列車内に戻ります。
【リゾートしらかみ】は深浦に
到着したところです。
この辺りから日本海がホントに
良く見えるようになり
しかもちょうど夕陽の沈む西側に
海がくるので絶好の場所です。
初めのうちは木などが邪魔して
よく見えなかったのですが
視界が一気に広がると海の彼方に
オレンジ色の太陽が沈む所でした。
山に隠れていく太陽などは
何度も見たことがあるのですが
海に飲み込まれていく太陽は
初めてで、
海面に太陽が反射して
奇妙な色を作り上げている所など
幻想的でさえありました。
しばらく太陽が隠れるまで
顔が熱くなるまで見入っていました。
どうやら周りの人たちも
みんな同じようで、しばらくの間
車内には、スゥッーという空気が流れていました。
車掌もこの時とばかりに
アナウンスで日本海の夕陽の素晴らしさを
アピールしていました。
徐々に日本海に太陽が吸い込まれ
やがて上っ面だけがオレンジ色の海面になると
辺りも真っ暗になり出します。
太陽が完全に見えなくなってしまうと
今度は夕闇がこの列車を包み込み
急に寂しくなりました。
ただ、まだ日本海はかすかに見ることができ
沖の方では釣り舟のライトが光り始めています。
どうやらいか釣り漁船らしいのですが、
鰺ヶ沢といいこの辺りといい、
いかを干す光景がないので
いか釣りかどうか定かではありませんが。
読み方の難しい艫作(へなし)を過ぎ、
いくつもの湖があり
その中には神秘的な青さを持っている湖がある
十二湖を過ぎてあきた白神に到着しました。
この駅「あきた白神」で
先ほど頼んだ晩酌セットが届きます。
どうやら駅近くのお店から
予約された数量を運び込んで
売り子が中で配るらしいです。
自分の席にも売り子が来て
千円と引き換えに
晩酌セットを置いていきました。
早速ここで食すことにしましょう。
封を開くとものすごいボリュームです。
いかを中心としたメニューに
それこそこの辺りの名産を
全て詰め込んだそんな感じです。
夕飯のおかずにしては
豪華すぎるくらい豪華で
あとご飯があれば
ちょっとしたディナーかもしれないです。
地酒も地元のものでさっぱりというより
濃いというのが第一印象です。
一応つまみとしているらしいのですが
今度はご飯と一緒に食べたいものです。
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