2022年08月29日
秋山選手が明日の阪神戦から復帰!3位奪取へ役者はそろった!
【広島】秋山翔吾が30日阪神戦から1軍復帰 野間、上本も戻り1・5差虎狩りへ反攻態勢整った
8/29(月) 17:49
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日刊スポーツ
打撃練習をする広島秋山翔吾(撮影・加藤孝規)
反攻態勢−。広島秋山翔吾外野手(34)が30日、1・5ゲーム差で追う3位阪神との3連戦初戦(甲子園)から1軍に復帰する。
発熱で23日から離脱。28日に練習参加したものの、出場選手登録は見送られた。この日は野間、上本とともにマツダスタジアムで調整し、敵地へと向かった。まずは代打待機となる見込みも、頼れるバットマンの帰還は連勝中のチームの追い風となるはずだ。
◇ ◇ ◇
周囲をひと安心させる動きだった。秋山は青空の下、前日28日に新型コロナ感染から1軍復帰した野間、上本とともにマツダスタジアムで汗を流した。3選手並んでのショートダッシュに、外野ノックに打撃練習。時折笑顔を見せながら、状態を確認。最後は1人グラウンドに残り、ショートダッシュをおかわりして引き揚げた。
「久しぶりに外で野球がやれて楽しかったなという方が強かったかもしれないですね。でも、自分なりにポイントを抑えながら。ポイントというのは体のチェックをするところとか、動きの確認はできたので、そこは良かったと思います」
練習参加初日の前日とは違う感覚があった。離脱者が相次いだチームに続々と主力選手が復帰。チームは巨人に連勝して4位に浮上した。いい流れになりつつある中、約1週間ぶりの1軍復帰となる。「20数試合だと、どう転んでもおかしくない」。ワイシャツとスラックスに身を包み、1・5ゲーム差で追う阪神が待つ甲子園へ向かった。
23日に発熱から特例2022で出場選手登録を抹消された。PCR検査は陰性判定だったものの、38度の熱がしばらく続いた。「申し訳ない気持ちもあった。緩んだから熱が出たとかではないと思うんですけど、もう1回シーズン最後まで、しっかりやりたいなと思います」。表情を引き締め、チームの力になることをあらためて誓った。
この日の練習をサポートした東出野手総合コーチは「勝負どころで使いたい。コロナからみんな帰ってきて、勝負どころで使えるメンツがそろった」と考えを示した。復帰初戦となる30日は、切り札としてベンチに控えることになりそうだ。菊池涼、小園、野間、上本、矢崎、そして秋山が帰ってきた。残り22試合。巻き返しへ向け、役者はそろった。【前原淳】
○…森下暢仁投手が1・5ゲーム差で追う3位阪神との3連戦初戦に先発する。4月9日に1失点完投勝利を挙げて以来の対戦となる。相手はリーグ最多12勝の青柳が先発する。「一番勝っていますし、チーム的にもこの1勝というのは大きくなると思う。この3連戦大事なのかなと思っているので、一番は勝てるのがいい」。シーズン自己最多11勝目を目指す。
○…野手主将の野間峻祥外野手は30日の阪神戦で先発復帰する。阪神先発が右下手投げの青柳ということで、左打者を並べる打線が予想される。再登録された前日28日は代打から右翼守備にも就いた。「不安もありますけど、チームはまだCSを狙える位置にいる。(残り試合は)全部重要。1試合も負けないというか、本当に最後は気持ちだと思う。みんなで勝ちに向けてやるだけ。その中で勝利に少しでも貢献できるようにやりたい」。プレーでチームを引っ張る覚悟だ。
○…前回登板で打球を右手に受けた九里亜蓮投手は予定通り31日阪神戦に先発する。24日ヤクルト戦の1回に塩見の打球が右手中指と薬指を直撃。4回降板となった。この日マツダスタジアムで調整した右腕は「全然、大丈夫です。たまたま打球が当たっただけです」と万全をアピール。「前回、長い回を投げられなかったし、自分の投球ができなかった。今回はそれができるように準備はしてきたので、自分の投球ができるようにしていきたい」と中継ぎの負担を減らす投球を誓った。
○…9月1日阪神戦の先発が見込まれる野村祐輔投手は4年ぶりの聖地星を目指す。虎打線とは今季初対戦となる。「イニングの先頭。そこは変わらず。自分のテンポで投げられるように、抑えられるように」。前回6回1失点と好投したヤクルト戦のようなリズムのいい投球をイメージする。甲子園で勝てば、18年6月23日以来となる。
いよいよカープの勝負所がやって来ました。明日から3位の阪神との3連戦です。ゲーム差は1.5で、十分な射程圏内です。カープの野手陣は菊池涼介選手や野間選手らが新型コロナウイルスの陽性判定を受けて今月中旬から戦線を離脱していましたが、明日から完全復帰します。
カギを握るのは打線です。特に3番からのクリーンアップは強力です。3番に秋山選手が復帰することになると、3番に入っていた西川選手が6番に入ると思われます。4番には阪神戦に強いマクブルーム選手、5番はバッティングが復調してきた坂倉選手ということで、3番から6番まで気の抜けないバッターが並ぶ事になりますね。1番には野間選手が復帰と言いたいところですが、今は大盛選手が好調なので、ドリヨシ的には大盛選手を起用して欲しいですね。2番に菊池涼介選手が入ります。1番、2番が出塁すれば、得点の確率がグンと上がる可能性が高いですね。そして7番に意外性のある小園選手がいます。こうして見ると、カープの打線もなかなか恐ろしいのではないかと思います。
先発投手は明日は森下投手です。阪神は青柳投手ですので、ロースコアの試合展開が予想されます。森下投手には、まず先制されないように、味方が得点するまでは無失点に抑えて欲しいと思います。
あさっては九里投手です。前回登板の時は相手打者の打球を右手に受けて、腫れてしまうアクシデントがあり心配していましたが、もう大丈夫だということで安心しました。魂のピッチングで猛虎打線をしっかり抑えて欲しいと思います。
9月1日は野村投手です。前回の登板では、キレのある変化球を低めに突く丁寧なピッチングを展開していました。野村投手は球のキレで勝負するピッチャーです。それが出来れば6回2失点ぐらいでまとめる事ができると思います。
リリーフ陣は8回は矢崎投手、9回は栗林投手が確定していますが、6回、7回がまだ不透明です。現状はターリー投手、ケムナ投手、塹江投手、松本投手あたりで回すことになりそうですね。
いずれにしても、ある程度の失点は覚悟しなくてはなりませんので、打線がしっかり援護してカバーしなければなりません。話が戻りますが、強力クリーンアップの活躍が、3位奪取のカギを握ると思います。
残り試合はわずかです。1つも落とせません。選手全員一丸、全集中で戦い抜きましょう!我々ファンも全力応援です!
2022年08月22日
明日からのヤクルト戦は森下投手、九里投手、野村投手で3タテだ!
【広島】森下暢仁、球団初3戦連続完封勝利へ「ゼロ並べることが最高の形」23日ヤクルト戦先発
8/22(月) 18:51
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日刊スポーツ
キャッチボールするする広島森下暢仁投手(撮影・前原淳)
両取り宣言だ。広島森下暢仁投手(24)が23日ヤクルト19回戦(神宮)に向け、マツダスタジアムで調整した。
前回16日中日戦で16年ジョンソン以来となる2戦連続完封勝利を達成。球団記録がかかる登板は首位ヤクルトが相手。打撃3部門でトップの村上を擁する強力打線を相手に、個人記録とチームの勝利の両取りを狙う。
◇ ◇ ◇
強い日差しを浴びながら汗を流す森下の笑顔が輝いていた。球団初となる3戦連続完封勝利がかかる登板を翌日に控えても、いつもと変わらない。同行しなかった横浜で、チームは同一カード3連敗を喫した。上位争いから後退する中、巡ってきた登板機会は自身の記録もかかる。個人的な記録とともに、チーム状況を救う投球が求められる。
「(球団記録と)言われると意識はしますし、考えることはある。でも、準備はしっかりとしてきたので、長いイニングを投げられれば一番いいですし、ゼロを並べることが最高の形。チームもこういう状況なので、チームにとって、いい力になれればいいなと思います」
首位ヤクルトを前にしても、両取りを宣言した。梅雨時期に4連敗したが、暑さが増す夏場にギアを上げた。7月以降、7試合で5勝1敗、防御率2・17と安定感が光る。「(16日の)中日戦に関しては、結局ヒット9本を打たれていて、そこに長打がなかっただけかなと。その中でピンチのときに野手の方に守ってもらったりしながら、ゼロを並べられた」。結果だけに左右されず、開幕から常に反省と課題を持って調整を重ねてきた。
自身の結果とチームの状態がかみ合わない状況が続く。チームは後半戦7勝13敗とつまずき、3位阪神に2・5ゲーム差に離された。主戦の離脱が相次ぐ先発は、4試合続けて5回以下で降板と苦しい。「自分が(1週間の)スタートをやらせてもらって3試合。勢いをつければ、(24日先発九里)亜蓮さんもいい形でつないでくれる。そういう気持ちでやっています」。先発の柱としての自覚は十分。すでにキャリアハイ10勝を挙げ、自分越えが期待される。球団記録に近づけば、おのずとチームの勝利にも近づく。求めるのは、勝利という結果だ。【前原淳】
【広島】九里亜蓮、7被弾ヤクルト戦も攻撃的投球貫く「単発ならOK、ゾーンで勝負」24日先発
8/22(月) 19:45
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日刊スポーツ
キャッチボールで調整する広島九里(撮影・前原淳)
24日先発予定の広島九里亜蓮投手(30)は攻撃的な投球を貫く。
今季ヤクルトには5度対戦して1勝2敗、防御率2・64とまずまずの成績を残す。だが、神宮では2戦2敗、防御率6・75に悪化。特に7被弾と1発に泣いてきた。「注意していかないといけないとは思うんですけど、意識しすぎてボール先行になれば、長打を打たれる確率が上がってしまうので。単発ならOKくらいで、ゾーンの中で勝負していかないと」。敵地でも攻めの投球で勝利を手繰り寄せる。
【広島】野村祐輔2年ぶり神宮で3勝目狙う「まずは先頭打者しっかり」25日ヤクルト戦先発
8/22(月) 19:44
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日刊スポーツ
キャッチボールで調整する広島野村(撮影・前原淳)
25日ヤクルト戦での先発が見込まれる広島野村祐輔投手(33)は、2年ぶり神宮のマウンドとなる。
明大時代から投げ慣れたマウンドで3勝目を狙う。前回登板の18日の中日戦は3回4失点で降板と先発の役割を果たせなかった。「いい準備をして、マウンドに上がりたい。まずは回の先頭打者をしっかりと抑えていきたい」。チームの勝利に貢献するためにも、まずは試合をつくる投球を目指す。
いよいよカープは崖っぷちに立たされました。Aクラス入りを目指しての正念場です。
明日先発の森下投手は好調で、2戦連続完封勝利を挙げています。今のカープの先発投手陣の中では一番期待出来るピッチャーです。
チームは4連敗中で借金は今季最多タイの6となっています。それに新型コロナウイルスの感染で、リリーフ陣では矢崎投手、薮田投手、一岡投手を欠き、野手陣では菊池涼介選手、野間選手、上本選手ら主力組もいない状況です。それだけに森下投手には出来るだけ長いイニングを最少失点で投げて欲しいですね。
3連戦の初戦の登板だけに、いい形で勝利して、あさって先発予定の九里投手につなげたいところです。
その24日先発予定の九里投手ですが、今季は神宮では相性が良くありません。2戦2敗で防御率が6.75で、7本のホームランを浴びています。神宮球場は狭いので、確かに被弾しやすいですが、だからと言って九里投手らしい攻めのピッチングが疎かになると、ますますヤクルト打線の思うツボになります。心は熱く、頭は冷静に、九里投手らしい気迫あふれるピッチングでヤクルト打線を封じて欲しいですね。
25日に先発予定の野村投手は前回18日の中日戦では3回4失点と不甲斐ないピッチングになりました。ドリヨシ的には、野村投手は中10日開けてローテーションに入った方が素晴らしいピッチングをする傾向があるように思います。高橋健投手コーチも同じようにコメントしていました。しかし、今は先発ローテーションが緊急事態ですので、中6日で登板してもらうしかないのが現状でしょう。野村投手には最悪でも5回までは全力で抑えにかかって欲しいと思います。
この日はリリーフ陣総動員で無失点リレーを完遂して欲しいですね。
泣いても笑っても残り28試合です。3位の阪神に2.5ゲーム差です。1試合も落とせません。まずはヤクルト戦で3連勝目指して、火の玉魂で戦って欲しいです。そして、主力組メンバーが戻って来た暁には、一気に駆け上がろうではありませんか!
2022年08月15日
残り34試合、打線の爆発に期待!
西川龍馬が復帰し破壊力を増した打線。残り34試合でカギを握る選手は?【カープOB・笘篠賢治氏のコラム】
8/15(月) 12:01
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広島アスリートマガジン
8月6日の一軍合流以降、打線で存在感を見せる西川龍馬
8月14日終了時点で51勝55敗3分。2位まで3.5ゲーム差の5位につけるカープ。4年ぶりのAクラス入りに向けて、チームとしてどう戦っていくべきか。OBの笘篠賢治氏に語ってもらった。
◆防ぎたい、相手に流れを渡しかねないミス
8月12日からの巨人3連戦の勝ち越しはできませんでしたが、苦手としているヤクルト相手に、チームの状態が落ちているとはいえ、3連勝できたのは良かったと思います。
打線では西川龍馬がすごいですね。マクブルームに代わって四番を任されて、ヤクルト戦3連勝に大きく貢献する打撃を見せてくれました。8月11日は先制の3点本塁打もさすがでしたが、6回裏の内角低めのボール球をライト前に運んだ一打も、見たことのないような打ち方でした。秋山翔吾に負けじと存在感を見せつけてくれています。
西川の存在感もそうですが、一番・野間峻祥が安定した打撃を見せて、何でもできる菊池涼介が二番にいて、ポイントゲッターの秋山が三番にいるという、怖さのある打線になっていますよね。
野間も昨年までだと、追い込まれてから内角を攻められたら追っつけるだけの打撃が多かったですが、今年は追い込まれてからもしっかりと右中間に打ち返せています。配球を読みながら打てているようにも見えますし、頼もしい一番打者になってくれています。
坂倉将吾は少し疲れが見え始めていますが、ハードラックな打球もあったりするので、そこまで心配しなくてもいいでしょう。かわりに小園海斗がよく打っていますよね。オールスター明けから打率.315と、8月12日の巨人戦以外は全試合で安打を記録。そして、チームとして追加点が欲しいと思っているところで、貴重な本塁打や適時打を放ってくれています。シーズン序盤はなかなか調子が上がらなかったですが、今はイキイキとしていて、下位打線をしっかりと支えてくれているので、この状態をキープしてもらいたいですね。
その中で気になったプレーを一つあげると、8月9日のヤクルト戦。8回裏に西川がダメ押しの適時打を放って、代走で曽根海成が起用されました。そこで牽制に飛び出して、一二塁間に挟まれてアウトになってしまいました。
代走の切り札として使われて、ああいったミスが出るのは良くないですよね。勝ったから良かったものの、積極的にいった中でのミスではなく、やってはいけない、相手に流れを渡しかねないミスでした。これから1点を争う緊迫した試合が続いていくことが予想されるだけに気をつけてもらいたいですね。
8月15日現在、2位まで3.5ゲーム差。3位を目指していたらこぼれてしまいかねないだけに、2位を目指して戦ってもらいたいところです。現状、先発陣の離脱が続いていますが、今の打線のメンバーは他球団に引けを取らないので、野手陣に引っ張っていってもらいたいですね。
広島アスリートマガジン編集部
さあ、いよいよペナントレースは最終コーナーを回ろうとしています。残り34試合、我らが広島東洋カープはAクラス、2位以上に食い込めるのでしょうか?
一番の課題は先発投手陣だと思います。エースの大瀬良投手は絶不調で登録抹消、床田投手は足の骨折で今季絶望、アンダーソン投手は上半身のコンディション不良で3軍調整という事で、3人の先発ピッチャーが不在になっています。
そんな中、奮闘してくれているのはベテランの野村投手と2年目の大道投手です。現在、先発の2本柱は森下投手と九里投手です。この2人が投げる時はできるだけ長いイニングを投げて、リリーフ陣の負担を軽くしてもらう必要があります。あとの野村投手、大道投手、遠藤投手の時は継投で、リリーフ陣に踏ん張って欲しいですね。で、足らない先発のあと1人は薮田投手がいいかなと思います。最近の薮田投手は制球が安定していて、早いカウントで相手打者を追い込む事が出来ています。薮田投手も長いイニングを投げるスタミナはありますので、現状適任かと思います。
とはいえ、投手陣がフル回転に入ると、ある程度の失点は覚悟しなくてはなりません。そこで、打線の奮起が求められます。
打線はメジャーから秋山選手が加入したことで、打線の層がかなり厚くなったのは間違いありません。1番の野間選手はバッティング好調で出塁率が高く、2番の菊池涼介選手はつなぎ役で素晴らしい働きを見せています。そして、3番秋山選手、4番マクブルーム選手、5番西川選手の強力クリーンアップでランナーを還し、6番坂倉選手、7番小園選手でさらなる得点を狙う事ができます。
カープ打線はホームランこそ少ないものの、つながりは強力です。ドリヨシ的には、つながりがしっかりすれば、1試合5得点以上は取れる打線だと思います。
心配なのは、本文で笘篠さんが指摘していますが、小さなミスをなくしていかないといけません。接戦が多くなるのは間違いありません。いかにミスをなくし、緻密な野球が出来るかが、混戦の2位以下を抜け出すカギになると思います。
ドリヨシが挙げる残り34試合のキーマンは野手では秋山選手、投手では薮田投手です。この2人が大車輪の活躍をすれば、2位以上いけると思います。
ラストスパートです。がんばれ!カープ!
2022年07月26日
秋山選手の加入効果で、シーズン後半戦は逆襲だ!
広島が首位ヤクルトの対抗馬に? 秋山加入で「打線の迫力全く違う」...後半戦で逆襲なるか
7/26(火) 7:00
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J-CASTニュース
秋山翔吾
広島の秋山翔吾がチームを変える存在であることを証明したのが、前半戦最後に戦ったヤクルト3連戦(神宮)だった。
広島はこのカードまでヤクルトに9連敗中だった。かつては16年から5年連続カード勝ち越しと「お得意様」だったが、昨年は8勝14敗3分と負け越し。今年も阪神には11勝2敗2分、DeNAには12勝3敗と大きく勝ち越しているが、ヤクルトにはこのカードまで1勝10敗1分と圧倒されていた。
■「チーム全体の『ヤクルトアレルギー』が払拭できた」
カード初戦となった22日のヤクルト戦。0−2と劣勢で8回に入った。敗色濃厚に見られた展開で、流れを変えたのが秋山だった。2死一塁から梅野雄吾の高めに浮いたチェンジアップを右中間中段へ運ぶ同点2ラン。4安打の大活躍で逆転勝利に大きく貢献し、ヤクルト戦の連敗を9で止めた。
翌23日の同戦でも初回に2試合連続の3号先制3ランを放つなど猛打賞4打点の活躍。今季最多22安打15得点と打線が爆発し、15−3と大勝した。この勢いで同一カード3連勝を飾りたかったが、秋山が下半身の張りで欠場した3戦目は打線が散発3安打に抑え込まれ、2−4で敗れた。
「秋山が3番でいるのといないのでは打線の迫力が全く違う。打たなくてもその存在が相手バッテリーに重圧をかける。3タテはなりませんでしたが、秋山の活躍でチーム全体の『ヤクルトアレルギー』が払しょくできたのではないでしょうか」(スポーツ紙デスク)
秋山加入でチームの雰囲気に変化
首位・ヤクルトに11ゲーム差とまだまだ遠いが、秋山の加入は大きなプラスアルファをもたらしている。
「チームの雰囲気が良い意味でピリっとしましたよね。性格は違いますが、野球に取り組むストイックな姿勢は鈴木誠也と相通じる部分がある。他の選手たちの良きお手本になっていますし、勝利への執念を物凄く感じる。2位以下は混戦ですが、広島が後半戦に快進撃でヤクルトの対抗馬になる可能性は十分にあると思います」(スポーツ紙記者)
変貌した広島の戦いぶりに要注目だ。
(中町顕吾)
シーズン後半戦が楽しみになってきました。「秋山効果」は間違いなくチームに勢いをもたらしてくれるはずです。
8月に入れば、新型コロナウイルス陽性判定で離脱しているマクブルーム選手と堂林選手が復帰してきますし、6月に下半身のコンディション不良で離脱していた西川選手が帰ってきます。それに加えて秋山選手の電撃加入で、戦力はかなり上がってきます。
西川選手が1軍に復帰すれば、1番に秋山選手、3番に西川選手、そして野間選手が7番あたりの打順に入れば、ほぼ切れ目のない、恐るべき打線になりますね。秋山選手が1番に入れば、チャンスメイクとポイントゲッターの両方の役割が果たせる選手なので、彼の利点が十分引き出せると思います。
現在、首位ヤクルトとは11ゲームありますが、ヤクルトを慌てさせる存在の筆頭は我らが広島東洋カープであると自負しています。このままヤクルトに走ってもらうわけにはいきません。そして、昨日の西川選手のコメントにも、逆転Vを諦めてない発言がありました。我々カープファンも、最後まで逆転Vを諦めず、しっかり応援しましょう!
2022年06月28日
秋山翔吾選手は1軍即合流もあり!?
【広島】秋山翔吾に3or4番の中軸構想、1軍即合流も 「真っ白になった」球団本部長も大歓喜
6/28(火) 8:09
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日刊スポーツ
20年3月、ロイヤルズとのオープン戦で左前打を放つレッズ秋山
広島が27日、パドレス傘下3Aエルパソを自由契約となった秋山翔吾外野手(34)の獲得を発表した。今季を含めた3年総額5億円規模の複数年契約を結んだとみられる。球団は戦力としてだけでなく、野球に取り組む姿勢や人間性を高く評価。また現場は1番に加え、3、4番を任せる構想も明かした。近日中にも入団会見が行われ、チーム合流時期が検討される。
◇ ◇ ◇
大きな戦力補強に成功した。広島は、秋山獲得に名乗りを上げた3球団の中で最後となる24日に直接交渉。2日後の26日DeNA戦後に返答があった。新横浜駅へ向かうタクシーの車内で、鈴木球団本部長の携帯電話に着信が。「カープにお世話になります」。その言葉に、思わず「マジ?」と声が漏れたという。
「覚えていない。真っ白になってしまった。どういうふうに(タクシーを)降りて、どう改札に入ったのか覚えていない。弁当買い間違えたかな」。喜びとともに、チームが変わる期待が膨らんだ。
選手としてだけでなく、野球に取り組む姿勢や人間性も高く評価した。「若い選手はポジションを争うことになるけど、争って、余裕があれば野球の話もしてほしい。ちょっとしたヒントで殻を抜け出す選手もいるだろう」。秋山加入による相乗効果にも期待する。
迎打撃コーチは打順の構想について「1、3、4(番)かな」と中軸を任せる考えを明かした。4番はプロでは未経験だが幅広く適所を探る。今月中にも入団会見を行い、合流時期を決める。秋山の状態と本人の意思次第では2軍調整はせず、1軍に合流させる可能性もゼロではないようだ。
まだ秋山選手がカープに来るのが信じられないですが、夢ではないんですね?
秋山選手が1軍に合流した場合、打順がどうなるかですが、ドリヨシ的には今は3番がベターではないかと思います。ポイントゲッターの第1番手としての活躍を期待したいですね。ただ、いずれは西川選手が1軍に復帰することになりますが、そうなると西川選手を3番にして、秋山選手を1番に起用して、切り込み隊長的な役割を果たして欲しいと思います。もともと秋山選手は1番を任されるのが多かっただけに、チームとしても1番に置くのがベストでしょうね。
秋山選手を1番に置くと、打順の7番、8番にチャンスメイク出来る選手を置くべきですね。ここに上本選手や野間選手を置くと、秋山選手が切り込み隊長兼ポイントゲッターとして、バリエーションが一気に広がりますね。
秋山選手が1軍に加入するだけで、カープ打線の層が一気に厚くなり、得点力アップは間違いなさそうですね。
守備はセンターになるのは間違いないでしょう。
なお、背番号は9を用意しているそうです。
2022年06月27日
秋山翔吾選手が広島移籍を決断した理由
秋山 広島入り決断激白 響いた「カープの大きな財産になる」 3年契約「欲しい条項の一つだった」
6/27(月) 5:00
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スポニチアネックス
広島入りを決意した秋山翔吾
日本球界に復帰する秋山翔吾外野手(34=前パドレス傘下3Aエルパソ)が26日、広島への移籍を決めた。西武、ソフトバンクと三つ巴の争奪戦だったが、交渉で感じた熱意と自身の思いが合致。この日までに他2球団に断りの連絡を入れた。今季途中から24年までの3年契約、総額3億5000万円以上で出来高払いも付いているとみられる。プロ12年目で初のセ・リーグの舞台を選んだ理由、今後への思いなどをスポニチ本紙に激白した。
――帰国から6日。シーズン中ということもあり、決断は早かったが、新天地を決めた今の率直な思いは?
「シーズンが進む中で、オファーをもらった3球団には、それぞれ感謝しています」
――環境が大きく変わるが、決め手は?
「西日本に住むのもセ・リーグという環境も初めて。米国という知らない場所に飛び込んでいった時のような、新しいことを知りたいという思いがある。それが、カープというチームにお世話になりたいと思う一つの要因になりました」
――交渉の席での言葉が大きかったか?
「鈴木(清明球団本部長)さんからの“来てもらえれば カープの大きな財産になる”という言葉は響きました。それと“2000安打まで、あと五百何本だったよね”と言っていただいた。自分が2000本への思いを持っていることをフロントの方が認識してくれていたのが、ありがたかったし、うれしかった」
――契約は3年ということだが。
「長くプレーしたいという気持ちがあり、欲しい条項の一つだった。それと、普段FA戦線などにも参戦しないカープがオファーを出してくださったことも大きかったですね」
――カープのイメージは?
「地元に熱いファンがいて、球場が真っ赤に染まるイメージ。アツ(会沢)、キク(菊池涼)、(田中)広輔と、侍ジャパンで一緒に戦った年の近い野手陣がいる。チームが勝つためのワンプレーに対して“今のは凄いよかった”と共有できるようなメンバーだと思う。客観的に見て、いい雰囲気だなと思っていました」
――メジャーでは結果が出せなかったが。
「昨年のケガ(両太腿裏の張り)は自分が起こしてしまった。不本意だし、悔しいけど、それを招いているのは全て自分。結果が出なかったのも、その時の力だと思っています」
――3年ぶりの日本でのプレーになる。
「もう一度、試合に出るために挑戦する。“こういう選手なんです”と改めて理解してもらえる準備をしていく。選手として、人間として認めてもらい、打席に立ったときに期待してもらえるかどうか。そんなに簡単なことではないと思うので、自分がどれだけできるのかという期待感、ワクワク感があります」
◇秋山 翔吾(あきやま・しょうご)1988年(昭63)4月16日生まれ、神奈川県横須賀市出身の34歳。横浜創学館から八戸大を経て10年ドラフト3位で西武入団。15年にプロ野球記録のシーズン216安打を記録するなど最多安打4度、17年に首位打者に輝いた。20年に海外FA権を行使してレッズへ移籍し日本人初の同球団所属選手に。通算成績は日本が1207試合で打率.301、116本塁打、513打点。メジャーでは142試合で打率.224、0本塁打、21打点。1メートル82、83キロ。右投げ左打ち。
秋山選手の胸の内が明かされました。カープ球団と秋山選手のそれぞれの意思が合致した形になりました。
普段カープ球団がFA戦線に参加しないのに、今回は秋山選手にオファーをかけたことや、カープの鈴木球団本部長からの、「カープの財産になる」という言葉が秋山選手の心を動かしたようですね。
ドリヨシは古巣で慣れ親しんだ西武に移籍するものと思いこんでいただけに、そうでなくても資金力のあるソフトバンクだろうなと思っていたので、広島東洋カープへ来てくれるとは…。秋山選手のNPBでの新たな挑戦、セ・リーグという違う環境で自ら身を置いてチャレンジする気持ちに感動しました。
カープに来てくれる限りは、主軸としての活躍を期待したいと思います。また、若手選手のお手本、兄貴役としてグイグイ引っ張って欲しいなと期待しています。
2022年06月16日
明日からのヤクルト3連戦は先発3本柱で逆襲だ!
カープ逆襲ローテ 大瀬良→森下→九里 再編先発3本柱で首位ツバメ斬りじゃ!
6/16(木) 6:30
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デイリースポーツ
ヤクルト戦での先発が予定されている(左から)大瀬良、森下、九里
広島が先発ローテを再編して再開するリーグ戦に臨むことが15日、決まった。17日からのヤクルト3連戦(神宮)は初戦に大瀬良大地投手(30)を立て、2戦目が森下暢仁投手(24)、3戦目に九里亜蓮投手(30)がスタンバイ。首位を快走する相手に先発3本柱を投入し、巻き返しを図っていく。
3日に出場選手登録を抹消された大瀬良はこの日、ブルペン投球で感覚を確かめた。神宮はプロ入り後、16試合に登板して8勝2ホールドの負けなし。不敗神話継続で、自軍に勢いをもたらす。
森下は現在、自身3連敗中。前回11日の西武戦(ベルーナ)では6回2失点の粘投も報われなかった。ただ、神宮はプロ入り通算5試合で2勝0敗、防御率0・95と抜群の安定感を誇る舞台。好相性も味方に、5月21日以来の5勝目を狙う。
そして19日の先発が濃厚な九里は「しっかり準備して試合に入っていければ」と意気込む。今季のヤクルト戦は0勝0敗だが、防御率0・64は追い風。また、日曜日の登板が続いていたドリュー・アンダーソン投手(28)=前レンジャーズ=は次カード、21日からの阪神3連戦(マツダ)に回る見込みだ。
チームは交流戦最下位で借金は「2」。今季1勝4敗1分けと苦戦しているヤクルトから白星をつかんで、再び上昇カーブを描く。
明日からのヤクルト戦と、21日からの阪神戦で、今季のカープの行く末が決まると言っていいほど、非常に重要な6試合になりそうです。
大瀬良投手と森下投手は通算で神宮では負けがないんですね。これはすごいです。また、九里投手も神宮での防御率が0.64はこれまたすごいですね。先発3本柱を投入するだけに、ヤクルト戦は3連勝を目標に戦わなくてはなりません。
勝ちパターンのリリーフ陣も、7回はケムナ投手、8回は森浦投手、そして9回は栗林投手と固まってきました。
あとは打線です。ドリヨシ的には、推しメンである中村奨成選手を3番スタメンで起用して欲しいですね。彼は続けて打席に立たせた方が結果を出してきます。そして、小園選手はスタメンから外すようにして欲しいです。小園選手のバッティングは目標が見えず、来た球をただ打っているようにしか見えません。厳しいかもしれませんが、ファームで調整した方がいいのではないでしょうか。そして、ベテランの松山選手と長野選手を思い切ってファームで調整させて、代わりに好調な羽月選手や正随選手らを1軍に昇格させるべきかと思います。1軍と2軍の選手の入れ替えを積極的にして、チームを活性化させていくべきでしょう。
カープがAクラスに残るか、またしてもBクラスの主になるのか、明日からの6試合で決まります。我々カープファンは明日からの逆襲に期待しています。
2022年06月15日
相手に合わせて後手後手になってしまったカープの交流戦の戦い。
石原慶幸氏 カープへ提言 「相手に合わせてしまった」先発投手陣にゲキ
6/15(水) 8:00
配信
デイリースポーツ
ソフトバンク戦で牧原大(左)にソロを浴びた森下=5月28日
広島は12日まで行われた交流戦で5勝13敗と大きく負け越した。それまで貯金6と優勝争いをしていただけに、予想外の数字でもある。デイリースポーツ評論家・石原慶幸氏が、データを元に敗因を検証。再開するリーグ戦への提言と併せて語った。
◇ ◇
交流戦期間を通じて、目についたのは先発陣が先に失点する、しかも大量点を失うという試合が多かったことだ。
データを見ても、イニング別の防御率が、二回と四回は7・00、被本塁打20本のうち、四回までに打たれたのが16本とはっきりしている。
それまでのリーグ戦でしっかり結果を残してきた投手陣が、なぜこういう投球になってしまったのか。パ・リーグの打力、という見方もできるが、むしろ投手自身の問題ではないだろうか。
つまり、不慣れな相手に対し、それまでどおりの投球で臨むのではなく「どんなバッティングをしてくるのだろう」という、相手に合わせてしまったことで、持ち味を発揮できなかったように思う。
事実、リリーフ陣の数字は落ちていない。これは短いイニングを全力で抑えに行く、という救援の特性があるため、相手に合わせる余裕もなく、それが逆に、リーグ戦と変わらず力を発揮できる要因となった。
打線に目を移せば、西川の故障離脱を受けて、3番打者の重要性が浮き彫りとなった面はある。この打順が好調であれば、4番のマクブルームは走者を置いて打席に立つ回数が増える。それができなかった分、マクブルームも強引な打席が増えて、打線が寸断されるシーンが増えた。
ただ、序盤で点差をつけられる展開では、ベンチも「打て」しか言えない。作戦も使いようがなかっただけに、打線に敗因を求めるべきではないだろう。
17日からリーグ戦が再開する。先発陣にとっても慣れた相手だけに、雰囲気を戻すことはできる。さらに、交流戦で「相手に合わせる」リスクも痛感しただろうから、自身の力を信じ、能力の高いバックを信じて投げる。その準備をしっかり整えておきたい。
石原慶幸さんの指摘も的を得ているように感じます。カープの交流戦の戦い方が、先発投手陣も打撃陣も、相手チームに合わせてしまったのは間違いないですね。この相手チームに合わせてしまった事を、野村謙二郎さんは「様子見」と表現していましたが、結局石原慶幸さんと同じ指摘内容と言うことになります。
先発投手陣は相手バッターがどんなバッティングをしてくるのか、探りながらのピッチングを展開していました。相手バッターを追い込みながら、誘い球で様子見してる間にカウントが悪くなり、痛打されたり四球を出したりしていました。相手バッターの出方を伺う前に、ズバッと3球勝負で三振を奪うくらいの思い切ったピッチングが必要だったと思います。
打撃陣もあまりにも相手ピッチャーに合わせてしまって、立ち遅れるケースが多く見られました。パ・リーグのピッチャーは遊び球はなく、3球でどんどん勝負してきます。カープのバッターは、相手ピッチャーがどのように攻めて来るのか、様子見している間に追い込まれて、三振又は凡打するケースがほとんどでした。
この、相手に合わせる、様子見するというだけで、カープの投打の歯車が完全に噛み合わなくなってしまい、5勝13敗という屈辱的な結果になってしまいました。
その他、選手の起用方法、継投のタイミング、攻撃面での作戦など、反省すべき点は山ほどあります。1軍首脳陣はこれらの課題を整理して、あさってからのリーグ戦に生かしていけるのか、ドリヨシは不安で仕方がありません。カープが逆襲するためには、間違いなく交流戦での戦い方は絶対にダメです。ドリヨシは何度も言っていますが、積極果敢なアグレッシブな野球をしなければなりません。
今日も1軍首脳陣総辞職のニュースはありませんでした。
2022年06月13日
もう何も恐れることはない!積極果敢にアグレッシブに仕掛けよう!
野村謙二郎氏 広島巻き返しへの提言 パの野球こそヒントに 走者を動かす仕掛けもいい
6/13(月) 7:00
配信
スポニチアネックス
野村謙二郎氏
◇交流戦 広島0ー11西武(2022年6月12日 ベルーナD)
広島は12日の西武戦でも0―11で惨敗し、すでに3季連続最下位(20年は中止)が決まっていた交流戦を5勝13敗で終えた。18試合制になった15年以降では、15年DeNAの14敗(3勝1分け)に次ぎ、16年オリックス(5勝)と並んで2番目の最多敗戦。貯金6で挑んだ“鬼門”で大失速し、今季ワーストの借金2まで後退した。元監督でスポニチ本紙評論家の野村謙二郎氏は、苦しめられたパ・リーグの野球から立て直しへの“ヒント”を説いた。
交流戦18試合を通じて、打者は受け身になり、投手も大胆さを欠いたように感じた。
どんな球が来るのか。様子見をしているうちに、どんどん追い込まれて打席が終わり、次の打席で慌てて打ちにいって変化球などでかわされた。最初に振っていっていないから、タイミングも合わない。見るだけでなく、実際にバットを振って分かることが多い。
投手も2ストライクを取ってから次はボール球で誘って…という攻めが多かった。結果、むしろカウントを悪くして四球になる場面もあった。2ストライクからの3球目を打たれるのは、もったいない…と感じるかもしれないが、カウント2―2にしてから打たれても、安打という結果そのものは同じだ。
パ・リーグの投手はどうだったか。2ストライクからでも遊び球はない。打てるものなら打ってみろ…と腕を思い切り振ってきた。打者も同様。状況によっては三振でも構わないと割り切り、思い切りよく振るから本塁打にもなる。かしこまったような打撃が目立った広島の各打者とは好対照だった。ダメだったことの反省は必要。同時にパの良かったところにも目を向けて、これからの自分たちに取り入れてほしい。
投手の左右などに合わせた打線の組み替えはデータに基づいたものだとは思う。ただ、せっかく打っても、次の試合で先発を外れると、選手の気持ちは盛り上がっていかない。状態のいい選手は、ある程度、たとえば1カード3試合というスパンで継続的に起用していくのも手だと思う。
本塁打が少ない中、序盤は打線のつながりで点を取ってきた。今は好機をつくっても、決定打がなかなか出ない。バントだけでなく、走者を動かす仕掛けがあってもいい。打てない中でのバントは貴重な1死をあげることでもある。走者に動きがなければ、相手バッテリーも打者に集中しやすくなる。
貯金6が借金2になったことは痛いが、まだ先は長い。リーグ戦再開まで少し時間も空く。しっかり切り替えて踏ん張ってほしい。(スポニチ本紙評論家)
▽広島の交流戦“負のデータ”
★最下位 19年から3季連続(20年は開催中止)は08〜10年の横浜(現DeNA)に続く2チーム目。通算6度目はDeNAの5度を抜いて最多。
★最多敗 13敗は15年以降の18試合制でチーム最多。
★連勝なし 19年から3季連続。18試合制では他に15年DeNAと19年ヤクルト。複数度は広島だけ。
★貧打 チーム打率.217は最下位。2本塁打、33得点は16年阪神の3本塁打、44得点を更新する交流戦ワースト。5度の零敗は11年の8度(24試合制)以来。18試合制ではチーム最多。
★投壊 チーム防御率4.38も最下位。最多の83失点。5勝すべてが3点差以内に対して、7点差以上の大敗は全13敗中5度で、うち2度が10点差以上。
野村謙二郎さんのコメントは、確かに的を得ていると感じます。
攻撃面では、バントだけでなく、ランナーをどんどん動かすようにしてほしいですね。佐々岡監督になって、ランナーが出ればバントで、作戦といえばほとんどこれだけのような気がします。緒方監督の時は、ヒットエンドランやランエンドヒットや単独スチールなどで、相手投手をどんどん揺さぶっていました。送りバントだけだと、相手投手にプレッシャーをかけるに十分ではないでしょうし、アウトを1つ献上するという、攻撃面ではリスクを背負う形になります。そう言えば、東出野手総合コーチが、カープには盗塁を成功させる選手がいない的な発言をしていたようですが、言語道断です。盗塁を積極的に仕掛けさせて、盗塁のコツを習得させるのがコーチの責務ではないでしょうか。ランナーが出ても、送りバント以外、何も仕掛けないカープの攻撃は、相手チームから見ると脅威ではありません。
選手の起用についても、当日活躍した選手を次の日に使わないケースが多く見られました。活躍した選手にとっては、「よし!次の試合も頑張るぞ!」とモチベーションが上がっているはずなのに、使われないと萎んでしまいます。野村謙二郎さんが指摘されているように、せめて1カード、出来れば2カードは使い続けて欲しいですね。また、1試合の中でも、スタメンを使い続けて、途中で積極的に選手を交代しないケースも多いかと思います。1試合をベンチの選手全員で戦っているんだという姿勢を見せて欲しいです。
打者が受け身になっていたという指摘もうなずけます。相手ピッチャーがどんな球を投げてくるのか様子見している間に追い込まれて、凡打するという、最悪のパターンになっていました。カープのバッターは初球から積極的に振っていくイメージがありましたが、この交流戦は後手後手になっていたようです。
投手は相手打者を追い込むまでは行きますが、その後ボール球で相手打者を誘いますが、その間にカウントを悪くして四球を与えたり、ヒットを打たれたりする悪循環でした。パ・リーグのピッチャーはズバッと3球ゾーンで勝負してきましたが、これは参考にしていいのではないでしょうか。
今季の交流戦、カープにとって悪い部分は出し切ったと信じたいです。17日からのリーグ戦、積極果敢なプレーを沢山見せて欲しいと思います。17日からは首位ヤクルトとの3連戦。21日からは絶好調阪神との3連戦です。この6試合の結果次第で、Aクラスを死守できるかどうかが決まると言っていいでしょう。
しかし、いまの佐々岡監督以下首脳陣で、チームの状態を変える事ができるかどうか、ドリヨシはかなり心配です。明日から3日まだ休養日がありますが、その間首脳陣と選手の皆さんでとことん話し合って、少しでもチームが良い方向へ行くようにして欲しいと思います。
首脳陣の総辞職のニュースはないですかね…。
2022年05月30日
カープの選手の皆さん、もっとファイティングポーズを見せてくれ!
打てる球を積極的に振っていく。今後の交流戦で目指したい“打ち勝つ野球”【カープOB・笘篠賢治氏のコラム】
5/30(月) 12:01
配信
広島アスリートマガジン
1番打者に定着しつつある野間峻祥(今季の春季キャンプで撮影)
52試合を戦って26勝24敗2分で、セ・リーグ3位のカープ。OBの笘篠賢治氏に、ここまでの交流戦の戦いについて語ってもらった。
◆野間の調子が良いだけに、パ・リーグ仕様の戦いを
ロッテ、ソフトバンクの6連戦は1勝5敗と、交流戦は厳しいスタートになってしまいました。特に、大瀬良大地、森下暢仁の表ローテで落としてしまったのは痛いですね。
相手チームに関する情報を集約し切れていないからか、投手陣と野手陣どちらも、パ・リーグの選手をまだ把握できていないようにも感じました。
5月24日からのロッテとの3連戦は、カープが2戦目に勝利しましたが、ロッテ攻撃陣の粘りが目立ちました。ビハインドの状況の中、相手打者はまずはランナーを貯めようと、内角の球に当たってでも出塁しようとしていました。そういった積極的な姿勢に、カープの選手たちも何か感じるものがあったのではないでしょうか。
粘り強く戦い僅差で勝つのがカープらしさではありますが、パ・リーグはどのチームも爆発力がありますから、打ち勝つつもりでいかないといけません。
球をじっくりと見て、選んで打つというのではなく、少々タイミングを外されてもしっかりとスイングする、少々ボール球でも打てると思ったらガンガン打つのがパ・リーグの戦いです。
カープもそういう意味では、野間峻祥や菊池涼介など、積極的に打てる選手が結果を残しています。まずは自分の感覚で打てる球を積極的に振りにいって覚えていく。1番を打つ野間の調子が良いだけに、パ・リーグ仕様の戦いをしてもらいたいですね。
広島アスリートマガジン編集部
パ・リーグのチームと対戦する中で、カープの選手はおとなしすぎる感があります。普段のカープの野球を徹底することも大事ですが、目には目を、歯には歯をという戦いをしてほしいと思います。
パ・リーグのチームの打者は粘りがあります。球数を多く投げさせるためにファウルでカットして来たり、インコースに投げさせないようにバッターボックスの一番前に立ったりと、細かな所から勝つための工夫をしています。
カープの選手の皆さんはあまりにもおとなしく、勝つための工夫をしていないですよね。ソフトバンク戦では、西川選手がセーフティーバントを敢行したりしましたが、それくらいしかなかったと思います。
中日の立浪監督は、野球はケンカだと言って、選手の皆さんを鼓舞しています。ドリヨシも試合中は相手チームとの真剣勝負だと思います。なので、常にファイティングポーズを見せて欲しいですし、控えの選手を含めて全員で戦っているんだという雰囲気を作って欲しいと思います。
あと、佐々岡監督は昨日のソフトバンク戦の試合後の取材を拒否されましたが、ドリヨシとしては、絶対に拒否しないで欲しいです。ファンとしては、監督がどう考え、どのように反省し、次に向けてどんなプランを立てるのかなどのコメントが聞きたいです。
そして、以前からドリヨシが言ってますが、監督が1軍、2軍の選手一人一人を把握し、いつ、どのように使うかというマネジメントの能力に長けているかどうかが心配です。また、ピッチャー出身の監督なので、投手陣については詳しいですが、野手陣についてはそこまで把握できていないかもしれません。なので、ドリヨシ的には野手出身の監督の方がいいような気もしますが…。
明日からはマツダスタジアムで日本ハムとの3連戦です。明日のカープの先発は床田投手です。明日は絶対勝利しなくてはいけませんので、初回から飛ばして欲しいですね。日本ハムは加藤投手です。確かカープは苦手としているピッチャーです。しかし、あらゆる策を講じて加藤投手を攻略してほしいです。明日もし敗れてしまうと、あさって以降の選手の皆さんの士気に影響してきます。