2024年10月29日
小林投手、内間投手、育成の前川選手に戦力外通告。
カープが内間拓馬と小林樹斗に戦力外通告 育成の前川誠太も 内間は合同トライアウト挑戦に意欲
10/29(火) 15:48配信
中国新聞デジタル
小林(左)と内間
広島東洋カープは29日、広島市南区の球団事務所で小林樹斗投手(21)と内間拓馬投手(25)に来季の契約を結ばないことを通告した。また、契約期間が3年に達した育成選手の前川誠太内野手(21)にも、同様の通告をした。
小林は2021年にドラフト4位で智弁和歌山高から入団。1年目、2年目に1試合ずつ登板したが、故障に苦しんだ。プロ4年で通算登板は2試合で0勝0敗、防御率9・64。「正直、気持ちの整理が追い付いていない。野球を続けていきたい気持ちがある」と話した。
内間は2021年にドラフト4位で亜大から楽天に入団。現役ドラフトで今季から広島に加入した。広島での1軍登板はなかった。通算12試合に登板、0勝0敗、防御率は5・40だった。「1軍で投げられず、当然だと思う。やりきった思いもあるが、体はどこもけがしていないのが一番にある」と現役続行を希望し、12球団合同トライアウトへの挑戦も明かした。
中国新聞社
チームはこの度2度目の戦力外の通告をしました。小林投手、内間投手、育成の前川選手の3人です。
小林投手は2020年のドラフト4位で智弁和歌山高からカープに入団しました。2021年は11月1日のシーズン最終戦で先発としてプロ初登板を果たしましたが、4回途中6失点で降板しました。2022年は開幕ローテーション6番手を遠藤投手と争いましたが、最終的に遠藤投手が選ばれました。5月に中継ぎとして1試合登板したものの、6月4日のファームでの試合中に右肘を疲労骨折しました。以降は治療とリハビリに専念しました。2023年は1月に前年の疲労骨折が完治すると、5月1日のファームの中日戦で実戦復帰しました。最終的にウエスタン・リーグ16試合に登板し、3勝3敗、防御率2.95の成績を残しましたが、シーズン終了後の秋季キャンプ中に右肘を痛め離脱しました。再び疲労骨折と診断され、骨移植手術を受けました。今季は8月にファームに復帰してウエスタン・リーグ18試合に登板し、1勝2敗、防御率5.30の成績でした。ドリヨシ的には、やはり右肘の疲労骨折が痛かったですね。将来の主戦級のピッチャーとして期待されていただけに、残念です。
内間投手は2020年のドラフト4位で楽天に入団しました。2021年は11試合に登板。10.2回と少ない投球回数ながら、奪三振16を挙げ奪三振率は13.50と松井裕樹投手の12.35を超える数字を記録しました。
2022年は1試合の登板に終わり、2軍でも防御率5点台に終わりました。2023年は1軍の登板がなく、2軍では17試合に登板(9試合に先発)で防御率3.88を記録しました。2023年12月8日に開催された現役ドラフトにより、広島東洋カープへの移籍が決まりました。2024年は、2軍での成績は29試合で1勝2敗、防御率4.00でした。しかし、2023年の現役ドラフト組で唯一1軍での出場機会がありませんでした。内間投手はがっしりした体格からMAX150キロのストレートと、スライダー、スローカーブ、チェンジアップなどを持つ本格派の右腕です。これだけ多彩な球種を持っていながら、うまく使えなかったところが残念ですね。
前川選手は2021年の育成ドラフト2位でカープに入団、2022年は高卒育成枠新人ながら夏場以降はウエスタン・リーグの出場を増やし、50試合に出場して打率.198、0本塁打、11打点、2盗塁でした。2023年は4月30日のウエスタン・リーグ中日戦で初ホームランを放ちました。この年はウエスタン・リーグ56試合に出場し、打率.185、1本塁打6打点3盗塁でした。今季はウエスタン・リーグ64試合に出場し、打率.277、3本塁打13打点3盗塁でした。今季は長打率が大幅に上がり、.405となりました。前川選手は今季打撃力が上がって来ていただけに、戦力外通告は意外だったと思います。前川選手本人も納得出来ていないのではないでしょうか。
毎年思いますが、戦力外通告はあまりにも非情ですよね。しかし、プロの世界ですから、常に競争で結果が全てです。仕方ないのかもしれません。
小林投手、内間投手、前川選手にはこのあとの人生が素晴らしいものとなるよう、祈っています。