今、私は自分で自分を脳科学の知識を用いて客観的に自己分析してこの文章を書いている。
禁煙日記は古い順番から書いている。
禁煙7日目
夜は気持ちよく眠れるようになった。
しかし、朝から喫煙欲求がある。
朝もスムーズに起きられた。
睡眠が正常であったということは脳内の睡眠物質メラトニンの分泌が良くなったと考えられる。
メラトニンの分泌が改善したということは日中のセロトニンの分泌または
セロトニン作動性神経も正常になりつつあったと考えることができる。
それは起床が楽になったことからも推測できる。
朝から喫煙欲求があるのは、脳内で微量ながらドーパミンなどの快感物質、
覚醒物質がつくられるようになったか、放出されるようになったことが考えられる。
なぜなら、前にも述べたようにドーパミンは「もっと、もっと快感を」という
欲求を発現すると考えるからだ。
総じて言うなら少し体が元気になりかけている。
よく、禁煙をはじめて1週間くらいで禁煙に失敗する人が多い聞くが
1週間くらいでニコチンが体からだいぶ抜けると、
体内では活性物質が分泌されそれが、ドーパミン作動性神経を刺激し、
快感を求めてしまうのだろう。
今日で禁煙6日目である。
睡眠は相変わらず浅い。
朝、胃腸の調子が悪く、下痢と腹痛がある。
身体症状も昨日同様である。
昼食後、喫煙欲求が生じる。何かもの足りないような感じがする。
今日の状態は昨日とほとんど変わらない。
したがって、脳内で生じている脳内機構も禁煙5日目と同様だろう。
違う点は、昨日より過去の嫌な経験や失敗の無意識奇想が和らいだように
感じる。それは今日の天気のせいかもしれない。
今日は天気が快晴である。日中は家業の手伝いをした。
天候が晴れると、気圧が若干高くなるため、
人の脳内ではノルアドレナリンが分泌されるといことだった。
天候でも雨が降る前は低気圧が接近するため、
低気圧によって、脳内物質やホルモンの分泌が悪くなり、自律神経の働きが
気圧変化での体の変化に追随できず、古傷などで痛みが出たり、
体調不良になったり、持病が悪化するということだった。
これは15年くらい前に日曜の科学番組でやっていた。
脳内の青斑核由来のA6ノルアドレナリン神経の過活動発作でパニック障害などの
不安障害が生じると言われているが、ノルアドレナリンも脳や体のの作用部位
によっては爽快感と元気を生じさせる働きがあると考えられる。
ノルアドレナリンとアドレナリンは混合して分泌され、脳内にだけ存在する
のではなく、血液によって体全体を循環し体細胞の活性にも役だっている。
いや、多くの人が晴れると気分が晴れやかになり活動的に元気が出るのは、
ノルアドレナリンだけでなく、ドーパミンやその他元気の素ホルモンである
甲状腺刺激ホルモンや性腺刺激ホルモンなど体内ホルモンの分泌が良くなるためかもしれない。
今日で禁煙5日目である。
昨夜も多くの夢を見て睡眠は浅かった。
夜間に目が覚めて不安感が増大した。
その際、「自分は将来必ず死ぬ。死んだら自分はどうなるのだろうか」とか
変な考えが頭を支配した。
しかし起床が楽になった。スムーズにできるようになった。
喫煙欲求はだいぶ薄れた。喫煙時は起床すぐに喫煙したい欲求があったが
今は無い。
なぜなら気分がすぐれないからたばこを吸いたいと思わない。
誰もぐわい悪い時はたばこを吸いたがらないだろう。
仮に吸ってもうまいと感じない。まずいだけである。
イライラ感の精神状態はもうない。
頭がぼんやりし、能動性に欠ける。
元気がでない。なにか嫌なこや過去の失敗や不愉快だったことばかりが自然に思い起こされる。
楽しい気分になれない。
朝から胃腸の調子が悪い。
日中に眠気があり仮眠したが、起きたときに気分が悪くなった。不安感と憂鬱感があった。
睡眠が浅く多くの夢を見るようになる。
これは脳内のセロトニンが減少しているか、
セロトニン作動性神経の働きが悪くなっているためと考えられる。
死んだ後の自分はどうなるかの自己存在の不安観念の支配。
不安感を生じる神経が過剰興奮しており、セロトニン作動性神経がうまく働いていないので
精神の安定感に問題が起きていると考えられる。
もし、人が楽しさを感じ快感状況であったり、愉快な感情の状態のときはこのような観念など生じない。
なぜなら快感神経が優位に稼働している状態だと不快や不安、
恐怖等を感じないような脳の局在が働くからである。
また、セロトニン作動性神経が正常に稼働していれば、精神の安定感が保たれ、
感情や不安や恐怖での動揺が生じにくいからである。
起床が楽になった。
これは今まで喫煙によって体にどれだけの負荷がかかっていたか知ることができた。
今までは喫煙によって肺にタールが付着すると同時に、
低酸素下と血液循環の低下で細胞活性が落ちていたことが考えられる。
イライラ感がなくなった。
興奮系の神経が落ち着いた。これでニコチン依存の山は越えた。
気分がすぐれないからたばこを吸いたいと思わない。
誰もぐわい悪い時はたばこを吸いたがらないだろう。
仮に吸ってもうまいと感じない。まずいだけである。
これは喫煙するとニコチンが脳内全体に作用して快感物質ドーパミンが分泌されるだけでなく、
不快感や不安感などノルアドレナリンやアドレナリンの分泌が考えられる。
そう考えるとニコチンは青斑核由来の不安感や恐怖心に関係する
A6ノルアドレナリン作動性神経やC系列のアドレナリン作動性神経にも影響を及ぼしていることが考えられる。
頭がぼんやりする。
アセチルコリンの働きがまだ本格的に回復していない。
ドーパミンやノルアドレナリンの分泌不足によって神経の覚醒が落ちている。
気分が落ち込み元気がでない。楽しくない。
なにかにつけ憂鬱であり、気分がおもわしくない。
これは、ドーパミンの枯渇による快感と覚醒喪失作用であろう。
また、セロトニンの活性も落ちているため、こころの安定(不安や恐怖などを感じる興奮性神経の抑制機能)
がうまくいっていない状態であろう。たぶん禁煙うつ状態の始まりである。
なにか嫌なこや過去の失敗や不愉快だったことばかりが自然に思い起こされる。
テレビなどである場面などをみると、過剰に関連づけられた嫌悪イメージや失敗記憶がよみがえる。
これは動物の自己防衛を確保するために必要な、不快や嫌悪感、苦痛体験を学習し、
それを記憶しておいて尺度にしている海馬と扁桃体の過剰興奮のためと考えられる。
それらの組織はアセチルコリンとドーパミン作動性神経で制御されている可能性がると考えられる。
ところがニコチンが断たれた今、これらの脳内物質が分泌されていない。
そのためによって生じる抑鬱症状のひとつと考えることができる。
現に鬱病患者の多くが過去の失敗や不快症状、自信喪失に悩み、自分が人に害をもたらいているとか、
自分が生きていても意味がないよう感じると訴える人が多い。
これは鬱病の症状そのものである。
腹痛がおきた。
視床下部での脳内物質のバランスが崩れているから自律神経の働きが不安定である。
特に副交感神経は内臓を支配する神経でありアセチルコリン作動性であるが、
喫煙時まではアセチルコリンに変わりニコチンがその代役を果たしていた。
しかしニコチンを断たれた状況では神経での情報伝達(内臓制御)がうまくいっていないと考えられる。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image