2021年04月02日
3回戦@マツダ 広島3−6阪神 中村祐太投手6回6失点。守乱からの失点響く。
佐々岡監督「集中力引き締める」広島守乱で首位陥落
4/1(木) 23:00
配信
日刊スポーツ
広島対阪神 8回表阪神無死、大山の打球を捕りそこね二塁打としてしまう田中広。右は松山(撮影・加藤孝規)
<阪神6−3広島>◇1日◇マツダスタジアム
広島は守備の乱れから失点を重ね、連勝が止まった。1点ビハインドの3回に今季チーム2つ目の失策から糸原の3ランにつながり、4回1死一塁から一瞬の隙を突かれてサンズに二塁進塁を許した。開幕から投手を中心にリーグ最少1失策で3勝1敗1分けの好スタートを切った広島が、守備からほころびが生じて首位陥落。佐々岡真司監督(53)は敗戦を教訓に、横浜からの巻き返しを誓った。
◇ ◇ ◇
スコアボードに記された1失策だけではない守備のミスが試合を重くした。ガードを固めて白星を積み重ねてきた広島が守備のほころびから失点を重ねた。連勝は止まり、首位から3位へ。河田ヘッドコーチは試合後「ちょっとピリッとさせないといけないかな」と厳しい表情を見せた。
4点ビハインドとなった4回無死一塁。佐藤輝を三飛に打ち取った直後、インプレーのまま二塁ベースのカバーも離れ、投手中村祐がボールを保持。エアポケットのような一瞬の隙を一塁走者サンズに突かれ、スルスルと二塁を奪われた。失点にはつながらなかったものの、河田ヘッドコーチは「そういうところを突かれたというのは、流れ的にそういう感じになってしまったのかなと思う」と連勝ストップの敗戦を象徴するシーンに首をひねった。
開幕戦以来の失策は0−1の3回。1死一塁から近本のヒットエンドランでの打球は遊撃田中広の正面に転がるも、グラブからこぼれた。一、二塁とピンチを広げ、先発中村祐はフルカウントから投じたスライダーが甘くなり、糸原に3ランを浴びた。6回1死三塁からはサンズの中堅定位置よりやや前に飛球で三塁走者マルテにタッチアップを許し、続く佐藤輝のソロでダメ押し点を奪われた。
引き分けを挟んでの連勝は3で止まり、首位から陥落した。それでも4点ビハインドの9回に阪神抑えスアレスから松山の今季初安打で1点を返すなど意地は示した。河田ヘッドコーチは「明日に向けて、いい傾向は見えた」と意味のある敗戦となることを期待した。2日からは今季初遠征となる横浜でのDeNA3連戦。佐々岡監督も「(ミスは)なくしていかないといけない。集中力というところをもう1回引き締めて、またやっていきます」と手綱を締めた。【前原淳】
先発の中村祐太投手がピリッとしませんでした。今日の中村投手は体のキレがなかったように思います。そのせいか、球が高めに浮いて、なおかつコースが甘かったですね。1回に1アウトから阪神糸原選手がレフトオーバーの3ベースを打たれると、続く阪神マルテ選手にセンターへの犠牲フライを許し、先制点を献上しました。さらに3回、1アウト1塁で阪神近本選手のショートゴロの当たりを田中広輔選手がファンブルし、1、2塁とピンチが拡大しました。この田中広輔選手のエラーは痛かったですね。エンドランで1塁ランナーがスタートした上でのショートゴロだったので、処理が難しかったでしょうが、ここでのエラーは頂けません。そして続く阪神糸原選手に7球目の甘く入ってきたスライダーをフルスイングされ、ライトスタンドへ3ランを浴びて、0−4とされました。田中選手のエラーがなかったら、失点は防げたかもしれません。6回1アウト3塁のピンチでは、阪神サンズ選手のセンターへの少し浅いフライで、3塁ランナーの阪神マルテ選手にタッチアップを許し、1点を失いました。この場面も、センターの西川選手がフライを捕球して、ホーム厶に返球しましたが、その球が山なりのようになり、1失点しました。続く阪神ドラ1ルーキーの佐藤選手にライトスタンドへソロホームランを浴びて、この回2失点。中村祐太投手は6回を投げて6安打6失点となりました。ドリヨシとしては、中村祐太投手はじっくり2軍、いや2.5軍で調整して、たくましくなって再び1軍のマウンドに戻って欲しいと思います。
2番手は島内投手が7回、8回をなげて無失点に抑えました。3番手はコルニエル投手が支配下登録後初登板で、9回を無失点に抑えました。コルニエル投手は結構いい球を投げ込んでいました。セットでの投球だと、球が高めに来ますが、150キロ中盤のストレートはかなり威力があります。一度勝ちパターンで起用してほしいですね。
打線は阪神先発の秋山投手の前に手も足も出ない状態が続きました。前半までパーフェクトに抑えられていましたが、6回、7回は攻略の意図が見えました。しかし、時遅しでした。阪神秋山投手には7回2失点の好投を許してしまい、苦手意識の払拭とは行かなかったですね。得点は7回の堂林選手のレフト前2点タイムリーと、9回の松山選手のタイムリー2ベースの計3点に終わりました。松山選手にようやくヒットが出たのが良かったです。また、クロン選手が少しずつではありますがバッティングが上向きになってきているのも嬉しい話です。
しかし、西川選手が負傷退場しました。8回、西川選手がサードゴロを打ち、サードからの送球が上にそれ、飛び上がって捕球したファーストの阪神大山選手と激突しました。下半身を痛めたようでした。蔦木トレーナーによると、明日の状況を見て判断するとのことで、現状では関東遠征には同行する予定です。大事に至らない事を祈るばかりです。
さて、明日からは横浜でDeNAとの3連戦です。DeNAは今季まだ勝利がありません。なので逆に不気味ですね。ですが、カープの強力投手陣ですから、3連勝も可能かと思います。まずは明日、大瀬良投手に今季初勝利をプレゼントしましょう!
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