2020年02月07日
田中広輔選手会長と新井貴浩氏がキャンプ対談!
広輔×新井氏 広島春季キャンプ対談 V奪回カギは「どれだけ自分を犠牲にできるか」
2/7(金) 7:30配信
今シーズンの活躍に太鼓判を押され、デイリースポーツ評論家・新井氏(左)と笑顔を見せる田中広輔(撮影・立川洋一郎)
「広島春季キャンプ」(6日、日南)
広島の田中広輔内野手(30)とデイリースポーツ評論家で広島OBの新井貴浩氏(43)が、春季キャンプ特別対談に臨んだ。田中広は今季から選手会長を務める。ナインはチームを「家族」と表現してきた。V奪回を目指す戦い。“新長男”は自己犠牲をいとわない打撃を心掛けると力を込める。今季へかける思いや役割について、かつての長男と共に、熱く語り合った。以下、対談その1。
◇ ◇
新井貴浩氏(以下新井)「昨年に手術を受けた右膝の状態はどうかな?」
田中広輔内野手(以下田中広)「(膝の)軟骨に全く影響がなかったから、回復が早かったんです。そこが傷ついていると、治るまでに時間がかかるみたいで。傷がつく前に手術を受けられた事が、良かったです」
新井「別メニューになるかと思っていたけど、初日から投内連係に入っていた。普通に動いていたから安心したよ」
田中広「はい、それは良かったです」
新井「広輔にとっては、昨年が初めて不本意なシーズンだったんじゃないかな。今年にかける意気込みはすごいと思う」
田中広「去年はやっぱり悔しかったです。やってやろうという気持ちはあります」
新井「選手会長になって発信する事が多くなったよね。チームをまとめ、引っ張っていかないといけないという気持ちがこれまで以上に強くなったのかなと感じた」
田中広「以前はあまり自分から発信するタイプではなくて。自分の中では、プレーで引っ張る方が良いのかなと思ってきました。でも黒田さん、新井さん、石原(慶)さん、アツ(会沢)さんを見てきて、発信する事の大切さ、それが必要なのかなと思いました。選手会長になった事を機に、思っている事を発信していこうと思います」
新井「心境の変化があったんだね。言葉にしたからにはそこに責任が出てくる。言う事によって自分がそうしないといけないと、ね。でもそれはすごく良い事。1月の合同自主トレ初日には『もう一度タナキクで全国にアピールしたい』とも言っていたね」
田中広「二遊間で中心としてやってきました。もう一度、ふんどしを締め直すじゃないけど、気合を入れ直してやらないと、逆戻りする気がずっとしていたんです。だからそういう発信をしました」
新井「このタイミングで選手会長になったのは、広輔にとってすごくプラス。外に目が向くようにもなった。石原慶もそうだけど、前選手会長のアツが良いお手本。オレは、アツをお手本にしてやってもらいたいと思っている」
田中広「僕もそう思っています」
新井「できる、できる」
田中広「アツさんのようにリーダーシップを取れたら良いなと感じていました。そのためには、まずは発信する。思った事は、ちゃんと伝えようかなと思っています」
−今季の目標は。
田中広「1番を取るとか、そういうのは思っていません。やっぱりチームが良くなる事が大事。若い選手は、自分の結果が大事じゃないですか。もちろん、その気持ちはわかるけど、大前提はチーム。僕も今までの経験を若い選手に伝えていきたい。全員がチームのためにやれば良い結果はついてきます」
新井「どれだけ自分を犠牲にできるかという事。小さな犠牲の積み重ねによって、チームは自然と良い方向に進んでいくと思う。自分の数字が目標になったら、苦しくなってくるからね」
田中広輔選手が今季新選手会長になり、自身の事よりチームの勝利を考える、自己犠牲の考え方が芽生えてきていますね。
自己犠牲といえば、若き主砲の鈴木誠也選手も同じ事を言っていました。今までカープは若いチームで強くなってきましたが、2016年頃とは違い、中堅所の選手が主力になってきてます。それだけに、「俺が俺が」のチームから「チームの勝利のために」という観念が出て来ました。
會澤選手、菊池涼介選手、鈴木誠也選手、大瀬良投手、そして田中広輔選手らが広島東洋カープというチームを引っ張ってくれるでしょう。そして、今の若手選手に背中であるべき姿を見せてくれるでしょう。
田中広輔選手会長には、ベテラン、中堅所の選手と若手選手の間のパイプ役として頑張って欲しいと思います。また、それが出来るのも田中選手ではないでしょうか。
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9616976