【広島】新井貴浩監督、愛情たっぷりに末包昇大の来季30発を期待「彼、打てるって言ってました(笑い)」
10/24(火) 17:27配信
スポーツ報知
広島・新井貴浩監督
広島の新井貴浩監督が24日、来季3年目の末包昇大外野手の30本塁打に期待を込めた。今季、入団2年目として球団で13年の菊池以来となる2ケタ到達の11本塁打をマーク。「『30本くらいは打てる』って彼、言ってましたから(笑い)。『その前に打席に立てないと打てないぞ』って言ったんですけどね」と愛情たっぷりにゲキを飛ばした。
2年目の今季は開幕2軍スタートも、8月以降に9本塁打と爪痕は残した。2年目ながら27歳と決して若くはないが、「まだ伸びしろはあるでしょう。彼も自分で言ってましたから。『伸びしろしかない』って」と指揮官。今季146打席で11本塁打は、規定打席(443打席)で換算すると33発ペース。「あの打席数であの本塁打数は、やっぱりいい数字だと思う。本人の感覚的にも、まだ全部じゃないでしょうけど『これ、いけるかも』というのはつかんだ思う。そこをどんどん伸ばしていって欲しい」と求めた。
シーズン中から指揮官の“末包イジリ”は定番だ。それも、期待の表れ。「打撃の精度を高めていってもらいたいけど、そこで小さくなるのではなしに、自分の長所は何なのかを考えてブレずにやっていってほしい。こっちから言わなくても1日1000本以上は振ると思う。坂道ダッシュも去年(秋キャンプで)『3本です』とか言ってましたけど、毎日30本は走ると思います。こちらが何も言わなくてもね」
秋山、西川、坂倉、小園ら左の好打者が多いチームにとって右の長距離砲は貴重な存在だ。「ウチだけじゃなく、他のチームにも少ないですから、期待してますよ」。オフの取り組みが、来季の成績に直結する。「これは若手だけじゃなしにベテラン、中堅にも言えることだけど、プロ野球選手としてユニホームを着ている以上は“現状維持は後退”だというのを各自、思って欲しい。向上心を持って、このオフを過ごして欲しい」と成長した姿を心待ちにした。
報知新聞社
新井監督が末包選手にかなり期待を込めています。末包選手は2021年のドラフト6位で大阪ガスからカープに入団しました。ルーキーイヤーの昨季は31試合に出場し、77打数23安打で打率.299、2本塁打、14打点でしたが、今季は主にシーズン後半の65試合に出場し、139打数38安打で打率.273、11本塁打、27打点とチームに貢献しました。
新井監督が期待を込めるのも納得できます。新井監督は1998年のドラフト6位で駒澤大からカープに入団しました。そうです。同じドラフト6位なんです。新井監督は新人選手時代は、使い物にならないくらいに打撃も守備も酷いものでした。しかし、練習に練習を重ねて努力して、1軍のレギュラーを獲得しました。2005年には本塁打王に輝きました。
新井監督は末包選手に努力の選手になって欲しいと思っているのだと考えます。血の滲むほどの練習に練習を重ねて、カープの右の長距離砲になって欲しい事で、今日のようなコメントを残したのでしょうね。
末包選手はCSファイナルでライトの守備で打球を後逸する致命的なエラーをしてしまいました。ライトスタンドの阪神ファンから「末包ありがとう」とヤジが飛んだそうで、末包選手は一生忘れないとコメントしています。この悔しさを来季にぶつけて、飛躍のシーズンにして欲しいと思います。