またスピードを上げ、
右手に宇宙観測の為の
巨大なパラボラアンテナを見て
野辺山に到着しました。
野辺山ではかなりの人が降り
そしてかなりの人が乗ってきました。
狭いホームは一瞬にして
人の波に飲み込まれ列車も
しばらく停車せざるを得ない状況でした。
ホームの人が一通り途切れると
野辺山の駅前を隙間から覗く事ができました。
溢れんばかりの人、人、人で、
いったい何しに来た人が多いのか
全く分からないまま色々と考えていました。
ここ野辺山で上り下りの行き違いを行ない
列車は野辺山を離れました。
ここから先になると目立って名物などは無さそうですが、
道路と並走して線路が敷かれている
この路線にのんびりとした気分を味わう事ができます。
しかし、
ここで一つクレームがあります。
このキハ110系は窓が
完全密封されている列車で絶対に開かないのです。
だから、この高原の澄んだきれいで
涼しい空気を車内に取り入れる事さえできないのです。
この小海線は小淵沢や小諸は確かに平地だとは思いますが、
ほとんどが高い所を走っているので、
クーラーより自然の空気の方が
お客の受けも良いと思うのですが、
いったいどうしてなのだろうか。
やはり、今はクーラーがないと
夏を過ごす事ができない人間が増えているのだろうか。
くだらない事を考えめぐらしながら
車窓を見入っていると、
今度はきれいな川が見えてきました。
何という川かは全く分からないのですが
自然の深さを感じさせる急流で澄んだ水でした。
そして列車は小さな駅を通り過ぎ松原湖に到着しました。
この駅はなんだか良く分からない所で
改札は無いが小屋らしき待合室があります。
そして切符も売っていないの
に人がたくさんいるという
何ともアンマッチな光景が広がっていました。
そして野辺山を出てからしばらくは
車内にも一時余裕もあったのですが
ここでまたちょっと息苦しく
感じるようになってしまいました。
列車は慌てる事もなくまた急ぐ素振りも無いので
順調に走行している事を実感しながら
長野県内をひた走ります。
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