日本の伝統文化として百人一首での競技「かるた」がある。
テレビ番組でかるたフランスの女性が日本に招かれてかるたをしている番組を見て、
心が温まり、久しぶりに良い番組を見たと感じた。
それがきっかけで競技かるたのことをいろいろと調べたのだった。
競技かるたの魅力は老若男女問わず参加できることが最大の魅力だろう。
試合では中学生対高齢者という場合も自然にありえるということだ。
かるたの始まりは平安時代に行われた歌合せという遊びが原型とのことだ。
江戸時代には現在のような日本独特の競技かるたが各藩で行われていたらしく、
京都にかるたを制作して販売している創業200年以上の老舗が現存しているほどだ。
数年前、競技かるたを題材にした、漫画、アニメで「ちはやふる」という作品が世に出た。
これをきっかけに日本でも海外でも競技かるたがブームとなっている。
10年前までかるたを行う若年者が少なかったそうだが、
ここ数年国内での中学生や高校生では特にかるたクラブが創設されたり愛好家が増加し続けており、
国内で行われるかるた競技大会は大盛況とのことだ。
この競技大会は全日本かるた協会が主催するもので、全国各地の会場で年間60回行われ、
段位やランクごとに試合が行われるとのことだ。
私も「ちはやふる」というアニメを拝見させてもらったが、
一般的にアニメは現実にはないことやできなことを誇大表現することが多い。
例えば、体からオーラを発したり、手からビームを発したりと。
しかし、「ちはやふる」というアニメは現実のかるた競技のほうが、札を正確に取るスピードなど、
目に見えない速さがアニメ以上にすごくエキサイティングな競技である。
ビデオのスロー映像でどちらが先に取ったか辛うじて判別できるすごさだ。
今年の3月末には、ちはやふるの映画が上映されるほどだ。
しかし、競技かるたというものは、まずは百人一首の歌を暗記しなければならないので普通のスポーツや遊びのように簡単にはできない。
競技で使用される札は100枚。うち50枚だけがランダムに選別される。
その50枚を裏にして混ぜて、自分、相手陣おのおの25枚づつとって並べ、
15分の暗記時間で、自分と相手の陣にある札のおいている場所を暗記して、
歌が詠み始まると、すぐさま下の句を特定して、素早く札を払うか取る。
1試合当たりの所要時間は1時間過ぎるほどらしいから、暗記力、集中力、瞬発力、持久力、精神力、体力を必要とし、まさに畳の上の格闘技と言われる由縁である。
海外の若者や青年は日本のアニメは漫画がきっかけで日本に興味を持ち、日本好きになり、
それがきっかけで日本に旅行する人が増加し、国が推進している観光戦略に大いに役立っていることは間違いない。
青年以降の人は食や伝統文化で日本に興味を持つ傾向があるようだ。
このように、日本に好意を持ってくれる海外の国や人を多く持つことは、国際社会の中で日本が今後、様々な面で有利になると考えられるから日本国にとってはよいことだろうと思う。
私が競技かるたがすばらしいと思った理由は、かるた人口が100万人といわれる中で、名人戦やクイーン戦での優勝者や高段者は、かるた競技を仕事にしていないということだ。
それは、日本古武道協会に加盟する古武道各流派の伝承者のほとんどもそうなのだが、普段はサラリーマンや
会社員で生計を立てていることだ。
つまり、それでお金を稼いでいるわけではないところがきれいに感じる。
世の中生きるためにお金が必要なので、お金を汚いとは思わないが、お金を目的に競技や文化の伝承をしてないところがすきなのだ。
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