに10時間程度を要するとされるため、
ひとたびカフェインを採るとそれらの効果は最低数時間は続くことは、自分の体で検証しても一致する。
カフェインの入っている飲食物の種類と症状の出方を自分の体で検証してみると、
同量のカフェイン含有量のものでもその出方がちがっていることがわかった。
一番症状が出るのが缶コーヒーであり、次にカフェイン入り栄養ドリンク、次にビターチョコレートであり
緑茶やコカ・コーラと続く。
一体なぜなのを考えると、缶コーヒーやチョコレートには乳糖が入っており、
乳糖とカフェインを同時に採ると症状が出やすいようだ。
これはカフェインのためだろうと思い、飲食しないようにしたら、何の不快症状も出ない。
ところが缶コーヒーなどを飲むと決まって不快な症状が1日も続き苦しむことになる。
カフェイン過敏症がなぜ起きるかといえば、脳内でエネルギーを生産する細胞でアデノシンの働きを阻害するため、
脳の神経が今エネルギーが産生しなくなった異常状態だと過剰に興奮して、延髄の嘔吐中枢をはじめとする
化学受容体と自律神経や脳内全体が興奮するためらしい。
なので、体調が悪いときなどにカフェイン飲食物を採った後に気分が悪くなったり、
手に汗をかいたり、下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、動悸がでるようなときは、
カフェインや乳糖が原因かもしれないので、そのことに気がつけば、次回は不快症状にならないで済むと思う。
例えば、営業などの仕事でコーヒーや緑茶などを一日、必要以上に摂取しなければいけない職業で
自分の体調不良がカフェインが原因であることに気が付かないと、仕事に支障をきたし苦しみ悩むことになるので、
カフェイン飲食物の摂取後に症状が出てないかを知っておく必要があると思う。
結構気が付かないのが栄養ドリンクであり、ほとんどの栄養ドリンクに無水カフェインが入っている。
無水カフェインのせいで神経が興奮し、元気が出たように錯覚させられるだけで、
実はカフェインの興奮覚醒作用によるところがほとんどといえる。
特に1本300円以下の栄養ドリンクにはビタミンとカフェインと少しの有効成分しか入っていないのがほとんどだ。
各種ビタミンなどを含有とうたってはいるが、ビタミンは飲んで1時間程度で効果は出ないし、
効果が出るまで毎日摂取しても数日はかかるのが普通だ。
なので、栄養ドリンクの注意書きに1か月程度摂取しても効果がない場合、医師などにご相談くださいというふうに書かれている。
成人の1日のカフェイン摂取量の上限は個人差が大きいと言われているが
300mg程度とされ、缶コーヒー2本から3本ですでに許容量を超えてしまう。
カフェイン過敏症でない人でも、毎日カフェインを多く取り続けると、カフェイン中毒という症状になり、
カフェイン過敏症のような精神症状と身体症状がでるとのことだ。
国内でもコーヒーやエナジードリンクなどカフェインの取りすぎで救急搬送されたり、
死亡したケースも報じられており、気をつけるべきだと思う。
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kobu at 12:00|
脳科学と体調