ドアがゆっくりと閉まり
ディーゼルエンジンの音高らかに
小海線がスタートしました。
すぐに中央線とは分かれて
八ヶ岳山麓に向かい右に回っていきます。
そして、車内放送が入りました。
普通なら車掌が乗っているので
車掌の声でアナウンスが行なわれるのですが、
この列車はここでも変わっていました。
それは、テープによるアナウンスなんです。
テープなら別にそれほどでもないのですが
内容が普段乗っている列車たちとは異なり、
この小海線沿線の観光案内風なんですね。
いきなり音楽がかかり、
後ろに富士山と言う言葉から
始まったような気がします。
しかし、それも余り覚えていないくらいに
突拍子も無い出来事だったのです。
まぁ内容的には八ヶ岳の麓を走り、
標高の高い所を走る列車なので
高原列車と言われているとか、
鉄道最高地点を通るだとか、
昔の信越本線の小諸まで運行している
などという事であったと思います。
そのようなアナウンスがあった
おかげかどうか分からないですが
車内の雰囲気は一気に
観光ムードたっぷりになり
乗りつぶし旅行に出ている
自分とは明らかにギャップがありました。
さて列車は順調に甲斐小泉、甲斐大泉を
通り過ぎていきます。
しかし思っていた異常にスピードがのろく
駅と駅のが非常に長く感じました。
やはり勾配がきついということと
これだけ乗っていれば重くもなるだろう?
ということだと思われます(^^;
そして、まず始めの大きな区切りともなる駅
清里に10時40分頃到着しました。
ここまでは山梨県でこれより先は長野県に突入します。
多少の人の入替がありましたが
他はそれほど目立つことが無いまま
10時43分に清里を後にしました。
ここからこの高原列車はいよいよ
鉄道最高地点を通る事になります。
実際鉄道最高地点はこの清里と野辺山の
途中にある踏み切りの辺りで
以前、車で訪れた事はありますが、
列車に乗って通るのは初めてなので
ワクワクしながら揺られていました。
車内アナウンスも
鉄道最高地点と鉄道最高地駅の
野辺山の説明を懸命にこなしているころ
列車のスピードが落ちてきました。
そして、鉄道最高地点である踏切を
ゆっくりと通過します。
踏み切りの周りには
観光客がうじゃうじゃいて
カメラを構えている人、
子供を抱いて手を振っている人
など様々でした。
一見するとただの踏切ですが、
これほど大げさな事になっているとは思
わなかったので度肝を抜かれました。
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