2020年04月30日
「広島は屈しない 決して屈しない!」
カープが福屋に懸垂幕「広島は屈しない」 新型コロナ受け、応援メッセージ発信
広島駅 カープ 八丁堀 福屋
4月22日から5月6日まで臨時休業を発表した「福屋八丁堀本店」に掛かるカープの応援メッセージ懸垂幕
4月22日から5月6日まで臨時休業を発表した「福屋八丁堀本店」に掛かるカープの応援メッセージ懸垂幕
新型コロナウイルス感染症の長期化を受けてカープが4月23日、臨時休業中の福屋八丁座本店(広島市中区胡町)と広島駅前店(南区松原町)にファンや広島県民に向けた応援メッセージを書いた懸垂幕を掲出した。
文言は、「広島は屈しない 決して屈しない! 広島東洋カープ」。懸垂幕2枚にメッセージを書いた。八丁堀本店は、電車が走る相生通り側、広島駅前店は、広島駅側にそれぞれ掲出する。1枚当たりのサイズは、八丁堀本店=横約1.5メートル、縦約15メートル、広島駅前店=横約1.8メートル、縦約25メートル。店ごとに幕と文字の色を変え、八丁堀本店は赤地に白文字、広島駅前店は白地に赤文字でデザインした。福屋によると、懸垂幕2枚を使っての告知やメッセージは珍しいという。
カープ広報担当者は「これ以上コロナウイルスを広げないために、ファンの皆さまをはじめ、広島が一丸となって今自分たちが出来ることを精いっぱい行い、コロナの脅威に屈せず、強い気持ちを持って立ち向かおうと呼び掛けたい」と話す。
掲出期間は5月6日まで。6日以降は未定。
ドリヨシも八丁堀と広島駅前の懸垂幕を見ました。胸が熱くなりました。この言葉は非常に重いですね。広島東洋カープが広島市民、広島県民と一体である証でもあります。カープファンや広島の皆さんに向けたメッセージは、本当に心に刺さりますね。
カープの選手の皆さんも、感染リスクのある中で、最善の対策をしながら練習に取り組んでいます。早く試合をしたい、試合を観戦したい気持ちは一緒です。新型コロナウイルスに打ち勝って、再びマツダスタジアムに歓声が戻るよう、願って止みません。
2020年04月28日
ピレラ選手の活躍がカープの優勝を左右する!?
打線強化が課題の広島…新助っ人・ピレラにかかる大きな期待
4/28(火) 13:00配信
広島・ピレラ
◆ 10年間で規定打席到達はエルドレッドただひとり
新型コロナウイルスの影響で、各球団とも全体練習ができない状況が続いている。現在は少数のグループに分けながら、自主練習を行っている球団がほとんど。開幕への見通しがたたないことで、選手たちはもちろん、ファンもすっきりしない日々を送っていることだろう。
そんななか、広島から明るい話題が届いた。オープン戦で死球を受けた影響もあり三軍でリハビリを行っていた新外国人野手のホセ・ピレラ選手が、4月25日にフリー打撃を行ったという。
練習後には痛みもなかったようで、ようやくエンジンがかかりつつある。本人も「時間はあるし、焦りはない」と口にしており、慌てるよう様子はない。ピレラにとっては、開幕の延期が功を奏した格好だ。
そのピレラには当然、打撃面での期待がかかってくる。しかし、近年広島にやってきた外国人野手で、シーズンを通して活躍したという選手は意外にも少ない。
広島にやってきた外国人野手を振り返ってみると、2010年以降の10シーズンで規定打席に到達したのは、エルドレッドだけしかいない。外国人選手としては、球団最長となる7年間に渡って在籍したエルドレッドだが、意外なことに規定打席に到達したのは2014年の一度のみ。それ以降は、怪我や故障もありシーズンを通じての活躍はできなかった。
バティスタは2017年途中に支配下登録され、翌2018年にはエルドレッドからポジションを奪ったが規定打席には届かず。昨シーズンも禁止薬物の使用が発覚したことで出場停止処分を受け、規定に20打席足りなかった。
▼ 過去10シーズンの支配下外国人野手
※カッコ内は一軍での打席数
2019年:バティスタ(423)、メヒア(173)、サンタナ(34)
2018年:エルドレッド(94)、バティスタ(302)、メヒア(44)
2017年:エルドレッド(405)、バティスタ(143)、ペーニャ(39)、メヒア(15)
2016年:エルドレッド(354)、ルナ(268)、プライディ(0)
2015年:エルドレッド(300)、シアーホルツ(248)、ロサリオ(136)、グスマン(116)
2014年:エルドレッド(505)、キラ(335)、ロサリオ(264)
2013年:エルドレッド(260)、ルイス(300)、キラ(265)、ニック(40)
2012年:エルドレッド(251)、ニック(204)、バーデン(0)
2011年:バーデン(242)、トレーシー(164)
2010年:ヒューバー(209)、フィオレンティーノ(151)
◆ チーム得点は首位から4位に後退
一方の投手を見ると、2010年以降の10シーズンでは、バリントンが2011年から3年連続、ジョンソンが2015年から2017年をのぞいて4回の規定投球回に到達しており、先発ローテーションをしっかりと守った。
中継ぎ投手では、サファテ(現ソフトバンク)、ミコライオ、フランスア、ジャクソン、ヘーゲンズ、レグナルトと、多くの投手が年間試合数の3分の1以上にあたる48試合以上の登板を記録している。こうして見ると、投手のほうに「あたり外国人選手」が多かった印象だ。
それでも広島は、強力打線を武器に2016年からセ・リーグ3連覇を果たしている。それは、田中広輔、菊池涼介、丸佳浩(現巨人)の「タナ・キク・マル」トリオ、そして鈴木誠也に新井貴浩氏(2018年現役引退)と、中軸を打てる日本人選手が揃っていたからに他ならない。外国人選手に頼らなくても、十分過ぎるほどの打線の破壊力を兼ね備えていた。
しかし、昨シーズンは丸がFAで巨人に移籍し、新井氏が現役を引退したこともあり打撃面で苦労。チーム591得点はリーグトップから4位へ、140本塁打もリーグ2位から4位へと順位を下げている。
2017年、2018年と2年連続でMVPを受賞した丸や、精神的支柱であった新井氏と同等の働きを来日1年目のピレラに求めるのは酷だが、少なくとも主軸として「あたり」と呼べる成績を残さないことには、「優勝」の二文字は近づいてこない。ピレラはチームを救う救世主となれるのか、その活躍に期待したいところだ。
BASEBALL KING
新外国人ピレラ選手がオープン戦の時に受けた死球の影響もなくなり、コンディションも良くなってきました。
ドリヨシはピレラ選手はある程度活躍してくれると期待しています。特に打撃面では、チャンスメイク、ポイントゲッターの両面活躍してくれるのではないかと思います。メジャー時代のピレラ選手のバッティングを見ると、来た球に逆らう事なく、素直に打ち返している印象がありました。故に広角に打てる技術を持っています。日本のピッチャーの傾向、つまり変化球に対応が出来れば、かなりの数字を残してくれると思います。走塁もアグレッシブで、チームのムードメーカー的な役割も担ってくれそうです。
問題は守備面ですね。サードの守備では悪送球が目立ち、レフトの守備ではフライの落球やゴロの後逸など、不安な所があります。なので、スタメンフル出場は難しいかなと思います。
しかし、ピレラ選手はやってくれると信じています。
2020年04月27日
デーブ大久保氏は會澤選手を現役最高の捕手に推す!
現役最高の捕手 広島・會澤翼/デーブ大久保コラム
4/27(月) 11:00配信
會澤は、性格的にもしっかりと周囲に話ができる男です。同郷だからということではなく、やはり素晴らしい捕手だと思いますね/写真=BBM
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、仲良くしている片岡篤史がまさかの感染。1日も早い回復を願っています(※その後、退院を公表)。皆さんも最善の対策をして、この危機を乗り越えていきましょう。そんな中でも週べは発行していくようですね。しっかりと途切れることなくファンに情報を発信していくよう頑張ってください。
今週は「捕手」特集だそうです。私の本職です。その中で、現在12球団No.1捕手は誰? デーブ的な見解を話していきたいと思います。私は総合的に見ていきたいですね。やはり捕手は野手でもありますから打たないと意味がない。その意味では、昨年までなら巨人の阿部慎之助が間違いなくNo.1でした。
強肩というカテゴリーだけでいえば、ソフトバンクの甲斐(甲斐拓也)、巨人の小林(小林誠司)、中日の加藤(加藤匠馬)が図抜けています。この3人の肩が私にあれば、何年も正捕手を張れたと勝手に思っています(笑)。話が少しそれますが、最近の捕手は意外に体が小さかったり、細かったりします。その一つの要因として、ホームベース上での危険なクロスプレーが禁止になったことがあると思います。危険がなくなったことで、捕手をやる選手の中には、現役選手の中でもそうですが、ショートを任せても十分にこなせるだけのフットワークを持った捕手がより一層多くなると思います。
そういう部分も加味して、No.1はと言えば……ソフトバンクの甲斐は打撃面で少し劣るので、なかなかそうは言いづらいですね。では打撃の素晴らしい西武の森(森友哉)は、守備の面で少し落ちます。もちろん年々、そこは向上しているので、近い将来的には12球団No.1になる可能性は十分にあります。
そう考えると私の中でのNo.1は翼になります。同郷の茨城県人、広島の會澤(會澤翼)です。この男はまず、度胸が据わっています。内角へ厳しい球が行き、打者が烈火のごとく怒って威嚇(いかく)したとしても、「すいません、すいません」と言いながら、次の配球で、平気で内角を要求できる男です。
そして、意外にもと言うと失礼ですが、強肩捕手でもあります。昨季は盗塁阻止率がリーグ5位と悪かったですが、今季は開幕したらしっかりやってくれると思います。守備率は.998と捕球やブロッキングなども完ぺきに近い捕手なのです。ましてや配球の面ではまったく問題ないですからね。プレミア12でも侍ジャパン入りを果たし、正捕手的な扱い。それは当然だと思います。
もちろん、打たない捕手が多いセ・リーグの中だけでなく、パ・リーグを見ても打てる打者の部類に入ります。2018年は3割を超えましたし、2年連続で2ケタ本塁打を記録していますし、昨季の得点圏打率は.351です。勝負強さもあるのです。そう考えると総合的には翼が、デーブ的12球団No.1捕手だと言わせてもらいます。
『週刊ベースボール』2020年5月4日号(4月22日発売)より
PROFILE
大久保博元/おおくぼ・ひろもと●1967年2月1日生まれ。茨城県出身。水戸商高から85年ドラフト1位で西武に入団。トレードで巨人入りした92年に15本塁打。95年現役引退。野球解説者やタレントを経て、2008年に西武コーチに就任し日本一に貢献。12年からは楽天打撃コーチ、二軍監督を経て15年に一軍監督に就任した。15年限りで辞任し、16年から野球解説者をこなしながら新橋に居酒屋「肉蔵でーぶ」を経営している。
週刊ベースボール
デーブ大久保氏が會澤選手を挙げてくれた事は嬉しいですね。會澤選手の素晴らしさが引き出されたのは昨年のレギュラーシーズンの選手会長としての責任を十分果たしたところですね。本文にもありますが、守備面ではバッターのインコースを攻める強気のリードが生きていますね。また、バッティング面ではここぞという時の勝負強さが光りました。得点圏打率.351は素晴らしいですよね。
もう一つは昨年秋に開催されたプレミア12での活躍です。侍ジャパンの投手陣を巧みにリードして、正捕手に定着しました。ソフトバンクの甲斐選手や、読売の小林選手をおさえて、侍ジャパンの扇の要になったのは、カープファンとしても誇りに思います。
會澤選手の言葉で記憶に残っているのは、「心は熱く、頭は冷静に」です。彼の真髄がこの言葉に込められているようです。
今年も勝負師として、男気あふれるプレーを期待したいです。
2020年04月25日
ちょうど5年前の阪神戦から、カープは「戦うチーム」に変わった!
広島 岐路となった2015年4月25日 黒田の気迫でチームが変わった
4/25(土) 12:00配信
2球連続のブラッシュボールに激高し阪神・藤浪に詰め寄る広島・黒田(2015年4月25日)
記者席から思わず身を乗り出した。打席からのけ反って尻もちを付いた黒田博樹投手が、マウンドに立つ藤浪晋太郎投手をにらみ付ける。両軍選手、首脳陣がホーム付近に集まり、不穏な空気が流れた。乱闘寸前。投手が打席で魅せた闘志は、長く低迷したカープナインの意識を変えた。
2015年4月25日の広島−阪神戦(マツダスタジアム)。この年、「広島に僕を待ってくれる人がいる。1球の重みを感じられる」と、電撃復帰を決めた黒田が先発した。チームは最下位と低迷。1−1で迎えた二回、1死一塁で打席に立った。バントを試みたが、藤浪の投球が2球続けて頭部付近を襲った。
「自分の体は自分で守らないといけない。それにチームの士気にも関わる。(藤浪の)闘う姿勢も分かるが、負けない気持ちを出した」。試合後、黒田は当該シーンについて、こう説明した。この回に1点を取って勝ち越すと、続く三回にも2点を追加。まさに気迫で奪った勝利だった。
ただ、黒田は対戦の翌日、投げ合った藤浪にもエールを送っている。
「一生懸命、闘う中で起こったこと。次の対戦があれば、思い切って腕を振って投げてくれたらいい。僕は(死球を)頭に当ててしまったことがある。いろんな経験をしてきた。それを乗り越えらないと強くなれない」
そんな言葉通りに、順風満帆な野球人生だったわけではない。エースとして活躍した2000年代前半。市民球場のマウンドに立つと、空席の目立つ客席が見えた。「ファウルボールがスタンドに入っても、誰にも当たらずイスに当たっていた」。当時の主砲だった新井貴浩内野手と2人、口を開けば勝つための方法を探した。広島復帰後は、衰えが見え始めた体で闘った。全盛期は150キロ超の直球とフォークが主体。スタイルの変化に「当然葛藤はあった」という。だが投手である前に、プロとして生きざまを探した。
この一戦を契機に、チームは闘う集団に変貌を遂げた。復帰2年目の2016年には、初めてリーグ優勝を経験した。スタンドを見渡せば客席は、真っ赤に染まっている。新井との抱擁シーンは広島だけではなく、プロ野球ファンの感動を呼んだ。カープは地方球団ではなく「地域球団」と呼ぶ。ファンと共に戦ってきた。この年限りで現役を引退。「常に野球の神様がいると思って投げてきた」という男に、最高のフィナーレが待っていた。
今月の17日にはオンラインで臨時の12球団代表者会議が開かれ、5月中の開幕断念と交流戦の中止を発表された。2005年に始まった交流戦の中止は16年目にして初めてで、試合数削減を含めた大幅な日程の再編も必至。最短で6月中旬以降の開幕になるが、これすら先が見えない。開幕後も当面は無観客での開催になりそうだ。
だからこそ、例年以上に「1球の重み」が感じられるシーズンになるだろう。プロ野球界から元気、勇気を届ける1年にしたい。連覇を狙う巨人に、覇権奪回を誓う広島。戦力を整えた阪神やDeNAも頂点をうかがう。闘志あふれる気迫の対決を楽しみに待ちたい。
あのシーンはドリヨシも鮮明に覚えています。黒田投手のあのアクションは、ただ感情的になった訳ではなかったんですね。チームの士気を第一に考えてした行動でした。まさにプロの舞台は真剣勝負。黒田投手はそれを背中で示してくれたものでした。
この試合、このシーンをきっかけにカープはまさに「戦うチーム」に変わっていきました。2015年は最終戦で敗れて4位に終わりましたが、この屈辱をバネに、翌2016年は25年ぶりのリーグ優勝に輝きました。もし、黒田さんと新井さんがカープに帰ってきていなければ、2016年からリーグ3連覇はなかったのではないかと思います。
今季は試合数も縮小された上で、無観客での開催が検討されています。本文にもありますが、それだけに、1球の重みがより重くなるシーズンになりそうです。カープの選手の皆さんには、改めて「黒田イズム」を胸に戦って欲しいと思います。
2020年04月06日
北別府氏は上本選手を「あくまで控え」で起用を提言!
広島の三塁争いは…北別府氏が打撃力向上の上本をあえて控えに推す理由
4/6(月) 14:00配信
北別府氏がチームのためにあえて控えでの起用を推した広島・上本
新型コロナウイルスの影響でプロ野球の開幕が不透明な中、広島は3月31日にミニキャンプを終え、4月を迎えた。キャンプからオープン戦、練習試合を行ったが、三塁手のレギュラー争いは混沌(こんとん)としている。新外国人のホセ・ピレラ、2軍から昇格したアレハンドロ・メヒア、ここに2年目の小園海斗、打撃面で成長著しい上本崇司らがレギュラー候補になる。デイリースポーツ・ウェブ評論家の北別府学氏に三塁のポジション争いについて聞いた。
北別府氏は「ピッチャーの枠がどうなるかで、外国人の2人を使えるのかどうかというのもある。ピレラは打撃に定評があり、三振も少ない。第一候補だろう。メヒアもホームランをコンスタントに打てれば相手ピッチャーとの兼ね合いで見てみたい」と話した。ただ、外国人2人の守備に疑問符の付くとこもあることから「育てていく為には小園のサードもある」と加えた。
打撃力向上でレギュラー候補にも名前の挙がる上本は「去年までは守備、代走要員だったが、今年は体の線が太くなりスイングに力強さ、鋭さが出てきている。レギュラー候補には挙がってくる。ただ、チームとしては、守れて走れるからベンチに置いておきたい」と勝つための戦力を考えると控えでの起用を進言した。
「試合の前半は点の取り合い。少々のエラーは目をつぶりたい。外国人が代打で出てそのまま守備に就き守備に対しての不安を抱えたままエラーされるというのは、ベンチもピッチャーもショックが大きい。そんなことから終盤にリードしている場面で100パーセントではないにしても上本が出て来てくれた方がエラーしたとしても納得ができるのでは」
北別府氏は現役時代のことを例に出し「試合の終盤、サードに高(現1軍ヘッドコーチ)が守備固めで入っていた。ファンブルしてランナーを出すとマウンドに『もう1本お願いします』と言いに来る。『エラーするから打たさんよ』と冗談を言ったものだが、高がエラーしたらしょうがないと思っていた。やりそうだな、やはりやってしまったなというミスとは違う」。終盤に同じミスでも万全の態勢を敷くことで、投手と野手そしてベンチの信頼関係が違う。
「チームの中には役割がある。ある程度、方程式があって1試合でピラミッドを作っていく。最後は1点差をものにする。それが優勝を目指すチームだと思う。佐々岡監督もエースを張ってきて何度も完投している。そんな経験豊富な監督だから、終盤の守備固めの重要性を理解し戦術を練ってくると思う。そういう意味でも上本を控えに置いておきたい」
北別府氏は「終盤の代打からの守備でもいいだろう」と上本の成長を認めた上で、優勝に欠かせないピースとしてベンチに置くことをすすめた。
1月に成人T細胞白血病であることを公表した北別府氏は、化学療法の第2クールを終え、第3クールの治療を控え現在は自宅療養をしている。
ドリヨシは好調上本選手は相手が左ピッチャーだったら、スタメンで起用したらいいのではないかと思っていましたが、北別府さんのコメントを見て、なるほどなと感じました。
確かにゲーム終盤の守備固め要員には欠かせない存在ですね。カープには過去から代打または代走から守備固めに入る、いわゆる勝ちパターンの守備要員がいました。木下選手、今井選手、高選手、木村拓也選手、木村昇吾選手と、ユーティリティープレーヤーがいました。そして、今は上本選手や曽根選手が役目を担っています。
確かに、ゲーム終盤の僅差の試合では、1点の重みが半端ないですが、そこで求められるのは、小技が出来て、守備、走塁が素晴らしい選手です。そこで必要なピースは上本選手ですね。勝負所で上本選手がいないのは、チームとしてかなり痛いですよね。
なので、ドリヨシはこの北別府さんの提言には賛成です。上本選手、走塁選手にはいぶし銀の活躍を期待したいと思います。
2020年04月01日
先発ローテ残り2枠の競争激化!?
薮田?遠藤?九里?広島開幕ローテ残り2枠は… 紅白戦4試合ラストサバイバル
4/1(水) 9:00配信
キャッチボールする薮田(撮影・高部洋祐)
広島の開幕ローテ争いが再び熱を帯びる。3月31日は、マツダスタジアムで全体練習。候補の九里、薮田、遠藤は精力的に汗を流した。2日からの練習では4試合の紅白戦が予定されており、3投手がアピールする意気込みだ。
大瀬良、K・ジョンソン、床田、ドラフト1位・森下(明大)が決定。残りは2枠だ。4月24日に開幕するとなれば、セ・リーグは14日から練習試合を再開する。開幕の1週間前。それはローテ組が最後の調整登板をする舞台になる。
それだけに練習試合再開前となる紅白戦はローテ投手を決める上で大きな比重を占める。チームメートとの対戦には難しさがあるものの、内容と結果を示さなければいけない。
3人はこの日、ブルペンで投球練習した。「まずは実戦に向けてしっかりと準備していくだけ」と九里。薮田も「そこ(登板日)を目指して」と力を込めた。
3日に都内で「新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、有識者の見解を踏まえてその後に開かれる12球団代表者会議で4・24の開幕について判断すると見られている。
開幕日が再び遅れれば紅白戦は白紙になる見込み。それでも3人は目下、ローテ入りを勝ち取るため登板に向けて調整を進める。
残り2枠をめぐるローテーション争いがし烈になりつつあります。ここに来て薮田投手が評価を上げて来ています。ストレートの威力が戻ってきていますし、変化球とのコンビネーションが良くなって来ています。なので、薮田投手はローテーション入りが一番近いかなと思います。あとは九里投手と遠藤投手の争いになります。ドリヨシ的には、両投手共に良い時と悪い時がはっきりしています。悪く言えば不安定です。なので、6枠目は調子のいい投手を使っていく感じになりそうです。
プロ野球の開幕が再び延期になる可能性が高いので、切迫した問題ではありませんが、先発ローテーションの6人はきっちり決めたいというのが首脳陣の本音でしょうね。再延期になった場合、野村投手が復帰できるかもしれないので、投手陣に厚みが増してくることも十分考えられます。この開幕延期はカープの投手陣には追い風になるかもしれません。
2020年03月16日
カープの守護神は一体誰に?
広島・佐々岡監督 「決められなかった」守護神、開幕延期の期間で固める
3/16(月) 9:00配信
球審に選手交代を告げてベンチへ戻る佐々岡監督(撮影・立川洋一郎)
「オープン戦、広島0−6ソフトバンク」(15日、マツダスタジアム)
広島は15日、オープン戦を5勝5敗2分けの6位タイで終えた。佐々岡真司監督(52)は12試合を総括し、ブルペン陣の再整備を課題に挙げた。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、20日に予定されていた公式戦開幕は延期。最短で4月10日シーズンインを見据え、定まらなかった守護神を軸とした勝利の方程式を3月いっぱいをメドに固めていく。
開幕日が見えないまま、オープン戦12試合が終わった。佐々岡監督はこれまでの戦いを総括し、投手陣を課題に挙げた。中でも守護神については「開幕の延期が分かっている中でいろいろ試した。決められなかった」と言葉を紡いだ。
抑えはスコット、DJ・ジョンソン、フランスアが候補。スコットは6試合で防御率3・00と安定感があった。一方でDJ・ジョンソンは5試合で防御率7・71。直球が乱れ、打ち込まれる場面が目立った。最有力だったフランスアは体調不良のため、8日から全体練習を休んだ。
新型コロナウイルスの感染拡大の状況次第になるが、最短で4月10日の開幕が検討されている。当初、シーズンインが予定されていた3月20日以降は練習試合を行い、新たな開幕に向けてチームを仕上げていく。
「4月に入ってからはね」と指揮官。最短スケジュールでの開幕を想定すると、3月いっぱいをメドに役割を固めたいとの考えを明かした。
フランスアはこの日からチームに再合流し、キャッチボールやノックなどで調整した。16日の投手指名練習にも参加し、その後は練習試合で登板予定だ。開幕延期を受け、延長戦となったサバイバルレース。指揮官は猛アピールを求めている。(市尻達拡)
カープのリリーフ陣がしっかりしてませんね。勝ちパターンの継投が見えてきません。
勝ち試合でリリーフて起用できるピッチャーは、一岡投手、塹江投手、菊池保則投手、高橋樹也投手、スコット投手でしょうか。この中で抑えのピッチャーとなると、スコット投手かなと思います。オープン戦もまずまずのピッチングをしてましたし、スライダーとツーシーム、そしてシンカーと横と縦の変化球を持っているだけに、今のところ適任でしょうか。
守護神候補としていたDJ・ジョンソン投手とフランスア投手がオープン戦で失点を重ねたため、首脳陣の信頼が揺らいでしまいました。中崎投手も膝の手術の後で調整中なので開幕には間に合わない中、実戦を積み重ねて守護神を指名するしかないでしょうね。
2020年03月12日
開幕延期はカープ投手陣にはプラス?
広島投手陣は前向き 大瀬良「準備を100%したい」床田「時間ができた」
3/12(木) 15:20配信
キャッチボールをして調整する大瀬良(撮影・立川洋一郎)
広島の投手指名練習が12日、マツダスタジアムであり大瀬良大地投手、床田寛樹投手、K・ジョンソン投手が参加した。大瀬良は13日、床田は14日のソフトバンク戦にそれぞれ先発する予定だ。
新型コロナウイルス拡大の影響で20日の開幕が延期になった。大瀬良は当初、13日に最終仕上げをして中6日で20日の中日戦に臨む予定だった。スケジュールが変更になったが「やるべきことは変わらない。あしたはあしたの、やることをやりたい。準備を100%したい」と意気込んだ。
床田は開幕延期をプラスに捉えた。調整登板した前回7日の教育リーグ・オリックス戦では4回8安打7失点。初回、ロドリゲスに左越え3ランを被弾し、二回も制球が定まらず3点を奪われた。
春季キャンプから本調子ではなく今も試行錯誤が続いている。「期待を裏切ってばかりいる。時間ができたので、しっかりと調整をしたい」と意気込んだ。
先発投手陣の一部とリリーフ投手陣にとっては、開幕延期で立て直す時間が出来たと見ていいのかもしれません。
先発投手陣では、大瀬良投手とK・ジョンソン投手は当確ですが、床田投手、九里投手、遠藤投手がピリッとしません。大量失点しているところが気になります。共通しているところは、球が高めに浮いていて、球威がないところでしょうか。下半身の粘りがないように感じますので、開幕が延期になった時間で、走り込みや投げ込みをしっかりして欲しいと思います。
リリーフ投手陣も万全ではありません。特にDJ・ジョンソン投手とフランスア投手が失点を重ねています。この2人もストレートに球威がなく、簡単に弾き返されています。パワーピッチャーである2人ですが、やはり下半身の粘りが必要かなと思いますので、この空いた時間を利用して、しっかりトレーニングをして欲しいですね。
カープの投手陣にとっては、開幕が延期になったことは非常に助かったと見ていいのかもしれません。各投手はそれぞれの課題の克服に専念してもらいたいです。
2020年03月07日
先発投手陣に暗雲?
広島薮田1軍昇格「大きなチャンス」九里が降格
3/7(土) 19:33配信
広島薮田和樹(2019年9月7日)
<オープン戦:広島5−11西武>◇7日◇マツダスタジアム
広島薮田和樹投手が7日、1軍に昇格した。
沖縄での2次キャンプ以来の合流に「思っている球を投げられる確率が上がった」と胸を張り、開幕ローテ入りへ「大きなチャンスだと思う」と意欲を示した。
一方で5日の春季教育リーグ・ソフトバンク戦で4回途中5安打3失点、7四球だった九里が2軍へ降格。佐々岡監督は「さすがに示しがつかない。打たれる以前の問題です」と手厳しかった。
先発候補の投手陣に暗雲が漂っています。九里投手が教育リーグで登板して散々な内容で、今日教育リーグで登板した床田投手は4回8安打7失点で降板。クリス・ジョンソン投手もオープン戦で炎上と、次々と先発候補が打ち込まれています。
1軍ローテーションの6人ピッチャーは、大瀬良投手、クリス・ジョンソン投手、そしてドラ1ルーキーの森下投手はほぼ確定ですが、残り3枠を九里投手、遠藤投手、アドゥワ投手、薮田投手が争っている形です。
ドリヨシ的には、遠藤投手はほぼ確定だと思いますが、あとの2枠は、調子のいいピッチャーが入るという形が現実的かなと思います。薮田投手は10日のヤクルト戦に登板予定らしいので、どれだけ修正出来ているのか注目したいと思います。
あと、思い切った提案ですが、 リリーフで結果を出せていないフランスア投手と、膝の手術を受けて現在調整中の中崎投手を先発に回してみてはいかがでしょうか?
2020年02月18日
田中広輔選手に小園選手が果敢に挑む!
田中広輔と小園海斗が散らす火花。ショートの座は、勢いか、堅実か。
2/18(火) 11:41配信
今季は選手会長に就任し、キーマンの1人として期待される田中広輔。小園海斗との定位置争いに注目が集まっている。
photograph by Kyodo News
バチバチと、広島春季キャンプのグラウンドでは見えない火花が散っていた。遊撃手争いを繰り広げる田中広輔と小園海斗。勢いある若手が、堅実さで積み上げてきた先輩に真っ向勝負を挑んでいる。
昨春はまだライバル関係にはなかった。
小園は入団時から高卒新人とは思えぬ技術と体力で周囲を驚かせた。とはいえ、遊撃には前年まで3連覇に貢献した切り込み隊長で絶対的レギュラーだった田中がいた。小園は近い将来のスター候補であり、当時はまだポジションを奪う挑戦者とすら見られていなかった。
だが、田中は右膝に痛みをかかえシーズン序盤から精彩を欠き、8月には戦列を離れ右膝半月板部分切除手術。ポジションを空けた。
代わって遊撃を守ったのが小園だった。58試合に出場し、打率2割1分3厘も4本塁打と球団の高卒新人記録を塗り替えた。最後までクライマックスシリーズ進出をかけたAクラス争いをしたチームの中で試合に出続け、経験も積んだ。若手中心の昨秋キャンプでは違いを示した。
田中に挑めるほど、成長した小園。
今春、体はさらに一回り大きくなった。飛び跳ねるような躍動感で駆け、鋭さが増したスイングでは柵越えも見せる。今春の動きを見れば「我慢して使い続けたい選手」と誰もが思うことだろう。高いポテンシャルを秘めるだけでなく、確かな地力も付いた。
しかし、相手はコンディション良好な田中だ。「心配なく動けている。(膝に)気を使わず一歩目を切ったりしてプレーできている」と右膝の状態はいい。選手会長に就任した責任感もいい意味で刺激になっているように感じる。
まだ30歳。世代交代と言われる年齢でもない。昨年不本意なシーズンを送っただけに、今季にかける思いは人一倍強い。
ただ、そんな田中にも挑めるほど、小園は成長した。そして狙うは遊撃の定位置。
「ショートのレギュラーを絶対取りたいと思ってやっている。チャンスは少ないですけど、攻めたプレーでやっていきたいと思います」
58試合出場の昨年から成長の歩みを緩めるつもりはない。
打撃でも互いに持ち味を発揮。
佐々岡監督も「2人でショート争いをしてもらいたい」と刺激する。ライバル関係をあおるように、上本崇司や曽根海成、三好匠など遊撃を本職とする選手もいる中で、キャンプ初日から守備練習では2人にしか遊撃に就かせなかった。
竜虎相搏つ。やわらかいグラブさばきの堅実な守備に対し、スピーディーかつ思い切りのある守備でぶつかり、右膝の状態回復で本来の粘りが戻ったシュアな打撃に対しては、ツボにはまれば飛距離を生み出す打撃で対抗する。互いの色を出しながら、しのぎを削る。
チーム初の実戦形式となった5日のシート打撃では互いに持ち味を発揮した。
交互に遊撃を守りながら打席に入った。小園が打球をはじくエラーをすると、先輩田中は中堅に抜けそうな当たりに飛び込む好捕を見せた。だが、小園も負けじと打撃で右翼席へ豪快な1発を放って挽回すると、田中も低めの球にうまくバットを合わせて中堅前に運ぶ好打。田中が3打数1安打、小園は2打数1本塁打と2四球の結果だけでなく、内容も互角の幕開けとなった。
開幕戦、ショートに座るのは?
ハイレベルな争いは続いている。小園にとって田中はライバルであると同時に、生きた教材となる先輩。
「(田中の守備は)確実性は全然違う。勉強になることが多い。目の前でやらせてもらっているので、技術の向上ができればと思う」
誰よりも田中の実力を知る。だが、その先輩を越えていくつもりでいる。
15日の阪神、16日の中日との練習試合では小園が二塁でスタメン出場した。2試合でいずれも遊撃に就いたのは田中だった。小園は田中が退いた後に遊撃に回るという立場。対外試合の初戦から「1番遊撃」で起用し続けていることからも、首脳陣は田中に遊撃を任せるつもりなのだろう。選手会長であり、トップバッター、さらにセンターラインを担う。佐々岡監督は「昨年悔しい思いをしていると思うので、選手会長として、要として頑張って欲しい」と2020年広島のキープレーヤーの1人として期待する。
3月20日の開幕戦、マツダスタジアムの遊撃には田中が立っているかもしれない。だが、小園が田中に挑む広島の遊撃手争いは始まったばかり。2人の戦いは、これからも続いていく。
(「炎の一筆入魂」前原淳 = 文)
ドリヨシ的には、まだまだ田中広輔選手が一枚も二枚も上手だと感じています。チームがリーグ3連覇した時は1番バッターとしての役割を十分果たしましたし、守備でもセンターラインの要として堅実なプレーをしてきました。昨年こそ膝の具合が悪く、思うように活躍できませんでしたが、手術後の経過も良く、この春のキャンプは元気がいいですね。新選手会長という役割も担うシーズンになりますから、より一層気合いが入っています。
しかし、小園選手も力をつけてきました。昨年のシーズンの活躍は見事でしたね。高卒ルーキーとは思えないほどの守備力、打撃力を見せてくれました。この春のキャンプも、ショートのポジションを奪い取ろうと必死に取り組んでいます。
佐々岡監督は、田中選手と小園選手の2人でショートのポジションを競わせると明言しています。今シーズンはこの2人のし烈な争いが続きそうです。
本文の筆者の前原さんは開幕戦は田中選手がスタメンかもと書かれています。ドリヨシも同感です。
しかし、長いシーズンです。何が起こるかわかりません。
いずれにせよ、田中選手と小園選手にはチームにとってプラスになる争いにして欲しいですね。