延岡を出ると難所だけあって
車窓からは明かりがほとんど見えません。
駅へ到着しても
ボヤッ〜と駅名と改札付近が
明るいだけで真の暗闇です。
こんな山の中、自然の中に
駅があることが不思議ですが
その駅を使用する人がいるのは
もっと不思議でした。
駅があるとは言いながら
この列車に乗ってくる人はいませんがね(^^;
一応今日の最終普通列車なので
本当は駅なんか要らないんじゃないかと
思ってしまいました。
この路線の最大の見せ場?!
といっては大げさですが、
重岡駅と宗太郎駅とが並んでいます。
北陸本線にも
森田駅と春江駅が並んでいますが、
つなげると人名みたいなので
それなりに有名なところです。
ただ、人はもちろんいないし
特急の通過待ちなのに
ホームは真っ暗で危なっかしい
それはそれで面白い駅でした。
車掌もこの列車勤務は暇そうで
ホームに降りて
特急に向かって万歳とジャンプを繰り返して
挨拶していたりと
のんびりと走る列車でした。
乗客の中には
三脚とカメラを構えて
列車や駅などを撮影している人もいて
鉄っちゃんたちのための
列車のように感じていました。
佐伯まで乗客の入れ替えもなく、
佐伯に到着すると
やっと乗客以外の人が見えて
現実に戻ったような感じがしました。
それでも乗ってくる人は少なく
結局終点大分までボックス席は
占領できたままでした。
自分はこの列車で
夕食を食おうと兼ねてから決めていたので
弁当を購入していましたが、
ほとんどの人が同じ考えらしく
至る所から良いにおいが
車内に立ち込めていました。
ちなみに隣の二人組みは
ラーメンを食べてきたらしく
ちょっとばかしみんなの姿を
悔しそうに眺めていたような気がしたのも
ローカル線、ボックス席ならではの光景ですね。
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