広島・島内「2球種では限界がある」 新球習得に意欲「打者が“邪魔だ”と感じる球を」
11/1(水) 17:11配信
スポニチアネックス
広島・島内
広島の島内颯太郎投手(27)が1日、新球習得に意欲を示した。5年目の今季、150キロ超の直球とチェンジアップの2球種だけで、球団初となる最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した右の剛腕。さらなる飛躍へのチャレンジだ。
「変化球をもう1球種増やさないと厳しいかな…と。何年も続けて投げるとなると、2球種では限界があると思う。曲がり球よりも落ち球のイメージで、自分に合う変化球を探したいと思います」
今春キャンプで球団アドバイザーに就任した黒田博樹氏に助言を受け、チェンジアップを真っすぐの軌道から沈むように改良。奥行きを生む変化を操れるようになったことが飛躍につながった。そこに加わるであろう新たな武器。イメージするのはツーシームだ。
「直球が150キロでチェンジアップは130キロ前後なので、もう少し速いツーシームっぽい落ち球があると、幅が広がるかな…と。打者が“邪魔だ”と感じる球を作りたい」
島内は今季58回1/3を投げ、64個の三振を奪った。奪三振率9・87を誇るものの、1イニング平均で16・7球を投げている。「球数は今年も多かった。なるべく少ない方がいいし、そういう取り組みも必要なのでは…と」。新球習得が省エネにつながれば疲労軽減にもなる。
併せて肉体強化にも着手する。昨オフから本格的にウエートトレーニングを始め、「バランスがよくなった感じがあるし、出力的なところも今年は出ていたと思う」と、その効果を実感する。筋肉量を増やすなど、来季を見据えた体力づくりに励む意向だ。
「筋肉量などは周りに比べると数値が低いので、まだまだ挙げていけると思う。体的にはまだまだ上を目指せると思うし、今のうちに1年間戦い抜ける体を作っていきたい」
キャッチボールで既に試投しているという新球。念願の初タイトルを獲得しても、島内に緩みは一切ない。 (江尾 卓也)
まずは、島内投手、最優秀中継ぎ投手のタイトル受賞おめでとうございます。今季の島内投手は昨季までとは違い、技術的には黒田球団アドバイザーからアドバイスを受けて、チェンジアップの軌道を改良して、奥行きを使えるピッチングスタイルに変えたのが功を奏しました。結果が伴ってきた事で島内投手も自信をつけてきて、それまでは自滅的なピッチングが目立っていましたが、今季は安定した内容を見せて、勝ちパターンのセットアッパーの役割をしっかりと果たしてくれました。
そんな島内投手が、新球種の習得に意欲を見せています。島内投手はストレートとチェンジアップの2つの球種で抑えてきました。「何年も続けて投げるとなると、2球種だと限界がある。もう1個(チェンジアップよりも)速いツーシームっぽい落ち球もあると、もっと幅が広がる」と島内投手。ツーシームといえばやはり黒田球団アドバイザーですよね。頼れる助言者が身近にいますので、ツーシームが習得出来れば、さらにピッチングの幅が広がりますね。
来季以降の島内投手の進化に期待しましょう。