2025年01月06日
今季先発ローテーションに加わるのは誰?
新井広島 先発ローテの枠1つ埋めるのは誰? 九里移籍で2年連続発生の○○の穴*竭
1/6(月) 10:00配信
デイリースポーツ
広島先発ローテーションの空いた枠1つを争う(左から)常広、アドゥワ、森、玉村
チームの痛手は若手にとってのチャンスとなる。海外FA権を行使して九里亜蓮投手(33)がオリックスへと移籍した。昨季の開幕投手が抜けたことにより、先発ローテーションの枠が1つ空いた。その座に収まるのは誰か。アドゥワ誠投手(26)、玉村昇悟投手(23)、森翔平投手(27)、常広羽也斗投手(23)らが虎視眈々(たんたん)とアピールに向けての牙を研いでいる。
新陳代謝が加速する。カープにとっての2025年はそんな年になる予感が漂う。新井監督が「変化」を強調する中、九里のFA移籍で局面はまた1つ大きく動いた。新芽を欲する指揮官は「亜蓮が移籍したことで椅子が1つ空いた。奪い合ってほしいし、激しい競争が見たい」と待ち受ける2月の春季キャンプに視線を向けた。
現状、今季の先発ローテは大瀬良、床田、森下が軸となる。注目はその先、4枚目以降の先発投手だ。昨季131回2/3を投げた九里の穴は小さくはない。得点能力に課題を抱える中、先発陣の出来も今季の鍵を握っている。
昨秋のフェニックス・リーグとキャンプを経て、新井監督は「常広と玉村の2人は頭一つ抜けている感はある」と語った。高卒6年目の左腕・玉村は昨季15試合に登板して4勝5敗で防御率2・96。夏場には2戦連続完投勝利を挙げて一皮むけた。「亜蓮さんが抜けてチャンス。ここでグッといかないと、もうチャンスはやってこないと思っている」と鼻息も荒い。
2年目の常広は才能の本格開花なるか。昨季はコンディション不良で出遅れるも、9月にプロ初登板初先発初勝利をマーク。150キロ超の直球と鋭く落ちるフォークに加えてカットボールを習得した。プロに入って身につけた武器も携え、「1年間1軍」を目指す。
ここに昨季、完封星を含む6勝のアドゥワ、23年に4勝の森も争いに加わる。新戦力の部分ではドラフト2位・佐藤柳(富士大)は技巧派の即戦力候補左腕。現役ドラフトで日本ハムから加入したアンダースローの鈴木も23年に先発として6勝を挙げた実績者だ。
ファームに目を向けると斉藤、高橋、高、遠藤などが秋のフェニックス・リーグ、キャンプでアピールした。22年度ドラフト1位・斉藤は黒田球団アドバイザーの指導も受けながら、キャンプで1日170球以上投げ込む日もあり、「もう3年目。(今年は)プロ初登板と言わずにローテ争いに食い込めるように」と飛躍を思い描く。
2年連続で発生した“○○の穴”問題。昨年は西川龍馬の穴を埋めきれなかった中、新井監督は「若い投手には『俺が、俺が』と競ってもらいたい」と求める。開幕前に繰り広げられる火花散るバチバチの争いが楽しみだ。(デイリースポーツ・畠山賢太)
カープからの主力選手の流出は、なんとか阻止しないといけません。1年前は西川選手、そして今オフは九里投手がいずれもオリックスに移籍しました。九里投手は当初はメジャー挑戦と言われていましたが、どうやら11月末頃にメジャー挑戦を断念していたようです。それならどうしてその時にメジャー挑戦を諦めたと宣言しなかったのでしょうか?余程カープの水が合わなかったんでしょうね。カープファンにとってはやはり残念だったはずです。
まあ、過ぎた事は仕方ないので、九里投手が抜けた穴を誰が埋めるのかを考えます。ドリヨシ的には、その筆頭には今季2年目の常廣投手が入ると思います。昨季は調整がうまくいかず、ほとんどを2軍で過ごしましたが、9月の1軍でのDeNA戦でプロ初登板、初先発し、見事その試合でプロ初勝利を挙げました。5回1失点の粘りのピッチングでしたが、大学ナンバーワンピッチャーの片鱗を見せてくれました。今季はそのポテンシャルを遺憾無く発揮させるシーズンになると思います。二桁は勝てる存在です。九里投手の抜けた穴はこれで十分埋まると思います。
次に控えしは玉村投手です。ここ1、2年の成長は目を見張るものがあります。昨季は15試合に登板して4勝5敗、防御率2.96でした。勝ち星では貯金が出来ませんでしたが、試合はしっかり作っていました。暑い夏場に2試合連続完投勝利を挙げて、玉村投手自身も「いける」という確信を得たようです。今季は床田投手に次ぐ先発左腕としての期待がかかっています。
3番手に控えしは森投手です。森投手は昨季も登板数は多くないものの、安定したピッチングを展開しました。昨季バンテリンドームでの中日戦、0−1で完封負けを喫してしまいましたが、この時森投手は先発で8回を完投しました。1失点したものの、この試合は森投手を勇気づけたはずです。ドリヨシの期待も込めて先発ローテーションに入って欲しいですね。
その他、本文にもありますが、斉藤投手、高橋投手、高投手、遠藤投手と虎視眈々と先発ローテーション入りを狙っています。また、ドラフト2位ルーキーの富士大の佐藤投手も逸材のピッチャーで、即戦力として期待されています。
こう考えると、九里投手の抜けた穴は大きいとか言われていますが、現有戦力を考えると、十分埋まるどころか、お釣りが返ってくる程投手力は豊富な感じがします。故に、あとは打力という事になりますね。
2月のキャンプで、若手投手がどれだけアピール出来るか、益々楽しみになってきますね。