2021年08月28日
15回戦@マツダ 広島7−6阪神 投手陣12安打されながらも必死の継投で逃げ切る!林選手値千金の決勝2ラン!
広島は12安打を浴びながら、逃げ切り チームは3連勝
8/28(土) 22:20
配信
サンケイスポーツ
勝利してタッチを交わす広島ナイン=マツダスタジアム(撮影・村本聡)
(セ・リーグ、広島7―6阪神、15回戦、阪神8勝7敗、28日、マツダ)広島は東京五輪で金メダルに輝いたコンビのアベック弾からペースを握った。3─1の三回、まずは鈴木誠がスライダーを右中間席最前列に18号ソロ。「追加点になって良かった」。さらに2死後、今度は菊池涼が真ん中に入った直球を左中間へ10号ソロを運び、リードを4点に広げ、「きた球を良い反応で打つことができた」と冷静に振り返った。終盤は取って取られての展開。ピンチの連続だったが、最後は栗林が締めて、22セーブ目を挙げた。
さいごまで痺れる展開でした。終始阪神に押されながらも投手陣が踏ん張り、打線は効果的な得点で辛くも逃げ切りました。
先発の野村投手は久しぶりのマウンドになりましたが、3回1/3を投げて7安打3失点で降板しました。
1回表は1アウトから阪神中野選手に四球、二盗を決められ、阪神ロハス選手にセンター前タイムリーを浴びて先制を許しました。なおも1アウト1、2塁のピンチを迎えましたが、なんとか追加点は許しませんでした。
2回、3回はランナーを出しながらも無失点に抑えました。しかし、5−1とリードした4回表に捕まりました。先頭阪神梅野選手にレフト前ヒットで出塁を許すと、続く阪神代打糸井選手にライト線への2ベースを浴びてノーアウト2、3塁とされました。阪神近本選手のライト前タイムリーで1点を献上し、続く阪神中野選手の犠飛で5−3とされたところで降板となりました。
今日の野村投手は球のキレ、制球力共に悪かったです。ここまでよく3失点でしのげたなと感じるくらいでした。久しぶりの登板の時は好投するイメージがあっただけに、残念です。
2番手は塹江投手が2/3を無失点。5回と6回は3番手ケムナ投手が投げ、1失点。7回は4番手森浦投手が投げて1失点。8回は5番手コルニエル投手、6番手バード投手が投げて、バード投手が1失点と、リリーフ投手陣も最小失点でなんとかしのいで、9回は守護神の栗林投手が見事な火消しを果たしました。
打線は阪神に先制された直後の1回裏、阪神先発の村上投手を攻め、2アウト1、2塁から坂倉選手が左中間へ2点タイムリーを放ち、2−1と逆転しました。2回裏は2アウト2塁から野間選手がレフトオーバーのタイムリー2ベースを放ち、3−1としました。さらに3回裏は鈴木誠也選手が右中間スタンドへソロホームランを放ち、4−1。菊池涼介選手が左中間スタンドへソロホームランを放ち5−1とリードを広げました。
5−4と追い上げられて迎えた6回裏、阪神3番手の小川投手を攻め、1アウト1塁から林選手がライトスタンドへ2ランを放ち、7−4とリードを広げました。この林選手の2ランはカープの選手に勇気を与えてくれました。かなり貴重な追加点となりました。林選手は最近は思うようなバッティングが出来ていませんでしたが、ドリヨシが感じるのは、ファーストストライクから思い切りスイングするのが素晴らしいという事です。これを継続させているのが、今日のホームランを生んだのだと思います。
これでチームは3連勝で、5位タイに浮上しました。今日のような粘りの野球が出来れば、残り試合快進撃が見られるかもしれません。
明日は同一カード3連勝をかけての試合になります。カープの先発は床田投手です。5月27日の西武戦以来の登板となります。できるだけ長いイニングを投げて欲しいですね。阪神は天敵秋山投手です。そろそろ攻略して欲しいですね。早いカウントからスイングをして、カウント球を狙って秋山投手をマウンドから引きずり下ろしましょう。明日も全員一丸で勝ちをもぎ取って欲しいです。
早い1軍復帰が待たれる會澤選手。
広島2軍で会沢翼効果「全体がピリッ」チームのため優しい表情も心は“漢”
8/28(土) 11:00
配信
日刊スポーツ
会沢翼(2021年6月15日撮影)
<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>
緑が広がる広島2軍が本拠地とする山口県岩国市の由宇練習場で、会沢翼が若手に交じって汗を流していた。8月19日に実戦復帰。1イニングのみの出場を経て、27日ウエスタン・リーグ中日戦は7回までプレーした。2軍関係者はこう会沢効果を口にした。
「捕手1人であれだけチームが変わるのかと驚きました。会沢の存在感やテンポの良さもあるでしょうけど、守備全体がいい意味でピリッとなった。まさに扇の要だなと思いました」
思わぬアクシデントで東京五輪野球日本代表を辞退した。下半身のコンディション不良から復帰したばかりの6月15日西武戦、8回の守備で左足を痛め「左下腿(かたい)腓腹筋挫傷」と診断された。これまで何度もケガを負ってきたとはいえ、今回の精神的ダメージは計り知れない。取材規制されたリハビリ中の表情からも感じた。
あれから約2カ月、いろいろなものを乗り越え、グラウンドに立った。10歳も年が離れた選手もいる2軍では優しい表情が印象的だった。ギラギラした20代半ばの頃と比べれば、角が取れて丸くなったようにも映る。ただ、心は一本筋が通った“漢”のままだ。「(自分が)試合に出る、出ないというよりも、助けてあげられることがあるんじゃないかなと思う。今、試合に出られている選手も、出て当たり前じゃない。出られていない選手もいる。そこに感じることがある」。最下位に低迷するチームを応援することしかできなかった。それでも、チームのために自分ができることを常に考え、ともに戦っていた。
首位阪神だけでなく、クライマックス・シリーズ出場圏内の3位ヤクルトの背中も遠い。目標を見いだしづらいシーズン終盤、チーム内の雰囲気は決していいとは言えない。それでも示さなければいけない姿がある。「負けているときも、選手もピリピリしておかないと。ロッカールームがピリピリしているくらいじゃないといけないと思う」。残り試合の戦い方で、チームの未来は変わる−。それを伝えられる選手は、そういない。【広島担当=前原淳】
誰よりもチームの事を考えているのは會澤選手だと思います。今、1軍はリーグ最下位に甘んじていますが、チームの雰囲気は決して明るいとは言えません。「勝ちグセ」ならぬ「負けグセ」がついて、選手の皆さんに覇気がありません。そんなチームを鼓舞する事が出来るのはやはり會澤選手しかいないのではないでしょうか?
會澤選手の座右の銘に「心は熱く、頭は冷静に」があります。2019年のプレミア12では、侍ジャパンの正捕手として、投手陣をリードして見事世界一の原動力となった「世界一のキャッチャー」となりました。野球の苦しみも喜びも知っている會澤選手に、一日も早く1軍に復帰して欲しいと思っています。そして、目標を失い、行き先に迷う1軍のチームの舵取りとして背中で引っ張って、来季の栄光ある広島東洋カープに繋げていってもらいたいと思います。
『いざ大空へ翔ばたけ 熱い想い乗せ 勝利へ導く一打 決めろよ翼』
早く1軍に復帰して欲しいですね。