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【広島】新井貴浩監督「全員で勝ち取った」ベンチ入り野手を全員使い切り延長12回サヨナラ勝利
4/27(木) 22:42配信
日刊スポーツ
広島対中日 12回裏広島2死満塁、サヨナラ四球の韮沢(中央)を迎える新井監督(左)(撮影・加藤孝規)
<広島3−2中日>◇27日◇マツダスタジアム
広島はベンチ入り野手を全員使い切り、延長12回サヨナラで連敗を止めた。
先発九里から6投手陣が2失点(自責0)でつなぎ、12回は2死一、二塁から西川の申告敬遠で回ってきた代打韮沢が、際どいコースも見極めてストレートの四球。押し出しで今季2度目のサヨナラ勝ちを収めた。新井監督は「全員で勝ち取ったサヨナラ勝利だね」と選手をたたえた。
野手全員を使い切る総力戦は、延長12回サヨナラ勝ちをおさめる事が出来ました。今日の勝ちは大きかったですね。
先発の九里投手は4回までランナーを出すも得点を与えませんでした。しかし、5回表、先頭中日カリステ選手のサードゴロの打球をデビッドソン選手がファンブルして出塁を許し、続く中日アキーノ選手のレフトへの大飛球を西川選手がグラブに当てながらも落とし(記録は2ベース)ノーアウト2、3塁とされました。続く中日木下選手にレフトへの犠牲フライを許し0−1と先制されました。
打線は中日先発の柳投手に対し、1回裏、菊池選手が143キロのストレートを捉えると、鋭い打球が中日サードの石川選手のグラブを弾き、内野安打となりました。菊池選手は史上132人目の通算1500安打を達成しました。おめでとうございます!その菊池選手のヒットから1アウト1、2塁とチャンスを広げるも、マクブルーム選手、西川選手は内野ゴロに倒れ先制出来ませんでした。中日柳投手は立ち上がりが不安定なだけに、この1回裏に先制したかったですね。
九里投手は7回71球を投げてわずか2安打、2四死球6奪三振で1失点(自責0)のナイスピッチングでした。ストライク先行で、ゾーンで勝負出来た素晴らしいピッチングでした。そんな九里投手に勝ちをつけてあげたかったですね。
0−1で迎えた7回裏、先頭の坂倉選手がヒット、続くデビッドソン選手のセカンドゴロで1アウト2塁としましたが、上本選手がサードゴロ、代打松山選手がセンターフライに倒れ、なかなか追いつけません。
8回表、島内投手が2アウトから中日代打ブライト選手にプロ初ヒットを打たれました。さらに島内投手自身のボークで2塁にランナーを進めると、続く中日岡林選手のファーストへの内野安打でマクブルーム選手が悪送球して2塁ランナーが生還して0−2とされました。島内投手のボークはかなり痛かったですね。さらにはマクブルーム選手が1塁が間に合わないのに無理して送球したのも反省しなくてはなりません。
しかし、打線が奮起します。8回裏、中日柳投手から代わった中日田島投手に対し、先頭の菊池選手がレフトへ2ベースを放つと、続く野間選手が1塁線を破るタイムリー3ベースを放ち1−2。秋山選手は空振り三振に倒れましたが、続くマクブルーム選手がセンター前タイムリーを放ち、2−2の同点に追いつきました。今のカープ打線の力では、2点差を追いつくのはどうかなと思いましたが、よく追いついてくれました。
2−2の同点で迎えた9回表、3番手の栗林投手が登板しました。先頭の中日木下選手にヒットと、栗林投手の暴投(ドリヨシ的にはキャッチャーの坂倉選手の捕り損ないだと思います)でノーアウト2塁とされました。続く中日溝脇選手に送りバントを決められ1アウト3塁に。続く中日加藤選手のところでカウント2−2からスクイズをしましたが、栗林投手が外し、飛び出した3塁ランナーの中日高松選手もアウトとなり、併殺でピンチを逃れました。ここが今日の試合のポイントだったと思います。
試合は延長戦に入り、10回表は松本投手が2アウトから2安打と四球で満塁のピンチを背負うも、中日細川をセンターフライに打ち取りました。
11回表はターリー投手がランナーを出すも無失点に抑えました。
11回裏、先頭の坂倉選手が四球で代走に大盛選手が送られ、続く代打矢野選手が送りバントを決めて1アウト2塁としましたが、上本選手はピッチャーフライ、続く代打會澤選手はショートフライに倒れ、サヨナラとなりませんでした。
しかし、12回裏、中日砂田投手に対し、先頭の菊池選手がこの日5本目のヒットで出塁。野間選手は送りバント失敗、続く秋山選手はセンターフライに終わりましたが、続く代打磯村選手が四球、西川選手は申告敬遠で2アウト満塁となりました。そして続く代打韮澤選手がストレートの四球を選び、サヨナラ勝ちを飾りました。
本当に勝って良かったと思います。菊池選手の1500安打を勝利で飾ったのも良かったです。選手の皆さん、お疲れ様でした。
しかし、守備でのミスが多いのが気になります。明日以降、ミスのないように引き締めて欲しいと思います。
さて、明日からは東京ドームで読売との3連戦です。カープの先発は遠藤投手です。不甲斐ないピッチングが続いているだけに、明日は一発回答の内容を期待しています。読売は高橋投手です。今季初登板です。昨年9月に左肘の手術を受け、3月に実戦復帰したばかりです。完全ではないと思いますので、攻略は出来ると思います。