アレルギーはなぜおきるのでしょうか。
それは自分の体内に無い物質や悪い物質(異物)が入ってきたと
体が判断し、それに対する拒絶反応をおこすことといえるだろう。
アレルギーというと喘息や鼻炎、アトピー皮膚炎などを想像される
人も多いと思われる。また、それらの発症原因は吸引よることとに起因
し、吸引性のアレルギーとして多くの人が知っている事実であろう。
確かに、ダニの死骸、ハウスダスト、カビ類、ふとん綿などの繊維性、杉花粉、ブタ草などの植物性、
動物の毛などの動物性などに由来する吸引性のアレルギー症状も最近は多いのは事実であろう。
しかし、今回は食物や食品に含まられるアレルギー物質によって発症するアレルギーを取り上げて考えてみたい。
人は生物であるから生きるために食物を食べる必要がある。
食物を口にする時に知っておかなければならないことがある。
それは、人によっては特定の食物にアレルギー反応を起こすことがあることである。
アレルギー反応は成人であるか子供であるか、
またその個人のもっている体質的な要因(分解酵素の欠如)、免疫力、抗体の有無
アレルギー原因物質の種類など、発症のしかたや症状も多種多様であるので一概には言えない。
また、アレルギーには自覚症状ですぐわかるものと、自分では気づきにくいものとがある。
これから、食物とアレルギー症状について述べてみたいと思う。
1、代表的なアレルギー食品
成人で多いアレルギー食物としては以下が有名である。
海老や蟹などの甲殻類
マグロ、サバなどの魚類
牛肉、豚肉などの肉類
小麦やソバなどの穀物類
トマト、ほうれん草などの野菜類
牛乳などの乳製品
子供に多いアレルギー食物としては
卵、牛乳、大豆食品などが有名である。
以上、ほとんどの原因がたんぱく質に起因するといわれていますが
その中でも、卵、ソバ、海老や蟹などは激しいアレルギー発作を引き起こし
場合によっては命の危険にさらされることもがあるといわれております。
2、代表的な症状
最も多い症状として皮膚症状が挙げられ、アトピー性皮膚炎、発疹、蕁麻疹などかゆみを伴う場合が多いとのことである。
しかし、アレルギー症状はそれら皮膚症状だけにとどまらず、以下の器官での症状もあることが報告されている。
1)呼吸器官、耳鼻咽喉の症状
気管支ぜんそく、鼻炎、耳垂れ、呼吸困難、咳など
2)消化器の症状
嘔吐、悪心、腹痛、下痢、下血など
3)神経症状
頭痛、不安発作、情緒不安定、抑うつ、顔面蒼白、震えなど
4)泌尿器症状
頻尿、血尿など
5)循環器症状
低血圧発作、動悸 など
3、摂取たんぱく質とアレルゲン物質
食物アレルギーの主な原因はタンパク質の摂取といわれている。
しかし、同一人物でも食物により、アレルギーが発症したり発症しなかったりする。
それは、摂取するたんぱく質の種類や抗体の有無によると考えられ、摂取たんぱく質も腸内酵素が足りなかったり、
無かったりするために起こるのではと推測される。
なぜなら、アレルギーを起こすといわれている物質(アレルゲン)にも種類があるからである。
また、たんぱく質に限らず、食品添加物も原因と考えられる。
以下にアレルゲンの原因ではと疑われているタンパク質由来でできる物質を列挙する。
ヒスタミン、アセチルコリン、コリン、チラミン、セロトニン
フェニルーエチルアミン、ノイリン、トリプタミン
各種食品添加物(防腐剤、合成保存料、合成甘味料、合成着色料)
4、アレルゲン(アレルギー原因物質)の種類と含有食物
1)ヒスタミン
ほうれんそう、トマト、なす、とうもろこし、セロリ、たけのこ
じゃがいも、肉類、チーズなど
2)コリン、アセチルコリン
トマト、なす、たけのこ、落花生、山芋、里芋、そば、栗など
3)セロトニン
トマト、バナナ、パイナップル、キュウイ、牛乳など
4)ノイリン
新鮮さを失った魚類
5)トリメチールアミン
いか、蟹、海老、貝類、サメ、タラ、かれい、スズキなど魚類
6)チラミン
チーズ、アボガド、オレンジ、バナナ、トマトなど
7)フェニールエチルアミン
チョコレート、赤ワイン、チーズなど
8)サルチル酸化合物
トマト、きゅうり、じゃがいも、アーモンド、りんご、いちごなど
9)食品添加物
合成着色料:清涼飲料水、漬物、菓子
防腐剤 食肉製品、魚類練り物(かまぼこ)、ハム、ソーセージなど
合成保存料:清涼飲料水、醤油、酢、マーガリンなど
合成甘味料
5、アレルギーの増加要因
ここ20年ほどでアレルギー疾患に罹患する人が増加したという報告があるし、
身の回りの人たちを見てもそのように感じる。
その背景として以下の要因が考えられる。
1)乳幼児には一昔までは母乳を与えていたが、高度成長期頃より、粉ミルクが主流になった。
2)日本人の食生活が高度成長期以降は欧米食(肉類や動物性たんぱく質の過剰摂取)が幼児期より行われている。
3)食品の多くに防腐剤、合成着色料、合成保存料、合成甘味料などが使用され、幼児期よりそれらを摂取する食生活となっている。
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