2023年03月01日
藤井ヘッドコーチの「参謀役」が今季のカープの戦いのカギを握る!?
【広島】新井監督を支える参謀・藤井ヘッドの野球脳の高さ
3/1(水) 6:16配信
東スポWEB
新井監督(左)と参謀役の藤井ヘッド
【グラゼニ球論・金村暁】新井貴浩監督(46)のもと、4年連続Bクラスからの浮上を目指す広島では、新任の藤井彰人ヘッドコーチ(46)の働きが大きなカギを握ると思っています。
藤井コーチとは1976年生まれの同級生としてだけでなく、昨年までの4年間、阪神の一軍首脳陣としても一緒にやらせてもらいました。私がブルペン担当で、彼がバッテリー部門。役職的にも近い♀ヨ係だっただけに野球談議から、実際の配球面まで幾度となく、議論を交わしましたが、その度に私も勉強になったのが、彼の視野の広さや見識の深さです。
監督、コーチ会議で矢野監督が「これ、どう思う?」と、提案されたことに対しての答えがすごく洗練されていて的確。結論は私も含めた他のスタッフ、監督の合議で決めることが常でしたが、彼はいつもその時々でベスト≠ノ近い提案してくれて、チームをいい方向に導いてくれました。
これはやはり彼が現役時代、捕手を本職にしていたことが大きいように感じます。捕手は、扇の要で守備の際は「グラウンドの監督」と呼ばれるポジション。どう守るかの指示は基本、捕手から出され、頭の回転が良くないと務まりません。視界的にも唯一、他の選手とは逆方向を向くだけに、チームを俯瞰する能力も、他のポジションを守った選手以上に養ってきたのだと思います。
こうして培った野球観はコーチとなった際、実際には試合中のベンチワークでも、大きな力を発揮します。新井監督も現役時代からそんな彼の野球脳の高さに敬意を持ち、自分の右腕≠ニして頼りにしたのではないかと感じます。
個人的な思いも含まれますが、今年の広島は、私がコーチに就任した16年の阪神の状況と似ています。金本監督もコーチ経験なしでいきなり監督に就任され、ヘッドコーチには大学時代の同級生だった矢野前監督を招聘されました。新井監督も同様、いきなり監督に就任し、気心が知れた同級生に、一蓮托生ともいえるスタッフ陣の最重要ポストを委ねました。
どちらかといえば新井監督は大胆かつ豪快で、直感を重視した猪突猛進型の性格。そこに、的確かつ冷静に判断できる藤井ヘッドがいることで、采配面を含めたベンチワークも実にバランスが取れたものなると感じてます。189センチの大柄な新指揮官を支える170センチの小柄な参謀役。凸凹コンビの2人が広島に新しい風を吹かせてくれることを期待しています。
(本紙評論家)
金村暁
藤井ヘッドコーチは野球を広い視野で見ており、試合の流れを冷静に判断しながら、新井監督に提案していくという、参謀役としての役割をきっちりされているように感じます。
藤井ヘッドコーチは阪神の現役時代、キャッチャーとして活躍していました。ちょうど昨日、ドリヨシはYou Tubeでカープが初めてクライマックスシリーズに進出した2013年のファーストシリーズで甲子園で阪神との対戦を観ていたのですが、藤井さんがキャッチャーで、ピッチャーや内外野の選手にいろいろな指示を出していました。扇の要として、藤井選手がどれだけクレバーなキャッチャーだったかがよく分かります。当時は新井選手もチームメイトで、非常に仲が良かったという事です。
この2人の縁で、今季から新井さんはカープの監督に、藤井さんはカープのヘッドコーチになり、1軍のチームを引っ張っていくことになります。新井監督の熱い心と、藤井ヘッドコーチの冷静な野球観で、ちょうどいい具合に融合してチームの戦力はアップしていくと思います。
野球解説者の里崎智也さんが言われていますが、セ・リーグの「台風の目」は広島東洋カープになるだろうとの事です。ヤクルトのリーグ3連覇にストップをかける事ができるか、神宮の開幕3連戦が重要になりますね。
2023年02月20日
先発ローテーション5番手、6番手争いで遠藤投手と森投手が一歩リード!
広島 開幕ローテ争い猛アピール 遠藤「結果を出し続けたい」森「やるしかない立場」
2/20(月) 8:00配信
デイリースポーツ
力投する遠藤(左)と森
「練習試合、DeNA1−3広島」(19日、アトムホームスタジアム宜野湾)
広島の開幕ローテ5、6番手争いがし烈だ。先発の遠藤淳志投手(23)が3回2安打無失点と好投し、森翔平投手(25)も3回無安打無失点と譲らなかった。それぞれが持ち味を発揮しアピールに成功した。
力強さが印象的だった。遠藤は威力十分の直球で打者を押し込んだ。「真っすぐをしっかり打たれたのは一度だけ」。ファウルを奪い、飛球でのアウトもあった。手応えいっぱいの29球だった。
4番手で登板した森は変化球でカウントを奪うことがテーマ。ストライクゾーンにきっちり投げ込み、優位な状況で試合を進め、22球の省エネ投球だった。左腕は「どんどんストライク勝負をしていこうと思っていた」と汗をぬぐった。
開幕ローテ6枠は順調なら大瀬良、九里、森下、床田の4人が濃厚。残り2枠を遠藤と森に加えアンダーソン、玉村らで争う。新井監督は「2軍にも状態が良い投手がいるので、どんどん競争してもらいたい。『出てこいや!』という感じ」と期待を寄せた。
遠藤は「結果を出し続けたい」と意気込み、森も「やるしかない立場。どんどんアピールしたい」と闘志を燃やした。バチバチのサバイバルレースがチーム力を底上げする。
昨日のDeNAとの練習試合で、開幕ローテーション入りを目指す遠藤投手と森投手が共に好投し、ローテーション5番手、6番手入りをアピールしました。
遠藤投手は先発で登板し、1回裏はわずか5球で無失点に抑え、続く2回裏も1アウト1塁からDeNA京田選手、田中選手をいずれも威力あるストレートで打ち取り、3回を投げて2安打無失点でした。ストレートにかなり手応えを感じており、相手打者を押し込んでいました。
森投手は3−1とリードしての6回裏から登板しました。6回、7回、8回と3イニングをパーフェクトピッチングでした。多彩な変化球もキレており、制球も抜群でした。
カープの先発ローテーションは、大瀬良投手、九里投手、森下投手、床田投手はほぼ確定だと思います。残るは2枠ですが、ここを遠藤投手、森投手、アンダーソン投手、コルニエル投手、玉村投手、そしてドラ3の益田投手、ドラ5の河野投手らも加わって、かなりし烈になっていますが、今のところ遠藤投手と森投手が一歩リードしているかなとドリヨシは思っています。
練習試合、オープン戦と実戦が増えていく中で、先発候補のピッチャーが次々に登板します。もらったチャンスを是非モノにして欲しいですね。し烈な競争で、投手陣のレベルアップにつながれば、長いシーズンをしっかり戦える戦力が整うことになります。
2023年02月16日
キャンプ1軍と2軍の振り分け悲喜こもごも。
【広島好き】日南の1次キャンプが終了、一軍キャンプで沖縄に行く選手、二軍に残る選手
2/16(木) 20:10配信
J SPORTS
広島東洋カープ
日南一次キャンプが終了し、一軍メンバーは沖縄に移動しました。社会人ルーキーの3投手や高卒2年目の田村俊介が初参加となった一方で、二俣翔一や育成の木下元秀など注目を集めた若手が、残念ながら二軍降格となっています。今季最初の分岐点とも言えるメンバー振り分け、それぞれ悲喜こもごもがあったようです。
まずはリーグ3連覇時の主力ながら、近年は不振が続く投打の2人から。一軍スタートの田中広輔は順調に沖縄行きを決めていますが、二軍で調整していた野村祐輔は宮崎に残ることになりました。
1年目から梵英心に代わって遊撃の定位置を奪い、リーグ3連覇時には3年連続全試合出場で635試合連続フルイニング出場も記録した田中ですが、酷使を続けた右膝の手術で2019年から出場試合数が減少。昨季はプロ入り後ワーストとなる41試合出場に終わりました。
契約更改では1億円以上のダウン(金額は推定)となり、小園海斗や矢野雅哉など若手の台頭で苦しい立場ですが、球団OBで名遊撃手だった高橋慶彦氏が自身のYouTubeチャンネルで「サビを落とせば復活できる」と名前を挙げています。日南キャンプでは、新井貴浩監督が元阪神で評論家の鳥谷敬氏を交えて3人で会話をするなど、ベテランの再生が期待されています。
一方の野村は、1年目から防御率1.98をマークして新人王、2016年にはキャリアハイの16勝(3敗)で最多勝、最高勝率に輝き、MLB移籍した前田健太に代わるエースとしてチーム25年ぶりとなるリーグ優勝の立役者となりました。
その後も先発ローテの一員として、昨季までデビュー以来の先発登板記録(202試合)を継続していますが、近年は故障もあり2021年はプロ入り後初の未勝利、昨季も2勝のみと不振が続いています。
投手陣のみならず、チームでも年長に近い年齢となった今季は、昨年に続いて春季キャンプは二軍スタート。東光寺では同じく二軍の會澤翼を相手にブルペン入りするなど地道な調整を続けていました。しかし、今回の入れ替えで會澤が一軍に合流したのに対して、沖縄行きのメンバーに野村の名前はありませんでした。
新監督が注目した若手2人も紅白戦で結果が出せず、二軍降格が決まりました。日南一次キャンプで期待の若手枠の代表格だった二俣は実戦が少なく、主力が本格的に始動する沖縄よりも、二軍での試合出場重視で降格となりました。木下は指揮官から「声出し要員」として注目されましたが、まだ背番号は3ケタの育成選手で沖縄行きはなりませんでした。
2人に代わって、沖縄での期待の若手枠となったのが田村と持丸泰輝です。田村は昨季も春季キャンプの紅白戦で、遠藤淳志からフェンス直撃の二塁打を放って注目されましたが、今年もまた遠藤から技ありの安打を放つなど、高い打撃センスは新監督も絶賛しています。
持丸は昨季途中に育成から支配下登録され、すぐに一軍昇格してスタメンマスクも任されました。今年は二軍スタートでしたが、一次キャンプで一軍だった磯村嘉孝が左ふくらはぎ痛で離脱となり、持丸にとっては開幕一軍へチャンスが訪れたと言えるでしょう。
若手では、沖縄メンバーの中に投手でアドゥワ誠、野手では韮澤雄也の名前がありました。アドゥワは高卒2年目の2018年にリリーフで53試合に登板して3連覇の一員になりましたが、右肘手術など故障に苦しみ、最近3年間は一軍登板がありませんでした。今キャンプでは、右肘をやや下げたフォームに変わっていますが、持ち味の動く球でゴロを打たせる投球は健在で、新監督の目に留まりました。
韮澤は高卒3年目の昨季、コロナ禍で主力が離脱したチームで待望の一軍デビューを果たし、プロ初安打もマークしました。ファームではすでに主力格で、激戦区となっている一軍の内野争いで生き残れるか、注目しましょう。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
1軍は明日から沖縄2次キャンプがスタートします。沖縄行きの切符を手に入れるために、特に若手選手のアピール合戦が展開されましたが、振り分けが行われました。
田中広輔選手はまだまだ老け込む年齢ではありません。右膝の手術を受けてからは出場試合数が減少し、昨季は41試合の出場にとどまりました。昨年オフの契約更改では1億円を超えるダウンとなり、選手生命の中で一番苦しい時期を迎えています。しかし、今季の日南キャンプでは、右膝の状態も良く、打撃フォームでは無駄な動きをなくし、最短距離でバットが出る形に改良しました。結果が少しずつついて来ているので、沖縄キャンプも楽しみです。
野村投手は2016年に16勝3敗で最多勝と最高勝率のタイトルを獲得し、25年ぶりのリーグ優勝に貢献しました。しかし、2021年は未勝利、昨季は2勝とパッとしていません。野村投手はキレで勝負するピッチャーですが、球威がないだけに、丁寧にコーナーを突くピッチングをしないと、打たれやすいのは間違いありません。ドリヨシが野村投手に関して何度も言っていますが、制球力を向上させないと、1軍で通用するかどうか微妙です。今後の奮起に期待しましょう。
二俣選手は昨年秋に支配下選手登録を勝ち取り、この春のキャンプで勢いそのままに駆け上がるかと思いましたが、ドリヨシが思うにまだ二俣選手は線が細く、打撃でスイングする際に軸がブレており、バットを振るというよりはバットに振られている感じがしました。もう少し時間がかかりそうです。
育成の木下選手は元気一杯で日南キャンプを過ごしましたが、元気だけでは通用しませんね。しかし、ドリヨシ的には木下選手のバットスイングはとてもシャープだと感じています。ポテンシャルはある選手なので、2軍の試合で結果を出せば、支配下選手登録即1軍もありえます。
田村選手は秘めているバッティングのセンスが開花しようとしています。本文にもありますが、昨年の日南キャンプでの紅白戦で、遠藤投手から2ベースを放ち、衝撃的なデビューを果たしました。そして、この春のキャンプで、遠藤投手から右中間に技ありの2ベースを放ち、その能力を発揮しつつあります。対外試合でどれだけ結果を残すか注目です。
持丸選手は昨季途中に支配下選手登録を勝ち取りました。1軍で磯村選手が左ふくらはぎを痛めて離脱したため、持丸選手に1軍帯同のチャンスがやってきました。持丸選手は打撃センスも良く、昨年のDeNAとのオープン戦で、DeNA上茶谷投手からライトスタンドへホームランを放っています。千載一遇の1軍のチャンスですから、なんとしてもモノにして欲しいですね。
アドゥワ投手は昨日も書きましたが、右肘を手術して、さらに肉離れもあって投げる事すらままならない時期もありました。ここ3年間は1軍登板がありませんでしたが、昨年秋のフェニックスリーグから、アドゥワ投手らしい、動くストレートで相手打者を打ち取るという持ち味を発揮し始め、この春のキャンプでも結果を残しています。1軍登板復活の日は近いでしょう。
韮澤選手は昨季、1軍がコロナ禍で主力選手が離脱した中で、代替として1軍デビューを果たしました。目立ちはしませんが、堅実な守備とシュアーなバッティングで1軍生き残りをアピールします。
新井監督が言われていますが、1軍、2軍の区別なく、選手をフラットに見ています。この度はたまたまこんな振り分けになりましたが、実戦での選手の状態を見極めながら、入れ替えを活発に進めていくことでしょう。
1軍は明日から沖縄キャンプです。対外試合も始まります。選手の皆さんにとっては1球、1打席も気を抜く事が許されなくなります。磯村選手が故障で離脱しましたが、選手の皆さんにはとにかくケガすることなく過ごして欲しいですね。
2023年01月30日
あさってからの春季キャンプは1軍2軍の枠のない、激しい競争へ!
「一、二軍関係なく競争してもらいます」新井新監督1年目のカープキャンプでレギュラーに生き残るのは誰か
1/30(月) 11:02配信
Number Web
秋山は昨シーズン途中に移籍し、44試合出場で打率は.265。今季はキャンプ前から目の色を変えてシーズンに臨む photograph by JIJI PRESS
静かなる戦いが幕を開ける。個々の鍛錬に費やしてきた自主トレ期間が終わり、広島は2月1日から宮崎県日南市と山口県岩国市でキャンプインを迎える。
1月26日にはキャンプメンバーが発表された。一軍キャンプには新人3投手に巨人から移籍の戸根千明ら新戦力が参加。田村俊介や育成選手の木下元秀という若手も抜擢された。昨春キャンプも若手が多く選ばれたが、彼らの目の色は明らかに昨年とは違う。
最大の理由は監督交代にある。くすぶっていた選手や経験の浅い若手にとって、監督交代は飛躍のきっかけとなることが多い。実際、佐々岡真司前監督の1年目は、ケムナ誠や塹江敦哉ら若手投手が登板数を増やし、緒方孝市元監督の1年目には入団2年目の田中広輔が遊撃のレギュラーをつかんだ。
新井貴浩新監督の下でもきっと台頭する若手はいるだろう。秋季キャンプからメディアを通して、投手なら森翔平、野手なら二俣翔一といった名前が挙げられている。
分かりやすく世代交代を推し進める新指揮官もいる一方で、新井監督は強引に世代交代へ舵を切るようなことはしないように思われる。
「名前とかではなく、一、二軍関係なく、全員フラットな目で見ていこうと思います。野手も投手も全員に期待しています」
就任会見で口にした言葉は若手へ向けたメッセージであると同時に、ベテラン選手にも向けられたものだと感じる。全員がゼロからのスタート。特に野手でレギュラーを確約されている選手はいない。
各ポジションで発生する熾烈な競争
遊撃レギュラーと目される小園海斗も安泰ではないことを、新井監督はメディアを通じて発言している。
「何年後かにはカープの中心になれる素晴らしいものは持っているんですけど、確定ではない。競争してもらいます」
対抗馬には守備力の高い矢野雅哉に加え、田中広輔を2年ぶりに一軍スタートさせた。
外野は昨季の成績から見ると、左翼から西川龍馬、秋山翔吾、野間峻祥の並びが基本布陣といえる。ただ、3選手全員が左打ち。編成上、右打者を入れたいと考えても不思議ではない。日米通算1517安打の秋山も、強い危機感を持っている選手の一人だ。
「監督が代わるときは若い選手が出てくる可能性があるので、レギュラーで出て行く選手というのはそれをはね返していかなきゃいけないところもあるし、逆に自分がしっかりつかみにいかなきゃいけないところもあると思う。こういう切り替えの年というのは、シーズンの入りが大事だと思うので、しっかり準備します」
昨年末の契約更改後の会見で胸の内を明かしていた。西武だけでなく、特に米国では厳しい現実を目の当たりにしてきた。プロで12年生きてきた嗅覚で感じるものがあるのだろう。
34歳のオフ、秋山は自身を追い込んだ。2023年シーズンだけでなく、3年、5年先のシーズンも見据えている。
「ただ目減りして終わっていきそうなので、踏ん張るというよりは、グッとアクセルを踏めるような準備を。それくらいの気持ちでやっていきたいと思います」
積み上げてきた技術や経験で若い選手の挑戦を受けるのではなく、キャリアを積んだ自分自身との戦いなのかもしれない。1月の合同自主トレのインターバル走では、年下の上本崇司、堂林翔太、野間らを常にリード。同じ本数を走り切った。
監督自身の競争を勝ち抜いた経験
世代交代は周りが促すものではなく、選手個々が這い上がり、新たな時代をつくっていくものだ。経験ある選手たちが若手の高い壁となることは、たとえ世代交代とならなくてもチームの底上げにつながる。
「競争なくしてチームの底上げはないと思っています。若手中心で行った秋のキャンプに、主力、レギュラークラスが加わってくるので、どういったものを見せてくれるのかという楽しみがあります」
新井監督が期待するのは、選手個々のパフォーマンスというよりも、チーム内競争における化学反応だろう。捕手に専念する坂倉将吾の挑戦を受ける會澤翼についても「黙ってないでしょうし、すごく気持ちが入っていると聞いています」と相乗効果を期待する。
新体制の初陣では新しいものに目が向くからこそ、受けて立つレギュラー組の抗う姿が注目される。
思い出してもらいたい。3連覇が始まる前年の2015年、監督交代による世代交代の波のなかで、ポジションを奪ったのが当時38歳の新井監督だった。
同年、阪神から復帰した当初はレギュラー待遇ではなかった。春季キャンプは個別メニュー、開幕しても9試合連続ベンチスタートという立場。10試合目での初先発出場も、新外国人のヘスス・グスマンの負傷離脱によって巡ってきたものだった。だが、16試合目以降は自らの手で定位置を勝ち取り、翌2016年にはリーグ優勝に貢献してセ・リーグ歴代最年長MVPまで獲得した。
35歳で今季に臨む秋山は、広島復帰1年目の新井監督よりも若い。新戦力が注目を集める春季キャンプ、自分自身と向き合い、時代の流れに抗う実績組の姿もチームの底上げにつながる大きなポイントだ。
(「炎の一筆入魂」前原淳 = 文)
春季キャンプまであと2日になりました。今年の春季キャンプは例年よりかなり違うものになりそうです。1軍のレギュラーポジションをめぐって選手の皆さんは必死になります。
新井監督になって、監督は選手全体をフラットに見ていくとコメントしています。若手、中堅、ベテランの区別もせず、皆に競争してもらうという方針は、ドリヨシも大賛成です。
チームは2016年からリーグ3連覇を成し遂げ、成熟しました。しかし、その後4年連続Bクラスに沈み、世代交代の過渡期を迎えました。この状況の中で、求められるのは若手選手の台頭です。それを促すように、1軍キャンプに社会人出身の新人3投手(益田投手、河野投手、長谷部投手)や、野手では田村選手や育成の木下選手を参加させる事になっています。若手選手のモチベーションは、例年以上に高くなっているのは間違いありません。
各ポジションはし烈な競争が予想されます。キャッチャーではベテランの會澤選手を正捕手に、数人の選手が會澤選手超えに挑みます。ドリヨシ的には磯村選手に期待しています。
ファーストではマクブルーム選手が一歩リードかなと思いますが、他に松山選手や堂林選手も虎視眈々と狙っています。
セカンドは名手の菊池選手がいますが、菊池選手もフルに出場できないと思いますので、少ないチャンスを羽月選手や韮澤選手がどう生かすかが注目されます。
サードは新外国人のデビッドソン選手に期待がかかりますが、来日1年目なので未知数な部分があります。サードは堂林選手、林選手や、支配下選手になった二俣選手と、競争はし烈です。
ショートは小園選手と言われていますが、安泰ではありません。矢野選手が技術力アップで猛追していますし、カープ3連覇の立役者の田中広輔選手も再び輝きを取り戻すべく、頑張っています。ドリヨシ的には矢野選手に期待しています。
外野手争いは一番し烈だと思います。本文にありますが、西川選手、秋山選手、野間選手が一歩リードしている感じですが、この3選手は左打者という事で、右打者も求められます。そんな中で注目なのが、2年目の中村健人選手と末包選手です。2人共に自主トレで打撃フォームを改良して今季に臨みます。他に宇草選手や大盛選手、2年目の田村選手や育成の木下選手にも期待です。
投手では、先発ローテーションに、エース大瀬良投手、九里投手、森下投手、アンダーソン投手、コルニエル投手、遠藤投手、床田投手、玉村投手、森投手など、候補が沢山います。リリーフでは、ケムナ投手、矢崎投手、一岡投手、藤井投手、中崎投手、森浦投手、塹江投手、ターリー投手、そして新人の益田投手、河野投手、長谷部投手と、こちらも候補が沢山います。投手陣も1軍生き残りをかけて激しい競争が展開されます。
この春季キャンプは、とにかく目が離せませんね。キャンプ初日からJSPORTS1で中継がありますので、我々ファンも見逃す訳にはいきませんね。
2023年01月03日
新井新体制で4人の新任コーチに期待することは?
【カープ 新井貴浩監督の“全力”所信表明】新たにチームに加わった“4名の首脳陣”。監督として、新コーチに期待すること
1/3(火) 10:01配信
広島アスリートマガジン
新たに招聘したコーチ陣は、現役時代の新井監督と縁の深い存在も多い。
「みなさんを喜ばせ、みなさんの心を真っ赤に燃えさせるようにしたいと思います」
2022年10月の監督就任会見で力強い言葉を発してから約3ヵ月が経過した。秋季キャンプでは、カープ現役時代からの盟友・石原慶幸バッテリーコーチや、実弟である新井良太二軍打撃コーチらとともに熱のこもった指導をする姿も見られた新井監督。ここでは、監督としてのビジョンを語った独占インタビューをお送りする。
◆新井監督と縁の深い、4人の新任コーチたち
─監督を引き受けられて、藤井彰人コーチ、石原慶幸コーチ、新井良太コーチ、福地寿樹コーチと4名のコーチを招集されました。監督就任にあたり、最初から考えられていたのでしょうか?
「もちろんです。監督に就任して、まずはヘッドコーチを1番最初に決めないといけない中で、すぐに藤井となりましたね。球団に『藤井でお願いしていいですか?』というと言うと『いいですよ』と言っていただいて、彼にはすぐに声をかけました」
─やはり阪神時代にご一緒されたご縁でしょうか?
「そうですね。同級生ですし、キャッチャーで、すごく視野も広く、深いです。阪神で、現役時代を過ごしているときは、ビジターでもしょっちゅう食事に行って、ずっと野球の話をしていましたからね。彼の見識の広さ、深さは自分が1番良く分かっているので、そこに迷いはなかったです。藤井に頭を下げようと思いました」
─秋季キャンプでは、藤井コーチと話し込んでおられる場面もありましたね。
「やはり、さすがだなと思いましたね。『自分はこう思うけど、どう?』と聞くと、『自分はこうで……』と返ってきて、“そういう視点で見ているんだ”と新しい発見もありました。彼は引退してから、BCリーグ福井にコーチとして行っていますし、阪神の二軍、一軍とコーチ経験が豊富です。そういった中で、自分は指揮官としては新米ですので、コーチ業をしている経験というのは、こちらが聞いていても『ハッ』とさせられるし、発見がたくさんあって頼りになるなと思いましたね」
─石原慶幸コーチに関しては、誰よりも長く時間を過ごされていると思います。
「彼に関しては、オートマチックです(笑)すぐ電話して『こういう風になったから、分かるな。やるぞ』と言うと『は、はい』という感じでしたね(笑)」
─秋季キャンプでは早速熱心に指導される石原コーチの姿がありました。
「やはり石原は現役時代の実績、経験と申し分ないですし、現役を引退してから2年間は外から解説者という立場で野球を見ているし、そういう部分でも見識も広がったと思います。来季は坂倉(将吾)をキャッチャーに固定するので、『サク(坂倉)を頼んだぞ』とも言いました。彼に期待する部分は非常に大きいです」
─そして新井良太コーチは、実の弟さんになります。同じカープのユニホームを着て指揮されるというのはいかがですか?
「特に違和感はなかったですね。カープのユニホームを着ているのは、最初は違和感あったのですが、一緒のチームで携わるのは、阪神のときにやっているので、そこに関しての違和感はありませんでした。ただ、カープのユニホームを着ているというのは、『なかなか似合ってるじゃん!』というくらいに思いましたけどね。もちろん弟ではありますが、ユニホームを着ているときは“弟”という感覚はありません。秋季キャンプでは若い選手に付きっきりで遅くまでやっていましたし、彼に対する期待も大きいです。彼も引退をしてから、二軍、一軍と全ての分野でコーチをしているので、引き出しもたくさんあると思います。そして何より、彼の指導方法が、一方通行ではないので、選手のやりたいことなどをディスカッションしながら、コミュニケーションを取るスタンスがすごくいいなと思いましたね。『こうしろ、ああしろ!』ではないですからね」
─福地寿樹コーチについては、やはり現役時代に足を武器とされていただけに、機動力野球の強化という面が大きいのでしょうか。
「もちろんです。今年のカープは盗塁数もそうなんですが、そもそも盗塁の企図数自体が少なかったですよね。これは、“足が速い・遅い”“盗塁できる・できない”ではなく、全体的に走塁への意識を高めてほしいという思いがあります。もちろん福地さんは盗塁王を2回も獲られていて、走塁に関してはプロフェッショナルなので、その福地さんの経験を、これからの選手に伝えてほしいという思いがあり、『お願いします』と頭を下げましたね」
広島アスリートマガジン編集部
新井監督は今季、藤井彰人ヘッドコーチ、石原慶幸1軍バッテリーコーチ、新井良太2軍打撃コーチ、福地寿樹2軍打撃走塁コーチを招集しました。
藤井ヘッドコーチは非常にクレバーな感じがします。野球を広い視野で捉えています。阪神を引退後、BCリーグ福井や阪神の2軍、1軍のコーチを経験している事から、新井監督は真っ先に藤井ヘッドコーチを起用したのだと思います。
石原慶幸バッテリーコーチはカープファンならば言わずと知れた、カープのレジェンドキャッチャーです。カープの暗黒時代から、リーグ3連覇時代を知る、苦しみも喜びも味わった男です。カープは會澤選手が正捕手ですが、第2、第3のキャッチャーが確立されていません。磯村選手や石原貴規選手などの捕手をどう育てていくのかという課題が待ち受けています。石原バッテリーコーチはそれらの課題と、盗塁阻止率アップのために尽力してくれると思います。
新井良太2軍打撃コーチは、新井監督の弟だから招集した訳ではないようですね。新井良太コーチの指導方法が、「ああしろ、こうしろ」的ではなく、選手から意見を聞きながら、一緒に課題に取り組む姿勢を買われての招集です。新井良太コーチも元々は広島出身ですがら、カープが好きなのは間違いありません。あこがれのカープのユニフォームに袖を通すことになり、意気に感じているのではないでしょうか。
福地2軍打撃走塁コーチは、元々カープの選手でした。福地さんが招集されたと言う事は、昨季のカープの盗塁数がかなり少なく、さらに言えば盗塁の企画数自体が激減するという、機動力野球を看板としているカープとしては、まさに非常事態、緊急事態だと思います。ヤクルト時代には盗塁王を2回獲得しているので、その経験を若手選手にどんどん伝授していって欲しいですね。
まさに適材適所の配置だと思います。この4人のコーチのおかげで、チームが活性化していくと思います。そして、1軍は5年ぶりのリーグ優勝と39年ぶりの日本一に導いてくれると期待しています。2軍もウエスタンリーグ優勝と、ファーム日本一に輝いて欲しいですね。
2023年01月01日
新井監督のビジョンとは?
【カープ 新井貴浩監督の“全力”所信表明】とても大きな恩があるカープ球団からの監督打診に、断る選択肢はなかった
2022/12/31(土) 12:02配信
広島アスリートマガジン
独占インタビューに応じる新井貴浩新監督
「みなさんを喜ばせ、みなさんの心を真っ赤に燃えさせるようにしたいと思います」
10月の監督就任会見で力強い言葉を発してから約2ヵ月が経過した。ドラフト、秋季キャンプを終え、新井貴浩監督への期待は日に日に高まるばかりだ。ここでは、監督としてのビジョンを語った独占インタビューをお送りする。
◆自分が監督になる姿は、全く想像もしていなかった
─今年まで4年間、プロ野球解説者として、活動を行ってこられました。改めて振り返ると、どんな4年間でしたか?
「まずは、今まで野球解説者、評論家をメインとして活動してきたのですが、それ以外の仕事もたくさんさせてもらってすごく楽しかったですし、勉強になったし、いろんな経験が積めた4年間だったと思います。今までは小さい頃から小学校、中学、高校、大学、プロ野球と、野球しかやってこなかったので、別の世界のお仕事をさせていただいて『あ、こういう世界の仕事もあるんだ』という見識と言いますか、そういうものが広がった4年間でしたね。また、外からカープのことを見てきましたけど、解説者・評論家ですので、フラットにチームも見ないといけません。ですが、どうしてもカープファン目線な自分もいましたね。もちろん解説で評論して見る視点と、もう1つの視点としてカープファンの見方があったと思いますね」
─解説する中での難しさなどはありましたか?
「思ったよりなかったですね。というのは、最初に解説者という仕事が始まったときに、自分の中で決めたことがありました。まずは現場の選手をリスペクトすること。それと、正直に分かりやすく、自分の言葉で伝えるということを大切にしていました。そこだけを自分で守っていれば、思ったより苦労はしなかったと思いました」
─客観的に野球を見ていて、新しい発見などはありましたか?
「野球に対する考え方というのは、そこまで変わっていないのですが、やはりプロ野球選手ってすごいと改めて思いましたね。よく自分もやってたなと思いましたね」
─引退後、ご家族との時間はいかがでしたか?
「それも楽しかったですね。自分が現役の頃はずっと外に出ていることが多かったので子どもと過ごす時間が限られていました。引退してからは子ども中心の生活にしてあげられる喜びというのはありましたね。今までできなかったことを、この4年間は凝縮していたと思います」
─この4年間、外からカープを見てこられましたが、引退されて4年間、Bクラスという結果です。この4年間のカープをどのようにご覧になられていましたか?
「佐々岡(真司)さんが監督になられたときは、チームもまさに過渡期を迎えていたので、3連覇からそこを引き受けられて、プラス、コロナ禍になって……本当に大変だったと思います。それも踏まえて、まだまだできると思いましたし、楽しみな選手が多いなと思っていましたね」
─解説者時代にご自身が監督になるという想像などはされていたのでしょうか?
「全くしてないですよ(苦笑)。もちろんファン目線的な感じで、ファンの方と同じように、もし自分が監督になったらとか、プロ野球の楽しみ方の1つとして考えたことはありますけど、実際になるとは全く思ってないですね(笑)。監督要請のお話しをいただいたときは指導者経験ゼロの状態からですし、びっくりしましたね」
─いずれは監督やコーチに……という気持ちはあったのでしょうか?
「いずれは……もなかったですね。監督だけでなく、コーチもそんなに簡単な気持ちで引き受けられるものじゃないと思うんですよね。その選手の野球人生を預かるわけですから、自分の掛ける言葉1つでプラスにもマイナスにもなります。1つのチームに選手は育成を含めてみると80人くらいいます。それは大変な仕事で、労力もそうですし、重い仕事だという感じですかね」
─会見のときにも質問がありましたが、球団から打診があり、決断までに時間は掛からなかったのですか?
「決断というか……そもそも、選択肢が自分にはないですから、言われた時点で『はい』しかないですよね。その場で、ちょっと考えて『大変なんで、ちょっと無理です』とは言えないですしね。この話をいただいた時点で、自分は『分かりました』しかなかったと思いますね。自分はカープ球団にはとても大きな恩があるので、もちろんそれが大きな決断材料です。自分は一度カープを離れているのに、『また戻ってこい』と言っていただいて、正直そんな選手はいないと思いますし、それプラス、3連覇も経験させてもらって、すごく大きな恩があるんです。その球団から『頼む』と頼まれて『いや、無理です!』とかそんなのは言えないです」
広島アスリートマガジン編集部
強いカープに戻すべく、今季から広島東洋カープの1軍監督を務めることになった新井さんですが、ドリヨシ的には新井監督は大成すると思います。12球団一で求心力のある、選手から信頼される監督になるでしょう。
1998年のドラフト6位でカープに入団しました。入団直後から大学(駒澤大学)の先輩の大下ヘッドコーチから朝から晩まで徹底的にしごかれました。打撃でも守備でも「下手くそ」だった新井さんでしたが、泥まみれの練習を積み重ね、一流の選手になることが出来ました。新井さん自身が「苦労人」であることから、カープの選手1人1人の事のマネジメントは十分できる人だと思います。それだけに、選手を適材適所に起用できるでしょう。
今季新井監督は就任1年目ですが、大胆な采配が期待出来そうですね。好き嫌いでは選手を起用しないという、あの言葉が印象的でした。監督という仕事を務めるからには、リーグ優勝はもちろん、39年ぶりの日本一の栄冠を掴んで、NPBの最優秀監督賞、正力松太郎賞のタイトルを獲得して欲しいと思います。
2月のキャンプインから各メディアは新井監督に付きっきりになるでしょうね。
2022年09月26日
残り3試合、選手の皆さんには全力で悔いのない戦いを!
最後まで分からないCS争い。5日間の調整期間、いかに試合勘を失わせないよう過ごせるか【カープOB・笘篠賢治氏のコラム】
9/26(月) 17:01配信
広島アスリートマガジン
3位の巨人が9月24日・25日の中日戦に敗れたことで、ますます分からなくなったCS争い。残り3試合を残すカープは、9月29日からヤクルト2連戦、10月2日に中日戦と対戦。逆転のCS進出に向けて3連勝を目指して戦うこととなる。OBの笘篠賢治氏に先週の戦いを振り返ってもらい、残り3試合に向けた調整で必要なことを語ってもらった。
◆ブルペンで生きた球を見る対策も必要
3位争いは、まだまだどのチームが勝ち上がるのか分からない状況が続いています。
9月20日の中日戦は延長11回まで戦い敗れてしまいましたが、翌21日の阪神戦はチーム一丸となった戦いを見せてくれました。先発の森下暢仁が初回に2失点し、前日の嫌な流れを引きずるパターンかと思いましたが、カープ打線がすぐに逆転して、“CSを諦めない”という強い気持ちを見せてくれました。
流れ的には、先発の伊藤将司以降の投手陣がしっかりと抑えて、こつこつ追い上げ、梅野隆太郎の一発で同点に追いついただけに、阪神が取りそうなゲームではありました。
しかし、最後に阪神に痛いミスが出て、そこを逃さずに勝ちにつなげました。運がめぐっての勝ち方になりましたが、一つ勝とうとするには、足を使えないのであれば、バントという戦術も必要になってくると思います。
また、この試合は、ここぞの場面で上本崇司がよく打ってくれました。9回表、1死二塁の場面では、湯浅京己の外角のストレートに下半身が止まり、手だけで振りにいき三振してしまいました。なんとかバットに当てたいのはわかりますが、上体だけで打とうとすると良い結果は出にくいです。
なので、再び11回表に1死満塁のチャンスで回ってきたときは、少し心配していました。しかし、追い込まれてから、絶対に三振だけはしたくないという打撃で三遊間に抜ける安打を放ち、そこから連打で一挙6得点。
このまま9月23日の試合も勝ちたかったところですが、阪神もまだCSの可能性がある中で意地を見せました。そして巨人が9月24日、25日の中日戦に連敗したことで、どのチームがCSに勝ち上がるか分からなくなっています。
カープはというと9月29日の試合まで、5日間試合がない日が続きます。試合勘でいうと、1〜2日くらいだったらなんともないのですが、間隔が空きすぎると特に打者は困ります。
リフレッシュして体の疲れが取れればいいと思いますが、一番大事なのは目の慣れなので、ブルペンで投手の生きた球を見るなどの対策も必要ですよね。打つ感覚というのは打撃練習で養えるのですが、生きた球の変化はマシンや打撃投手だと見れないですから。
残りはヤクルト戦2試合、中日戦1試合。どちらも今シーズン負け越しているチームです。今季のカープはガンガン振ってくるチームに対してはあまり苦にしていない反面、細かい野球をやってくるチームを苦手としていますよね。ただ、このままやられっぱなしというわけにもいかないですから、ラスト3試合をしっかりと勝って、CS進出への希望をつないでもらいたいです。
広島アスリートマガジン編集部
一時は読売のCS進出濃厚かと思われましたが、24日、25日に中日に連敗して、状況が一変して、広島、阪神にもCS進出のチャンスが復活しました。
読売は残り2試合、広島と阪神は残り3試合しかありません。なので、1勝や1敗がかなり重くなります。
日程はまず27日、28日に阪神がヤクルトと神宮で戦います。ドリヨシ的には広島が残り3試合を全勝するならば、阪神の勝敗はあまり関係ないのですが、それでも広島が残り3試合を2勝1敗で戦ってもいいように、阪神にはこの2連戦を1勝1敗で戦って欲しいと願っています。
そして、29日と30日に広島がヤクルトとマツダスタジアムで戦います。当然広島には連勝して欲しいのですが、この前の神宮で阪神が1勝1敗で戦った場合は、広島はこの2連戦は最悪1勝1敗でもいいと思います。
次に10月1日は読売がDeNAと横浜で戦います。ドリヨシとしては読売の敗戦を期待しています。仮に読売と広島が同率同勝利数で並んだ場合は、対戦成績で読売が勝ち越しているので、読売がCS進出となるため、とにかく読売には負けて欲しい願望があります。
そして10月2日の最終戦、読売はDeNAと横浜で、阪神はヤクルトと甲子園で、広島は中日とマツダスタジアムで戦います。それも3試合共に午後2時の試合開始になります。ドリヨシとしては、読売と阪神が敗れて、広島が勝利して広島が逆転CS進出を決めてくれると期待しています。
とにかく我らが広島東洋カープの選手の皆さんには、悔いの残らないよう、全力で戦い抜いて欲しいと思います。そして、来週の今頃には、カープがCS進出を決めて、究極の下剋上のストーリーが始まるようになっているといいですね。
2022年09月22日
マクブルーム選手のバットで逆転CS進出だ!
【広島】逆転CSへマクブルームがラロッカ以来の1年目20発意欲「チームが勝つ可能性上がる」
9/22(木) 18:00配信
日刊スポーツ
2022年9月、右越え3点本塁打を放つマクブルーム
20発宣言! 広島の主砲ライアン・マクブルーム内野手(30)が、節目到達に意欲を見せた。今季描いたアーチは17本。20本まではあと3本に迫る。助っ人外国人が来日1年目で20本塁打を打てば、球団では04年ラロッカ(40本)以来18年ぶりの記録になる。今季マクブルームが本塁打を打てば16戦11勝5敗と好成績。主砲のバットが3位巨人を追う広島のシーズンを左右する。
◇ ◇ ◇
先週までのマクブルームは帰路に就く足取りが重かった。ところがこの1週間のそれは軽快だ。5試合連続安打。5戦で11安打2本塁打12打点と打ちまくっている。21日の阪神戦(甲子園)では2回1死満塁で右翼へ犠飛。延長11回にも中前に5試合連続となる適時打を放つなど、その勢いはとどまることを知らない。「安打につながらなくても大きなフライも出て、いい結果というか、内容的にも悪くない。犠飛も出て打点もついて、チームのためにも貢献できていると思う」。チーム最多74打点で主軸を担う助っ人は頼もしい。
本塁打数も17本まで増えてきた。これもチーム最多。視野に入るのが節目の20本だ。「20本にいけば、それだけチームに勝ちがつく可能性が上がる。もちろん目標の1つになる」。来日1年目で20本塁打となると、球団助っ人では04年ラロッカ(40本)以来18年ぶりの記録となる。ただ強調したのはチームの勝利だった。「それ(20本塁打)より大事なのは勝つこと。もし、届かなくてこのまま17本でもチームが勝てば、それでいい」。
3位巨人を追う広島。その一員である助っ人は純粋に今の激しい3位争いを満喫している。「今もプレーオフを戦っているような状況で1つも落とせない試合が続いている。シーズンも終盤でそこが野球の醍醐味(だいごみ)で楽しいところ」。1勝、1敗に一喜一憂し、順位表を見る回数が増すこの時期。マクブルームの20本到達があれば、広島の勝機は高まる。事実、今季M砲が本塁打を放った16戦は11勝5敗と好成績。負けられない戦いが続く中、鯉党の逆転CSへの望みは背番号10に注がれている。【前山慎治】
マクブルーム選手がシーズン最終盤になってその実力を発揮してきました。今季1年目のマクブルーム選手は、次第に日本のピッチャーの攻めにアジャストしてきました。これまで打率.278、17本塁打、74打点の成績ですが、9月14日の阪神戦から23打数11安打2本塁打の打率.478、12打点と当たりに当たっています。本文にもありますが、来日1年目で20本塁打を打てば、球団では2004年のラロッカ選手以来18年ぶりの記録となります。ラロッカ選手とはかなり懐かしいですね。
チームは残り試合1つも落とせない戦いが続きますが、マクブルーム選手はこの激しいCS争いを楽しんでいます。ここ一番でのマクブルーム選手の豪快な一発に期待したいですね。
ドリヨシ的には、球団はマクブルーム選手とは来季も契約して欲しいと思います。来季はシーズンスタートからカープの主砲として活躍するはずです。
あと4試合、マクブルーム選手のさらなる確変に期待しましょう!
2022年09月18日
残り6試合は先発3本柱を投入可能なローテーションに!
【広島】中日2連戦中止で必勝ローテに再編 先発を大瀬良ら3投手で回し、遠藤をブルペン待機に
9/18(日) 19:08配信
日刊スポーツ
広島対中日 台風接近で中止が決定、グラウンドでキャッチボールをする森下(撮影・加藤孝規)
広島は台風14号の影響で18、19日の中日2連戦(マツダスタジアム)が中止となり、必勝ローテに再編した。横浜でDeNAに2連勝して本拠地に帰ってきた佐々岡監督は「しようがないことなので」と冷静に受け止めた。台風接近を前に調整したナインにとっては、ラストスパートへ向けた小休止ともいえる。振り替え試合の1つは20日に本拠地で組まれ、未発表の1試合は10月以降に入るとみられる。残り6試合は最大2連戦で、1週間最大3試合になる見込み。近年チームをけん引してきた九里、森下、大瀬良の先発3本柱を中6日以上の登板間隔で起用できる日程となった。指揮官は明言こそ避けたものの「そういう計画はできる」と示唆した。
先発を3投手で回すことで、中継ぎ経験のある遠藤をブルペン待機させられるメリットもある。チームは最近8試合は先発陣に勝ち星が付いていない中で、4勝4敗。早めの継投と中継ぎ陣の踏ん張りが勝利を呼んでいる。19年に6ホールドを記録した遠藤が加われば、中継ぎの厚みが増し、起用の幅も広がる。日程上、フル回転させられる。今季も5月1日の中日戦で救援登板した右腕は「次に向けてしっかり調整できれば。いつ(登板するか)言われてもいいように、しっかり準備できればいい」と役割を問わずにチームへの献身を誓う。
残り6試合中、5試合が勝率5割6分3厘の本拠地というのも追い風だ。先発3本柱を中心に地元ファンの応援を受けながら、逆転でのCS進出へ希望をつないでいく。【前原淳】
○…守護神栗林が残り全6試合の登板も視野にブルペン待機する。台風接近による試合中止の余波で日程が再編成され、1試合は未定ながら3連戦になる可能性は低く、全登板へ「もちろん」と気合十分。CS進出を懸けて「どうしても巨人、阪神の結果が気になる時期だが、自分たちのやることは変わらない。自分たちが勝てば、他が勝とうが負けようが、変わらない」と平常心も忘れなかった。
今日明日の中止は、カープにとっては追い風となりそうです。
今日明日が中止になり、残り6試合の日程は、20日にマツダスタジアムで中日戦、21日に甲子園で阪神戦、23日にマツダスタジアムで阪神戦、29日と30日にマツダスタジアムでヤクルト戦、そして10月上旬にマツダスタジアムで中日戦となります。
日程間隔が空くので、先発3本柱の九里投手、森下投手、大瀬良投手でローテーションを回す事が可能です。また、これまで先発ローテーションに入っていた遠藤投手や玉村投手をブルペン待機させる事が出来るのも強みですね。
さらに残り6試合でビジターの試合は21日の甲子園の阪神戦だけで、あとの5試合はマツダスタジアムで行われるため、ホームアドバンテージがあります。
打線も好調で、つながりがしっかり出来ています。ある程度の得点は期待出来るので、残り6試合を全勝する可能性も十分あると思います。
なんとしても逆転CSを勝ち取って、下剋上のストーリーを作りたいですね。
2022年09月05日
逆転CSへ向けて先発ローテーション再編!
【広島】逆転CSへローテ再編 森下暢仁を7日中日戦に回し阪神との直接対決に先発3本柱当てる
9/5(月) 19:09
配信
日刊スポーツ
森下暢仁(2022年8月30日撮影)
3戦連続完封勝利中の広島が、逆転CSへローテを再編した。“火曜日の男”を務めてきた勝ち頭の森下を中7日で7日の中日戦に回す。今季甲子園で防御率0・60の右腕をいずれも中6日で14日、21日の敵地での阪神戦にぶつけられる。2ゲーム差で追う3位阪神との直接対決4試合を森下のほか、九里、大瀬良と先発3本柱を当てて自力での逆転Aクラスをもくろむ。
6日の中日戦は九里が中5日で先発する。前回8月31日阪神戦は4回途中76球で降板。首脳陣からの期待に「僕は投げることが基本的に好きなので、間隔が短くなってもしんどいと思うこともない。1週間の初めというのは勝てばチームも勢いに乗っていく」と鼻息は荒い。昨季最終戦に中4日で先発して13勝を挙げて最多勝を獲得するなど、タフネスぶりは今も健在。13日阪神戦後も再び中5日での19日中日戦先発が期待される。
○…新人森が8日の中日戦でプロ初先発する。今季5試合はすべて中継ぎ登板で防御率2・25。2軍で12試合に登板して防御率2・90の成績を残して1軍での先発機会を得た。「クライマックス(シリーズ)もかかってるので、勝ちに貢献できるような投球をしたい」。巡ってきたチャンスを生かし、逆転CSの救世主に名乗りを上げる。
カープはシーズン最終盤の大きな山場がやって来ます。残り16試合で3位阪神に2ゲーム差となっており、ギリギリ射程圏内にあります。逆転CS進出を狙うためには、あらゆる手段を使うのは当然の事ですね。カープは阪神との対戦は残り4試合あります。この直接対決の4試合は全部勝つ事が条件になりそうです。最低でも3勝1敗をクリアしないと、望みは絶たれると言っていいと思います。
そのためにも、阪神戦にぶつける先発投手は3本柱になります。本文の通りのローテーション再編となると、13日は九里投手、14日は森下投手、21日は森下投手、23日は大瀬良投手が先発になるようです。幸い阪神戦の前後は日程が空いているので、リリーフ陣を惜しみなく注ぎ込む事が出来ます。
そして、ドラ2ルーキーの森投手が8日の中日戦でプロ初先発することになりました。森投手はファームで12試合に登板して防御率2.90で1軍昇格になります。キレのある変化球で勝負するピッチャーです。昨年の都市対抗野球では1回戦に先発し、8回8奪三振1失点の快投を見せました。ドリヨシ的には、森投手は制球力がしっかりすれば、ゲームメイクは十分出来るピッチャーだと思います。8日の試合でどんなピッチングをするのか、注目したいですね。森投手が好投すれば、シーズン最終盤の秘密兵器になりそうですね。
まずは明日からの中日戦ですが、カープとしては当然3タテを狙わなくてはなりません。この3連戦終了時には阪神に1ゲーム差に迫りたいところです。